<二子山(上)からの眺望>
晩秋の三浦アルプス北尾根・二子山縦走
(ARENAオフミ定例会)
2010年11月28日(日)
<登山地図>
■JR田浦駅を出発
今日はARENAオフミ定例会開催日.この定例会が始まってから,何回目になるか正確には分からないが,既に百数十回になると思う.この会から分離独立した「鎌っこ倉ぶ」が第100回目を迎えたまでは良かったが,突如,解散同然のような有様になってしまったのに比較すると,こちらの会は細く長く連綿と続いているのが喜ばしい.
本日の参加者は,幹事長のロングテール氏,久々のジャイアンなど男性6人,女性1人,計7人である.ただ,男性陣の中に病み上がりの方がお一人居られるので,もの凄く神経を使うことになってしまう.この方の顔色が余り良くない.
私の本心を率直に申し上げれば,
「体調の悪い人の参加は,他の参加者に迷惑なので参加は自粛してくれ~ぃ・・」
である.でも,ご本人が大丈夫だと言っている以上,私が拒み続けることもできない.
とはいえ,何かトラブルがあると,素人集団ではどうにもならないことを身に染みて分かっている私は,怖くて仕方がない.
・・で,事前には三浦アルプス南尾根を行くつもりだったが,いざというときのエスケープルートの多い北尾根を歩くことに決める.
「万一の時は,119番を呼びますよ・・」
と念を押して,JR田浦駅から歩き出す.私は内心で,
「体調に問題のある方は,鎌倉散策以外には参加してくれるな・・」
と私は願うばかりである.
■田浦梅林
9時54分,田浦駅から歩き出す.
トンネルを潜って田浦郵便局前の歩道橋を渡る.そして,田浦梅の里に向かう閑静な住宅街の中を.南へ進む,
京浜急行のガード下を潜って,田浦梅の里入口でトイレ休憩.
そのご,長い階段を登って田浦梅林に入る.季節外れの梅林には,訪れている観光客は殆ど居ないらしく閑散としている.
10時28分,展望台に到着する.ここで,ほんの暫く立ち休憩を取る.
■北尾根へ
田浦梅の里を抜けて,10時38分,横横道路跨線橋を渡る.ここからがいよいよ登山道である.結構険しい上り坂の尾根道を這い上がって,10時53分,三浦アルプス東尾根に突き上がる.展望の良いコルで一休み.私はロングテール氏と,困惑しながら,
「・・南,北,どっちへ行こうか・・」
と相談する.結局,体力に不安な方も居られるので,不本意ながら,大事を取って北尾根を向かうことにする.
■馬頭観音
日当たりの良い東尾根を北へ向かう.
送電鉄塔が立っているコルをトラバースしながら,北尾根直下のトラバース道を進む.途中間違いやすいところが2カ所ほどあるが,ここも難なくクリアする.
そして,11時25分,馬頭観音の前を通過する.この間,すれ違う登山者は,親子1組だけ.閑散としている.
■グリーンヒルで昼食
罵倒観音前の三叉路を右折,尾根道沿いの道を進む.
11時30分頃,次の三叉路を右折して枝道に入る.この道は沼間の住宅地に下山するルートでもある.三叉路から5分ほど進むと,展望が利く丘に到着する.グリーンヒルという.ここで,少し早い昼食を摂ることにする.
薄日が射している.風も殆どない.気温も心地よい,私達は風景を眺めながら,ここで昼食を摂る.
■二子山(上)
昼食を終えて,12時09分,クリーンヒルを出発する.
多少泥濘の場所もあるが,比較的緩やかな登り坂が連続する.そして,12時39分,二子山(上)(標高207m)に到着する.先客は数名.
まずは山頂にある展望台に登る.秋らしく澄み切った青空の横浜金沢地区の眺望が楽しめる.ここから,FHが勤務していた学校が良く見えている.
「あそこから,背広を脱いで,山姿になって,鎌倉の若山で良く歩いたものですよ・・」
とつい昔のことを懐かしそうにしゃべり出す.しゃべりながら,昔の思い出話をするなんて,随分年を取ったなと心の中で思っている.
休憩後,このまま森戸川へ下るか,それとも二子山を縦走するか,ロングテール氏と二人で迷う.どうしても体力のない方のことが気になるからである.
「この前,森戸川は歩いたばかりなので・・二子山(下)へ行きましょう」
とロングテール氏が決断する.
■二子山(下)
12時55分,二子山(上)を出発する.一旦,坂を下って,また登り返す.私は後ろに気を掛けながらも,ジャイアンの後について,すこしピッチを上げて歩いてみる.案の定,グループがバラケ気味になる.やっぱりダメか.
13時08分,二子山(下)山頂に到着する.1人の男性が山頂のベンチで腰を掛けて本を読んでいる.私達が山頂に到着して煩くなったのか,やおら開いていた本を閉じて,二子山(上)の方に歩き出す.
ここで,5分ほど立ち休憩を取る.
■阿部倉山
13時12分,二子山(下)を出発する.
ここから,イヤになるほどの急な下り坂が連続する.小さいながらもきついアップダウンを繰り返す.
「何でも良いから,まわりの枝に捕まって降りて下さい・・」
とジャイアンが指示を出す.
こういう私も,下りが大の苦手である.というのも加齢現象のためか,とても眼が疲れやすくて,暫く足許を凝視し続けると,焦点がぼけてくるという厄介な症状が出る.その都度眼鏡を代えたり,目薬を差せばある程度回復するのだが,加齢ばかりは致し方ない.
足許に注意しながら,急坂を上り下りする.
やがて,阿部倉山分岐に到着する.中には,ここで待っているという方も居るが,折角だから阿部倉山の山頂まで行こうと促す.
13時38分,全員が阿部倉山山頂(標高161m)に到着する.阿部倉山の山頂は深い森に覆われていて,眺望は全くない.小さな空き地の隅に,阿部倉山と消えかけた字が書いてある板切れが,枯れ木に縛り付けられているだけである.
ここで,ARENAでは柄にもなく,集合写真を撮る.ただ,折角の集合写真も,ブログでの公開はできない.
■庚申塔のある下山口
往路を戻って,元の登山道に出る.ここから先は,殆ど下り坂である.進むにつれて,下り勾配がきつくなる.道幅は広くなるが,枯葉がうずたかく積もっているので滑りやすい.曲がりくねった急坂を下ると,いきなり舗装道路に出る.
降りたところに,数基の庚申塔が立っている.
■遠回りして葉桜団地へ
ジャイアンが仙光院の脇から葉桜団地へ登ろうと,強く主張する.そんなところに近道があったかなと私は疑心暗鬼だったが,余りに確信を持って主張されるので,ダメで元々のつもりでジャイアンの意見に従う.
案の定,昔,仙人と通ったことのある遠回りの道だったが,それこそ10年ぶりに通る道はとても懐かしい.あらためて,こんな道もあったなと思い出す.
何段あるか数えたことはないが,長い階段を登って,葉桜団地に到着する.
葉桜団地を西へ向かう.結局,10分ほど遠回りしたことになる.
ここでも,ジャイアン氏が古墳脇から枝道に入ろうと提案する.でも,そちらの道は,数年前に,確か茨道で引き返した記憶がある.・・で,ここは私の提案に従って勝手の分かった道を下ることにして貰う.
途中で,街中を彷徨いている老人男性に,
「・・あっちに景色の良いところがあるよ・・・」
話しかけてくる.
私はこの手の人が苦手である.話しかけてくる全部とは言わないが.多くの場合,彼が知っている限りのいい加減な話を長々と得意げに話したがるからである.時間の無駄である.
「どうも有り難う・・結構です」
とお断りする.
私が何時も通る道は,葉桜団地の西端から尾根道を下って,桜山6丁目に出る地元の方の生活道路である.この辺りの道は,以前,仙人と片端から歩き馴れているから,私にも確信がある.また,ここは山の中の素晴らしい散策路でもある.山道を下って,無事,桜山の住宅地に下山する.歩き始めてから,住宅地に出るまで,絶えず故障者が出ないか心配していたが,幸いなことに,故障者もなかった.私は,心底から,本当にホッとする.
14時42分,延命寺前,そして,14時47分,新逗子駅に到着する.
■新逗子駅で解散
ロングテール氏,ジャイアン他男性陣は,これから飲み屋で懇親会を開催する.私は,暫くの間,逗子駅構内の某喫茶店で,I氏と一緒にコーヒーを賞味する.大のコーヒー党である私は,自分で入れるインスタントコーヒーの味に何時も飽き足らない気分でいる.だから,外でコーヒーを味わうのが実に楽しくて仕方がない.
■可愛い孫娘
16時過ぎに逗子発横須賀線電車に乗車.大船からバスに乗って帰宅する.
私が留守をしている間に,長男一家が可愛い孫娘を連れて,我が家に来訪している.なんだ孫娘がきているんだったら,もっと早く帰宅すれば良かったなと後悔するが後の祭り.
孫娘が,絵の具を広げて絵を描いている.
可愛いぞ!
よしよし!
爺は孫娘にメロメロである.
久々に(・・でもないか),長男一家と楽しい夕食.こんな楽しい時間を過ごすためにも,元気でいなければ・・
<ラップタイム>
9:54 JR田浦駅歩き出し
10:28 田浦梅の里展望台
10:38 横横道路跨線橋
10:53 三浦アルプス東尾根
11:25 馬頭観音
11:35 グリーンヒル(12:09まで昼食)
12:39 二子山(上)山頂(12:55まで休憩)
13:08 二子山(下)山頂(13:12まで休憩)
13:38 阿部倉山山頂(13:46まで休憩)
13:59 登山口
14:03 仙光院
14:32 逗子葉桜6丁目
14:42 延命寺
14:47 新逗子(解散)
[登山記録]
■水平歩行距離: 10.5km
■累積登攀高度: 714m
■累積下降高度: 710m
■所要時間(休憩時間込み)
田浦 発 9:54
逗子 着 15:55
(所要時間) 6時間01分(6.0h)
歩行速度 10.5km/6.0h=1.75km/h
(おわり)
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b10e32fff37a960049204909f9cd01a8
「三浦アルプス」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f36c1b055611befb2547f15a50604349
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/262dea89aca5d0224ca3e4a126a8408d
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