野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

コーラルピンクの花弁の裏面が淡い黄色になる複色のバラ「マイチョイス」(春薔薇シリーズ 21-050)

2021年05月26日 07時39分29秒 | 

コーラルピンクの花弁の裏面が淡い黄色になる複色のバラ「マイチョイス」。「わたしのお勧め」という名前だけあって、凝った作りだ。半剣弁高芯咲きの風格のあるどっしりとしたバラだ。

(2021年春 平塚市)

■2021年春薔薇シリーズ

「桜貝」(春薔薇シリーズ 21-001)
「しののめ」(春薔薇シリーズ 21-002)
「桃香」(春薔薇シリーズ 21-003)
「ラ・ペルラ」(春薔薇シリーズ 21-004)
「アルテミス」(春薔薇シリーズ 21-005)
「オーキッド・ロマンス」(春薔薇シリーズ 21-006)
「アストリッド・グレーフィン・フォン・ハルデンベルク」(春薔薇シリーズ 21-007)
「ラ・パリジェンヌ」(春薔薇シリーズ 21-008)
「よろこび」(春薔薇シリーズ 21-009)
「モーニング・ミスト」(春薔薇シリーズ 21-010)
「アンゲリカ」(春薔薇シリーズ 21-011)
「ローズ・ポンパドゥール」(春薔薇シリーズ 21-012)
「空蝉」(春薔薇シリーズ 21-013)
「ラベンダードリーム」(春薔薇シリーズ 21-014)
「ほの花菜」(春薔薇シリーズ 21-015)
「カフェラテ」(春薔薇シリーズ 21-016)
「シンコ・デ・マヨ」(春薔薇シリーズ 21-017)
「ジャック・カルティエ」(春薔薇シリーズ 21-018)
「トム・ブラウン」(春薔薇シリーズ 21-019)
「チャイコフスキー」(春薔薇シリーズ 21-020)
「ニュージーランド」(春薔薇シリーズ 21-021)
「ジュード・ジ・オブスキュア」(春薔薇シリーズ 21-022)
「火影」(春薔薇シリーズ 21-023)
「ティー・クリッパー」(春薔薇シリーズ 21-024)
「エスカペード」(春薔薇シリーズ 21-025)
「カフェ」(春薔薇シリーズ 21-026)
「センチメンタル・ハーニー」(春薔薇シリーズ 21-027)
「クランベリー・ソース」(春薔薇シリーズ 21-028)
「シエスタ」(春薔薇シリーズ 21-029)
「志野」(春薔薇シリーズ 21-030)
「オンディーナ」(春薔薇シリーズ 21-031)
「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」(春薔薇シリーズ 21-032)
「ブルー・キュリオーサ」(春薔薇シリーズ 21-033)
「ファーストブラッシュ」(春薔薇シリーズ 21-034)
「ハニー・ディジョン」(春薔薇シリーズ 21-035)
「フェルディナン・ピシャール」(春薔薇シリーズ 21-036)
「マイチョイス」(春薔薇シリーズ 21-037)
「ウィンチェスター・キャシドラル」(春薔薇シリーズ 21-038)
「グラミス・キャッスル」(春薔薇シリーズ 21-039)
「クロード・ブラスール」(春薔薇シリーズ 21-040)
「リブロ」(春薔薇シリーズ 21-041)
「モーニング・ミスト」(春薔薇シリーズ 21-042)
「ディスタント・ドラムス」(春薔薇シリーズ 21-043)
「リメンバーミー」(春薔薇シリーズ 21-044)
「ジェントル・ハーマイオニー」(春薔薇シリーズ 21-045)
「ヘアルーム」(春薔薇シリーズ 21-046)
「ライラックローズ」(春薔薇シリーズ 21-047)
「レディ・オブ・メギンチ」(春薔薇シリーズ 21-048)
「ニュー・ウェーブ」(春薔薇シリーズ 21-049)

 

■2020年の春バラシリーズ 
全体のリストはこちらをご覧ください

■2020年の秋バラシリーズ
秋バラシリーズ20-001から20-050まではこちらをごらんください。

秋バラシリーズ20-051から20-160まではこちらをごらんください。

バラ「マイチョイス」

マイ チョイス – My Choice
表弁が珊瑚色、裏弁が淡黄色になる複色花。半直立状の樹で形良く茂ります。葉は革質で濃緑色。弁質もよく、雨にも比較的強い。華やかな甘い香りがあります。

品種名 マイ チョイス
ローマ字 My Choice
系統 ハイブリッド ティー (HT)
Hybrid Tea
咲き方 四季咲き
香り 中香
花径 11㎝
樹高 1.2m
樹形図 1b番 半直立
作出年 1958年
作出国 イギリス
作出者 Edward Burton Le Grice / LeGrice
交配
Wellworth × Ena Harkness

 


よく見ると十字型の白い花がかわいい「ドクダミ」(春の花 21-107)

2021年05月26日 07時35分33秒 | 

よく見ると十字型の白い花がかわいい「ドクダミ」。いまの時期には一面に群生していて圧巻である。日本では雑草として嫌われているが、海外では好まれて栽培されているという。俳句の世界では漢方の十薬という名前でも好まれている。「どくだみや真昼の闇に白十字 川端茅舎」

(2021年春 川崎市)

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)
「キツネノボタン」(春の花 21-24)
「ビオラ・ソロリア・プリセアナ」(春の花 21-25)
「シロヤマブキ」(春の花 21-26)
「 アニソドンテア・マルウァストロイデス」(春の花 21-27)
「オランダミミナグサ」(春の花 21-28)
「斑入りビンカ・マジョール」(春の花 21-29)
「チエリーセージ」(春の花 21-30)
「スズラン」(春の花 21-31)
「ユウゲショウ」(春の花 21-32)
「レンゲ」(春の花 21-33)
「フジ」(春の花 21-34)
「シラン」(春の花 21-35)
「ヒメウツギ」(春の花 21-36)
「ナルコユリ」(春の花 21-37)
「アヤメ」(春の花 21-38)
「ナデシコ」(春の花 21-39)
「クレマチス」(春の花 21-40)
「シラー・カンパニュラータ」(春の花 21-41)
「ブルビネ・フルテッセンス」(春の花 21-42)
「ヒメライラック」(春の花 21-43)
「シラー・ペルビアナ」(春の花 21-44)
「サボンソウ」(春の花 21-45)
「スパラキシス」(春の花 21-46)
「ウツギ」(春の花 21-47)
「ハマナス」(春の花 21-48)
「コデマリ」(春の花 21-49)
「シロツメクサ」(春の花 21-50)
「スズメノテッポウ」(春の花 21-51)
「モッコウバラ」(春の花 21-52)
「ムラサキツユクサ」(春の花 21-53)
「ヤマオダマキ」(春の花 21-54)
「アジュガ」(春の花 21-55)
「ハナミズキ」(春の花 21-56)
「オオアマナ」(春の花 21-57)
「ストロベリートーチ」(春の花 21-58)
「タツナミソウ」(春の花 21-59)
「オガタマノキ」(春の花 21-60)
「オランダガラシ」(春の花 21-61)
「ハハコグサ」(春の花 21-62)
「陽光桜」(春の花 21-63)
「アグロステンマ」(春の花 21-64)
「アーモンド」(春の花 21-65)
「マツバウンラン」(春の花 21-66)
「緑桜」(春の花 21-67)
「ノムラモミジ」(春の花 21-68)
「コヒガンザクラ」(春の花 21-69)
「コマツヨイグサ」(春の花 21-70)
「おかめ桜」(春の花 21-71)
「アカツメクサ」(春の花 21-72)
「ヒルザキツキミソウ」(春の花 21-73)
「ヒルガオ」(春の花 21-74)
「クサイチゴ」(春の花 21-75)
「シャリンバイ」(春の花 21-76)
「淡墨桜」(春の花 21-77)
「サルビア・ミクロフィラ 'ホットリップス'」(春の花 21-78)
「テイカカズラ」(春の花 21-79)
「マツバギク」(春の花 21-80)
「スイカズラ」(春の花 21-81)
「キソケイ」(春の花 21-82)
「オオキンケイギク」(春の花 21-83)
「ナワシロイチゴ」(春の花 21-84)
「オルレア」(春の花 21-85)
「ヘラオオバコ」(春の花 21-86)
「キンポウゲ」(春の花 21-87)
「メキシコマンネングサ」(春の花 21-88)
「ノイバラ」(春の花 21-89)
「ヤブデマリ」(春の花 21-90)
「ホメリア」(春の花 21-91)
「キツネアザミ」(春の花 21-92)
「ゴデチア」(春の花 21-93)
「エゴノキ」(春の花 21-94)
「オヤブジラミ」(春の花 21-95)
「ツリバナ」(春の花 21-96)
「ヤマボウシ」(春の花 21-97)
「リクニス・コロナリア」 (春の花 21-98)
「イモカタバミ」(春の花 21-99)
「ハナビシソウ」(春の花 21-100)
「桐」(春の花 21-101)
「カラスビシャク」(春の花 21-102)
「カルミア」(春の花 21-103)
「ハゴロモジャスミン」(春の花 21-104)
「キリンソウ」(春の花 21-105)
「ネズミモチ」(春の花 21-106)

■早春の花シリーズ001~055はこちらをごらんください。

 

「ドクダミ」

 ドクダミ [毒痛み]
花の色 白
開花時期 5月 、 6月
誕生花5 月 15日花言葉白い記憶 , 野生
花の特徴 茎先に十字型の白い花を咲かせる。 花びらのように見えるものは、葉に近い性質をもった総苞と呼ばれるものである。 実際のドクダミには花弁も萼片もない。 花の中央に穂状になっているのは雄しべと雌しべである。
葉の特徴 葉は先の尖った心臓形で、互い違いに生える(互生)。 葉の質は柔らかい。
実の特徴 種子は不稔性(次の世代の子孫を作れない)である。
この花について 属名の Houttuynia はオランダの医師で植物学者の「ハウトイン(M. Houttuyne)さん」にちなんで名づけられた。 種小名の cordata は「心臓形の」という意味である。
その他 名前の由来は、毒や傷みに効くということから、「毒痛み」が転じたものといわれる。 あるいは、ドクダミの葉は特有の臭気があるため、毒が入っているのではないかということで毒溜め(ドクダメ)と呼ばれるようになり、それがドクダミになったという。 生薬名を十薬(じゅうやく)といい、整腸、利尿、解毒などの薬効がある。俳句の季語は夏である。
生育地 日陰や湿地など
植物のタイプ 多年草
大きさ・高さ 20~40センチ
分布 北海道の南部から沖縄にかけて分布。 海外では、東アジアや東南アジアに広く分布。
名前の読み どくだみ
分類 ドクダミ科 ドクダミ属
学名 Houttuynia cordata

 

十薬 の例句 
うしろ手を解き十薬に親しみぬ 岡本眸
さからはず十薬をさへ茂らしむ 富安風生
しづかな道となりどくだみの芽 種田山頭火 草木塔
どくだみに降る雨のみを近く見る 秋元不死男
どくだみのくもりのひとを近づけず 大野林火 冬雁 昭和二十二年
どくだみのわれはがほなる二葉かな 富安風生
どくだみの十字に目覚め誕生日 西東三鬼
どくだみの密生神を斎く庭 山口誓子
どくだみの白妙梅雨の一日昏る 橋本多佳子
どくだみの終りしからに灸花 後藤夜半 底紅
どくだみの花いきいきと風雨かな 大野林火 冬雁 昭和二十一年
どくだみの花と夏天の鷺と白し 山口青邨
どくだみの花を踏みくる氷室守 百合山羽公 春園
どくだみの花咲くと洗ふ蜆かな 山口青邨
どくだみの花炎天の水に咲く 松村蒼石 寒鶯抄
どくだみの香にたつ土の薄暑かな 西島麦南 人音
どくだみへ 踏み込む 薬師は裏拝み 伊丹三樹彦
どくだみもやさしき若葉してゐたり 平井照敏 猫町
どくだみやこの世のユダの数ほどに 鷹羽狩行
どくだみや年々に喜怒淡くなり 鷹羽狩行
どくだみや真昼の闇に白十字 川端茅舎
どくだみや繁みが上の馬ぼこり 史邦
どら猫やどくだみの花踏みしだき 相生垣瓜人 負暄
一藪をたゞ十薬の匂ひ哉 正岡子規 十薬
人踏みし十薬匂ふ新しさ 右城暮石 句集外 昭和十三年
十薬が匂ふ恋しさともちがふ 細見綾子
十薬に一点の雨廃工場 桂信子 晩春
十薬に外出や三たび降りつのり 石橋秀野
十薬に彳ちて己を宥さずをり 野澤節子 未明音
十薬のそこら咲きみち梅雨宣言 山口青邨
十薬のましろき襟の信徒たち 平井照敏
十薬の匂ひに慣れて島の道 稲畑汀子
十薬の十字じめりへ発破音 秋元不死男
十薬の十字を額に悔いにけり 上田五千石『田園』補遺
十薬の大なだれしてゐるところ 石田勝彦 秋興以後
十薬の枯れたる花の十文字 清崎敏郎
十薬の根の長々と瓦礫より 細見綾子
十薬の根を押す雨となりにけり 岡本眸
十薬の水に映るは一弁欠く 山口青邨
十薬の渚のごとく歩を返す 古舘曹人 砂の音
十薬の白梅天となら妥協 後藤比奈夫
十薬の聖十字満つわが歩々に 山口青邨
十薬の花が白いなどこのやうな生涯 中川一碧樓
十薬の花に涼むや楽屋裏 松本たかし
十薬の花のたひらは浄土まで 鷹羽狩行
十薬の花の十字に襟正す 山口青邨
十薬の花の十字の梅雨入かな 石田波郷
十薬の花の咲く花圃薬学科 後藤比奈夫
十薬の花の真白きこと不安 後藤比奈夫
十薬の花咲きたてや草の中 星野立子
十薬の花庭埋むまた見るべし 山口青邨
十薬の花粉をくわへ蟻走る 上野泰
十薬の蕊高くわが荒野なり 飯島晴子
十薬の蕚あはれにも低きかな 山口誓子
十薬の雨朝々を鬱しをり 角川源義
十薬の香の墓に子とあそびをり 石田波郷
十薬はにはの醜草人のくすり 山口青邨
十薬も天に咲く花九十九谷 林翔 和紙
十薬も梅雨のあがりし朝の日に 長谷川素逝 暦日
十薬やうごきて杜の外の空 岡井省二 前後
十薬やつひにひとりの旅の尿 小林康治 四季貧窮
十薬やわびしけれども世を遁げず 上田五千石『天路』補遺
十薬や世に古りそめしわが俳句 石田波郷
十薬や人に尽くせし尽くし甲斐 鷹羽狩行
十薬や何を植ゑても出来ぬ土地 正岡子規 十薬
十薬や夏のものとて花白し 田川鳳朗
十薬や夜へ突立つ坂がかり 鷲谷七菜子 銃身
十薬や山路細まり土湿り 星野立子
十薬や才気ささふるもの狂気 鷹羽狩行
十薬や捧げて担ぐ米五升 伊藤白潮
十薬や木魂遊ばす子のたむろ 角川源義
十薬や母には会へぬ世に生きて 上田五千石『風景』補遺
十薬や母の生地の土やはらか 上田五千石 田園
十薬や犬をつなげば猫が来て 岡本眸
十薬や瓦の文の聖十字 水原秋櫻子 餘生
十薬や石垣つゞく寺二軒 村上鬼城
十薬や蕗や茗荷や庵の庭 正岡子規 十薬
十薬や衰へねども石に倚り 上田五千石『天路』補遺
十薬や酔のこりたる咽喉の奥 藤田湘子 途上
十薬や鴉吹かるる峡の雨 角川源義
十薬を摘みに来る姉巷に老い 山口青邨
十薬を白と思ふまで稲光 斎藤玄 狩眼
十薬を見れば農婦に見られけり 山口誓子
十薬を踏むやたちまち臭ひだつ 上村占魚
十薬咲く清く痩せたる苔地かな(王龍山) 細見綾子
取り果てず草と十薬に花咲かす 及川貞 榧の實
墓群よりも十薬ひしと寄り合へる 石田波郷
大甍どくだみ生えて垂れさがり 野見山朱鳥 曼珠沙華
巖迫り雨の饒舌どくだみに 古舘曹人 能登の蛙
指に莨熱くどくだみの中に立つ 大野林火 青水輪 昭和二十六年
村中を墓にどくだみ花ざかり 斎藤玄 雁道
熱の眼に十薬遠し置きにけり 石川桂郎 含羞
男神寧し十薬花を消し 岡井省二 明野
石垣の雨にどくだみ初夏の花 廣瀬直人 帰路
禅寺に咲きし十薬白十字 右城暮石 句集外 昭和五十年
細香の恋どくだみの臭に立つよ 山口誓子
芍薬にうき十薬のしげり哉 尚白
花言葉なき十薬は十字切る 上田五千石『琥珀』補遺
華僑の塀から 噴き出し十薬 暮色阻み 伊丹三樹彦
葉桜やどくだみの叢は夜のごとく 山口青邨
藪跡の十薬匂ふ明地かな 正岡子規 十薬
蛇の匂ひ十薬に似し記憶あり 右城暮石 句集外 昭和十三年
螢袋十薬畳拭きて咲く 山口青邨
裾まく十薬 討死武将の墓双つ 伊丹三樹彦
車庫に干すどくだみげんのしやうこなど 右城暮石 一芸
道冷えて十薬は咲き満ちにけり 山田みづえ 忘
金星も十薬もいま囁くほど 岡本眸
階上にまで十薬のはつきりと 山口誓子
雨のなか十薬の白のみ信ず 鷹羽狩行
雫落ち十薬の花またゝきぬ 清崎敏郎
露草の瑠璃十薬の白繁り合へ 石田波郷


波打つ花弁が特徴の青バラ「ニュー・ウェーブ」(春薔薇シリーズ 21-049)

2021年05月26日 07時11分22秒 | 

波打つ花弁が特徴の青バラ「ニュー・ウェーブ」。日本の寺西菊雄氏の作出による。八重平咲きの大輪で、淡いピンクを帯びた薄紫色がシックだ。

(2021年春 横浜市)

■2021年春薔薇シリーズ

「桜貝」(春薔薇シリーズ 21-001)
「しののめ」(春薔薇シリーズ 21-002)
「桃香」(春薔薇シリーズ 21-003)
「ラ・ペルラ」(春薔薇シリーズ 21-004)
「アルテミス」(春薔薇シリーズ 21-005)
「オーキッド・ロマンス」(春薔薇シリーズ 21-006)
「アストリッド・グレーフィン・フォン・ハルデンベルク」(春薔薇シリーズ 21-007)
「ラ・パリジェンヌ」(春薔薇シリーズ 21-008)
「よろこび」(春薔薇シリーズ 21-009)
「モーニング・ミスト」(春薔薇シリーズ 21-010)
「アンゲリカ」(春薔薇シリーズ 21-011)
「ローズ・ポンパドゥール」(春薔薇シリーズ 21-012)
「空蝉」(春薔薇シリーズ 21-013)
「ラベンダードリーム」(春薔薇シリーズ 21-014)
「ほの花菜」(春薔薇シリーズ 21-015)
「カフェラテ」(春薔薇シリーズ 21-016)
「シンコ・デ・マヨ」(春薔薇シリーズ 21-017)
「ジャック・カルティエ」(春薔薇シリーズ 21-018)
「トム・ブラウン」(春薔薇シリーズ 21-019)
「チャイコフスキー」(春薔薇シリーズ 21-020)
「ニュージーランド」(春薔薇シリーズ 21-021)
「ジュード・ジ・オブスキュア」(春薔薇シリーズ 21-022)
「火影」(春薔薇シリーズ 21-023)
「ティー・クリッパー」(春薔薇シリーズ 21-024)
「エスカペード」(春薔薇シリーズ 21-025)
「カフェ」(春薔薇シリーズ 21-026)
「センチメンタル・ハーニー」(春薔薇シリーズ 21-027)
「クランベリー・ソース」(春薔薇シリーズ 21-028)
「シエスタ」(春薔薇シリーズ 21-029)
「志野」(春薔薇シリーズ 21-030)
「オンディーナ」(春薔薇シリーズ 21-031)
「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」(春薔薇シリーズ 21-032)
「ブルー・キュリオーサ」(春薔薇シリーズ 21-033)
「ファーストブラッシュ」(春薔薇シリーズ 21-034)
「ハニー・ディジョン」(春薔薇シリーズ 21-035)
「フェルディナン・ピシャール」(春薔薇シリーズ 21-036)
「マイチョイス」(春薔薇シリーズ 21-037)
「ウィンチェスター・キャシドラル」(春薔薇シリーズ 21-038)
「グラミス・キャッスル」(春薔薇シリーズ 21-039)
「クロード・ブラスール」(春薔薇シリーズ 21-040)
「リブロ」(春薔薇シリーズ 21-041)
「モーニング・ミスト」(春薔薇シリーズ 21-042)
「ディスタント・ドラムス」(春薔薇シリーズ 21-043)
「リメンバーミー」(春薔薇シリーズ 21-044)
「ジェントル・ハーマイオニー」(春薔薇シリーズ 21-045)
「ヘアルーム」(春薔薇シリーズ 21-046)
「ライラックローズ」(春薔薇シリーズ 21-047)
「レディ・オブ・メギンチ」(春薔薇シリーズ 21-048)

 

■2020年の春バラシリーズ 
全体のリストはこちらをご覧ください

■2020年の秋バラシリーズ
秋バラシリーズ20-001から20-050まではこちらをごらんください。

秋バラシリーズ20-051から20-160まではこちらをごらんください。

 

バラ「ニュー・ウェーブ」

日本が誇る育種家「寺西 菊雄」氏の作品。はっきりウェーブがかかる美しい花型と、薄紫の色彩が大変上品で、香りも素晴らしい推奨品種。枝数が増えにくいのが欠点ですが、花付きは良好です。伸長力はありますので意外にも伸びます。花壇の後方に植栽するとよいでしょう。
品種名 ニュー ウェーブ
ローマ字 New Wave
系統 ハイブリッド ティー (HT)
Hybrid Tea
咲き方 四季咲き
香り 強香
花径 10㎝
樹高 1.5m
樹形図 1b番 半直立
作出年 2000年
作出国 日本
作出者 寺西 菊雄


濃いピンクのバラ「レディ・オブ・メギンチ」(春薔薇シリーズ 21-048)

2021年05月26日 07時08分11秒 | 

濃いピンクのバラ「レディ・オブ・メギンチ」。やがてオレンジを帯びた深いピンク色になる。ディヴッド・オースティンの作出によるイングリッシュローズで、ロゼット咲きの中輪のバラだ。メギンチはスコットランドにある城の名前らしい。

(2021年春 町田市)

■2021年春薔薇シリーズ

「桜貝」(春薔薇シリーズ 21-001)
「しののめ」(春薔薇シリーズ 21-002)
「桃香」(春薔薇シリーズ 21-003)
「ラ・ペルラ」(春薔薇シリーズ 21-004)
「アルテミス」(春薔薇シリーズ 21-005)
「オーキッド・ロマンス」(春薔薇シリーズ 21-006)
「アストリッド・グレーフィン・フォン・ハルデンベルク」(春薔薇シリーズ 21-007)
「ラ・パリジェンヌ」(春薔薇シリーズ 21-008)
「よろこび」(春薔薇シリーズ 21-009)
「モーニング・ミスト」(春薔薇シリーズ 21-010)
「アンゲリカ」(春薔薇シリーズ 21-011)
「ローズ・ポンパドゥール」(春薔薇シリーズ 21-012)
「空蝉」(春薔薇シリーズ 21-013)
「ラベンダードリーム」(春薔薇シリーズ 21-014)
「ほの花菜」(春薔薇シリーズ 21-015)
「カフェラテ」(春薔薇シリーズ 21-016)
「シンコ・デ・マヨ」(春薔薇シリーズ 21-017)
「ジャック・カルティエ」(春薔薇シリーズ 21-018)
「トム・ブラウン」(春薔薇シリーズ 21-019)
「チャイコフスキー」(春薔薇シリーズ 21-020)
「ニュージーランド」(春薔薇シリーズ 21-021)
「ジュード・ジ・オブスキュア」(春薔薇シリーズ 21-022)
「火影」(春薔薇シリーズ 21-023)
「ティー・クリッパー」(春薔薇シリーズ 21-024)
「エスカペード」(春薔薇シリーズ 21-025)
「カフェ」(春薔薇シリーズ 21-026)
「センチメンタル・ハーニー」(春薔薇シリーズ 21-027)
「クランベリー・ソース」(春薔薇シリーズ 21-028)
「シエスタ」(春薔薇シリーズ 21-029)
「志野」(春薔薇シリーズ 21-030)
「オンディーナ」(春薔薇シリーズ 21-031)
「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」(春薔薇シリーズ 21-032)
「ブルー・キュリオーサ」(春薔薇シリーズ 21-033)
「ファーストブラッシュ」(春薔薇シリーズ 21-034)
「ハニー・ディジョン」(春薔薇シリーズ 21-035)
「フェルディナン・ピシャール」(春薔薇シリーズ 21-036)
「マイチョイス」(春薔薇シリーズ 21-037)
「ウィンチェスター・キャシドラル」(春薔薇シリーズ 21-038)
「グラミス・キャッスル」(春薔薇シリーズ 21-039)
「クロード・ブラスール」(春薔薇シリーズ 21-040)
「リブロ」(春薔薇シリーズ 21-041)
「モーニング・ミスト」(春薔薇シリーズ 21-042)
「ディスタント・ドラムス」(春薔薇シリーズ 21-043)
「リメンバーミー」(春薔薇シリーズ 21-044)
「ジェントル・ハーマイオニー」(春薔薇シリーズ 21-045)
「ヘアルーム」(春薔薇シリーズ 21-046)
「ライラックローズ」(春薔薇シリーズ 21-047)

 

■2020年の春バラシリーズ 
全体のリストはこちらをご覧ください

■2020年の秋バラシリーズ
秋バラシリーズ20-001から20-050まではこちらをごらんください。

秋バラシリーズ20-051から20-160まではこちらをごらんください。

バラ「レディ・オブ・メギンチ」

レディ オブ メギンチ Lady of Megginch

大きくリッチな花色の品種で、非常に印象的な品種といえるでしょう。
花は可愛らしい円形のつぼみから始まり、咲き進むに従って、大きなフル・カップ形の花になってゆきます。
花色は最初はとてもリッチなディープピンクですが、咲き進むに従って、微妙にオレンジが混ざるような深いローズピンクに変わってゆきます。
ラズベリーの香りが少しするフルーティーなオールドローズ香です。
スコットランドのパースにあるメギンチ城は、後のストランジ女男爵の家族の家です。

品種名 レディ オブ メギンチ   Lady of Megginch
作出  2007年 イギリス David Austin
系統  S シュラブ
交配  実生 × 実生
花色  オレンジを含むローズピンク
花形  ロゼット咲き
花径  中大輪
芳香  強香     ★★★★☆
香質  ダムスクにティー
開花  繰り返し咲き ★★★☆☆
樹高  1.3m


垣根で白い花をたくさん咲かせている「ネズミモチ」(春の花 21-106)

2021年05月26日 07時05分11秒 | 

今の時期に垣根で白い花をたくさん咲かせている「ネズミモチ」。白い小さな花が半ばまで四裂する。花から突き出た雄しべが彩りを添える。果実に強壮作用があり、女貞という名前で俳句の世界でも親しまれている。「ねずみもち花のまはりのまだ昏れず 高澤良一」。

(2021年春 川崎市)

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)
「キツネノボタン」(春の花 21-24)
「ビオラ・ソロリア・プリセアナ」(春の花 21-25)
「シロヤマブキ」(春の花 21-26)
「 アニソドンテア・マルウァストロイデス」(春の花 21-27)
「オランダミミナグサ」(春の花 21-28)
「斑入りビンカ・マジョール」(春の花 21-29)
「チエリーセージ」(春の花 21-30)
「スズラン」(春の花 21-31)
「ユウゲショウ」(春の花 21-32)
「レンゲ」(春の花 21-33)
「フジ」(春の花 21-34)
「シラン」(春の花 21-35)
「ヒメウツギ」(春の花 21-36)
「ナルコユリ」(春の花 21-37)
「アヤメ」(春の花 21-38)
「ナデシコ」(春の花 21-39)
「クレマチス」(春の花 21-40)
「シラー・カンパニュラータ」(春の花 21-41)
「ブルビネ・フルテッセンス」(春の花 21-42)
「ヒメライラック」(春の花 21-43)
「シラー・ペルビアナ」(春の花 21-44)
「サボンソウ」(春の花 21-45)
「スパラキシス」(春の花 21-46)
「ウツギ」(春の花 21-47)
「ハマナス」(春の花 21-48)
「コデマリ」(春の花 21-49)
「シロツメクサ」(春の花 21-50)
「スズメノテッポウ」(春の花 21-51)
「モッコウバラ」(春の花 21-52)
「ムラサキツユクサ」(春の花 21-53)
「ヤマオダマキ」(春の花 21-54)
「アジュガ」(春の花 21-55)
「ハナミズキ」(春の花 21-56)
「オオアマナ」(春の花 21-57)
「ストロベリートーチ」(春の花 21-58)
「タツナミソウ」(春の花 21-59)
「オガタマノキ」(春の花 21-60)
「オランダガラシ」(春の花 21-61)
「ハハコグサ」(春の花 21-62)
「陽光桜」(春の花 21-63)
「アグロステンマ」(春の花 21-64)
「アーモンド」(春の花 21-65)
「マツバウンラン」(春の花 21-66)
「緑桜」(春の花 21-67)
「ノムラモミジ」(春の花 21-68)
「コヒガンザクラ」(春の花 21-69)
「コマツヨイグサ」(春の花 21-70)
「おかめ桜」(春の花 21-71)
「アカツメクサ」(春の花 21-72)
「ヒルザキツキミソウ」(春の花 21-73)
「ヒルガオ」(春の花 21-74)
「クサイチゴ」(春の花 21-75)
「シャリンバイ」(春の花 21-76)
「淡墨桜」(春の花 21-77)
「サルビア・ミクロフィラ 'ホットリップス'」(春の花 21-78)
「テイカカズラ」(春の花 21-79)
「マツバギク」(春の花 21-80)
「スイカズラ」(春の花 21-81)
「キソケイ」(春の花 21-82)
「オオキンケイギク」(春の花 21-83)
「ナワシロイチゴ」(春の花 21-84)
「オルレア」(春の花 21-85)
「ヘラオオバコ」(春の花 21-86)
「キンポウゲ」(春の花 21-87)
「メキシコマンネングサ」(春の花 21-88)
「ノイバラ」(春の花 21-89)
「ヤブデマリ」(春の花 21-90)
「ホメリア」(春の花 21-91)
「キツネアザミ」(春の花 21-92)
「ゴデチア」(春の花 21-93)
「エゴノキ」(春の花 21-94)
「オヤブジラミ」(春の花 21-95)
「ツリバナ」(春の花 21-96)
「ヤマボウシ」(春の花 21-97)
「リクニス・コロナリア」 (春の花 21-98)
「イモカタバミ」(春の花 21-99)
「ハナビシソウ」(春の花 21-100)
「桐」(春の花 21-101)
「カラスビシャク」(春の花 21-102)
「カルミア」(春の花 21-103)
「ハゴロモジャスミン」(春の花 21-104)
「キリンソウ」(春の花 21-105)

■早春の花シリーズ001~055はこちらをごらんください。

ネズミモチ
常緑小高木
関東地方以西〜沖縄の暖地の山地に生える。よく分枝し、高さ5mほどになる。樹皮は灰褐色。枝は無毛、粒状の皮目がある。葉は対生。葉身は長さ4〜8cm、幅2〜5cmの楕円形で全縁。両端ともとがる。革質で厚く、光沢がある。葉柄は長さ5〜12mmで、紫褐色を帯びる。新枝の先に長さ5〜12cmの円錐花序をだし、白色の小さな花を多数つける。花冠は長さ5〜6mmの筒状漏斗形で、半ばまで4裂し、裂片は平開する。雄しべは2個。雄しべと花柱は花筒から少し突き出る。果実は長さ8〜10mm、直径5〜7mmの楕円形。10〜12月に紫黒色に熟す。種子は長さ約8mm。表面に細かな粒々がある。花期は6月。(樹に咲く花)
学名は、Ligustrum japonicum
モクセイ科イボタノキ属
 よく似た中国原産のトウネズミモチは花筒が3〜4mmと短く、葉脈が裏面から透けて見える。果実は丸みのある楕円形。

ネズミモチ
女貞の実

かくれ耶蘇ねずみもちの実父に似し 森澄雄
くくくく鳩 くくくく女 ねずみもち 高田波動子
ねずみもちくすみ初めたる実に夕日 高澤良一 さざなみやつこ
ねずみもちの実の青々と気多大社 井上玉枝
ねずみもちの実の黒い子の冬愛せ 梅林句屑 喜谷六花
ねずみもちの実を見る胡散臭さうに 川崎展宏
女貞てふ字がをかしその実また 後藤比奈夫
女貞の実よふるさともさびれたる 森澄雄
掃き了へて夕凍みねずみもちの実に 高澤良一 ねずみのこまくら
鼻先に埃くさき香女貞 高澤良一 素抱
女貞雨しょぼしょぼと至りけり 高澤良一 鳩信
この黝きをねずみの糞とはよう云ふた 高澤良一 随笑  

女貞の花

ねずみもちの花散りて地を浄めけり 松崎鉄之介
ねずみもち咲く辺を妻の往き来せり 高澤良一 ねずみのこまくら
ねずみもち咲けり小さな妻の顔 油布五線
ねずみもち花のまはりのまだ昏れず 高澤良一 さざなみやつこ
古きよき時代の垣花ねずみもち 高澤良一 素抱
女貞の花や失せたる隣組 原田南海子
女貞咲かせこの家地味も地味 高澤良一 鳩信
女貞咲きけり母を帰さねば 永方裕子
女貞花しょぼしょぼ雨となりにけり 高澤良一 寒暑
女貞花つめたき風のながれけり 古舘曹人 樹下石上
女貞花咲くや女の意地もろく 林乃婦子
女貞花雫零して飛び地の墓地 高澤良一 素抱
女貞雨に乏しくなりし花 高澤良一 ももすずめ
征桓立交り咲くねずみもち 高澤良一 ももすずめ
海峡の潮とまりゐて女貞花 横山白虹
父の忌や実となつてゐし女貞 森澄雄
葛飾の溜池ねずみもち散りて浮く 細見綾子
調停所出て大河や女貞花 宮武寒々 朱卓
郵便は一通女貞花の昼 高澤良一 暮津
降る雨が仏くもらす女貞花 茨木和生 遠つ川