<リマを出てチャンカイの街に入る>
ペルー周遊記(35):第10日目(1):素晴らしいフリーウェー
2008年7月10日(金)
<ペンションポコアポコの朝>
■ダイアモックスを服用
ペルー旅行も10日目とのなると,時差の影響もほとんどなくなっている.それにリマは海岸に近い低地である.空気も濃いので高度障害もない.そのためもあって,昨夜は随分と良く眠れた.ただ,これから訪れる高地に備えて,昨夜から高度障害予防のためのダイアモックス半錠を,1日2回の頻度で飲み始めている.この薬には利尿作用がある.そのために,寝掛けに飲んだ薬が効いてか,夜中にトイレに行く.
折角,よく眠っていたのに,これが切っ掛けになって,目が覚めてしまう.どうも眠れそうもないので,小一時間の間,日記の整理や,NHKのテレビを見ながら過ごす.目が冴えたときに,本当は,こんなことをしないで,暗い所でジッとしているのが一番良いのだが,実際の所,そうもいかない.
注)ダイアモックス錠250mg
外観:白色の錠剤.
薬効:本来の薬効は以下の通り.
1.眼圧を下げる
2.てんかんの発作を抑える
3.呼吸を活発にする
4.尿を出してむくみを取る
5.めまいを改善する
※この薬は,高山病予防薬として,医師の診断書があれば,調剤薬局で入手可能.
高山に行かれる方は,念のために,この薬の持参をお薦めする.
注意事項:以下の相互作用,副作用がある.
1.血圧低下によりめまい等があらわれることがある
2.夜間の休息を必要とするときは,午前中に服用する
3.室温で保管する
※私の場合,注意事項の2.を守らなかったので,夜中に起きることになった.
なお,私の場合,この薬を服用すると,指先が軽く痺れるような感じがすること
がある.
(参考資料:湘南薬品の説明書より抜粋引用)
■不機嫌なネコ
6時10分頃,自室を出て,ポコアポコの店内を通り抜けて,ロビーへ降りる.暫くの間,中庭の草木や小鳥などを見ながら過ごす.
6時30分,朝食を摂るために,食堂に向かう.例の愛想ないネコが,座ったまま私を無視している.そこがまた,ネコ好きの私には,魅力なのである.
「こんな感覚は,犬派の皆さんには分からないだろうな・・・」
と思いながら,私を無視するネコに声を掛ける.一応,声を掛けて,挨拶するのがネコ党の流儀だからである.
ネコは,不機嫌そうに両耳を後に倒して,私を横目で睨む.まるで「コノヤロー・・」って,態度で示しているようである.
これがまた,良いんだな~ぁ・・・
<不機嫌なネコ>
■豪華な日本食
例によって豪華である.目玉焼き,キュウイ,トマト,ハム,レタス,ニンジンなどの盛り合わせ,白菜の漬け物,おしたし,納豆,味噌汁等々.
昼食後,パルスオキシメーターで,血中酸素飽和度などを測定する.血中酸素飽和度は97,脈拍71回/分.「ありゃ~っ・・」低地にしては随分脈拍が多いな.10回深呼吸をしてから,もう一度,測定する.今度は,血中酸素飽和度が92,脈拍が56回/分.「ありゃりゃ~っ・・」,血中酸素飽和度の値が下がってしまった・・・まあ,どうでもいいや,なるようにしなならないんだから.
<ペンションカンツータの朝食>
<ワラスを目指して出発>
<リマ→ワラス道路地図>
■荒涼とした砂漠
7時00分,定刻に,ゆったりとしたバスに乗って,ペンションカンツータを出発する. 今日は,リマの北西にあるワラス(Huaraz:Hは発音しない)まで,バスで移動する.ペルーのゼネストの影響で,1日遅れの出発である.この辺りの自由さが,ツアー会社が企画するツアーと違う所である.
私達を乗せたバスは,曇り空の下を,リマの市内を走り続け,7時18分,海岸線に沿って西北西に走る国道(Freeway:Autopista)に乗る.中央分離帯のある片道2車線の素晴らしい道路である.渋滞するほどではないが,結構,交通量も多い.
運転手はアンヒロさんと,メリオさんの2人である.お二人とも,ほんの片言の英語が通じる.
リマは人口1000万人以上の大都市である.市街地を抜け出すのに,かなり時間が掛かったが,だんだんと草木が全く生えていない赤土の丘陵が眼に付くようになる.
8時を過ぎる頃,荒涼として平らな砂漠地帯を真っ直ぐに貫くように道路が続くようになる.自動車の数もかなり減り,随分と郊外に出たなという感じになる.上空は相変わらず薄雲が立ち込めている.
8時20分,道路工事の現場を通過する.この辺りから,所々に樹木が少しばかり生えているところも見え出すが,相変わらず礫と砂が混じった赤茶色の丘陵が延々と続いている.
<草木が殆どないところに4車線の立派な道路が走る>
<荒涼とした砂漠になる:車は殆ど見当たらない>
<両側に木が見え出す>
■チャンカイに到着
8時29分,私達のバスはチャンカイ(Chancay)という街に到着する.リマの中心部か100キロメートルほどのところである.車窓から小さな裸の山が見えている.裾野には一面のトウモロコシ畠が広がっている.畠の向こうには住宅が建ち並んでいる.
沿線には小さな工場,ガソリンスタンド,民家が並んでいるが,瞬く間に集落を通過する.
9時02分,道路沿いのガソリンスタンドに立ち寄る.ここでトイレ休憩.
上空は何時の間にか,晴れ上がっている.
<トウモロコシ畠が広がる>
<ガソリンスタンド併設のトイレ:なかなか綺麗>
■ウワチョを通過
9時19分,ガソリンスタンドを出発する.
相変わらず立派な道路が続く.相変わらず赤色の砂漠が延々と続いている.同じような風景が何時までも続くので,多少飽きてくる.
9時28分,ウワチョ(Huacho)という街を通過する.道路に沿って電信柱が並んでいるのが眼に付く.何となくうるおいのない砂っぽい感じの街である.
街を過ぎると,サトウキビ畑が続く.やがて道路は広い谷間に入る.谷と言っても凹地帯と言った方が適当かも知れない.低い所には青い植物が繁茂している.周辺には日干し煉瓦で作った家や,屋根が抜け落ちた壁だけの建物が並んでいる.
<埃っぽいウワチョの街:人影が殆どない>
<バランカで昼食>
■スペを経由してバランカへ
10時01分,スペ(Supe)という小さな集落を通過する.街の中央に大きな広場がある街である.ここで道路は大きく左(西)に曲がって,海の方へ向かう.そして,海の手前で再び左(北)に進路を変える.
10時09分,バランカ(Barranca)の街に入る.
立派な街である.どうやら数万人程度の街のようである.道路には.例の三輪タクシーが沢山走っている.
<オート三輪が一杯のバランカ市内>
<賑やかな市内:何かお祭りでパレードが通り>
■エルチャビンで昼食
11時16分,バランカ市内のエルリベラトール(El Liberator)というレストランに到着する.ここで一息入れることになる.このレストランは賑やかな通りに面している.レストランの中に入る.このレストランはホテルチャビン(Hotel Chavin)の中にある(http://www.hotelchavin.com.pe).
例によって,大半の方々は,まずはビールとなるが,私はコーラを所望する.
外で,突然賑やかな音がする.何事かと思って,覗きに行くと,パレードが通過中である.何のパレードか皆目分からない.
まずは,チキン入りのコンソメスープ,ついでタコ,ポテトチップス,タマネギ,肉などの和え物.それに,チャーハンなど.
■日本を懐かく思う青年
11時59分,食事を終えた私達は,レストランを出ようとする.すると,店員が反対口から出るように私達を促す.出口から外に出ると,建物に囲まれた駐車場になっている.そこに私達のバスも停まっている.
バスに乗り込むが,運転手が居ない.どうやら,どこかで食事を摂っているようである.
仕方なくバスの中で待っていると,1人の青年が私達の所に懐かしそうに近付いてくる.このレストランの従業員である.白い作業衣を着たままである.
この青年はDという.日本で住んでいたことがあるという.日本人女性と結婚したが,離婚.11才になる子どもが居るという.将来は日本でペルー料理店を開きたいそうである.彼の兄弟も日本にいる・それぞれS運輸会社,某印刷会社で勤務しているという.私達,日本人を見掛けて懐かしくなって話に来たらしい.
(つづく)
前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/068ce4eb4b6c2be092a2dba81c363282
次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b28633446a7234d1f64656f7641ee20a
このシリーズの最初の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6fee0e316085f32cce0c47a424821346
ペルー周遊記(35):第10日目(1):素晴らしいフリーウェー
2008年7月10日(金)
<ペンションポコアポコの朝>
■ダイアモックスを服用
ペルー旅行も10日目とのなると,時差の影響もほとんどなくなっている.それにリマは海岸に近い低地である.空気も濃いので高度障害もない.そのためもあって,昨夜は随分と良く眠れた.ただ,これから訪れる高地に備えて,昨夜から高度障害予防のためのダイアモックス半錠を,1日2回の頻度で飲み始めている.この薬には利尿作用がある.そのために,寝掛けに飲んだ薬が効いてか,夜中にトイレに行く.
折角,よく眠っていたのに,これが切っ掛けになって,目が覚めてしまう.どうも眠れそうもないので,小一時間の間,日記の整理や,NHKのテレビを見ながら過ごす.目が冴えたときに,本当は,こんなことをしないで,暗い所でジッとしているのが一番良いのだが,実際の所,そうもいかない.
注)ダイアモックス錠250mg
外観:白色の錠剤.
薬効:本来の薬効は以下の通り.
1.眼圧を下げる
2.てんかんの発作を抑える
3.呼吸を活発にする
4.尿を出してむくみを取る
5.めまいを改善する
※この薬は,高山病予防薬として,医師の診断書があれば,調剤薬局で入手可能.
高山に行かれる方は,念のために,この薬の持参をお薦めする.
注意事項:以下の相互作用,副作用がある.
1.血圧低下によりめまい等があらわれることがある
2.夜間の休息を必要とするときは,午前中に服用する
3.室温で保管する
※私の場合,注意事項の2.を守らなかったので,夜中に起きることになった.
なお,私の場合,この薬を服用すると,指先が軽く痺れるような感じがすること
がある.
(参考資料:湘南薬品の説明書より抜粋引用)
■不機嫌なネコ
6時10分頃,自室を出て,ポコアポコの店内を通り抜けて,ロビーへ降りる.暫くの間,中庭の草木や小鳥などを見ながら過ごす.
6時30分,朝食を摂るために,食堂に向かう.例の愛想ないネコが,座ったまま私を無視している.そこがまた,ネコ好きの私には,魅力なのである.
「こんな感覚は,犬派の皆さんには分からないだろうな・・・」
と思いながら,私を無視するネコに声を掛ける.一応,声を掛けて,挨拶するのがネコ党の流儀だからである.
ネコは,不機嫌そうに両耳を後に倒して,私を横目で睨む.まるで「コノヤロー・・」って,態度で示しているようである.
これがまた,良いんだな~ぁ・・・
<不機嫌なネコ>
■豪華な日本食
例によって豪華である.目玉焼き,キュウイ,トマト,ハム,レタス,ニンジンなどの盛り合わせ,白菜の漬け物,おしたし,納豆,味噌汁等々.
昼食後,パルスオキシメーターで,血中酸素飽和度などを測定する.血中酸素飽和度は97,脈拍71回/分.「ありゃ~っ・・」低地にしては随分脈拍が多いな.10回深呼吸をしてから,もう一度,測定する.今度は,血中酸素飽和度が92,脈拍が56回/分.「ありゃりゃ~っ・・」,血中酸素飽和度の値が下がってしまった・・・まあ,どうでもいいや,なるようにしなならないんだから.
<ペンションカンツータの朝食>
<ワラスを目指して出発>
<リマ→ワラス道路地図>
■荒涼とした砂漠
7時00分,定刻に,ゆったりとしたバスに乗って,ペンションカンツータを出発する. 今日は,リマの北西にあるワラス(Huaraz:Hは発音しない)まで,バスで移動する.ペルーのゼネストの影響で,1日遅れの出発である.この辺りの自由さが,ツアー会社が企画するツアーと違う所である.
私達を乗せたバスは,曇り空の下を,リマの市内を走り続け,7時18分,海岸線に沿って西北西に走る国道(Freeway:Autopista)に乗る.中央分離帯のある片道2車線の素晴らしい道路である.渋滞するほどではないが,結構,交通量も多い.
運転手はアンヒロさんと,メリオさんの2人である.お二人とも,ほんの片言の英語が通じる.
リマは人口1000万人以上の大都市である.市街地を抜け出すのに,かなり時間が掛かったが,だんだんと草木が全く生えていない赤土の丘陵が眼に付くようになる.
8時を過ぎる頃,荒涼として平らな砂漠地帯を真っ直ぐに貫くように道路が続くようになる.自動車の数もかなり減り,随分と郊外に出たなという感じになる.上空は相変わらず薄雲が立ち込めている.
8時20分,道路工事の現場を通過する.この辺りから,所々に樹木が少しばかり生えているところも見え出すが,相変わらず礫と砂が混じった赤茶色の丘陵が延々と続いている.
<草木が殆どないところに4車線の立派な道路が走る>
<荒涼とした砂漠になる:車は殆ど見当たらない>
<両側に木が見え出す>
■チャンカイに到着
8時29分,私達のバスはチャンカイ(Chancay)という街に到着する.リマの中心部か100キロメートルほどのところである.車窓から小さな裸の山が見えている.裾野には一面のトウモロコシ畠が広がっている.畠の向こうには住宅が建ち並んでいる.
沿線には小さな工場,ガソリンスタンド,民家が並んでいるが,瞬く間に集落を通過する.
9時02分,道路沿いのガソリンスタンドに立ち寄る.ここでトイレ休憩.
上空は何時の間にか,晴れ上がっている.
<トウモロコシ畠が広がる>
<ガソリンスタンド併設のトイレ:なかなか綺麗>
■ウワチョを通過
9時19分,ガソリンスタンドを出発する.
相変わらず立派な道路が続く.相変わらず赤色の砂漠が延々と続いている.同じような風景が何時までも続くので,多少飽きてくる.
9時28分,ウワチョ(Huacho)という街を通過する.道路に沿って電信柱が並んでいるのが眼に付く.何となくうるおいのない砂っぽい感じの街である.
街を過ぎると,サトウキビ畑が続く.やがて道路は広い谷間に入る.谷と言っても凹地帯と言った方が適当かも知れない.低い所には青い植物が繁茂している.周辺には日干し煉瓦で作った家や,屋根が抜け落ちた壁だけの建物が並んでいる.
<埃っぽいウワチョの街:人影が殆どない>
<バランカで昼食>
■スペを経由してバランカへ
10時01分,スペ(Supe)という小さな集落を通過する.街の中央に大きな広場がある街である.ここで道路は大きく左(西)に曲がって,海の方へ向かう.そして,海の手前で再び左(北)に進路を変える.
10時09分,バランカ(Barranca)の街に入る.
立派な街である.どうやら数万人程度の街のようである.道路には.例の三輪タクシーが沢山走っている.
<オート三輪が一杯のバランカ市内>
<賑やかな市内:何かお祭りでパレードが通り>
■エルチャビンで昼食
11時16分,バランカ市内のエルリベラトール(El Liberator)というレストランに到着する.ここで一息入れることになる.このレストランは賑やかな通りに面している.レストランの中に入る.このレストランはホテルチャビン(Hotel Chavin)の中にある(http://www.hotelchavin.com.pe).
例によって,大半の方々は,まずはビールとなるが,私はコーラを所望する.
外で,突然賑やかな音がする.何事かと思って,覗きに行くと,パレードが通過中である.何のパレードか皆目分からない.
まずは,チキン入りのコンソメスープ,ついでタコ,ポテトチップス,タマネギ,肉などの和え物.それに,チャーハンなど.
■日本を懐かく思う青年
11時59分,食事を終えた私達は,レストランを出ようとする.すると,店員が反対口から出るように私達を促す.出口から外に出ると,建物に囲まれた駐車場になっている.そこに私達のバスも停まっている.
バスに乗り込むが,運転手が居ない.どうやら,どこかで食事を摂っているようである.
仕方なくバスの中で待っていると,1人の青年が私達の所に懐かしそうに近付いてくる.このレストランの従業員である.白い作業衣を着たままである.
この青年はDという.日本で住んでいたことがあるという.日本人女性と結婚したが,離婚.11才になる子どもが居るという.将来は日本でペルー料理店を開きたいそうである.彼の兄弟も日本にいる・それぞれS運輸会社,某印刷会社で勤務しているという.私達,日本人を見掛けて懐かしくなって話に来たらしい.
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絶命。洗濯は旅行中はわずらわしい。私は靴下、肌着など、もう、捨てようとしたものを保管し旅行で使用し、捨てて行く。困ったことに、愛犬が来てから旅行ができない。捨てようとしたものがたまっていく。この無愛想な猫は我が愛猫たちを思い出し、感無量。
何時もコメント有り難うございます.
洗濯は確かに面倒くさいですね.
ただ,私達,登山をする人間は,ダクロンのような速乾性のある下着を使用していますが,これが結構高価なので捨てる訳にもいかず,さりとて沢山持っていくと荷物が多くなるので,面倒でも洗うことになってしまいます.
木綿製の下着は吸汗性は良いのですが,濡れると,なかなか乾かないので,高冷地では体温が奪われてしまいます.洗濯には本当に悩まされます.
私の塔ノ岳の記事もご覧戴いているようで,有り難うございます.
これからも宜しくお願い致します.