耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

浅草

2014年03月20日 09時35分45秒 | 思い出
 新聞屋の景品で、漫才の切符を貰った。
浅草六区の東洋館と言う色物小屋である。隣は寄席の浅草演芸場だ。

 漫才は昼の12時から16時までやってるようで、昼飯を済ませてから
お茶と煎餅でも持って入ろうと言うことにした。yahoo Mapで見ると
すぐ隣にすしざんまい浅草店が有った。毎年初セリで大間の本鮪を
2千万とかで競り落とす事で有名な寿司屋だ。立ち食いで10割そばを
食える嵯峨谷とか、500円でうな丼が食える宇奈ととなんかも探したが、
寿司に目が無いかみさんの一言で、海鮮丼をやっつけてから小屋に
入ろうと言うことになった。

 折しも良い天気だが春一番が吹いて、東西線は遅れ気味だった。
この調子だと、根性なしの京葉線は帰る頃は止まってるかな、などと
思いながら、田原町から歩いた。

 念のため東洋館の切符売り場で聞いてみたら、今日は招待券では
入れませんと。団体さんが入ってるので2,500円で当日券を買ってくれ
と言う。それでも朝9時から並んだ人も居たとか。プログラムでは、
あまり聞いたこともない芸人ばかりだったのでバカにして居たが、
知らないのは私だけだったのかもしれない。

 おまけに隣の「すしざんまい」は工事中で跡形も無い。世の中は
分からないものだ。

 仕方が無いからスカイツリーまで歩こう、と言うことにした。



取り敢えずお昼は、浅草で有名な天丼の大黒屋に行ったら、店の外に
20人程の行列が出来て居る。念の為にと思って別館に行って見たら、
直ぐ店内に入れて、座って待つことが出来た。





 海老天とキス天と掻き揚げの天丼が1,500円、海老天2本と掻き揚げで
1,700円、海老天4本だと1,900円。勿論1,500円にした。出て来たのは
真っ黒なだし汁が掛かった丼で、沼津の伊豆屋の天丼を思い出した。
味は、有楽町の地下街の方が好みだ。観光地の食物屋はこんな物か。

 伝法院通りの店を冷やかしながら、目の前に聳えるスカイツリーを
目指す。箒やたわしや各種のブラシを揃えて居る老舗で、かみさんは
安物の化粧ブラシと豚毛の歯ブラシを買わされていた。

 伝法院の庭園は都会のオアシスのような日本庭園で、通常は非公開
だが春だけ特別公開して居る。入ってみようと思ったが、入り口を
探して居るうちに通り過ぎてしまった。

 正月にお参りした浅草寺はパスして、仲見世通りを横切ると、
洒落た商店街。そのあちらこちらに、歌舞伎人形が。白浪五人男である。
この界隈には、結構隠れキャラクターが潜んでいるようだ。後で調べたら、
鼠小僧次郎吉もどっかから覗いているらしい。



一本奥は古い屋並みが残っていた。花川戸だ。



その角に兎カフェが。学生風のひ弱そうなにいちゃんが、膝の上に兎を
乗せて貰って、ニヤついていた。バカバカしい。



 この辺は下駄屋や草履屋が多い。鼻緒の専門問屋も有った。40年程昔、
靴は浅草だと言われて、通勤用の革靴を買いに来たことがあった。

 吾妻橋のほとりに隅田川下りの船着き場がある。と言うとのどかな感じ
だが、何とも規模が大きい。対岸にはアサヒビールの本社ビルの間から
スカイツリーが見えるので、絶好の撮影ポイント。中国人も多い。

 



 アサヒビールの本社の上に展望カフェがあると言うので寄って見た。
スーパードライのエクストラコールドが600円。美味かった。





 例のウンコビルも、上の方にレストランがあるようだ。
凄いビル風に吹かれながら下町を歩く。ツリー効果で観光客が集まる
と言うが周囲の街は通り過ぎるだけで、余りお金が落ちていないようで、
古い町工場や小さな店しか無い。



 歩き疲れたので此処からバスで帰ることにした。スカイツリーには
まだ登ったことがないが、今回もパス。
後で聞いたら強風で閉鎖だって。揺れるのかな。

 亀戸から小松川迄首都高、そこから湾岸線迄環七、ディズニーランド
迄一時間弱だ。
 

  結局今日は、パスばっかりで、一体何しに行ったんだろう。





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