いつの間にか年末になってしまった。
僕の上さんの実家はケーキ屋を営んでいるため、クリスマスは書き入れ時だ。今年も、上さんと次女が手伝いに行っている。ひとり残った僕は、年末に山を越えた仕事の整理と、家事をちょっとだけ…。
合間を縫って、いつもの散歩道を歩くことができた。ただし、今回は、チョウではなく鳥。陸鳥は、まだあまり見られないので、とりあえず川沿いの道を中心に歩きまわることにした。
自宅を出て、国分寺崖線を下ると、谷戸川、丸子川、仙川、野川が流れる。さらに足を伸ばせば、多摩川へも行ける。
今回は、このブログでも何回か紹介したカワセミやコガモを探しに、丸子川、仙川、野川を歩いてきた。
12月29日。まずはカワセミの姿を求めて、丸子川へ。この川沿い、あるいはこれに注ぐ谷戸川で再三その姿を見たのだが、いまでもまだいるだろうか…。
まず最初に目についたのがキセキレイ。谷戸川が注ぎ込む地点の小さな砂州上でじっとしていた。セキレイ類は、ちょこまか動き回るという印象が強いが、このキセキレイはじっとしている。僕の存在を認めてもくれていないのか、わずかに、振り返っただけだ。このポイント付近は、秋にカルガモが大集結していた場所だが、今は2頭しか見られない。日向ぼっこを邪魔されたとでも言うように、キビタキがやっと動き出した。
キセキレイ 2013-12-31 丸子川(世田谷)
次に姿を現したのが、ヒヨドリだ。
川の上に張り出した、イイギリの実をついばみにやってきていた。
おあつらえ向きの枝で一粒をつまみ取ると、あっという間にゴックンと飲み込み、さっと飛び去ってしまった。型落ちの僕のカメラの連写で、ほんの6枚の間の出来事だった。
イイギリの実を啄ばむヒヨドリ 2013-12-31 丸子川(世田谷)
見通しの悪い地点を過ぎると、突然コサギの姿が飛び込んできた。『近い!』 川の中で餌をとている。カメラを向けて、シャッターをきると、シャッター音に警戒したのか、姿勢を低く構えた。『やはり近いよなこの距離は…』と思っていると、ふわっと舞い上がったコサギが、なんと僕に向かって飛んでくるではないか。そして、僕の頭上の電線に止まってしまった。カメラを向けたが、近過ぎて全身を入れることはできない。人間で言ったらちょうどバスとショットといったところだろうか。
コサギ 採餌中(左)と、僕の頭上の電線に止まったところ(右) 2013-12-31 丸子川(世田谷)
さて、カワセミである…。
これまでによく見たポイントでは、見付けることができなかった。あきらめて、先へ進むと、突然鳴き声が聞こえた。これまでの確認地点より上流側に約500mほどの地点、かなり開けた場所の、サクラの小枝に止まっていた。僕が近づこうとすると、川沿いの道を、自転車が向かってくる。飛び立つのではないかと冷や冷やしたが、カワセミは我関せずといった感じだ。
桜の枝にとまるカワセミ 2013-12-29 丸子川(世田谷)
しばらく観察できたのだが、その後仙川の方まで飛んで行ってしまった。後で確認に行くと、堤防に取り付けられたコの字型の梯子に止まっているのが見えた。
仙川も行動範囲なのかと思ったのだが、後でパソコンの画面で確認すると、これは今までに見た個体とちょっと違うように見える。同じメスではあるが、下嘴のオレンジ部分が少な。さらに、胸がやや白っぽい。
これまでの確認個体をみると…。
カワセミ 左2013-10-08 丸子川 右2013-11-13 谷戸川
どうだろう…。ちょっと違う個体のような気がする…。
解明するのは、かなり難しそうだ。カワセミは仙川を上流に向かって飛び去ってしまった。「追跡は無理かな…。」というわけで、カワセミは一旦諦めて、今日は野川まで足を伸ばしてみることにした。
僕の上さんの実家はケーキ屋を営んでいるため、クリスマスは書き入れ時だ。今年も、上さんと次女が手伝いに行っている。ひとり残った僕は、年末に山を越えた仕事の整理と、家事をちょっとだけ…。
合間を縫って、いつもの散歩道を歩くことができた。ただし、今回は、チョウではなく鳥。陸鳥は、まだあまり見られないので、とりあえず川沿いの道を中心に歩きまわることにした。
自宅を出て、国分寺崖線を下ると、谷戸川、丸子川、仙川、野川が流れる。さらに足を伸ばせば、多摩川へも行ける。
今回は、このブログでも何回か紹介したカワセミやコガモを探しに、丸子川、仙川、野川を歩いてきた。
12月29日。まずはカワセミの姿を求めて、丸子川へ。この川沿い、あるいはこれに注ぐ谷戸川で再三その姿を見たのだが、いまでもまだいるだろうか…。
まず最初に目についたのがキセキレイ。谷戸川が注ぎ込む地点の小さな砂州上でじっとしていた。セキレイ類は、ちょこまか動き回るという印象が強いが、このキセキレイはじっとしている。僕の存在を認めてもくれていないのか、わずかに、振り返っただけだ。このポイント付近は、秋にカルガモが大集結していた場所だが、今は2頭しか見られない。日向ぼっこを邪魔されたとでも言うように、キビタキがやっと動き出した。
キセキレイ 2013-12-31 丸子川(世田谷)
次に姿を現したのが、ヒヨドリだ。
川の上に張り出した、イイギリの実をついばみにやってきていた。
おあつらえ向きの枝で一粒をつまみ取ると、あっという間にゴックンと飲み込み、さっと飛び去ってしまった。型落ちの僕のカメラの連写で、ほんの6枚の間の出来事だった。
イイギリの実を啄ばむヒヨドリ 2013-12-31 丸子川(世田谷)
見通しの悪い地点を過ぎると、突然コサギの姿が飛び込んできた。『近い!』 川の中で餌をとている。カメラを向けて、シャッターをきると、シャッター音に警戒したのか、姿勢を低く構えた。『やはり近いよなこの距離は…』と思っていると、ふわっと舞い上がったコサギが、なんと僕に向かって飛んでくるではないか。そして、僕の頭上の電線に止まってしまった。カメラを向けたが、近過ぎて全身を入れることはできない。人間で言ったらちょうどバスとショットといったところだろうか。
コサギ 採餌中(左)と、僕の頭上の電線に止まったところ(右) 2013-12-31 丸子川(世田谷)
さて、カワセミである…。
これまでによく見たポイントでは、見付けることができなかった。あきらめて、先へ進むと、突然鳴き声が聞こえた。これまでの確認地点より上流側に約500mほどの地点、かなり開けた場所の、サクラの小枝に止まっていた。僕が近づこうとすると、川沿いの道を、自転車が向かってくる。飛び立つのではないかと冷や冷やしたが、カワセミは我関せずといった感じだ。
桜の枝にとまるカワセミ 2013-12-29 丸子川(世田谷)
しばらく観察できたのだが、その後仙川の方まで飛んで行ってしまった。後で確認に行くと、堤防に取り付けられたコの字型の梯子に止まっているのが見えた。
仙川も行動範囲なのかと思ったのだが、後でパソコンの画面で確認すると、これは今までに見た個体とちょっと違うように見える。同じメスではあるが、下嘴のオレンジ部分が少な。さらに、胸がやや白っぽい。
これまでの確認個体をみると…。
カワセミ 左2013-10-08 丸子川 右2013-11-13 谷戸川
どうだろう…。ちょっと違う個体のような気がする…。
解明するのは、かなり難しそうだ。カワセミは仙川を上流に向かって飛び去ってしまった。「追跡は無理かな…。」というわけで、カワセミは一旦諦めて、今日は野川まで足を伸ばしてみることにした。
《つづく》