耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

最近の将棋

2018年05月21日 11時26分56秒 | この頃思うこと
 又、藤井颯太が勝った。これで7段だと言う。



 藤井に強い井上一門4人目の船江六段は、趣向を凝らして
棒銀戦法で臨んだ。
棒銀は初心者が最初に覚える、基本的な戦法だが、最近のプ
ロ棋戦では不利だと評価が決まったようで、殆ど見かけない。



 最近藤井の将棋もよく見るが、大山、中原、米長などの
昔の将棋と、指方が変わってきている。

 棒銀は、攻めるための戦法だが、昔はまず王を囲った。
居飛車なら矢倉、飛車を振ったら美濃囲い、一番固い穴熊
など、まず守りを固めてから、戦闘が始まる。



 Abemaで名人戦第4局を観戦した。

 最近は、AIの影響が大きいのか、居玉のままや、せいぜい
一つ動かす程度で戦いが始まることが多い。

 飛車・角は、遠くから睨みを効かすものだと言われ、飛車先
には銀、角の筋には金を繰り出す、と言われたものだが、
最近は、角交換して筋違いに打ったり、飛車で横歩を取って、
そのまま中原で動き回ることも多い。

 桂馬の高跳び歩の餌食、とは、初心者が最初に覚える格言だが、
最近は桂馬が良く跳ぶし、桂香は守りに使うと同時に、有効な
攻め駒になっている。

 歩を突いて王様を金銀で守って位を張るとか、悠長なことを
言ってる間に飛び道具で荒らし回る方が話が早いようだ。

 定跡や流行りの戦法はどんどん変わってきている。
 羽生がAIを使い出した頃は、まだ参考程度だったが、今や、
プロ棋士がスマホでカンニングするほど、AIも強くなっている。

 しかしプロ棋士が、何時間もの持ち時間を使い、悩む姿は
やはり絵になる。



機械がいくら強くても、スポーツの面白さは、変わらないのと、同じだ。



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