耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

美男かずら

2009年01月18日 16時22分14秒 | 盆栽
 友人に近場の盆栽屋を教わったので、行ってみた。上野の不忍池のすぐ隣り
で、折から小品盆栽展をやっていた。



 展示即売会もやっていたので、以前から欲しかった美男かずらの小さいのを
買ってきた。

 園芸の世界では美男かずらだが、本当はさねかずらと言う。そう、あの小倉
百人一首にある、

  名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな
                         三条右大臣
のさねかずらだ。この話はどこかに書いたことがあるかな。

 昨年、箱根の山中城址でつるに生った綺麗な赤い実を見つけたので、持って
帰って調べたらさねかずらだった。小さな赤い実が球状に集まった、キイチゴ
を大きくしたような丸い集合果が特徴である。
沼津港の干物屋に大きな球状果をいくつか付けた盆栽が置いてあったのを見つ
け、その実に惹かれていつか美男かずらの盆栽が欲しいと思っていたが、NET
で調べると1万円以上のものばかりだったので、諦めかけていた。

 それが、有ったのである。小品だが結構根元が太く、赤い実を地面に引きず
っているようなのが¥5,800だった。



 これは高くて手が出なかったので他を探すと、ミニの売り場に赤い葉の小鉢
が見えた。「美男カズラだよ。花が咲いたら蟻が通るところに置いておくと、
蟻が受粉を手伝ってくれるよ。今年は咲かないかもしれないけどね。」と言わ
れて、買ってしまった。



 帰って調べると、サネカズラは雌雄異株だとのこと。しかし栽培されている
ものには一株に雄花と雌花の両方が付くものもあると書いてあるサイトもある。
それでも雄花も雌花も一日花で、時期を合わせるのが難しいとも書いている。
 さて、この老いの身が生きている間に、見事な実を楽しむことが果たして出
来るであろうか。


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