<ヘリコプターからの風景>
アシニボイン紀行;第7日目(2);バンフへ移動
(アルパインツアー)
2015年9月21日(月)~29日(火)
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第7日目;2015年9月27日(日) 晴
<ルート地図>
注;
秋山裕司(他),2011,『カナディアンロッキーのハイキング・ガイド』クラッキングバブリッシング(p.158)
の地図を部分引用した.
<アシニボインヘリポート>
■ヘリポート周辺地図
■ヘリポートへ
11時08分,いよいよアシニボインロッジを出発する.お別れだ.
各自,ロッジスタッフを先頭に,ゾロゾロと移動する.一寸した登り坂である.
11時22分,小高い所にあるヘリポートに到着する.屋根付きデッキにベンチが付いている.数人の先客がヘリコプターを待っている.
デッキの傍らには,ヘリコプターで下界に運ぶ荷物が荷車に入れられて運ばれている.早速,自分の荷物が確かに荷車に載せられているかを確かめる.
<アシニボインヘリポート>
■お前はコ・パイロットだ
今日も2機のヘリコプターが稼働しているようだ…が,アシニボインに来るときに,空中ですれ違ったかどうか分からない,ヤッパリ1機なのだろうか?
先客がヘリコプターで大空に舞い上がって,それほど時間が経たないうちにヘリコプターが到着する.
今度は私を含めて5人が乗り込む.2組の夫婦連れが客室に乗り込むので,必然的に私がコ・パイロット席である.つまり操縦士の隣の席だ.
ロッジのスタッフの笑顔に送られて,副操縦席に乗り込む.
私が乗り込んで安全ベルトを装着するまでの一部始終を,操縦士が凍り付くような鋭い目線で見つめている.安全確保のためだと思うが,鋭い目付きに背筋が寒くなる.
<ヘリコプター>
<空中散歩;アシニボインからマウントシャークヘリポートへ>
■ルート地図
←クリック拡大
■福操縦席の乗り心地
11時45分,私達が搭乗したヘリコプターは,大きな爆音とともに,アシニボインヘリポートを離陸する.
たちまちの内に,高い所まで上昇する.ローターの回転震動が,ブルブルと全身に伝わってくる.右手の操縦席には沢山の計器類が並んでいる.
”こんなに沢山の計器,操縦士は見ているんだろうか…”
という率直が疑問が湧く.実際は高い所が怖いので余計なこと考える余裕などないのに…
<副操縦士の席に乗車する>
■素晴らしい展望が傾いている
ヘリコプターからの眺望は正に素晴らしい.ただ,機体が右へ左へと傾いていることが多いので,水平線が一定しない.私には乗り物酔いの経験はないが,このように水平線が定まらない状態が続くと酔うのだろうと推測する.
峻険な山の間を抜けると眼下にスプレイレイクが見え始める.実に雄大な風景である.
私は,フト,
「空を飛び回る鳥どもは,いつもこんな素晴らしい風景を見ているのか…」
と,鳥どもをうらやましがる.
<ヘリコプターからの眺望>
■眼下にマウントシャークヘリポート
やがて前方,眼下にマウントシャークヘリポート(あるいはヘリパッド)が見え出す.見覚えのある自動車が見えている.その脇に10名ほどの人影が見えている.
ヘリコプターは,見る見る内に,高度を下げていく.
<眼下にヘリポートが見える>
■砂塵とともに着陸
11時52分,私達を乗せたヘリコプターは,砂塵を巻き上げながら,無事,マウントシャークヘリポートに着陸する.
自分がヘリから降りると同時に,自分の荷物が無事運ばれているかを確認する.
何だか急に俗界に戻ったような錯覚に陥る.
<マウントシャークヘリポートに着陸>
■お出迎えとお見送り
現地ツアー会社のMYさんが,私達を出迎える…と,同時にこれからアシニボインに向かう日本人ツアー客数名を見送りに来ている.
マウントシャーク
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MYさん アシニボインに向かうツアー客
■広場で昼食
MYさんの先導で,ヘリポートに駐車している専用車に乗車するが,MYさんが次の客を無事ヘリコプターまで案内して戻ってくるのを待つ.
12時35分,専用車が出発する.ほんの1分の乗車で,ヘリポート隣接の駐車場に到着する.ここで下車.
広場の片隅にはトイレ棟がある.
MYさんが,
「適当な場所で昼食にしましょう…」
と言う.
「それでは…」
ということで,三々五々,広場に腰を下ろす.
今朝,自分で作ったサンドイッチをリュックから取り出す.アシニボインのパンがとても美味しいので大助かりである.
<三々五々,広場に腰を下ろす> <私の昼食>
<専用車でキャンモアへ>
■ルート地図
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■ヘリポートを出発
昼食を済ませて専用車に乗車する.
13時08分,駐車場を出発する.これから,往路と同じ道を,一路.キャンモアを目指して下り続ける.
暫くの間は砂利道である.
<専用車に乗車して発車>
■野生の動物
13時18分頃.進行方向右手にシカのような動物が居るのを見付ける.車内から慌てて写真を撮るが,構図が悪くブレている.この動物,一体何だろう.シカでもなさそうだが…
さらに下って,後々の13時53分,今度は親子連れのシカに良く似た動物を見付ける.私達が近くに居るのに,無頓着で草を食んでいる.
この辺りでは,ごく普通に野生の動物が見られるようである.
<13時18分に見かけた動物> <13時53分に見かけた親子連れのシカのような動物>
■スプレイレイクに沿って…
13時26分,スプレイレイクの湖畔沿いの道を走る.
とても綺麗で大きな湖のようだが,ほとんど人の気配がない.湖面は静まり返っている.あまりに人が居なくて,何だか勿体ないような気分になる.
13時58分,砂利道が終わって,舗装道路に変わる.スプレイレイク湖畔を過ぎて暫くすると,民家が見え始める.
<スプレイレイク湖畔を走る>
■キャンモアの市街地
14時02分,三差路に突き当たる.三差路を左折すると,道路の両側に民家が建ち並び始め,街らしくなってくる.やがてキャンモアの市街地に入る.
観光客の姿も見え始める.
<キャンモアの市街地に入る>
■キャンモアの事務所
14時10分,現地案内人MYさんの事務所に到着する.こざっぱりとしていて洒落た建物である.事務所の場所は,どうやら,先日,私達が宿泊したホテルから少し南に位置しているようである.
専用車から下車して,各自,事務所に預けていた荷物を受け取る.ついでに,私は使い残しの醤油瓶(ほとんど使っていない)を,事務所に寄進する.
事務所を拝見して,MYさんが羨ましくなる.私のように大きな組織の中に埋もれて過ごしてきた人間には,小さな街,キャンモアの一角にある閑静な事務所が,まるで天国のように見える.
<キャンモアのMYさんの事務所>
<キャンモアからバンフへ>
■ルート地図
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■キャンモアを出発
MYさんの事務所で,休憩を終えた私達は,14時32分,再び専用車に乗って,キャンモアを出発する.運転手は言うまでもなくMYさんである.
専用車は北上する.
出発してすぐに,初日に宿泊したコーストキャンモアホテルの側を通過する.見覚えのある懐かしい所である.
”初日の夜,道を間違えて,同室のSTさんと駈けっこをしたのはこのあたりだったな…”
進行方向右手にはゴツゴツとした山脈が続いている.
<キャンモア郊外の美しい風景>
■切り立った山脈沿いに北上
14時39分,トランスカナダハイウェイ(Trans-Canada Highway)という高速道路に入る.
余談だが,地図を見ると,この高速道路沿いにバンフレガシィトレイル(Banff Legacy Trail)というハイキングコースがあるらしい.
高速道路は,進行方向右手に連なる尖鋒群のすぐ下を通っている.地図で確かめるとファイローム山脈(Fairoholme Range)の山脈のようである.そして,この近くにバレイビューピクニックエリア(Valley View Pichnic Area)というリゾート地があるらしい.
<ハイウェーから尖鋒群を見上げる>
<バンフに到着>
■ルート地図
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■バンフの街を一回り
14時55分,高速道路から一般道路に降りてバンフの街中に入る.沢山の自動車が通っていてかなりの交通量である.道路の両側は相変わらずの紅葉で美しい.
14時56分,鉄道の踏切を渡る.キャンモアで長い貨物列車に遭遇して,ジタンダ踏んだあの鉄道である.
道路の両側に建物が建ち並び始める.
MYさんが,
「序でだから…街の様子を案内します」
ということで,専用車に乗ったまま,バンフの街中を一周する.
ところが道を曲がるごとに,東西南北が良く分からなくなり,私には結局どこをどう廻っているのか分からないままである.
中心街をグルグル廻って,15時03分,また元の場所に戻る.
「バンフは小さな街です.これで大体のことはお分かりになったと思います…」
とMYさんが言うが,方向音痴気味の私にはチンプンカンプンである.
■今夜の宿泊ホテル着
15時10分,今夜の宿泊ホテルのブリュースターマウンテンロッジ(Brewster Mountain lodge)に到着する.
このホテルのグレードは良く分からないが,ロビーに入って,
”やれやれ,やっと,アーバンホテルに泊まれるな…”
という気分になる.
”部屋に入ったら,まずはユックリと風呂に入りたいな…”
とつくづく思う.
いくらアシニボインロッジが素晴らしいといっても,所詮,山奥のロッジである.バスタブがあるわけではない.今日はシッカリ風呂に入って,寝心地が良いベッドで眠れるぞと思うと嬉しくなる.
<ホテルに到着する> <ホテルのロビー>
(つづく)
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「カナダアシニボインハイキング」の目次
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「カナダアシニボインハイキング」の索引
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お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.