野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

ムラサキサギゴケの白花の品種「サギゴケ」(高尾の花 21-47)

2021年05月02日 10時24分24秒 | 

ムラサキサギゴケの白花の品種「サギゴケ」。「シロバナサギゴケ」とも呼ばれる。ムラサキサギゴケとならんで仲良く咲いていた。

(2021年春 南高尾)

 

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)

サギゴケ(鷺苔)
多年草
本州〜九州のやや湿気のある田のあぜなどに生える。葉は根ぎわに集まり、その間から匍匐茎を伸ばして新苗をつくって繁殖する。根ぎわの葉は倒卵形で基部は柄となり、縁にはふぞろいに裂けた鋸歯があり、長さ2〜5cm、幅1.5〜2cm。匍匐茎の葉は倒卵形または円形で小さく、無柄。根ぎわの葉の間から花茎を伸ばしてまばらに少数の花をつけ、高さ10〜15cm。萼は鐘形で半ばまで5裂し、無毛またはまばらに腺毛が生える。花冠は紅紫色で長さ1.5〜2cm、上唇は下唇よりやや短く、狭卵形で深く2裂。下唇は3裂し、中央部は隆起して黄色となり赤褐色の斑紋がある。さく果は扁球形で、萼に包まれる。花期は4〜5月。
 白花品をシロバナサギゴケまたはサギシバとよび、紅紫色のものをサギゴケまたはムラサキサギゴケとよんで区別することがある。(日本の野生植物)
学名は、Mazus miquelii
サギゴケ科サギゴケ属
よく似た花にトキワハゼがあるが、花が小さく横に這う枝を出さない。


一重のピンクの桜「陽光桜」(春の花 21-63)

2021年05月02日 10時19分53秒 | 

もうとっくに花は散ったが、一重のピンクの桜「陽光桜」。交配親のカンヒザクラの紅色を受け継いだ。温かみのある大輪の桜だ。

(2021年春 南高尾)

 

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)
「キツネノボタン」(春の花 21-24)
「ビオラ・ソロリア・プリセアナ」(春の花 21-25)
「シロヤマブキ」(春の花 21-26)
「 アニソドンテア・マルウァストロイデス」(春の花 21-27)
「オランダミミナグサ」(春の花 21-28)
「斑入りビンカ・マジョール」(春の花 21-29)
「チエリーセージ」(春の花 21-30)
「スズラン」(春の花 21-31)
「ユウゲショウ」(春の花 21-32)
「レンゲ」(春の花 21-33)
「フジ」(春の花 21-34)
「シラン」(春の花 21-35)
「ヒメウツギ」(春の花 21-36)
「ナルコユリ」(春の花 21-37)
「アヤメ」(春の花 21-38)
「ナデシコ」(春の花 21-39)
「クレマチス」(春の花 21-40)
「シラー・カンパニュラータ」(春の花 21-41)
「ブルビネ・フルテッセンス」(春の花 21-42)
「ヒメライラック」(春の花 21-43)
「シラー・ペルビアナ」(春の花 21-44)
「サボンソウ」(春の花 21-45)
「スパラキシス」(春の花 21-46)
「ウツギ」(春の花 21-47)
「ハマナス」(春の花 21-48)
「コデマリ」(春の花 21-49)
「シロツメクサ」(春の花 21-50)
「スズメノテッポウ」(春の花 21-51)
「モッコウバラ」(春の花 21-52)
「ムラサキツユクサ」(春の花 21-53)
「ヤマオダマキ」(春の花 21-54)
「アジュガ」(春の花 21-55)
「ハナミズキ」(春の花 21-56)
「オオアマナ」(春の花 21-57)
「ストロベリートーチ」(春の花 21-58)
「タツナミソウ」(春の花 21-59)
「オガタマノキ」(春の花 21-60)
「オランダガラシ」(春の花 21-61)
「ハハコグサ」(春の花 21-62)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)

「陽光桜」

陽光桜(ヨウコウザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
「里桜」の天城吉野(アマギヨシノ)と寒緋桜(カンヒザクラ)との交配によって作出された。
作者は愛媛県の高岡正明さんである。
元教師だった高岡さんは、送り出した教え子たちが戦場に散ったことを悼む鎮魂の旅に出た沖縄で寒緋桜(カンヒザクラ)と出会い、この桜が生まれることにつながったという。
改良25年にして作出された陽光桜(ヨウコウザクラ)を、作者は「平和のシンボル」として各地に贈り続けた。
樹高は5メートルから8メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尾状に尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
葉の表面は濃い緑色で艶があり、毛は生えていない。
葉の裏面は淡い緑色で艶はなく、葉脈上に毛が生える。
開花時期は3月から4月である。
染井吉野(ソメイヨシノ)よりも少し早く咲く。
一重咲きで、寒緋桜(カンヒザクラ)の紅色が残されている。
花径は4、5センチくらいある大輪で、3、4輪が下向きにつく。
別名を紅吉野(ベニヨシノ)とも言う。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
学名:Prunus 'Youkou-zakura'


林の中でひっそりと大きな花を開いていた「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)

2021年05月02日 08時38分20秒 | 

林の中でひっそりと大きな花を開いていた「シラネアオイ」。ずいぶん前に日光の白根山でたくさんみかけたのを思い出す。栽培種でも生き残ってくれるとうれしい。

(2021年春 南高尾)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)

「シラネアオイ」

シラネアオイの基本情報
学名:Glaucidium palmatum
和名:シラネアオイ(白根葵)  
科名 / 属名:キンポウゲ科 / シラネアオイ属
特徴
シラネアオイは力強くこぶしを上げるように芽を出し、大きな2枚の葉に包まれた蕾をのぞかせ、すっきりと立ち上がって、紫色の萼花弁が4枚ある大きな花を咲かせます。北海道から本州中部以北の深山や亜高山、高山帯下部の林床に多く見られ、日本を代表する人気の山野草です。
地下には太い根茎があり、いくつか芽がついています。葉はカエデに似た形で、花が咲かない芽では葉を1枚、開花する芽では葉を2~3枚つけた茎を伸ばし、その先端に大きな花を開きます。花後は扁平な果実ができ、秋にはじけてタネを散らします。秋の初めから半ばには葉が黄ばみますが、地下ではすでに翌年の芽を形成し始めています。秋の半ば過ぎには葉が枯れて春まで休眠に入ります。
以前は群生地が多くありましたが、盗掘などにより各地で減っています。最近ではタネから育てた株が盛んに生産され、流通し始めたのはうれしいかぎりです。白花や、株分けでふやした多くの変化花や斑入り葉のものも流通し始めています。ただし、暑さに少し弱いので、どちらかというと寒冷地向きの植物ではあります。1属1種です。

※科名:シラネアオイ科で分類される場合もあります。

基本データ
園芸分類 山野草
形態 多年草 原産地 北海道、本州中部以北
草丈/樹高 30~50cm 開花期 5月~6月
花色 紫,赤紫,まれに白 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 普通 耐暑性 やや弱い
特性・用途 落葉性,日陰でも育つ


白の花弁に赤の強い縦絞りが入る椿「蝦夷錦」(椿シリーズ 21-46)

2021年05月02日 08時35分35秒 | 

白の花弁に赤の強い縦絞りが入る椿「蝦夷錦」。江戸時代から育てられている古典的な品種で、大輪の花を次々と咲かせる。

(2021年春 町田市)

■椿シリーズ
「白角倉」(椿シリーズ 21-01)
「六歌仙」(椿シリーズ 21-02)
「太郎冠者」(椿シリーズ 21-03)
「玉の浦」(椿シリーズ 21-04)
「高台寺」(椿シリーズ 21-05)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-06)
「加茂本阿弥」(椿シリーズ 21-07)
「天ヶ下」(椿シリーズ 21-08)
「黒部」(椿シリーズ 21-09)
「シラハトツバキ 」(椿シリーズ 21-10)
「越の粧」(椿シリーズ 21-11)
「菱唐糸」(椿シリーズ 21-12)
「五色八重散椿」(椿シリーズ 21-13)
「狩衣」(椿シリーズ 21-14)
「若桜」(椿シリーズ 21-15)
「関西秋の山」(椿シリーズ 21-16)
「紅獅子」(椿シリーズ 21-17)
「白菊」(椿シリーズ 21-18)
「美濃牡丹」(椿シリーズ 21-19)
「徳恩寺」(椿シリーズ 21-20)
「月照」(椿シリーズ 21-21)
「フレグラント・ピンク」(椿シリーズ 21-22)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-23)
「白羽衣」(椿シリーズ 21-24)
「タイニープリンセス」(椿シリーズ 21-25)
「あかこま」(椿シリーズ 21-26)
「覆輪京牡丹」(椿シリーズ 21-27)
「乙女椿」(椿シリーズ 21-28)
「大虹」(椿シリーズ 21-29)
「太平楽」(椿シリーズ 21-30)
「鹿児島」(椿シリーズ 21-31)
「三浦乙女」(椿シリーズ 21-32)
「赤袖隠」(椿シリーズ 21-33)
「琉球白妙」(椿シリーズ 21-34)
「羽衣」(椿シリーズ 21-35)
「紅雪見車」(椿シリーズ 21-36)
「繻子重」(椿シリーズ 21-37)
「南蛮星」(椿シリーズ 21-38)
「銀世界」(椿シリーズ 21-39)
「ローゼア・スパーバ」(椿シリーズ 21-40)
「古今欄」(椿シリーズ 21-41)
「旭の湊」(椿シリーズ 21-42)
「四海波」(椿シリーズ 21-43)
「さやけ」(椿シリーズ 21-44)
「久留米源氏」(椿シリーズ 21-45)

■椿山茶花シリーズ
「菊冬至」(椿山茶花シリーズ 20-01)
「曙」(椿山茶花シリーズ 20-02)
「夕陽」(椿山茶花シリーズ 20-03)
「白卜伴」(椿山茶花シリーズ 20-04)
「赤腰蓑」(椿山茶花シリーズ 20-05)
「玉芙蓉」(椿山茶花シリーズ 20-06)
「一子侘助」(椿山茶花シリーズ 20-07)
「肥後入日の海」(椿山茶花シリーズ 20-08)
「七福神」(椿山茶花シリーズ 20-09)
「昭和の栄」(椿山茶花シリーズ 20-10)
「富士の峰」(椿山茶花シリーズ 20-11)
「緋乙女」(椿山茶花シリーズ 20-12)
「光源氏」(椿山茶花シリーズ 20-13)
「三国紅」(椿山茶花シリーズ 20-14)
「乙女サザンカ」(椿山茶花シリーズ 20-15)
「剣の舞」(椿山茶花シリーズ 20-16)
「大空」(椿山茶花シリーズ 20-17)
「敷島」(椿山茶花シリーズ 20-18)
「静海波」(椿山茶花シリーズ 20-19)
「不二の雪」(椿山茶花シリーズ 20-20)
「桃源郷」(椿山茶花シリーズ 20-21)
「京錦」(椿山茶花シリーズ 20-22)
「花大臣」(椿山茶花シリーズ 20-23)
「明行空」(椿山茶花シリーズ 20-24)

 

 

椿「蝦夷錦」

白地に赤の鮮やかな縦絞りが入る八重咲き、大輪種です。
関東で江戸時代から作られている古典種です。
樹形は立ち性で性質は強く大きくなると赤やまれに白無地の花を咲かせる枝が出やすい性質があります。
白無地の花は「白蝦夷」 赤無地の花は「赤蝦夷」とも呼ばれ、「白蝦夷」に吹掛け絞りや小絞りが入ったものは 「都の錦 ミヤコノニシキ」、 「赤蝦夷」に白斑がはいったものは 「錦重 ニシキガサネ」 とも呼ばれます。
蝦夷錦(えぞにしき)とはアイヌの民族衣装に刺繍され多模様を言います。

 

 


白バラの名品と呼ばれるバラ「ボレロ」(秋バラ・シリーズ20-153)

2021年05月02日 07時23分32秒 | 

白バラの名品と呼ばれるバラ「ボレロ」。ロゼッタ咲きのクラシックな花容が好まれる。メイアン家の自慢の作品。少し黄色がかった個体も多いようだ。

(2020年秋 川崎市)

 

 

 

バラ「ボレロ」

ボレロの詳細
例年定番で人気のバラです。フルーティでかすかにスパイシーな香り、雪のように白い、やわらかな花びらがふんわりと重なり、繊細な印象のバラです。春の一番花は、花の中心にほんのりピンクがのります。緑の照り葉が美しく、病気に強い品種です。樹形がコンパクトなため鉢植えにもお勧めです。四季咲きで何度も楽しませてもらえるメイアン社の名花です。木立性は普通~半横張り。(2019/8/6更新)

品種名 ボレロ
英語名 Bolero
系統 Fl
作出年/国 2004年/フランス
作出者 Meiland
香り 強い
開花習性 四季咲き
花形 ロゼット咲 10cm 花弁数75~80枚
樹高 0.8m

 

■春バラシリーズ 
全体のリストはこちらをご覧ください

■秋バラシリーズ
秋バラシリーズ20-001から20-050まではこちらをごらんください。


「エメラルド・アイル」(秋バラ・シリーズ20-051)
「つるスーパースター」(秋バラ・シリーズ20-052)
「リモサ」(秋バラ・シリーズ20-053)
「夢で逢えたら」(秋バラ・シリーズ20-054)
「ピンク・シフォン」(秋バラ・シリーズ20-055)
「かざぐるま」(秋バラ・シリーズ20-056)
「ポンポネッラ」(秋バラ・シリーズ20-057)
「メフィスト」(秋バラ・シリーズ20-058)
「ジャルダン・ドゥ・フランス」(秋バラ・シリーズ20-059)
「シック」(秋バラ・シリーズ20-060)
「錦絵」(秋バラ・シリーズ20-061)
「ラバグルート」(秋バラ・シリーズ20-062)
「ラッキーダック」(秋バラ・シリーズ20-063)
「グランドホテル」(秋バラ・シリーズ20-064)
「花霞」(秋バラ・シリーズ20-065)
「ふれ太鼓」(秋バラ・シリーズ20-066)
「エリドゥ・バビロン」(秋バラ・シリーズ20-067)
「ローズマリー」(秋バラ・シリーズ20-068)
「ジュビリー・セレブレーション」(秋バラ・シリーズ20-069)
「ケニギン・ベアトリクス」(秋バラ・シリーズ20-070)
「クイーン・マザー」(秋バラ・シリーズ20-071)
「ラセビリアーナ」(秋バラ・シリーズ20-072)
「ウィミー」(秋バラ・シリーズ20-073)
「ミランディー」(秋バラ・シリーズ20-074)
「グラナダ」(秋バラ・シリーズ20-075)
「アーティストリー」(秋バラ・シリーズ20-076)
「恋結び」(秋バラ・シリーズ20-077)
「花山吹」(秋バラ・シリーズ20-078)
「ルイの涙」(秋バラ・シリーズ20-079)
「ライラック・ビューティー」(秋バラ・シリーズ20-080)
「キャラメル・アンティーク」(秋バラ・シリーズ20-081)
「キャスリン・マグレディ」(秋バラ・シリーズ20-082)
「サラバンド」(秋バラ・シリーズ20-083)
「カウンティフェア」(秋バラ・シリーズ20-084)
「せいか」(秋バラ・シリーズ20-085)
「ホーム&ガーデン」(秋バラ・シリーズ20-086)
「アプリコット・ネクター」(秋バラ・シリーズ20-087)
「いわての春」(秋バラ・シリーズ20-088)
「アブソリュートリー・ファビュラス」(秋バラ・シリーズ20-089)
「ホームラン」(秋バラ・シリーズ20-090)
「ブランシュ・マルラン」(秋バラ・シリーズ20-091)
「ノクターン」(秋バラ・シリーズ20-092)
「ライラックタイム」(秋バラ・シリーズ20-093)
「マダム・メラニー・スペール」(秋バラ・シリーズ20-094)
「モンテスキュー」(秋バラ・シリーズ20-095)
「ベタータイムズ」(秋バラ・シリーズ20-096)
「ヴィオレーヌ」(秋バラ・シリーズ20-097)
「フランシーヌ」(秋バラ・シリーズ20-098)
「モロッコ」(秋バラ・シリーズ20-099)
「ミシェル・メイアン」(秋バラ・シリーズ20-100)
「ウェンディ カッソンズ」(秋バラ・シリーズ20-101)
「シャノン」(秋バラ・シリーズ20-102)
「シンセラ」(秋バラ・シリーズ20-103)
「オフェリア」(秋バラ・シリーズ20-104)
「フラミンゴ」(秋バラ・シリーズ20-105)
「ゴールデン・フラッシュ」(秋バラ・シリーズ20-106)
「ニーナ・アナニアシビリ」(秋バラ・シリーズ20-107)
「ラムカン」(秋バラ・シリーズ20-108)
「パテル・カポルヨン」(秋バラ・シリーズ20-109)
「ル・ビジュー」(秋バラ・シリーズ20-110)
「ラフォンテーヌ」(秋バラ・シリーズ20-111)
「アルブレヒト・デューラー・ローゼ」(秋バラ・シリーズ20-112)
「トワイス・イン・ア・ブルームーン」(秋バラ・シリーズ20-113)
「チェシャー」(秋バラ・シリーズ20-114)
「ネージュ・パルファン」(秋バラ・シリーズ20-115)
「タンジェリーナ」(秋バラ・シリーズ20-116)
「ティニー・グレース」(秋バラ・シリーズ20-117)
「レオナルド・ダヴィンチ」(秋バラ・シリーズ20-118)
「ニコール」(秋バラ・シリーズ20-119)
「ユーレカ」(秋バラ・シリーズ20-120)
「アンダルシアン」(秋バラ・シリーズ20-121)
「プチ・フォリー」(秋バラ・シリーズ20-122)
「ヘルムート・コール・ローゼ」(秋バラ・シリーズ20-123)
「アシュラム」(秋バラ・シリーズ20-124)
「ノスタルジー」(秋バラ・シリーズ20-125)
「ティアドロップ」(秋バラ・シリーズ20-126)
「グリーノールズ・グローリー」(秋バラ・シリーズ20-127)
「レッド・ホット」(秋バラ・シリーズ20-128)
「ホリデー・アイランド・ピオニー」(秋バラ・シリーズ20-129)
「レベッカ」(秋バラ・シリーズ20-130)
「アフロディーテ」(秋バラ・シリーズ20-131)
「黒真珠」(秋バラ・シリーズ20-132)
「スカーレット・ボニカ」(秋バラ・シリーズ20-133)
「オールド・ポート」(秋バラ・シリーズ20-134)
「ベティ・ブープ」(秋バラ・シリーズ20-135)
「キャリオペ」(秋バラ・シリーズ20-136)
「ティックルド・ピンク」(秋バラ・シリーズ20-137)
「クローダ・マグレディ」(秋バラ・シリーズ20-138)
「シャリファ・アスマ」(秋バラ・シリーズ20-139)
「グラッド・タイディングズ」(秋バラ・シリーズ20-140)
「アンバー・クイーン」(秋バラ・シリーズ20-141)
「アーサー・ベル」(秋バラ・シリーズ20-142)
「リリー・マルレーン」(秋バラ・シリーズ20-143)
「シャーロット・オースティン」(秋バラ・シリーズ20-144)
「つるクイーンエリザベス」(秋バラ・シリーズ20-145)
「ロクレア」(秋バラ・シリーズ20-146)
「加茂」(秋バラ・シリーズ20-147)
「エスメラルダ」(秋バラ・シリーズ20-148)
「ニューウェーブ」(秋バラ・シリーズ20-149)
「マダムヴィオレ」(秋バラ・シリーズ20-150)
「パット・オースティン」(秋バラ・シリーズ20-151)
「しのぶれど」(秋バラ・シリーズ20-152)


どこにでも雑草として咲いている「ハハコグサ」(春の花 21-62)

2021年05月02日 07時20分17秒 | 

どこにでも雑草として咲いている「ハハコグサ」。名前がいいので俳句では好まれる。「老いて尚なつかしき名の母子草 高濱虚子」。春の七草のゴギョウはこの花で、若芽などは食べられる。ハハコグサの名前は白い綿毛が「ほおけだつ」のでホオコグサと呼ばれたことによるという。名前で得をしている草の一つだろう。

(2021年春 川崎市)

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)
「キツネノボタン」(春の花 21-24)
「ビオラ・ソロリア・プリセアナ」(春の花 21-25)
「シロヤマブキ」(春の花 21-26)
「 アニソドンテア・マルウァストロイデス」(春の花 21-27)
「オランダミミナグサ」(春の花 21-28)
「斑入りビンカ・マジョール」(春の花 21-29)
「チエリーセージ」(春の花 21-30)
「スズラン」(春の花 21-31)
「ユウゲショウ」(春の花 21-32)
「レンゲ」(春の花 21-33)
「フジ」(春の花 21-34)
「シラン」(春の花 21-35)
「ヒメウツギ」(春の花 21-36)
「ナルコユリ」(春の花 21-37)
「アヤメ」(春の花 21-38)
「ナデシコ」(春の花 21-39)
「クレマチス」(春の花 21-40)
「シラー・カンパニュラータ」(春の花 21-41)
「ブルビネ・フルテッセンス」(春の花 21-42)
「ヒメライラック」(春の花 21-43)
「シラー・ペルビアナ」(春の花 21-44)
「サボンソウ」(春の花 21-45)
「スパラキシス」(春の花 21-46)
「ウツギ」(春の花 21-47)
「ハマナス」(春の花 21-48)
「コデマリ」(春の花 21-49)
「シロツメクサ」(春の花 21-50)
「スズメノテッポウ」(春の花 21-51)
「モッコウバラ」(春の花 21-52)
「ムラサキツユクサ」(春の花 21-53)
「ヤマオダマキ」(春の花 21-54)
「アジュガ」(春の花 21-55)
「ハナミズキ」(春の花 21-56)
「オオアマナ」(春の花 21-57)
「ストロベリートーチ」(春の花 21-58)
「タツナミソウ」(春の花 21-59)
「オガタマノキ」(春の花 21-60)
「オランダガラシ」(春の花 21-61)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)

「ハハコグサ」

 ハハコグサ [母子草]
花の色 黄
開花時期 4月 、 5月 、 6月
誕生花3 月 1日花言葉無償の愛
花の特徴 黄色い小さな花がつぶつぶになって固まって咲く。 花(頭花)は真ん中にある筒状の両性花と、周りにある糸状の雌花からなる。
葉の特徴 葉はへら形で、互い違いに生える(互生)。
実の特徴 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
この花について 属名の Gnaphalium はギリシャ語の「gnaphallon(フェルト)」からきている。 種小名の affine は「近似の」という意味である。
その他 春の七草の一つ御形(ゴギョウ・オギョウ)はこの花のことである。 若い葉や茎は食べられる。 今の草餅の材料は蓬(ヨモギ)だが、以前は母子草(ハハコグサ)が使われていたという。 全体にビロード状の白い綿毛がある。 和名の由来であるが、全体を覆う白い綿毛が「ほおけ立つ」ことから、かつてはホオコグサと呼ばれていた。それがハハコグサに変化したという。俳句の季語は春である。

生育地 人里の道ばた
植物のタイプ 越年草
大きさ・高さ 10~30センチ
分布 日本各地。 海外では、東アジアからインドにかけて分布。
名前の読み ははこぐさ
分類 キク科 ハハコグサ属

 
草の戸の軒端草なる母子草 富安風生
父子草母子草その話せん 高野素十
母子草焦土は今も草の底 田川飛旅子
母子草山々人の世を離れ 飯田龍太
目鼻寄せ羅漢が笑ふ母子草 有馬籌子
母子草跼めば影に入りにけり ながさく清江
母子草やさしき名なり莟もち 山口青邨
老いて尚なつかしき名の母子草 高浜虚子
菩提寺へ母の手を引き母子草 富安風生
百歩にて返す散歩や母子草 水原秋櫻子
老いて尚なつかしき名の母子草 高浜虚子
母子草母居る時の我が家好き 岡林知世子
母子草なりの小さき絮とばす 田畑美穂女
笑ひこらへし叱り羅漢や母子草 福田万紗子
母子草咲く登呂人の炉址かも 岡田貞峰
島どこもばつてん訛り母子草 川村哲夫
目鼻寄せ羅漢が笑ふ母子草 有馬籌子
石仏の嘆き聞く日ぞ母子草 秋元不死男
風雪に耐えてなぞへの母子草 吉井初枝
母子草母となりても母恋し 宮尾 寿子
母子草一束ねして活けられし 寺岡 小夜子
花御堂花の卍は母子草 河野静雲
母子草咲いて仏母の日なりけり 伊藤虚舟
母子草空真青にかたまれり 上野好子
母子草跼めば影に入りにけり ながさく清江
母在りし日には見ざりき母子草 矢島渚男
女坂に向くひと叢の母子草 河野多希女
菩提寺へ母の手を引き母子草 富安風生
母子草やさしき名なり莟もち 山口青邨
父と子の暮しに慣れて母子草 五十島典子
母子草利根の船路はすたりける 水原秋桜子
老いて尚なつかしき名の母子草 高浜虚子
娘の胸の少しふくらむ母子草 中村真由美
闇のほか土偶は知らず母子草 柴田三津雄
薄ら日や風に安らぐ母子草 田川美枝
母子草山々人の世を離れ 飯田龍太
母子草かなしき穂綿あげにけり 山崎保翠
いつまでも子なき妻かや母子草 遠藤緑雨
母子草咲く登呂人の炉址かも 岡田貞峰
母子草やさしき名なり莟もち 山口青邨
老いて尚なつかしき名の母子草 高浜虚子
遺伝子のやさしさうにも母子草 後藤立夫
引きのこしおきたる母子草咲けり 黒田杏子 木の椅子
母子草浦波荒びそめにけり 黒川龍吾
老いて尚なつかしき名の母子草 高濱虚子
千代田城天守閣跡母子草 坂本蓬子
まだ起伏残る在所の母子草 松下康雨
我ら知らぬ母の青春母子草 寺井谷子
引きのこしおきたる母子草咲けり 黒田杏子
火に焦げし土よ春なる母子草 右城暮石 声と声
獄遠く近き日曇る母子草 古沢太穂 古沢太穂句集
梅雨屋上に汝が青年母子草 古沢太穂 古沢太穂句集
母子草幾日も経て声に出す 和知喜八 同齢
母子草うなずく海風蜥蜴の手話 八木三日女 石柱の賦
小ひさきは女人の墓か母子草 稲垣きくの 黄 瀬
母子草墓地買ふ人の来て佇てり 長谷川かな女 花寂び
雨となる雲沖に出て母子草 長谷川双魚 風形
母子草壁間のそれ踏絵かや 下村槐太 天涯
老いて尚なつかしき名の母子草 高濱虚子
あまたたび家出で立ちぬ母子草 池田澄子
法然の国に来てをり母子草 大峯あきら
母子草能に泣きたる帰り道 田川飛旅子
母子草灯下に光る夜を大切に 田川飛旅子
ごぎやうはこべらそれから先の戦かな 藤谷和子
 
母子草 補遺
 
これやこの母子草芽もあはあはと 石塚友二 磊[カイ]集
ちちこ草ははこ草野川温みたり 臼田亜郎 定本亜浪句集
はじめにことばありきとちさきははこぐさ 加藤秋邨
ははこぐさなびきなびきて猫の上 加藤秋邨
われに一日母子草にも一日かな 高野素十
仮に挿す小壜になじみ母子草 岡本眸
火に焦げし土よ春なる母子草 右城暮石 声と声
我のせよ御形咲野のはだか馬 祐甫
鶏の目には鶏の世あらん母子草 加藤秋邨
山ははこ草貝殻草と乾燥花 山口青邨
山母子草といへるが群落す 清崎敏郎
寺の鐘鳴れば泡立つ母子草 飯田龍太
小石積むは祈りのしるし山母子草(やまははこ) 佐藤鬼房
石垣は弾痕深し母子草 水原秋櫻子 蓬壺
先乗りの子へ気使う手 母子草 伊丹三樹彦
草の戸の軒端草なる母子草 富安風生
灯台の正面はここ母子草 鷹羽狩行
筒井筒白き粉ふき御形咲く 岡井省二 鹿野
尼将車発願の寺ぞ母子草 水原秋櫻子 餘生
百歩にて返す散歩や母子草 水原秋櫻子 餘生
母子草やさしき名なり莟もち 山口青邨
母子草咲くにあらずや烽火台 加藤秋邨
母子草伸び細りたる茎に花 右城暮石 散歩圏 補遺 頑張れよ
母子草人の見やらぬ春闌けて 水原秋櫻子 緑雲
母子草壁間のそれ踏絵かや 下村槐太 天涯