中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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紅葉の軽井沢・小諸・浅間山連峰周遊;第1日目(1):小浅間山

2014年10月12日 09時55分38秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                                   <小浅間山山頂>

      紅葉の軽井沢・小諸・浅間連峰周遊;第1日目(1);小浅間山
           (塔ノ岳常連グループ・地元グループ)
            2014年10月8日(水)~11日(日)

<プロローグ>

■4日間の旅の概念図


■日程の概要
 第1日目;2014年10月8日(水)
   東京駅=(長野新幹線)=>軽井沢=(草軽交通バス)=>峰の茶屋→小浅間
   -(白糸の滝コース)->白糸の滝-(竜返しの滝コース)->小瀬温泉
   =(草軽交通バス)=>軽井沢=(しなの鉄道)=>小諸
   (小諸グランドキャッスルホテル泊)
 第2日目;2014年10月9日(木)
   小諸=(小諸観光タクシー相乗り)=>浅間山荘→火山館→浅間山(前掛山)
   →草すべり→トーミノ頭-(中コース)->車坂峠(高峰高原ホテル泊)
 第3日目;2014年10月10日(金)
   車坂峠→高峯温泉→ウグイス展望台→水ノ塔山→東篭ノ塔山→水ノ塔山
   →ウグイス展望台→高峯温泉→車坂峠=(小諸観光タクシー相乗り)=>
   小諸駅(解散)
 第4日目;2014年10月11日(土)
   小諸=(専用車)=>車坂峠-(裏コース)->蛇骨岳→仙人岳→蛇骨岳-(裏コース)
   ->車坂峠(高峰高原ホテル)=(専用車)=>佐久平駅=(長野新幹線)=>東京駅

■参加メンバー
 塔ノ岳の常連さんと一緒に浅間山を訪れるのは,昨年10月以来,1年ぶりのことである.あのときの記憶がまだまだ鮮明なのにもう1年も経つのかと改めて歳月が過ぎ去るのが速いのに驚いている.
 昨年,私と一緒に浅間山に登られた方や,その噂を聞かれた方から,私は,もう,数ヶ月も前から,今年も是非浅間山登山の計画を立ててくれと言われていた.
 私は,浅間山山麓で生を受け,物心が付く頃から高校を卒業するまで,朝な夕なに浅間山の雄姿を仰ぎ見ながら過ごしてきた.小学校の頃から,戦争が厳しくなった頃を除いて,毎年,何回となく浅間山登山を繰り返していた.したがって,私は浅間山に対して,強い親近感を持っている.
 振り返って見ると,浅間山麓に暮らす私達は,浅間山から計り知れない恩恵を受けると同時に,噴火という飛んでもない試練も時々受けいる.だから,浅間山は正に信仰の対象でもあり,常に畏怖の念をもって仰ぎ見る存在でもある.
 今回は,私を含めて,総勢7人で浅間山に登ることになった.浅間山を仰ぎ見ながら生活してきた私にとって,これまで浅間山とは縁がなかった方々に,浅間山に関心を寄せて頂くのは何よりも嬉しい.
 浅間山(前掛山)に登るのは,トウネントッテさらにトウネントッテ還暦を過ぎた老い耄れの私には,正直なところ,少々きつい.できれば,そんな暴挙(?)は避けたいなと思う反面,折角,これまで毎年欠かさず登り続けているんだから,多少しんどくても登る体力がある限り登り続けたいという希望もある.だから,何人もの方々から,浅間山へのお誘いがあるのは,私の挫けそうになる気持ちを奮い立たせるので,とても有り難いなと思っている.
 今回ご参加のメンバーは,以下の通りである(順不同).
     MGさん   男性   丹沢塔ノ岳常連
     TBさん    女性   山旅スクール5期同窓生,丹沢塔ノ岳常連
     NMさん    〃    丹沢塔ノ岳常連 
     YDさん    〃    丹沢塔ノ岳常連
     KIさん      〃    ノルウェー.ガルホビッケン登頂で一緒だった方
     ONさん     〃       オーストリア・ミルフォードサウンドで一緒だった方
     私ことFH   …    一応塔ノ岳常連

■どんなコースにしようか
 私は,参加ご希望の方々のご意見,ご要望などを勘案しながら,8月下旬,色々なコース案を作って,ああでもない,こいでもないと迷いに迷い続ける.一応,2泊3日で浅間山を中心に山登りを楽しむことにはなっているものの,さてどうしたものかと大いに迷う.
 ただ,はっきりしていることは,
   第1日目は小諸グランドキャッスルホテルに宿泊する.
   第2日目は高峰高原ホテルに宿泊する.
   第2日目に浅間山(前掛山)登山を実施する
ということだけである.
 9月上旬に,インターネットを使って,小諸グランドキャッスルホテルと高峰高原ホテルの宿泊予約を済ませる.その間,実施予定日をずらしたり,参加者人数に多少の変動があったりで,両ホテルの予約を取り消したり追加したりを繰り返す.そして,10月初旬に,漸く,旅の原案が完成する.ただし,当日の天候や進捗状況などを勘案して,現地で適宜変更するという前提で登山計画を立案する.

■第4日目は別行動
 そうこうしている内に,故郷に住んでいる弟から,一緒に山に登らないかという誘いのメールが届く.行き先は言わずと知れた浅間山とその周辺のどこかが山登りの大勝である.私は二つ返事で,
 「OK! 天気が良ければ一緒に登りましょう…金曜日(10月10日)夕方,天気予報を山行にして,どうするか決めましょう…」
と返信する.
 丈のような次第で,4日目は,小諸駅から同行の山仲間を見送ってから,私1人,小諸に残ることに決める. 

    *************************

第1日目;2014年10月8日(水)  

<ルート地図>

■第1日目の全体図

      拡大図
        ↓
小浅間山周辺



<長野新幹線で軽井沢へ>

■東京へ;久々の通勤電車
 今日は軽井沢駅改札口9時15分集合の約束である.
 5時50分,自宅を出発する.何時も4時10分に自宅を出て塔ノ岳へ出掛けているので,5時50分は随分と遅くて間が抜けた感じがする.
 朝焼けが綺麗な空を見上げながら,自宅近くの湘南モノレールの駅に向かう.今朝は好天で冷涼な空気に包まれている.
 大船駅前のコンビニで,今日一日分の食料などを仕入れる.
 東海道本線大船発6時27分東京行の電車に乗車する.まだラッシュアワーには少し間があるが,それでも電車は通勤客で混雑している.大きなリュックを背負ったオイボレが混雑する電車に乗り込んできたら,通勤客に迷惑がられるなと思う.勿論立ち席である.でも,ラッキーなことに,私の前の席で居眠りしながら座っていた男性が,浜駅でいきなり眼を覚ましてソソクサと下車する.
 “やれやれ,助かった…”

長野新幹線で軽井沢へ
 電車が東京駅に到着する.今日は平日なのに通勤客だけでなく沢山の旅行客で想像以上に混雑している.何時も静かなところで暮らして居るので,人混みに入ると緊張する.
 こんな私でも,現役時代には毎日通勤電車に揉まれて東京駅まで通っていたことがある.今,振り返ると,よくもまあ,こんなに混雑するところを毎日通っていたものだと感心してしまう.
 長野新幹線東京7時52分発あさま502号に乗車する積もりである.長野行新幹線のホームで,運良く参加者全員が揃う.勿論,全員,自由席である.自由席の座席は上野でほぼ満席になる.
 着席してから,参加者に相談して,今日一日の予定を決める.私は二つの案を提示する.第1案は軽井沢と中軽井沢の間にある離山に登ってから,しなの鉄道で小諸へ移動して,懐古園を一周する.第2案は,小浅間山と白糸の滝を見物する.どちらの案でも今夜の宿泊は小諸である.お互いに相談した結果,第2案に決定.
 9時10分,列車は軽井沢駅に到着する.かなりの客が軽井沢で下車する.下車した途端に,ひんやりとする.さすがに標高約1000メートルの高地である.

<軽井沢駅に到着>

■草軽観光バスで峰の茶屋へ
 軽井沢駅の案内所で,小浅間山登山口の峰の茶屋行バスが2番乗り場から発車することを確かめてから,軽井沢駅9時25分発浅間牧場行のバスに乗車する.観光バスのような立派なバス,座席は60~70パーセントほど埋まっている.勿論,全員が観光客.結構若い人も混じっている.
 途中の小瀬温泉で,かなりの乗客が下車する.
 9時53分,バスは峰の茶屋に到着する.ここで大半の乗客が下車する.
 
<草津行バスに乗車>                          <峰の茶屋に到着>

<小浅間山登頂>

■峰の茶屋から歩き出す
 峠の茶屋で下車する.
 安全第一だ.まずは,ウォームアップのストレッチ.勿論,少々時間を掛けて,頭から足の先までみっちりと,山旅スクール直伝のストレッチを済ませる.
 10時07分,私達はバス停峰の茶屋(標高1,405メートル)から歩き出す.
 登山口は東京大学浅間火山観測所にある.勿論,これまでに,私は何回も小浅間山に登っているが,あれ~ぇ…,登山口はどこだ…と少々戸惑うがすぐに思い出す.

<東京大学浅間火山観測所脇の登山口から歩き出す


■心地良い散策路
 登山口から登山道に入る.暫くの間は雑木林の中をほぼ平な散策路が続く.紅葉し始めた雑木林が何とも美しい.
 上空には霧が掛かっていて,空気は冷涼だが,まずまずの天候である.私達は高原の空気を味わいながら,ごくユックリの歩行速度で歩き続ける.

<紅葉の散策路>

■浅間山分岐
 登山道を先へ進むにつれて,水平な道が次第に登り坂に変わっていく.
 10時41分,浅間山登山道との分岐点に到着する.ここには「小浅間間山山頂」の標識がある.私達は標識の指示に従って,分岐点を右折する.
 左側の登山道は,浅間山(釜山)に向かう登山道である.私も,昔,この登山道から浅間山山頂を経由して,小諸口へ下山したことがあるが,現在,この登山道から浅間山に登るのは禁止になっている.

<浅間山登山道との分岐>

■急坂を登る
 分岐を右折すると急勾配のガレ道になる.距離は短いが結構急な登り坂である.
 「…ユックリ登りましょう…」
と一同に声を掛ける.
 高度が高まるにつれて,次第に視界が開けるが,残念ながら浅間山は雲の中である.

<小浅間山の急な登り坂>

■小浅間山(東峰)到着
 10時58分,小浅間山(東峰)(標高1,655メートル)に到着する.
 残念ながら辺り一面に雲が掛かっていて,視界が殆ど利かない.

<小浅間山(東峰)到着>

■小浅間山(西峰)を望む
 小浅間山(東峰)から,コルの向こうの西峰を望む.なだらかな下り坂の向こうに西峯が見えている.
 もし,晴れていれば,西峯の先に聳えている雄大な浅間山が見える筈なのに…
 今日はガスっていて,残念ながら浅間山は完全に雲の中である.

<小浅間山(東峰)から小浅間山(西峰)を望む>

■小浅間山(西峰)山頂
 11時02分に小浅間山(東峰)を出発する.すぐしたにあるコルを通過して,短い登り坂を通過して,11時08分に小浅間山(西峰)に到着する.
 ここからの浅間山の眺望も最高だが,残念ながら今日は霧が深くて,浅間山は全く見えない.
 山頂に何か標識のようなものがあったような気がしていたが,どうやら私の思い違いかも…
 少々早めだが,ここで昼食を摂ることにする.

<小浅間山(西峰)到着>

<小浅間山からの眺望>

■浅間山の山麓が見える
 雲が掛かっているのが残念だが,小浅間山からの眺望を楽しむ.
 まずは浅間山を見上げる.山頂は雲に隠れているが,山麓は良く見えている.この山麓を見ているだけでも,浅間山がとても大きな山なことが分かる.

<小浅間山(西峰)から浅間山を望む>

[参考写真] 晴れた日,同じ場所から浅間山を仰ぎ見る

<小浅間山(西峰)から浅間山を望む(2004/4/30)>

■小浅間山から鬼押し出し方面を望む
 北の方を見下ろすと,鬼押し出し付近の眺望が開けている.薄い雲が掛かっていて,視界は余り良くない,でも広大なすそ野が広がっているのが分かる.

<小浅間山から草津方面を望む>

<再び峰の茶屋へ>

■急坂の下り
 11時41分,小浅間山(西峰)から下山開始.
 まずは,ガレ場の急坂を下る.ここは,10年ほど前に,山旅スクール5期の山行で下り坂演習を繰り返したところである.私は山旅スクール時代のことを懐かしく思い出しながら,急坂を下山し続ける.

<小浅間山(西峰)から下山開始>

■林の中の散策路
 下り専用のガレた坂道を水平な登山道まで下る.ここから先は往路をそのまま辿る.長閑な散策路である.
 下山の気楽さもあって,往路と同じ道を歩いているのに,全く新しい道を歩いているような気分になる.

<長閑な散策路を下る>

■無事,登山口へ
 12時04分,東京大学浅間崋山観測所脇の登山口に無事到着する.
 ここで小休止.
 小休止後,白糸の滝へ向かう予定である.
 
<東京大学浅間崋山観測所>                         <峰の茶屋交差点>
                                        (つづく)
続きの記事
  ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cd299f1dae55fb6c618f81077220c43e

「上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4d01673ed4b1632869092af40aae0ddf
「上信越の山旅」の次回の記事
(なし)







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