『9 R.I.P.』
ねぇ知ってる？夕陽に紅く染まった放課後の廊下をひとりで歩いていると現れて、問いかけて来る妖怪『からからさん』を。
記憶を失い無くしたものへの問いに答えられなくても、間違った答えを返してもーーー返り血を浴びた姿の彼に襲われるってことーーー
「それは妙だな答えられないだけならまだしも回答に誤りがあってもいけないというならば正当を認知した上での問いかけとならないか？記憶喪失状態で彷徨い解を求めているのならばそれは前提がおかしい。まるで経験した者はその場で落命しているのに何故か語り継がれている都市伝説のようではないかそもそもなんだ、からからと鳴っているのは刀を引きずる音だと？日本刀の寸尺をどれほどだと思っているんだ帯刀状態なら佐々木小次郎の『物干し竿』ですら地に擦る事などないのだぞ刀に対する武士の気概をなんだと思っ……そこは怪奇としての効果音だと？馬鹿を言え剥き身で刃先を擦るように歩いたとしても現代の校内でそのような擬音が（略）
………なんか冒頭で水明先生の講釈が脳内に一気に流れた気がしたんですが、そんな『学校の怪談』を導入部に使った乙女ゲームです。
久しぶりに王道の『乙女ゲーム』をやったんだが……やっぱ乙女ゲームって良くも悪くも悪くも頭のネジ２、３本ぶっ飛ばしてからやらないとダメですね（毒舌）
うん、わかってう。基本的にイケメンとイチャコラするのが主目的だから、ゲームとしての完成度は中の下でも許されてるってのは（毒舌）
内容としては『妖編』『異世界編』『都市伝説編』『学校の怪談編』と別れたそれぞれに攻略対象がふたりいて（条件が揃うとラスボスが追加される）その2人が元々既知（親友から相剋まで幅広いが）な上に別の枠組みのキャラもしれっと絡んで来て、それはいいんだ何その関係で未攻略ルートのキャラの（出落ちレベルの）ネタバレを先に知ってしまう展開になるのは、解せぬ。
………厳密に制作してるところならそう言うのはザッピングシステムを起用したりするんだろうけどそういった整合性の完遂なんかどうでもいいんだろうし（毒）
だってそもそも基本である所の誤字脱字がめっちゃあるしwww
乙女ゲーさん、マジで雑www（毒）
てか、せっかく複数のバッドエンドも作り込んでるのにエンディングリストが無いとかは作り手さんがスゲーガッカリしてねぇか（キャラ毎に2種類のエンディングはアリ）
そんで、主人公の名前を自身で付けられるシステムも乙女ゲーだけに健在なんだけど（元々付いてる名前を使う派なので関係無い。そっちのがボイスつくし）その関係でリソース割いてられないのか単に技術がないのか、親友が主人公を呼ぶ時の言い方がほぼ『あなた』なの、もんげー違和感。………JKがそんな言い方するか？なぁ。
とまぁ、ちょいちょい残念ポイントにグーで突っ込まないと気が済まないお気持ちは無きにしも非ずですが、7割位は素直に楽しめました（いい笑顔で）
主人公ちゃんは進路の事で悩んでたのをキッカケに神隠しに遭うのだが、亡き父親と同じ医者にさせようとする母親が………高比率でまふゆんとこの毒親と被ったんだが。あそこまで酷くないけど異世界に失踪するレベルとしたなら追い込みはエグいのか（言い掛かり）
あと、首周りにアザがあって首にロープ巻いてる（察し）キャラのアザが横方向に入ってたのもどうかなぁ、イメージでそうしたんだろうけどマジレスするなら絞◯なら横だけど縊◯だと縦なんだけどなぁ（せやからイメージだろうとあれほど）
鬼灯様ポジションなのに中身が白澤（恋愛体質でメンヘラで束縛系でワーカーホリック）ってのも居ましたお（業務連絡）
個人的にはツンデレ料理男子のこっくりさんが好みか。天然なからからさんや世話焼きのメリーさんもよきだが。
で、実に夏向けの怪異も妖怪もその他人ならざる者も多数出て来る作品なんですが、一番コワイのはメンヘラストーカーおんなって理解でよろしいか（真顔）
