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アンナプルナ・ダウラギリ展望紀行(21)
バスでカトマンズへ
2001年3月30日(金)(つづき)
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←これまで公開したアンナプルナ紀行(1)~(20)の記事を
ご覧になる場合は左の『CATEGORY』欄から
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<深夜のバスの旅>
■飛行機が飛ばない
カトマンズ行の飛行機が欠航になり,私達だけが待合室にポツネンと取り残される。 やがて,HAガイドが,私達の所に戻ってくる。
「では,バスが来ましたので,バスに乗って下さい・・・」
私達は,ガイドの後について,空港建物の前に止まっているバスに乗り込む。先ほど,空港まで,私達が乗ってきた同じバスである。なんと,先ほどお別れした現地スタッフが全員乗っている。事情を聞くと,彼らはバスでカトマンズに向かっていたが,飛行機が欠航したので,私達をピックアップするために,わざわざ空港まで引き返してきたようである。
■バスで移動開始
私達をピックアップしたバスは,17時41分に,ポカラ空港を出発する。途端にバスの車体のあちこちから「キコ,キコ」とやかましい音を立て始める。椅子の背もたれの角度が,どうもシックリしないので,ガタガタといじくっていると,近くの席に座っている現地スタッフが,
「椅子の下のネジを廻すと,角度が変わりよ・・・」
と英語で教えてくれる。
眩しい夕日が,左側の窓からバスの車内に射し込む。
バスはもの凄い下り坂の道を,猛スピードで下り続ける。ヘアピンカーブが連続する。カーブを曲がるたびに,遠心力で,バスがひっくり返るのではないかと心配になる。外は何時の間にか,トップリと暮れて,真っ暗になっている。野焼きの火が,彼方此方の斜面で,怪しく燃えている。とても幻想的な風景である。
<バスの中>
※もの凄く揺れて,絶えずギコギコと音を立てる。乗り心地は最低。
でも,内装はすべて手作りで,なかなか立派。
時計は動いているが,とてつもなく狂っている。
屋根の上に,沢山の荷物を載せて,もの凄い勢いで走るので,カーブでひっくり返るのではないか
と心配だった。
■ムタリンバザールで夕食
17時57分,大きな街に入る。現地スタッフに聞くと,ムタリンバザールという所らしい。ここから,インドに向かう道路がある交通の要所である。20時丁度に大きな駐車場に到着する。ここでトイレ休憩。
駐車場の周辺には,レストランやホテルが何軒も立ち並んでいる。現地ガイドの案内で,その中の1軒のホテルに入る。1階のトイレは直ぐに満杯になる。そこで,何人かを,ホテルの従業員が,2階客室のトイレに案内する。意外なことに,このホテルのトイレは水洗で,とても綺麗である。
トイレを済ませて,1階に戻る。大きな食堂に通される。そこで,夕食。直径50センチメートルほどもあるアルミ製の大きなお皿に,ご飯,肉じゃが,野菜の和え物などが盛りつけられている。それに,スープと,小さな皿に入った唐辛子の漬け物である。ご飯に青い色の汁を掛けて食べる。ご飯は意外に美味しい。ご飯とスープのお代わりをする。序でに,今の内に,水をタップリと頂戴する。
<ムタリンバサールのホテルで夕食を摂る>
※大きなアルミのお皿に一式が盛りつけられている。
緑色のスープをご飯に掛けて食べる。
■退屈なバスの旅
夕食を済ませた私達は,20時35分にムタリンバザールを出発する。バスが発車すると,HAガイドが,
「今の夕食代,後で請求させてください・・・・あと3時間ぐらいで,カトマンズに到着します」
と皆に触れ回る。
暫くの間,ムタリンバザールの市街地の中を走る。随分と大きい街である。その内に,眠くなる。そして何時の間にか,バスの中で眠りこけてしまう。
<カトマンズに到着>
■カトマンズのシェルパホテルにチェックイン
どのくらい居眠りしていたのか分からないが,相変わらずバスは暗闇の中を走っている。もう長い間,バスに揺られているので,皆,疲労してしまったのか,話もする人もなく,車内が静まりかえっている。
23時12分,突然,バスが停車する。すると何人かのスタッフが,ここで下車する。直ぐに発車する。
また,真っ暗で曲がりくねった道を,バスはキコキコと音を立てながら,ひた走る。 23時33分,私達は漸くシェルパホテルに辿り着く。
■草臥れた
すぐに,HAガイドがチェックインの手続きをする。仙人と私は,2階の214号室。
直ぐに部屋に入る。荷物を整理して,風呂に入る。久々の風呂は何とも気分がよい。約1週間の汗と垢を洗い流す。
そんなことをしている内に,たちまちの内に,深夜0時を過ぎて,3月31日になる。
明日(もう明日だが・・)は,20時まで自由行動である。私は仙人と一緒にカトマンズの市内を観光する予定である。早く寝なければと焦るが,ドンドンと時間が過ぎる。 1時30分に,漸く就寝する。
やれやれ,大変な一日であった。
<シェルパホテルの部屋>
※右上が出入り口。
ベッドは2台。まあまあの部屋である。
(つづく)
アンナプルナ・ダウラギリ展望紀行(21)
バスでカトマンズへ
2001年3月30日(金)(つづき)
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<深夜のバスの旅>
■飛行機が飛ばない
カトマンズ行の飛行機が欠航になり,私達だけが待合室にポツネンと取り残される。 やがて,HAガイドが,私達の所に戻ってくる。
「では,バスが来ましたので,バスに乗って下さい・・・」
私達は,ガイドの後について,空港建物の前に止まっているバスに乗り込む。先ほど,空港まで,私達が乗ってきた同じバスである。なんと,先ほどお別れした現地スタッフが全員乗っている。事情を聞くと,彼らはバスでカトマンズに向かっていたが,飛行機が欠航したので,私達をピックアップするために,わざわざ空港まで引き返してきたようである。
■バスで移動開始
私達をピックアップしたバスは,17時41分に,ポカラ空港を出発する。途端にバスの車体のあちこちから「キコ,キコ」とやかましい音を立て始める。椅子の背もたれの角度が,どうもシックリしないので,ガタガタといじくっていると,近くの席に座っている現地スタッフが,
「椅子の下のネジを廻すと,角度が変わりよ・・・」
と英語で教えてくれる。
眩しい夕日が,左側の窓からバスの車内に射し込む。
バスはもの凄い下り坂の道を,猛スピードで下り続ける。ヘアピンカーブが連続する。カーブを曲がるたびに,遠心力で,バスがひっくり返るのではないかと心配になる。外は何時の間にか,トップリと暮れて,真っ暗になっている。野焼きの火が,彼方此方の斜面で,怪しく燃えている。とても幻想的な風景である。
<バスの中>
※もの凄く揺れて,絶えずギコギコと音を立てる。乗り心地は最低。
でも,内装はすべて手作りで,なかなか立派。
時計は動いているが,とてつもなく狂っている。
屋根の上に,沢山の荷物を載せて,もの凄い勢いで走るので,カーブでひっくり返るのではないか
と心配だった。
■ムタリンバザールで夕食
17時57分,大きな街に入る。現地スタッフに聞くと,ムタリンバザールという所らしい。ここから,インドに向かう道路がある交通の要所である。20時丁度に大きな駐車場に到着する。ここでトイレ休憩。
駐車場の周辺には,レストランやホテルが何軒も立ち並んでいる。現地ガイドの案内で,その中の1軒のホテルに入る。1階のトイレは直ぐに満杯になる。そこで,何人かを,ホテルの従業員が,2階客室のトイレに案内する。意外なことに,このホテルのトイレは水洗で,とても綺麗である。
トイレを済ませて,1階に戻る。大きな食堂に通される。そこで,夕食。直径50センチメートルほどもあるアルミ製の大きなお皿に,ご飯,肉じゃが,野菜の和え物などが盛りつけられている。それに,スープと,小さな皿に入った唐辛子の漬け物である。ご飯に青い色の汁を掛けて食べる。ご飯は意外に美味しい。ご飯とスープのお代わりをする。序でに,今の内に,水をタップリと頂戴する。
<ムタリンバサールのホテルで夕食を摂る>
※大きなアルミのお皿に一式が盛りつけられている。
緑色のスープをご飯に掛けて食べる。
■退屈なバスの旅
夕食を済ませた私達は,20時35分にムタリンバザールを出発する。バスが発車すると,HAガイドが,
「今の夕食代,後で請求させてください・・・・あと3時間ぐらいで,カトマンズに到着します」
と皆に触れ回る。
暫くの間,ムタリンバザールの市街地の中を走る。随分と大きい街である。その内に,眠くなる。そして何時の間にか,バスの中で眠りこけてしまう。
<カトマンズに到着>
■カトマンズのシェルパホテルにチェックイン
どのくらい居眠りしていたのか分からないが,相変わらずバスは暗闇の中を走っている。もう長い間,バスに揺られているので,皆,疲労してしまったのか,話もする人もなく,車内が静まりかえっている。
23時12分,突然,バスが停車する。すると何人かのスタッフが,ここで下車する。直ぐに発車する。
また,真っ暗で曲がりくねった道を,バスはキコキコと音を立てながら,ひた走る。 23時33分,私達は漸くシェルパホテルに辿り着く。
■草臥れた
すぐに,HAガイドがチェックインの手続きをする。仙人と私は,2階の214号室。
直ぐに部屋に入る。荷物を整理して,風呂に入る。久々の風呂は何とも気分がよい。約1週間の汗と垢を洗い流す。
そんなことをしている内に,たちまちの内に,深夜0時を過ぎて,3月31日になる。
明日(もう明日だが・・)は,20時まで自由行動である。私は仙人と一緒にカトマンズの市内を観光する予定である。早く寝なければと焦るが,ドンドンと時間が過ぎる。 1時30分に,漸く就寝する。
やれやれ,大変な一日であった。
<シェルパホテルの部屋>
※右上が出入り口。
ベッドは2台。まあまあの部屋である。
(つづく)