『「成長する考え方」と「成長できない考え方」の違いが20年の研究で明らかに』の記事を読んで

「成長する考え方」と「成長できない考え方」の違いが20年の研究で明らかに


この記事では、以下の２つの考え方を提示しています。

〇固定された思考態度（成長できない考え方）
根本に自分をよく見せたいという欲求。
失敗する挑戦をしたがらない。
批判されて有用だとわかっても無視する。
他人の成功を脅威に感じる。
世界を決定論的な見方で見る傾向

〇成長する思考態度（成長する考え方）
学びたいという欲求から始まる
挑戦を喜んで受けとめ、逆境でも粘り強く堪える
努力は熟達への通過点
批判から学ぶ
他人の成功からもインスピレーションを受ける
人格や知性は生まれ持ったものではなく成長させることができると信じる

学校や社会、人の中で生きていくと、結果や成果を証明しなくてはならない場面が訪れます。そうしたときに、「自分は失敗しているか、成功しているか？」「賢く見えるか、バカに見えるか？」「受け入れられているか、排除されているか？」「勝者か、負け犬か？」ということに重きを置いてしまう考え方は、固定された思考態度だといいます。

逆に、こうした場面でも、学習を通じて素質を育てることは可能であり、自分の潜在能力をまだ分からないものと考える（成長する思考態度）ことで情熱を持ちトレーニングを続けていけるといいます。

このことは、精神論や机上の理論ではなく、実際に対象実験をすることで実証されていると記事には描かれています。実際にコーチングにおいても、成果の評価でなくプロセスの評価が大事と言われており、それとも矛盾しません。

また以下の部分も気になります。
「Dweck博士は上記のような2つの考え方を、仕事や教育ではなく、愛にこそ適応させなけらばならないと述べています。人と人の関係において「固定された思考態度」を適応させると、自分の理想の相手が自分自身を高みにやり、自分に完全さを感じさせてくれると信じますが、「成長する思考態度」のグループは自分の間違いを認めてくれ、愛を持って成長を手助けしてくれる人をパートナーに好みます。「固定された思考態度」こそが間違った「真実の愛」の根本にあるとはDweck博士。「固定された思考態度」のグループは「相手が自分たちの関係をどう考えているか」ということについて自分とわずかな違いがあっても、脅威や相手に対する敵対心を感じるとのこと。（記事より）」

人間関係には問題や争いが常につきまとうわけですが、上記のことを理解し、争いがあったとしても、それを相手の性格上の問題と思うのではなくて、原因をコミュニケーションの問題として再定義して解決しようとする。それが大事だというわけですね。

考え方を変えて、客観的に自分がどちらの考え方を優勢にしているのか、その都度考えるべきだなと思いました。　納得のいく記事でした。