中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
最初に左下の“カテゴリー”を選んで,クリックして下さい.

浜から鎌倉へ;初冬の円海山・天園・十二所一回り

2014年12月15日 08時25分49秒 | 鎌倉あれこれ

                              <尾根道からの展望を楽しむ>

     浜から鎌倉へ;初冬の円海山・天園・十二所一回り
            (箱根ハイクグループ)
         2014年12月14日(日) 晴

<ルート地図>


※正確な地図ではありません
←クリックすると拡大表示

<バス停峰の郷へ>

■早々と磯子駅へ
 年末が押し迫ると何となく慌ただしい気分になってくる.もうとっくに現役を引退してしまった私には,正直なところ盆も暮れもないはずだが,この時期になるとどうも気分が落ち着かなくなるから困りものである.
 毎年のことだが,年の瀬が押し迫ると,月例の行事が12月前半に集中する傾向があるようで,12月前半はいくつかの行事が集中してしまう.そんなわけでここ数日は随分と慌ただしい毎日を送っている.
 そんな最中に,今日は元勤務先のOM先生の引きで加入した「箱根ハイキング」の定例会開催日である.このところ遊びのスケジュールが少々立て込んでいるが,当然参加することにしている.
 集合はJR根岸線磯子駅9時丁度である.例によって何事にも心配性な私は8時25分頃磯子駅に到着する.そして例によって駅構内のBeck'sに立ち寄って,ホットコーヒーを賞味しながら時間を潰す.コーヒーを味わいながら,一体今日は何処を歩くんだろうと,あれこれ想像する.こんな時間が私には堪らなく楽しい.

■峰の郷に到着
 9時ちょっと過ぎに参加者全員が揃う.まだこの会の会員になってから日が浅いので,顔戸名前が一致するところまでは,とてもとてもだが,それでも回を重ねる度に,顔見知りが増え,だんだんと打ち解けてくる.
 磯子駅前を9時10分に発車する「峰の郷」行のバスに乗車する.何だか随分と小さなバスである.私達10名余りが乗車すると,ほぼ満席になってしまう.
 バスが何処を通っているのか,土地勘がない私には皆目分からないが,住宅地の中の狭い道路をくねくねと曲がりながら,坂道を登っていく.途中,杉田駅付近の停留所でON先生他が乗車,本日の参加者15名(内女性2名)全員が揃う.
 9時32分,バスは終点の「峰の郷」に到着する.
 終点に建っている建物は,一寸した保養施設らしい.ここでまずはトイレ.
 
<バス停峰の郷>

<市民の森の入口へ>

■峰の郷から歩き出す
 ストレッチの音頭を取れとの要請で,不肖私が足回りのストレッチの音頭を取る.
 ストレッチが終わって,9時45分,梅の里から歩き出す.この道を歩くのは私にとって初体験である.一体何処へ出るのか興味津々である.
 舗装道路を過ぎて,畑が広がるなだらかな丘陵をのんびりと登り続ける.前方には大きな鉄塔が見えている.道路は右に左にと曲がりくねる.歩いている内に次第に高度が増していく・
 
<前方に大きな鉄塔が見えている>              <金網沿いの道を登り続ける>

■素晴らしい眺望
 高度が増すにつれて,次第に視界が開ける.
 9時54分,展望が開ける.一面に広がる畑の向こうに住宅地や森が見える.勿論,ここで立ち止まって写真を何枚も撮る.

<素晴らしい展望>

■深い森を抜ける
 何時の間にか舗装道路が草道になっている.草道は深い森の中へと続く.9時57分,鬱蒼とした杉林に入る.ここが浜市内とはちょっとビックリの山の中である.
 杉林の森を抜けると,前方に大きな鉄塔が見え始める.民家の脇を通って,鉄塔目指してなだらかな坂道を登り続ける.  
 
<杉林の中へ>                               <目の前に大きな鉄塔が見える>

■稜線からの展望
 10時01分,鉄塔脇の稜線に出る.
 稜線に出た途端に,私は,
 "ああ…なんだ! ここに出たのか…!"
と合点がいく.
 目の前には見馴れた展望が開けている.何時も私はここからJR根岸線の港南台駅に向けて歩いている.まさか,ここに突き上げるとは想像すらしていなかった.
 "なるほど…! このルートは近くて良いな"
 私は近いうちに復習のためにもう一度今日のコースを歩きたいなと思っている.

<稜線に出ると素晴らしい視界が開ける>

<市境広場へ>

■一心堂広場
 展望を楽しんだ後,10時04分,車止めを越えて市民の森に入る.ここから先は,私も何度となく歩いたことのある場所である.何となく安心感がある一方,これからのコースは全て既知の所ばかりなので,やや緊張感に欠けるのが困る.
 10時07分,一心堂広場に到着する.広場の片隅に沢山のリュックが置きっ放しになっているのが気になる.広場には私たち以外に人影がない.
 
<市民の森入口>                             <一心堂広場>

■円海山を往復
 一心堂広場から円海山山頂へ向かう.
 木立の中の平坦な道をほんの300メートルほど歩くと円海山山頂(標高153m)に到着する.
 山頂付近は藪,目の前に展望台のような建物があるが入れない.山頂が背丈以上の藪に覆われているために眺望は皆無.何も見ずにスゴスゴと往路を引き返すしかない.
 
<一心堂広場から円海山へ向かう>                 <円海山山頂>

■尾根道を歩く
 一心堂広場からひたすら尾根沿いの道を歩き続ける.緑陰の清々しい散策路が続く.ときどきハイカーとすれ違う.
 進行方向右手には枯れ木の間から,遠く箱根の山々が見え隠れする.
 
<尾根沿いの道>                            <木々の間からの展望>

■大丸山山頂に到着
 11時11分,大丸山分岐に到着する.ここで左折して階段道を登る.短い階段だが急ぎ足で登ればたちまちの内に息切れする.
 11時14分,大丸山山頂(標高156m)に到着する.大丸山は横浜市の最高峰である.
 広場で沢山の観光客が休憩している.
 
<左折して階段道を登る>                      <大丸山山頂>

■大丸山からの眺望
 大丸山からの眺望を楽しむ.
 どこを眺めているのかちょっと曖昧だが,住宅地がビッシリと広がっているのが見渡せる.
 11時50分,大丸山山頂での休憩を終えて再び歩き出す.

<大丸山山頂からの眺望>

■市境広場
 展望を楽しみながら尾根道を歩き続ける.
 12時03分,浜市と鎌倉市の市境にある広場に到着する.広場の下には環状4号線の総武隧道が通っている.ここで市民の森は終わりになる.ここからは鎌倉側の山道になる.
 本来ならば,ここで景色を眺めながらちょっと休憩したいところだが,今回は休憩なしで通過する.
 鎌倉市側に入ると,途端に遊歩道の道幅が狭くなり,路面の状態も悪くなる.
 
<立ち止まって展望を楽しむ>                     <市境広場>

<天園から明王院へ>

■天園ハイキングコース
 尾根道を辿って,12時29分,大平山山頂脇のコルに到着する.そのまま休憩を取らずに,瑞泉寺方面に向けて天園ハイキングコースを歩き続ける.

 
<市境広場から天園に向かう>                     <天園に到着>

■貝吹地蔵から明王院分岐へ
 12時45分,貝吹地蔵前を通過する.
 列の前と後ろの間が随分と空いてしまう.私は足の遅い後ろのグループに付いて歩きつづける.山道に馴れていない方がどうしても遅くなるのはやむを得ない.遅くなり序でに,貝吹地蔵の話や,瑞泉寺裏山ヤグラ群,北条首ヤグラなどの説明をしながら歩き続ける.
 13時02分,瑞泉寺方面と明王院方面の分岐に到着する.前方には衣張山が見えている.
 
<貝吹地蔵>                                <明王院分岐から衣張山を望む>

<明王院へ>

■梶原景時供養塔と初め弁天
 分岐を左折して明王院方面に向かう.天園ハイキングコースに比較すると道路が一段と狭くなる.
 暫く歩き続けると,三叉路がある.進行方向右側は崖を這い上がって尾根を通る道,左側は尾根の下をトラバースする道である.どちらも先でまた合流するので,歩き易いトラバース道を歩く.
 13時11分,二つの道の合流点で,尾根道の方を見上げる.四角い板の先に梶原景時供養塔と伝えられる石塔である.
 さらに先へ進んで三叉路に突き当たる.この三叉路に初め弁天と呼ばれる神社がある.
 その昔,江戸時代の観光コースがこの辺りを通っていたという.江戸から船で金沢八景に到着した旅人は,この初め弁天を拝んでから,鶴岡八幡宮,江の島の弁天を拝んで藤沢まで足を延ばしたという.
 
<梶原景時供養塔遠望>                      <初め弁天>

■急坂を降りて明王院へ
 初め弁天前の三叉路を右折する.尾根道を数分歩くと,鋭角に左折して急な下り坂になる.古い観光地図を見ると,ここを右折せずに真っ直ぐ下に降りて,梶原景時屋敷跡に下山するようになっているが,今は廃道になっている.
 急坂を下って,13時27分,明王院に到着する.
 
<明王院>                                  <明王院山門>

<裏道を通って鎌倉駅へ>

■田楽辻子から宝戒寺へ
 明王院前で解散.ここで,明王院近くの料理店で食事をする10人と,そのまま帰る5人に分かれる.
 私は,まだ少々歩き足りない感じがするので,鎌倉駅まで歩いて帰るつもりである.3人の方が私と一緒に鎌倉駅まで歩くという.
 そこで,私は足利公方屋敷跡から,杉本観音まで,つい2日前に歩いたばかりの裏道を案内しながら歩く.さらに杉本観音前で犬懸橋を渡って,田楽辻子の古道を大御堂橋まで歩く.
 途中で,ついこの間まで「鎌っこ倉ぶ」のまとめ役をやっていた某氏とバッタリ会う.
 岐れ路から法界寺前を通り抜けて,若宮幕府跡,宇津宮幕府跡を通って雑踏の小町通りに入る.
 
<田楽辻子>                                <宝戒寺>

■小町通り「モア」
 14時35分,鎌倉駅から小町通りに入ってすぐの所にあるレストラン「モア」に入る.予約無しだが昼時を過ぎているので,4人分の座席を確保することができる.
 私はグラタン.何時もコーヒーしか頼まないので,久々のグラタンである.美味しく頂戴する.
 ただ残念なことに,うっかりしていて,グラタンの写真を撮るのを忘れてしまう.

■「鎌っこ倉ぶ」の方々とバッタリ
 食事をしていると,入口付近が何となくザワザワし始める.何事かと思ってそちらを見ると,何と「鎌っこ倉ぶ」の人達約10人が陣取っている.このグループも昔私が取り仕切っていたARENAオフミというグループから,社寺見学を目的に分派してできたグループである.勿論,私もまだメンバーの一員である.
 鎌っこ倉ぶの案内人,MOさんが,懐かしそうに私に話しかける.ついつい立ち話も長くなる.今度の会合は来年2月10日とのこと.是非参加してくれと言われる.私も内心では,
 "そろそろ潮時かな…参加してみようかな…"
と思い始める.
 案内役のMOさんは,かつて鎌倉の山谷を何回となく一緒に歩き回った旧知の仲である.ここ2年ばかりお会いしていなかったので,本当に懐かしい.

■無事帰宅
 15時37分,お開き.
 私は,バス停鎌倉市役所前まで,ノンビリと歩く.
 鎌倉市役所前16時丁度発鎌倉中央公園行のバスに乗車する.バスは混雑しているが「,何とか座席に座れる.
 16時20分頃無事帰宅.
 北鎌倉に住んでいる孫達2人が,ここ何日か我が家に寝泊まりしている.若い人が加わった夕食は楽しい.
 そんなわけで,今日はよく歩いたし,孫達が来ているので”良かった! 良かった!”

<ラップタイム>

 9:48  バス停峰の郷歩き出し
10:01  尾根に建つ鉄塔の脇
10:07  一心堂広場
10:20  円海山山頂(往復)
10:27  再び一心堂広場
10:14  大丸山(10:35まで休憩)
12:03  市境広場
13:02  天園
13:27  明王院
14:16  宝戒寺
14:35  鎌倉駅前(「モア」)着

[ハイキング記録]

■水平歩行距離       11.0km

■累積登攀高度       343m

■累積下降高度       408m

■所要時間(休憩時間込み)
  峰の郷発         9:43
    鎌倉駅着         14:35
    (所要時間)   4時間52分(4.87h)
    水平歩行速度        11.0km/4.87h=2.26km/h
                                 (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/03178188e3e52af8daf233f27ff01374
「鎌倉あれこれ」の次の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8b8c1343c081592323ce187d2a99abec



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。