Cogito,ergo Sum

積み深いとの認識はあるようだが特に自戒の意図は所持していないと思われる。ゲームとかゲームとかゲームとか。あと本な。

見た目からして闇が深そうだとは思ったが読んでみたら思ってた以上だったwww

2022年06月21日 | 書籍
『断頭台/疫病』

なんともノスタルジックを感じる表紙絵と物騒極まりないタイトルに惹かれて手に取ったら。

令和の書籍とは思えない全編に渡ってのドス黒短編(中編?)集www


雰囲気からもしやと思ったら昭和の時代作品の再録みたいな感じか?著者プロフで1931生とか出てる時点でお察し。

戦後の暗澹たる時代ならではの物語もあれば、当時では(今も?)なかなかにトリッキーな構成もあって読み応えがある。まさかホモ心中の話まであるとは思わなかったが。

閉鎖的なムラ社会で権力者の息子と娘同士で幼い頃に当然のように許嫁となった男(都会の大学でお水の女と同棲)と女(醜女とまではいかないが男勝りな所があってお水女とも自力で別れさせた)だったのに祝言をあげたその夜に旅一座の女型と無理心中体で夫が発見されてしまった妻の面の皮よ。

って、酷過ぎねwww

醜聞過ぎてアンタッチャブルな感じで腫れ物扱いされて、後年になってひっそりと奉られた慰霊碑を見つけた第三者が、そんな立場だからこそ改めての調査に入れた。ってのがキッカケで物語は進むのだがその真相は。って感じな。


他にも闇が深過ぎて好みは分かれそうだが、昭和臭漂うドス黒世界観好きとしては久し振りに堪能した感。今じゃコンプラに抵触して書けなさそうだしな。


ジャケ買い成功しますた。
コメント (1)
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