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2015-04-15 | フィールドノート(多摩丘陵)
久しぶりです。長らくお休みをさせていただきました。
この年度末は本当に忙しくて、対処しきれませんでした。おかげで、まだ昨年度の業務を引きずっています。
でもこれからは、多少は外を歩き回れそうです。

4月12日、そんな中でも、以前より約束のあった観察会に出かけてきました。
多摩丘陵の野津田公園で、春の色をテーマにした観察会です。まずは、そんな春色を見てください。


春色の里山 2012-04-12 町田市野津田公園


まず最初に、フィール・オブ・カラーというプログラムを実施しました。
このプログラムは、以下のようなものです。


フィール・オブ・カラー


 色さがしのスケッチ                     同じ色の人と比べてみました

次は、スミレと黄色い花さがし。
タマキュウリョウノスミレです。初めての人でも、簡単に種類がわかってしまうしまんのしりょうでしらべてみると。
「この資料すごい!」と参加者に言っていただける優れものです。ちょっと自慢しました…。
 

観察会で使った資料2点(上:表紙 下:スミレの中ページ
 
スミレは5つのチェック項目に従って塗り分ければ、ブロックパターンで種類が見分けられる


もう少し書きたいことがあるのですが、昨年度業務を引きづっておりますので、今日はこれくらいにします。最後に、皆さんが気に入ってくれたフデリンドウと、驚いてくれたウラシマソウの花を紹介しておきます。
 
フデリンドウ 2015-04-12 町田市野津田公園   ウラシマソウ 2015-04-12 町田市野津田公園




アナグマの食事

2014-09-25 | フィールドノート(多摩丘陵)
今日…。いやもう昨日か。多摩丘陵に行ってきました。久しぶりです。調べてみると7月10日が最後でした。

歓迎してもらえたのか、アナグマが顔を見せてくれました。
とても大きい個体でした。今まで見たアナグマの中で最も大きいと思います。

アナグマは、目が悪いため、こっちがじっとしていれば、向こうから近付いてくることもよくあります。今回は、うまい具合に風下だったため、まったく気付かれず、ゆっくりと観察できました。

アナグマの食事


他にも紹介したいものがあるのですが、今日は時間がないので、あとは次回に。それではお休みなさい。

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2014-07-10 | フィールドノート(多摩丘陵)
7月6日。梅雨の晴れ間を付いて、久しぶりに多摩丘陵へ行ってきました。今年は、仕事の状況が変わったこと、天候が安定しないことなどのせいで、フィールドへ出かける機会が激減しています。
この5年間の記録を見ると、4月~6月に多摩丘陵へ足を運んだ回数は、2010年12回、11年14回、12年15回、13年10回だったのですが、今年は6回。例年の半分というところでしょうか。

さて。次の写真は、僕が昼食をとっていた場所です。写真とは反対側に、ミドリシジミの発生するハンノキがあるので、まだ残っているかもしれないと、昼食とりながら観察していました。


昼食をとっていた場所 2014-07-06 多摩丘陵

残念なが、この日ミドリシジミは確認できませんでした。
「今年はもう駄目かな…。」と思っていたところ、ハンノキを眺めていた僕の背中に、何か熱いものを感じたのです。
ゆっくりと振り返ると、杭の上に、独特のシルエットがありました。
そう、カワセミでした。その距離約9m。


カワセミ(僕の存在など眼中にないといった風でした) 2014-07-06 多摩丘陵

彼は、僕を気にすることなく、伸びをしたり、じっと佇んだリ。杭の上にづっと止まったままなのです。最初は気を使いゆっくりと動いたのですが、カメラを向けても、お昼のかたずけをしても、まったく気にする様子がありません。
それでも、ここで急に立ち上がると、びっくりするのだろうなと思うと、なんだか申し訳ないような気がして…。
結局、このあと約30分、食事を終えた僕は、カワセミの姿を眺め続けるのでした。
そうしているうちに、雌が飛んで来て、彼は誘われるように一緒に飛び去って行ったのでした。

さて、あとは、この日出会った、その他の生き物たちを紹介しましょう。

①ギンイチモンジセセリ 多摩丘陵産を始めて、カメラに初めて収めました。
多摩川の河原では、確認しているのですが、多摩丘陵の谷戸の中で見るのはこれが2回目です。

②ヒメアカネの羽化ラッシュ キラキラの翅の個体が、足下から良く飛び立ちました。
放棄水田や、水路脇でたくさん見ました。

③コオニヤンマのさばる  今年は個体数が多い気がします。
田んぼ回り、水路沿い、クリ畑でたくさん見かけました。

④ジャノメチョウ 今年の初認です。 
僕が勝手にヒカゲロードと命名しているルートで、1頭だけ見つけました。

  
ギンイチモンジセセリ(左上) ヒメアカネ(右上) コオニヤンマ(左下) ジャノメチョウ(右下) 
いずれも 2014-07-06 多摩丘陵

それから、キノコが多いですね。
タマゴタケや、ヤマドリタケが目につき、美味しそうなのは持って帰ろうかと思ったのですが、けっこう虫にやられているようなのであきらめました。
最後に、クリ畑の下に大挙して見られたオオツルタケを紹介しましょう。ざっと50本ほどはありました。ツルタケなら食べられるのですが、オオツルタケじゃね。有毒と聞いてます。成長段階の見本のようなのがありました。

 

オオツルタケ、幼菌(上)と見事な成菌 2014-07-06 多摩丘陵

キノコは美味しい上、低カロリーで素晴らしい食材なのですが、猛毒のものもあるので、あまり詳しくない方は、くれぐれも手を出さないでくださいね。



絵本に出てきそうな芋虫  6月16日の記録パート3

2014-06-19 | フィールドノート(多摩丘陵)
まずは、下の写真をご覧ください。この植物が、6月16日の記録3回目の主役です。


アワブキ 2010-05-02 多摩丘陵

多摩丘陵のお気に入りのルートのひとつに出かけたとき、まず、この木をじっくり眺めて行くのです。
なぜならば、この木で過去に何度か、スミナガシというチョウが繁殖していたからです。
スミナガシ。
ちょっと不思議な名前のチョウです。
翅の模様が、習字で使う墨を水の上にそっと流した時に現れる独特の模様に似ていることから命名されたと聞きます。宮中では、《スミナガシ》という遊びもあったと聞きます。


スミナガシ 2008-08-22 栃木県

どうですか。 何とも奥ゆかしい美しさのチョウだとは思いませんか?
それにしても、このチョウに《スミナガシ》なる名前を付けた、古の日本人の感性には脱帽です。

このチョウ、この美しさと見事なギャップを持つのが、その幼虫の姿です。


アワブキの葉を食うスミナガシ幼虫 2011-07-06 多摩丘陵


スミナガシ幼虫の顔 2011-07-06 多摩丘陵

どうですか…。
僕はこの幼虫の顔を見ると、童話に出てくる魔女の覆面を連想してしまいます。といっても、あまりオドロオドロシイものではなく、コミカルなんですけれどね。
今年もこの幼虫が繁殖しているかなと気になって、毎回見ていってしまうのです。

そして今回は…。
残念ながら、今回は、居ませんでした。

しかし…。
ちょっと別のものがあったのです。


アワブキの葉を綴る○○○の幼中 2014-06-16 多摩丘陵

さて、これは何だと思います。
まあ、こんな問いかけをしても、知っている人は知ってる。知らない人は知らないと言うだけのことなので意味はありません。
というわけで、住人には申し訳ないのですが、綴られた葉をはがしてみましょう。


中にいた幼虫(アオバセセリ) 2014-06-16 多摩丘陵

というわけなのです。
この幼虫も実にカラフルな模様をしています。オレンジ色の頭には、黒い水玉まで付けて!
アオバセセリは、多摩丘陵ではだいぶ少なくなってきました。

僕は、多摩丘陵では、10年以上成虫の姿を見ていません。
それが、ここで幼虫を確認できたということは、今でも、ちゃんと多摩丘陵内で繁殖し続けているのだという証ですから…。嬉しいですね!
ちなみに、巣を壊してしまったのですが、帰りに見た時には、ちゃんと修復されていました。ご心配なく。

最後に、一昨年、高尾山で撮ったアオバセセリの成虫の姿を紹介しておきます。

アオバセセリ 2012-05-24 裏高尾



 

キセキレイに何が起こったのか?  6月16日の記録パートⅡ

2014-06-18 | フィールドノート(多摩丘陵)
16日の記録として、一昨日キジの散歩の動画を公開しました。
今日はその第2弾。続けて鳥の情報を紹介します。

この時期、多くの鳥たちは、巣立ちの季節。そこここに、巣立ち雛を連れた家族集団を目にします。
谷の奥にキジの大声を聞きながら、谷津田の脇の道を進みました。
キョロキョロとあたりを見回しながら歩いていたのですが、脚がパタリと止まりました。頭の中に、直前に通り過ぎた風景が浮かんだのです。田んぼの脇に突き刺された竹の杭の先に、独特の形をした影が甦ったのです。ゆっくりと振り返ると、そこにカワセミの姿がありました。逆行だったので、ゆっくりと後戻りをしてファインダーの中に収めました。体は痩せていて、羽毛の色が淡く見えます。シャッターを切ってから、畦に踏み入り、少し近付く。立ち止まってもう一枚。まだ悠然としています。もう一息あと3歩進んでまた一枚。まだ逃げない。


カワセミ(巣立ち雛かな) 2014-06-16 多摩丘陵

さらに、もう一枚と思っている所へ、場所柄に似合わない、運動系の上下を着た若者3人が、大きな声で話しながらどやどやと歩いて来ました。「ああ、まずい!」と思った時にはすでに遅し、カワセミは向かいの藪の中に飛んで行ってしまいました。

その後、先に紹介したキジの番いと出会い、エナガの群れの下を通過してお昼を食べる予定のため池の脇に出ました。
そこで最初に目にしたのは、溜め池のほとりに生えるヤナギの枝で、大騒ぎをするキセキレイでした。
双眼鏡をのぞくと、成鳥1頭と、幼鳥が4頭いるようです。


キセキレイの幼鳥 2014-06-16 多摩丘陵

別の枝で、騒がしい羽音が聞こえます。双眼鏡を覗き込むと、横枝の上で、羽ばたきながら、わずかに飛びあがり、操縦のへたくそなリモコンヘリのようなふらふらした動きをするやつがいるのです。「巣立ったばかりで、羽ばたきが下手なのかな」などと思いました。
とりあえず、動きが面白いので、何枚か撮影しました。


キセキレイ 操縦の下手なリモコンヘリのようなホバーリング 2014-06-14 多摩丘陵

しばらくすると、キセキレイ達は、谷の奥へ飛んで行ってしまいました。

その後、撮影した写真も確認しないまま、僕は、すぐ横のハンノキを見て回ったのです。実は、ここはミドリシジミの発生ポイント。前回のログに書いたように、このチョウの発生状況の確認は、その日の目標のひとつ。一通り見て回ってから、池のほとりの桜の根元で昼食を始めたのです。ここからは、ハンノキ全体が見渡せるので、昼食を食べながら、ミドリシジミの動きが観察できるわけです。

途中、「ビー、ビー」と鳴きながら、カワセミが通り過ぎてゆきました。この池でもカワセミを時々見るのですが、今日最初に出会った個体、あるいは、同じ家族かどうかはわかりません。

結局ミドリシジミは確認できないまま、この日の散策は終わりました。

後日談

家に帰り、データをパソコンに転送して、写真整理をしていると、
「うん…?」
先ほどのキセキレイの下に、何やら不気味なものが写っていたのです。



キセキレイの下に、お腹を膨らませたアオダイショウが! 2014-06-16 多摩丘陵

巣立ち雛の羽ばたく練習などではありませんでした!
おそらく、巣立ち雛を1頭飲み込まれ、他の雛を守るために、偽傷をする親鳥だったようです。
ミドリシジミに木をとられていたとはいえ、自分の注意力の低さににショックを感じた出来事でした。

この日の記録はまだ続きます。次回はチョウの情報の予定です。


キジ カップルで散歩

2014-06-16 | フィールドノート(多摩丘陵)
梅雨の晴れ間、久しぶりに多摩丘陵に出かけて来ました。
本日の目標は、
①ミドリシジミの発生確認。
②ヒョウモンチョウ類の発生確認。
③カキランの開花状況。
でしたが…。
しっかり確認できたのは、③だけでした。
代わりに、カワセミ、キビタキ、キジなどが飛び入り参加してきたので、それを消化します。

第1弾は、キジのデートです。


初夏の多摩丘陵 おやじたちの健全なイベント!

2014-05-13 | フィールドノート(多摩丘陵)
初夏の多摩丘陵


5月11日、とあるおやじたちと多摩丘陵を歩いてきました。さわやかな風が抜ける木漏れ日の道に、満足していただけたようです。途中、林の中を抜け、人家の近くの舗装路を歩いた時に「今日、こんなに暑かったの!」という言葉が漏れてきました。林の中はそれほど快適だったと言うことでしょう。

案内したのは、
ジャコウアゲハの産卵、タマノカンアオイの花、オカタツナミソウ、クリーム色のキンラン、大きなホオノキの花、イカリソウ アリグモなどでした。

帰り道、中華系ファミレスで、反省会が開かれました。いつも以上に美味しいビールが喉を通過して、思った以上の盛り上がり振りでした。
閉会後、ファミレスから駅に向かう途中「こんなに飲んでも、まだ明るい!」という言葉が出てくる、とても健康的なイベントでした。

また違う季節に、歩きましょう!

春雨に 濡れて可愛さ 知る私  -ヒトクチタケー  

2014-04-22 | フィールドノート(多摩丘陵)
数日前までは、天気予報は雨だったのに…。

朝起きてみると、晴れているのです。天気予報を見ると、2時頃までは晴、その後曇り始め、夕方には雨の降る所も…。 と言うではありませんか。このところ、仕事もちょっと忙しく、時間が取れた時は、天気が良くないという悪循環が続いていたため、この機を逃してはと、急遽多摩丘陵に出かけることにしました。
この春狙っていた、コツバメとトラフシジミ(春型)の写真を撮るのが目的です。

ですが…、いざ現地についてみると、何やら天気が怪しいのです。たまに陽が射す時間もあるものの、雲がどんどん増えてきて、お陽さまを覆い隠してしまうのです。


わずかな陽射しに輝いたカツラの新葉 2014-04-21 多摩丘陵

それでも、せっかく来たのですからと、歩きはじめました。

残念ながら、コツバメも、トラフシジミも見つけられませんでした。コツバメは、春しか出ないので、多摩丘陵での確認は、今年はもう難しいでしょう。こちらは、来年の楽しみに…。
余談ですが、若い頃は、写真を取り逃がすと、悔しくて仕方なかったのですが、最近は、『また来年の楽しみができた』と思えるようになってきました。どんどん時間が無くなるのに、こういう心境になるのは、なぜなのでしょう。

目的は果たせなかったのですが、何種類かのチョウがみられました。ナミアゲハ、キアゲハ、モンシロチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミ。これらは、すべてこの春羽化したチョウ達。それから、テングチョウ、キチョウ、ルリタテハ、アカタテハ。この4種は、成虫の姿で冬を耐え抜いたチョウです。翅の傷み具合が、越冬の厳しさを物語っているようです。

 
成虫越冬したチョウ ルリタテハ(左)とアカタテハ 2014-04-22 多摩丘陵

雑木林の林床には、チゴユリやホウチャクソウが咲き誇っています。そして、日当たりの良いところには、ジュウニヒトエが咲き始めていました。


咲き始めたジュウニヒトエ 2014-04-22 多摩丘陵

谷沿いに出ると、ツボスミレやタネツケバナの白い花が目を引きます。その先をチラチラ飛ぶものが…。双眼鏡を目に当てると、カワトンボでした。


今年初めてのカワトンボ 2014-04-22 多摩丘陵

12:30。ますます、空が暗くなってきました。風も強くやや湿ってきたようです。トウキョウダルマガエルの鳴き声が目立つようにもなりました。天気予報よりだいぶ早く雨になりそうです。今日は雨具を持ってきていないので、そろそろ引き上げないと危なそうです。駐車場までは結構あるので…。
と思ったところで、立枯れたアカマツにキノコがたくさん付いているのが目に入りました。「空が青ければな…。」と思いつつ、下から煽るようにカメラに収めて見ました。さあ、本当に危ない。急ぎ足で駐車場へ。

残念ながら、最後の5分間ほどは、春雨に濡れながらということになってしまいました。「あそこでヒトクチタケを見つけちゃったから」ですかねぇ。

  ヒトクチタケ 2014-04-22 多摩丘陵

運転をしながら思い出すと、ヒトクチタケがだんだんかわいらしく思えてきました。この可愛らしさは、5分間の春雨には代えがたいものですね。




スミレに会いに、今春最初の多摩丘陵

2014-04-11 | フィールドノート(多摩丘陵)
『その瞬間、僕はかなり長い間、多摩丘陵のナガバノスミレサイシンの花を見ていないと思いました。』

この春最初の多摩丘陵。4月前半は、何といってもヤマザクラとスミレでしょう。



ヤマザクラ 2014-04-09 多摩丘陵

スミレの一種ナガバノスミレサイシンと言う、気品のある花の咲く場所まで足を運んだのですが…。 花は、咲いていませんでした。やや遅いとは思ったのですが、今年は花の咲き始めが若干遅そうだったので大丈夫だろうと高を括っていたのです。甘かった。


ナガバノスミレサイシン かすかな痕跡が 2014-04-09 多摩丘陵

その時、冒頭のような思いが頭をよぎりました。
ナガバノスミレサイシンは、多摩丘陵では、3月末がピークです。しかし、ここ数年、年度末は仕事が忙しく、なかなか足を運んでいられなかったのです。

自宅に戻って写真を調べてみると、高尾山で2011年に見ていますが、多摩丘陵では2010年4月1日が最後でした。と言うことは、2年間見ていなかっただけなのです。長く思えるのは、思い入れのせいでしょうか。

さてこの日は、先のナガバノスミレサイシンとアオイスミレは花を終わらせていたのですが、ニオイタチツボスミレ、マルバスミレ、ノジスミレ、アカネスミレ、ヒカゲスミレ、コスミレ、そしてタチツボスミレと、7種類のスミレに会うことができました。
残念ながら、スミレと、ツボスミレは、まだ開花していなかったようです。

僕は、すでに30年以上、多摩丘陵を歩き回り、19種類のスミレを確認しています。そして、それを見分ける資料を作っているのですが、これも、極めてローカルなものだけに、些細なところで、毎年新バージョン改定しています。
たとえば、これまでの多摩丘陵で見付けたコスミレは、いずれも葉の裏が紫がかっていたので、それも見分けのポイントにしていたのですが、今年見つけたコスミレは、全く紫色がかっていないのです。早速訂正しました。



多摩丘陵のスミレ 2013バージョン 両面コピー二つ折りでA5版の冊子状になります。

そんなわけで、毎年使命感を燃やしてスミレを見て歩いているのです。

さて、それでは、あとは4月9に見たスミレなどを紹介しましょう。


マルバスミレ 2014-04-09 多摩丘陵
 
ニオイタチツボスミレ左と、ヒカゲスミレ(タカオスミレ) 2014-04-09 多摩丘陵

タカオスミレは、ヒカゲスミレの一種で、葉が赤みを帯びるものをいいます。多摩丘陵には、タカオスミレが多く、僕はヒカゲを2回しか見たことがありません。

 
コスミレ左とオカスミレ(アカネスミレ)2014-04-09 多摩丘陵

アカネスミレは植物体に毛がありますが、無毛のものをオカスミレと言います。多摩丘陵では、オカスミレの方が多いと思います。


タチツボスミレ 2014-04-09 多摩丘陵

最も普通に見られるタチツボスミレですが、これは咲いていた場所がちょっと変わっていました。
いかにも里山らしいのです。


クヌギの大きな株上に咲くタチツボスミレ 2014-04-09 多摩丘陵

見事な株ですよね。まるで王座の上に腰かけているような感じです。

後はおまけ。


シュンラン 2014-04-09 多摩丘陵


この株はとても大きく、花が6輪も付いていました。

 
シオヤトンボの脱殻左と、羽化したての成虫 2014-04-09 多摩丘陵

早いですね。もうトンボが出始めていました。

春の里山は、景色がどんどん変わります。特に4月は1週間で見違えてしまいます。なんとか来週も足を運びたいものです。