中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アシニボイン紀行;第6日目(2);ジョーンズシークレットトレイル(1)

2015年11月04日 04時59分18秒 | カナダ・アシニポインハイキング

                               <広々としたメドウを行く>

 アシニボイン紀行;第6日目(2);ジョーンズシークレットトレイル(1)
          <アシニボインロッジ4日目>
           (アルパインツアー)
      2015年9月21日(月)~29日(火)

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第6日目;2015年9月26日(土) 小雨後晴

<ルート地図>



<プロフィールマップ>



<マーチさんの講義>

■アシニボインロッジから歩き出す
 空模様は思わしくないが,現地ガイドのマーチさんの判断によると,間もなく天気は回復するという.
 こんな天気なら,私はなるべくロッジに留まってユックリしていたいなとも思うが,一方では折角高いお金を支払って,カナダまで来ているんだから,多少天気が悪くてもどんどん歩くべきだという気持ちも一方ではある.どちらにするかは全く個人の自由だが,何事につけて付和雷同する習性のある私は,今日もハイキングのお供をすることにする.
 集合時間前に全員が集まる.すばらしくパンクチュアルである.
 10時02分,マーチさんを先頭に,アシニボインロッジ前から歩き出す.私を除く全員が雨に備えてフル装備をしている.私は申し訳ないが歩くと熱くなるし,今雨は降っていないので,例の破れコーモリ傘製のポンチョを羽織るだけでカンベンしてもらう.勿論,応分の雨が降り出したら私も当然雨具を着用するつもりである.
 今日は,ロッジから北の方向に向けて歩き出す.ほんの少しの勾配の登り坂である.

<アシニボインロッジから歩き出す>

■広い湿地帯
 暫くの間,緩やかな登り坂が続いた後,今度は緩やかな下り坂になり,広々とした湿地帯に入る.
 10時10分,木橋を渡る.手許の地図には記載されていない小川である.前方には緩やかな稜線の丘陵が見えている.丘陵には黄色に紅葉した木が沢山見えている.私達が歩いている道はどうやら目の前の丘陵の中に通じているようである.

<湿地帯を行く>

■樹齢30年の小さな木
 10時12分,先頭のマーチさんが,突然,止まる.
 傍らの小さな木を指さしながら,
 「…この木の樹齢何年ぐらいだと思いますか…」
と私達に質問する.
 「…5~6年?」
 「…7~8年?」
 皆,当てずっぽうで適当なことを言う.私もサッパリ分からないが,わざわざそんな質問をするんだから,多分,想像以上に長い樹齢だろうなと勘ぐる.
 その内に,グループの一人が木の枝分かれの数を数え始める.
 それを見ていたマーチさんが,親指を立てて,
 「…正解…!」
というポーズを取る.
 実はこの小さな木の樹齢は約30年とのこと.この辺りは冬になると深い雪に覆われてしまうため,残雪が何時までも残るので,木が中々育たないとのことである.
 私は内心で,
 ”まるで,天然の盆栽だな…”
と思うが,そんなことを言うと,盆栽の説明をしなければならなくなるかもしれないので,面倒である.
 ”なるほど…冬が厳しいんですね”
と一言感想を言うに止める.
 今は素晴らしい秋の風情が楽しめるが,もうすぐ長くて厳しい冬がやってくる.

<樹齢30年の小さな木>

■何故下の葉が枯れるのか
 10時20分,先頭のマーチさんが再びストップ.
 「…皆さん…この木を見て下さい.この辺りから下の枝の葉っぱは枯れて腐っているでしょう.なぜだか分かりますか…?」
 「う~ん…何故だろう?」
 一同口々に分かったような分からないような感想を述べる.
 「…実は,この枯れているところまで雪があった証拠なんです.雪に覆われていたところが腐ってしまったんです…」
 「なるほど! そういうことですか」

<マーチさんの講義>

■湿地帯の凸凹
 なおもマーチさんの講義が続く.
 「…湿地帯を良く見てご覧.凸凹しているでしょう.盛り上がったところには余計に草が生えているのは何故でしょう.」
 だれも答えられない.マーチさんが続ける.
 「…水分を多く含んでいるところは,冬の間に凍結して盛り上がるんです.水の凍結が原因で地面が凸凹になります.春になると凸の部分が早く乾くので植物が育ちやすいんです.それがメドウが凸凹になる理由です…」
 「なるほど!」


<樹林帯とメドウの繰り返し>

■再びメドウへ
 樹林帯を抜けると再び目の前にメドウが広がる.この辺りから登山道が次第に不鮮明な踏み跡道になる.
 相変わらずマーチさんがトップ.私はスナップ写真を撮りたいので,列の後ろの方に付いて歩く.
 メドウの向こうにはまた樹林帯が見えている.

<メドウを横切る>

■次第に登り坂になる
 10時50分頃,やや急な上り勾配の斜面を登り始める.何時の間にか登山道を外れて,なんの目印もないところを歩いている.先頭のマーチさんが適当な所を歩いているようである.
 自然にかける負荷をなるべく分散させるために,私達は前の人が歩いたところを外して歩くように心掛ける.

<道から外れて歩く>

何時の間にか高度が増している
 雨こそ降っていないが,上空には雲が垂れ込めている.
 それほど急な勾配ではないが,何時の間にか随分と高度を稼いでいる.進行方向右手の眺望が開け始める.ただ,稜線がはっきり見えないので,山裾が見えている山が何処の山かはハッキリ分からない.
 とても背が高い常緑樹が立ち並ぶように生えているのが印象的である.眼下には広々としたメドウが見下ろせる.

<何時の間にか高度が上がっている>

■眺望を楽しみながら立ち休憩
 10時52分,見晴の良いところで.4分間だけ立ち休憩を取る.
 眼下には,これまで登ってきた谷間が見えている.目の前には見覚えのある断崖が聳えている.
 10時56分,休憩を終えて再び歩き出す.

<見晴の良いところで立ち休憩>

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「カナダアシニボインハイキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6e286e4ab2426961bf48a1d7a17ce46d
「カナダアシニボインハイキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dae26e12affc9d89924fbd7f43fe2942

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.



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