耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

庭のすもも

2014年07月01日 13時07分36秒 | 世相今昔
我が家の中庭に、すももの木が有る。

鳥たちが騒がしいと思ったら、赤い実が熟れていた。
摘み取って頬張ると、仄かな甘みと強めの酸味と
豊富な果汁が口の中に充満した。熟れ過ぎて地面に
落ちた実には、鳥たちが突ついた跡が有る。

手が届かない木の上の方には、熟して赤みを通り
越して黒い大きな実が沢山有る。細い幹をドンと
蹴飛ばしたら、バラバラと落ちて来た。流石に甘くて
美味しかった。

  若き日のこと思ひだすすももかな 蛙蝉


 アケビやヤマモモは山に採りに行くもの、桑の実や
ビワや柿は庭に出来るもの、西瓜やマクワウリは畑に
生るものだった。
 食べどきを見計らって、一番美味そうなタイミング
で食うのが通だが、得てしてまだ青臭かったり、熟れ
過ぎたりした。
 虫食いの有る方が美味いし、傷が有るのが当たり前
だった。


 今は何でもスーパーに売ってるし、ネットで買える。

 食べ頃の果物が、発砲スチロールのトレイに乗って、
ラップをかけられて値札が付いて供される。

 何とも便利だが、味気ない世の中に成ったものだ。


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