教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

【生きるための哲学講座】ソクラテス編の気づき

2021-06-25 | 生き方・働き方改革

2021年4月から、「生きるための哲学講座」をオンライン上で主催しています。

なぜ、いま、哲学なのか?
企業にしろ、政治にしろ、個人にしろ、これからは「なんのためにどこに向かって」が一層問われてくる時代となると実感しています。

なぜなら、そうしたものが希薄であったりぶれていると、人々はついてこないし、自分自身も自信を持って日々前に進むことができなくなります。

しかし、何の思考の枠組みもなくこれにのぞむのは現実難しいものです。そこで哲学です。
古今東西の哲学者・思想家に思考の枠組みを学ぶ。守破離ではないですが、自分オリジナルな思考の枠組みをゼロから構築するのではなく、すでに先人が築いてきた智慧を使う戦法です。

さて、4月はソクラテスでした。

講座では、ソクラテスが世界にもたらしたことは何か? 自分を知るとはどういうことか? そのためには何をすればいいのか? 正しいこととは何か? ということにまつわるエッセンスの講義と、参加者からの問いに参加者が1対1対話で深めていくというソクラテスの対話技法で深めていったのでした。

自分自身を知ること。現代では、「リフレクション(自分自身を振り返る)」という概念が学校や企業などでも話題になってきています。そういう意味で、自分自身を知ることはギリシャ哲学時代から連綿と受け継がれてきているのかもしれません。自分を知ることはかなりの武器だと思っています。自分が完成された、間違いない自分であると思ったところから、おごりや間違った導き、成長の停止などがはじまります。

自分には常に成長する要素があり、それはどこだろう? どうしていったら、より良い状態になっていけるのか? そのために、リフレクションや対話は欠かせないものです。ちょっと知った気になっていい気になる、謙虚さを忘れてしまう、こうしたことを防げるからです。

哲学は自分自身の理解から・・・
それが本格的な学びとしてスタートした2021年4月でした。

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