耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

塩鯨

2009年04月09日 20時40分16秒 | 都会の風景
 下関の唐戸市場で手に入れた塩鯨をやっと焼いて貰った。思ったほど煙や
匂いが無かったが、懐かしい味だ。

 ネットの通販でも売ってるようだが、地元に較べると可なり高い。

 通販サイト

もともと高いお金を出して買うものではない。と言うより、むしろ昔は肉や
魚が買えない場合のおかずであった。これだけでご飯が食べられるのだ。
高校のころの弁当箱にはいつもこれが入っていた。

 西日本以外では滅多にお目にかかることが無く、久しく食べることが無か
ったので心して食することにした。

 焼くと吹き出す白い塩を洗い落としたほうが良いと言う人もいるが、そん
な勿体無い事はしない。その塩に鯨の旨味が沁み込んでいるからだ。

 一かけらを口に入れる。辛い。塩辛い。だけど旨い。とても下品に旨い。
これをケモノ臭いと言う人もいるが、何とでも言えば良い。

これは我々世代のホロ苦い青春の味なのである。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本橋のデパート | トップ | 都会の花見 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

都会の風景」カテゴリの最新記事