耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

太陽電池は電池か

2010年03月23日 21時22分11秒 | その他
 電池とは、「電気を貯めておいて、必要に応じて取り出して利用するための道具」
という意味では、違う。電気を蓄えないし、必要な時に取り出せないことが多い。

 以前、会社で「電気の話」という入門的な話をしたことがあるが、その時「電気は
貯められない。だから需要に応じて発電する必要があるし、発電した分は使いき
らないといけない。需要と供給にアンバランスがあると、電圧が変動したり周波数
が不安定になる。電力を供給するだけでなく、電力系統を安定に保つことも電力
会社の大きな役目である。」と説明したことがある。
 電池は、電気を貯めているのではなく、化学エネルギーとして貯めているのであ
る。

Wikipediaによると化学電池とは、エネルギーを化学反応によって直接に直流電力
に変換する電力機器である、ということになっている。静電気を別にすればやはり
電気は貯められない、と考えるべきであって、電池はエネルギー変換装置だと言
うべきかもしれない。
熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電対(ゼーベック効果)や、水素が
酸素と結合する時のエネルギー放出を電気の形で取り出す燃料電池も同様なエ
ネルギー変換装置である。
電磁誘導の法則を利用して、電力を取り出す発電機もそうだが、これは水や蒸気
や風の力で機械を動かして電気を作り出すところが、静止している電池と別物の
印象を与える。

 で、結論は太陽電池は「電池」だと言っても良いだろう、ということである。

まあ、良かったね。
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