中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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鎌倉:獅子舞・番場ヶ谷散策

2008年10月04日 12時43分35秒 | 鎌倉あれこれ

                     <天園展望台から鎌倉を望む>

            鎌倉:獅子舞・番場ヶ谷散策
              (仙人と一巡り)
            2008年10月3日(金)

■鎌倉の秋を教えて
  10月2日,山旅スクール10期のノシイカさんから,
 「・・・鎌倉の秋の様子を教えてください.ギンナンさんが鎌倉の秋が気になっているようです・・・」
という内容のメールを頂戴する.
 実の所,この頃は相次ぐ台風の接近で,雨模様の毎日が続いていたので,たまたま雨が降らない日には,できるだけ丹沢塔ノ岳に出掛けていた.そのために,暫くの間,地元の鎌倉を歩いていない.丁度良い機会だから,軽く鎌倉を一回りしようかと思い立つ.
 そこで,同じ鎌倉市内に住む山仲間の仙人に,
 「明日(10月3日),鎌倉のどこか・・・散策しませんか」
とメールする.直ぐに,
 「ご一緒しましょう・・・」
という返事が来る.

■大塔の宮
 10月3日(金),朝から晴れ渡って,とても気持ちが良い.
 私は,500ミリリットルの水だけを持って,鎌倉駅西口まで出る.西口のコンビニで,オニギリ2個を購入,直ぐに,仙人との待ち合わせ場所である大塔の宮に向かう.
 鎌倉は,もう,秋たけなわである.沢山の修学旅行の小中学生が鎌倉に来ている.彼らは,元気よく市内を走り回っている.
 私は,小町通の混雑を避けて,若宮大路に出る.そして,鶴岡八幡宮を通り抜けて,大塔の宮に向かう.やや急ぎ足で歩いて,約束の10時30分に大塔の宮に到着する.
 丁度そのとき,鎌倉駅から来たバスが,大塔の宮に到着する.
 バスからは,20~30人の老人が,ぞろぞろと下りてくる.それも全員が男性である.リーダーが掲げる旗を見ると,大手総合電機メーカーのOBらしい.彼らは一体何処へ行くのだろうか.

■仙人と落ち合う
 大塔の宮には,すでに,仙人が先に到着している.
 仙人は見知らぬ男性と立ち話をしている.私が近付くと,仙人が私に気が付いて,軽く会釈をする.近付くと,仙人と話をしていた男性が,峠の茶屋のご常連の一人,Xさんであることに気が付く.
 私が,Xさんと,峠の茶屋でお会いするときは,何時もビールで出来上がっている.私は,ビールで真っ赤になったXさんしか見たことがない.それで,真っ赤になっていないXさんと初めて出会ったので,ついついXさんとは気が付かなかった.
 プライバシー保護があるので,あまり詳しいことは書けないが,Xさんは,私の家からそれ程遠くではない深沢の休場山等覚寺付近にお住まいである.深沢から源氏山公園を越えて,はるばる天園まで,2時間ほどかけて,毎日のように登ってこられる.私より数年若い方だが,それにしても凄いなと思う.

<散策ルート>

 下の図のように,鎌倉駅から獅子舞を登る.峠から尾根伝いに番場ヶ谷下山口へ,そこから吉沢川源流近くまで下って,秋の様子を探る.その後,峠の茶屋に立ち寄って昼食.
 天園ハイキングコースを建長寺方面に歩き,十王岩付近から東御門に方面に抜ける.回春院を経由して建長寺を通り抜けて,鎌倉駅に向かう.


■獅子舞を登る

 Xさんは,
 「一足先に(峠の茶屋へ行って),待っています・・」
と私達に挨拶して,出掛けてしまう.私は,仙人に,
 「さて,何処へ行きましょうか・・・」
と相談する.
 暫くの間,思案するが,兎に角,獅子舞を登ってみましょうということになる.
 永福寺(ようふくじ)跡を通り過ぎて,10時37分に獅子舞登山口に到着する.ここから山道に入る.この所の雨続きで,何時も濡れている山道が,一層,泥んこになっている.私達は,怪我をしないように,ユックリと滑らないように注意しながら登り続ける.途中,ほんの2~3人のハイカーとすれ違っただけで,獅子舞は人気がなく静まりかえっている.
 10時54分,大きなギンナンの木の下に到着する.足元のそちこちにギンナンが散らばっている.どうやら,昨年に比較して,やや小粒のものが多いようである.

            <ギンナンが沢山落ちている:場所は秘密>

■番場ヶ谷へ
 11時05分,天園ハイキングコース沿いの展望台に到着する.先客が1人,じっと風景を眺めている.
 良く晴れてはいるものの,辺り一面に靄が掛かっていて,近場の伊豆大島や,富士山は全く見えないのが残念である.私は,仙人に,
 「・・・どうしましょう? 少し早いけれども,峠の茶屋に入りますか,それとも,もう少し歩きましょうか・・・」
と問いかける.
 結局,まだ,お昼には早いので,番場ヶ谷の上流を,少し歩いてみようということになる.
 下の茶屋の脇を通過して,半分土に埋まった土管の側から,番場ヶ谷に下り始める.このところの雨続きで,吉沢川の源流付近の堆積土が崩れて,源流の位置が少し上に移動しているようである.

■大きなイチョウの木
 暫く谷間を下ると,やがて,300平方メートルほどの広場に出る.ここに大きなイチョウの木が数本生えている.ここで,暫くの間,イチョウの木を眺めながら休憩を取る.まだ,青々とした葉が上空を覆っていて,色づくのは,まだまだ先のようである.
 11時頃,ここからそのまま吉沢川沿いに下るか,それとも,一旦,天園ハイキングコースに戻るか迷うが,多分,吉沢川沿いの道は,まだ藪が深いと思われる.また,この頃は,年を取ったせいか,あまり冒険はしたくなくなっている.そこで,往路を引き返して,峠の茶屋に立ち寄ることにする.

■峠の茶屋
 一旦,天園ハイキングコースに戻り,峠の茶屋を目指して歩く.
 下の茶屋の入口近くに来たときに,バスから下りてきた某社OBの集団が,獅子舞上の十字路に到着したようである.私達はこの集団を横目で見ながら,脇道を登って,11時20分に峠の茶屋に到着する.
 峠の茶屋には,Eさんの他に,ご常連の皆様がテーブルを囲んでいる.先日写真を撮らせて貰った犬も,ご常連の近くでおとなしく座っている.隣のテーブルでは,先ほど大塔の宮でお会いした深沢のXさんが,ビールを楽しんでいる.私達も近くの席に座り込む.
 Eさん達は紅葉見物の話で盛り上がっている.
 私達が食事を始めると,Eさんから色々な食べ物のお裾分けをして貰う.私は不用意にも何もおわけするものを持参していない.貰いっぱなしで,ただ,ただ,恐縮するばかりである.
 私は,塔ノ岳でも,ここ天園でも,顔なじみの方々と,楽しく語り合えることが,とても幸せなことだと実感している.山に来ている人達は,皆,元気だからである.
 こんなことを書くと,年が知れてしまうが,戦後の食糧難の頃を,思い出しながら,懐かしむ.そういえば「外食券」なんてものがあったっけ・・・サツマイモの茎も結構美味しかった・・・・

                 <峠の茶屋にて:ご常連が座っている>


               <峠の茶屋のご常連:犬も常連の一人(匹?)>

■兎に角,当てずっぽうに歩き出す
 12時15分,峠の茶屋を出る.
 また,何処へ行こうかと迷う.当初,五大堂明王院に下山して,浄明寺3丁目にある熊野神社をお参りしてから,鎌倉駅に戻ろうかとも思ったが,峠の茶屋に長居している内に,何となく面倒になってくる.そこで,熊野神社は止めて,兎に角,建長寺方面へ行こうということになる.
 12時25分に,鎌倉の最高峰,大平山山頂に到着する.山麓の空き地では,先ほど見掛けた某社OBの皆さんが休憩を取っている.
 良く晴れているので,大平山山頂から,三浦富士(標高189m),砲台山,武山(標高200m)の三浦三山,大楠山(標高241m),二子山(標高208m),阿部倉山(標高156m)などの山々が手に取るように良く見える.

            <鎌倉の最高峰大平山から三浦三山が良く見える>
         ※中央遠くに見える山並みの左から,三浦富士,砲台山,武山.
          その手前に聳えるやや大きな二つの山が二子山,
          少し右に離れたところにあるのが阿部倉山.

■色づき始めた木が見える
 つい数週間前までは,このハイキングコースを歩いても,ハイカーとすれ違うことは,ほとんどなかったが,今日は沢山のハイカーとすれ違う.私達は超ユックリの速度でノンビリ歩いているので,何人かのハイカーに追い越される.
 12時54分,十王岩の下に到着する.ここから,谷筋の道に左折する.朱ダルキやぐら近くを通過する.
 静かな尾根沿いの道を下ると,もう紅葉し始めている木が見付かる.
 「もうすぐ,秋本番ですね」
と仙人が独り言をいう.

              <少し色づき始めた木々:十王岩展望台付近にて>

■回春院から建長寺へ
 13時07分に,東御門と回春院を結ぶ道に合流する.ここを右折して,13時10分に回春院の前を通り過ぎる.
 建長寺の境内に入ると,江ノ電の観光バスの乗客,30人ほどが,バスガイドの説明を受けている.
 建長寺の出入口で,鎌倉市の福寿手帳を提示して,参観料をタダにして貰う.

              <建長寺:江ノ電の観光バスが丁度到着していた>

■観光客で賑わう小町通
 そのまま鎌倉街道に沿って,鎌倉駅方面へ向かう.歩道は修学旅行生で一杯になっている.
 13時32分頃,鶴岡八幡宮の境内に到着する.そのまま直進して,小町通に入る.相変わらず観光客で賑わっている.
 人混みに揉まれている内に,何となく散策を続けるのが厭になってくる.コアンドルと反対側の角にあるセンベイ屋に,沢山の修学旅行生の人集りができている.沢山の観光客が,ここでセンベイを買って,食べ歩きをするようである.私のように古い人間には,食べ歩きは不作法なことに思えてならない.
 何時も帰りにお茶をしていた某喫茶店も,この所,値上がりしている.コーヒー1杯にウン百円も支払う野名馬鹿馬鹿しいので,お茶は省略する.
 13時50分,鎌倉駅表口に到着する.ここで仙人とお別れする.
 ああ,疲れた!

[ラップタイム]

10:00  かまくら駅西口歩き出し
10:31  大塔の宮(仙人と合流)
10:43  獅子舞谷入口
11:10  天園展望台
11:15  番場ヶ谷吉沢川源流付近
11:25  天園峠の茶屋(12:15まで昼食)
12:25  大平山
12:54  十王岩
13:07  東御門上十字路
13:10  回春院
13:32  鶴岡八幡宮
13:50  鎌倉駅

[散策記録]

■水平歩行距離 
   8.5km
■累積登攀高度    292m
  ※カシミールで測定
■所要時間(休憩時間を含む)
  歩行開始    10:00
  終了時間    13:50
  (所要時間)   3時間50分(3.83h)
 歩行速度
   8.5km/3.83h=2.22km/h
                               (おわり)
前回の「鎌倉あれこれ」の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b6edf63fa472d8a949e6b4f48c0a13cd
次回の「鎌倉あれこれ」の記事
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