<鋸岳展望>
富士山の眺望を楽しむ愛鷹山塊(越前岳)ハイキング
(塔ノ岳グループ)
2018年6月2日(土) 曇り
<ルートマップ>
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[参考資料]
※津波克明,2003,『関東の山歩き100選』昭文社,p.135から引用
<バス停十里木へ>
▇御殿場へ
今日は塔ノ岳グループの愛鷹山ハイキングの当日,雨の心配はなさそうだが曇りがちの一日になりそう.富士山が拝めるかなと心配しながら,時間に十分余裕を見て速めに自宅を出発する.早いと言っても,いつもの塔ノ岳詣でに較べれば1時間以上も遅い5時30頃の出発である.
大深から東海道本線下り電車に乗車する.
御殿場線の電車には,幹事役から指定されている電車より30分ほど早い電車に間に合ったが,わざわざ見送ってから,指定の国府津7時03分発の電車に乗車する.
6時33分,集合場所の御殿場駅に到着する.
▇バス停十里木へ
今回の参加者は14人(男8人,女6人).平均年齢は,多分,70歳前半ぐらいと思われる.
御殿場8時31分発の路線バスに乗車する.バスは多少混雑しているが,私たちは全員座れる.
<路線バスの車内>
<越前岳登山口から登山開始>
▇越前岳登山口へ移動
バスがどこを通っているのか良く分からないが,9時15分,バス停十里木に到着する.
バス停十里木から,5分ほど歩いて,越前岳登山口広場まで移動する.
登山口のトイレ前で,不肖私めが音頭を取って,ウォームアップストレッチを行う.
<バス停十里木>
▇越前岳登山口から登山開始
ストレッチを終えて,9時38分,いよいよ登山開始.特にリーダーは居ないので,適宜,登山を開始する.
私たちの前方にはこんもりとした草地が広がっている.草地の中をほぼ直登する急な上り階段が見えている.階段を見上げると,木製の展望台と電波塔が立っているのが見える.
”いきなり,この急階段か…!”
いきなりの急階段で,ちょっとウンザリ気分になる.
毎度のことながら,私は登り始めがとてもシンドイ.同行の皆さんのペースに合わせて登るのが実に辛い.階段を半分程度登ったところで,早々と汗ばんでくる.
<愛鷹山登山口>
▇展望台
長い階段を登り切って,9時53分,ようやく展望台に到着する.
前回,愛鷹山へ登ったときには,ここからの富士山の眺望がとても素晴らしかったが,今日は残念ながら富士山は雲の中である.仕方がないので,雲の中の富士山を想像しながら,見えない富士山の写真を撮る.
<展望台>
<馬の背見晴台>
▇のどかな登山道
展望台での休憩を終えて,9時55分,再び歩き出す.
暫くの間は,緩やかな上り勾配の道が続く.のどかな雰囲気である.しかし,歩き進むにつれて,次第に急傾斜の歩きにくい道に変わっていく.
勾配が急になるにつれて,私たちのグループは先頭から後ろまで,多少バラバラになるが,全員,おおむね同じペースで登り続ける.
<心地よい登山道が続く>
▇馬の背見晴台に到着
山の中腹付近から勾配が更にきつくなる.日差しはないものの無風なので結構蒸し暑い.
10時20分,ようやく馬の背見晴台に到着する.路傍には「馬の背見晴台」の案内板が立っている.この案内板によると,ここから越前岳までは1.3キロメートル,所要時間100分(1時間40分)とのこと.また,登山口(十里木高原P)から1.2キロメートル歩いたことになる.距離的には越前岳山頂までの距離の約半分ということになる.
<馬の背見晴台の案内板>
▇馬の背見晴台で休憩
馬の背見晴台には,私たちより先に歩き始めた10名余りのグループが休憩を取っている.このグループはどこかの旅行社の団体らしく,私たちより少し若い年齢層が中心のようである.
折角の見晴台だが,富士山は厚い雲に覆われていて全く見えない.晴れていれば素晴らしい富士山が見えるはずなのに残念である(末尾に前回登ったときの写真掲載).
<馬の背見晴台>
<平坦地から勢子辻分岐へ>
▇平坦地
10時23分,馬の背見晴台での休憩を終えて,また歩き出す.
この辺りから上の登山道はさらに荒れがひどくなる.至る所に雨水で浸食された深い段差がある.その段差を避けるように新しい踏み跡道ができている.こんな荒れた道を登り続けて,10時57分,平坦地というところに到着する.ここで成り行き任せの休憩となる.
11時02分,休憩を終える.
案内板によると,越前岳山頂まで,あと600メートル,所要時間は50分とのこと.
<平坦地>
▇勢子辻分岐
相変わらず荒れた登山道が連続する.
11時27分,勢子辻分岐を通過する.ここから越前岳山頂まで500メートルである.
<勢子辻分岐>
<越前岳山頂>
▇越前岳山頂に到着
11時33分,越前岳山頂(標高1,105メートル)に到着する.
登山口からの所要時間は1時間59分,わずか1分とはいえ,2時間を切っている.前回ARENAの皆様と一緒に登ったときの所要時間と比較すると,数分速い速度である.
山頂の狭い空き地の片隅に,「越前岳」と刻字された真新しい標識が立っている.
狭い山頂は数十名の登山者で溢れんばかりの賑わいである.
私たちもここで少々早めの昼食を摂ることになる.
<越前岳山頂>
▇越前岳山頂からの眺望
山頂に到着したときの私の儀式は,まず,付近の写真を撮ること.
私にはどっちの方向の写真を撮っているのか良く分からないが,春霞の向こうにかなり大きな街が見下ろせる.この町の左手に海が広がっている.あの街は沼津だろうか.でも,考えるのも面倒なので,どこでもいいや.ただ,いずれにしても富士山が見る方向ではなさそうである.
<越前岳山頂からの眺望>
▇豪華な食事
さて,山頂での昼食である.今回は”動く冷蔵庫”さんことOTさんはは不参加だが,何人もの方々が沢山のネーベンを提供してくれる.
ご家庭の主婦が参加されていると,食卓がとても豪華になるので感謝,感謝である.
<豪勢な昼食>
<下山開始>
▇富士見台
昼食を終えて,12時17分,下山開始.
越前岳山頂から東へ延びる稜線沿いの道を下り続ける.
こちらの道は,これまでの道よりさらに荒れているようである.雨水でV字型に浸食された登山道を避けるように踏み跡道が付いている.所々に大きな段差があって,簡単には降りられない.
四苦八苦しながら下山し続けて,12時41分,ようやく富士見台に到着する.
でも,富士見台とは名ばかり.今,見えているのは分厚い雲ばかり.雨に遭わないだけでもラッキーということにしておこう(富士見台からの富士山は,末尾に掲載した写真参照).
<富士見台>
▇鋸岳遠望
さらに稜線沿いの道を下り続ける.
12時58分頃,樹木の間から鋸岳の異様な姿が見え始める.ぎざぎざなピークが連なっている有様は正に鋸である.
<鋸山遠望>
▇急雑木林の中の下り坂
この辺りから下は,不明瞭な踏み跡道が暫く続く.しかも急坂である.こんな訳の分からない道を,ひたすら下り続ける.ある程度の登山技術がないとどうしてもへっぴり腰になってしまう下り坂が連続する.こんなところでは,どうしても列がばらけがちになる.先頭グループは,ときどき立ち止まって後続の方々を待つことを繰り返しながら下り続ける.
登山道が荒れているにもかかわらず,周囲は新緑が美しい雑木林である.
<雑木林の中の下り坂>
▇鋸岳展望台
13時19分,鋸岳展望台に到着する.
登山道からほんの数メートル,断崖の方移動すると,鋸岳の異様な姿が良く見える(冒頭の写真).一同交代で鋸岳の見物する.
<鋸岳展望台>
<黒岳分岐から山神社へ>
▇黒岳分岐(富士見峠)
鋸岳見晴台から先も,相変わらず急な下り坂が連続する.ずっと悪路の連続である.
13時49分,ようやく黒岳分岐(富士見峠)に到着する.
ここで,ばらけてしまった後方の皆さんの到着を数分待つ.
晴れていれば富士山を眺めるために黒岳まで往復する価値がある.でも,今日は富士山が全く見えないので,黒岳往復は無駄なのでパス.これで往復約1時間がセーブされる(黒岳からの富士山の眺望は末尾掲載の写真参照).
<黒岳分岐>
■山神社と松永塚
ここで呼吸を整えて,山神社を目指して,急坂を下り続ける.薄暗い下り坂が連続する.足許が良く見えないほど薄暗い感じである.
途中,2ヶ所ほどハシゴがある.さらに急な崖道や落石注意の場所があり,結構歩きづらい.さらに下ると涸れた川の中を下るところがある.そこは青苔が表面にびっしりの巨石を伝って下山しなければならない.
やがて,林を通して駐車場が見え隠れする場所まで到着する.正直なところ,駐車場が見えてホッとする.
14時30分,無事,駐車場近くの山神社に到着する.
山神社の近くに松永塚と刻字した大きな石碑が立っている.その脇に松永塚の由来を説明した案内板が立っている.なんだかこの場で読む気がしないので,後でジックリ読むために,写真だけは撮っておく(どうせ,後のなっても読まないだろうなと思いながら・・).
<山神社>
<バス停愛鷹山登山口までの林道歩き>
▇林道に到着
14時29分,林道に到着する.
これで荒れた登山道ともお別れである.あとは20分ほどの林道歩きが残るだけ.バス停愛鷹山登山口15時14分発御殿場行バスに十分に間に合う計算になる.
”良かった…!”
<林道に下山する>
▇鳥居前で一休み
下山ではどうしても,列が長くなってしまう.
全員が無事下山するのを待ちながら,山神社鳥居付近で5分余り休憩を取る.
全員揃ってから,林道歩きを開始する.ここまで来れば,もうルンルン気分である.
<山神社鳥居前で休憩>
▇バス停愛鷹山登山口
途中で,ちょっと欲が出て,バス待ちの列の場所取りのために,数名のメンバーが猛烈な勢いで歩き出す.そして,14時50分,無事,バス停愛鷹山登山口に到着する.
私たちの前を歩いていた団体が気になっていたが,彼らは専用車で私たちとは反対の方向へ発車する.
<バス停愛鷹山登山口>
<御殿場線経由で無事帰宅>
▇路線バスで御殿場駅へ
16時19分,路線バスに乗車する.バスは空いている.全員が座れる.
バスは,まるで箱根を彷彿させるようなつづら折りの坂道を下って,15時55分に御殿場線御殿場駅に到着する.
御殿場駅はJR東海の駅である.駅構内の雰囲気がJR東日本の駅と何となくちがう.違和感が一番大きいのが構内に掲示されている路線図である.ここはR東海.当然のことながら路線図も名古屋中心に画かれている.平素見慣れた東京中心の路線図とは違うので,随分と遠くまで来てしまったなと錯覚する.
国府津行の電車まで待ち時間が大分ある.
待ち時間を利用してコーヒーが飲みたくなる.でも近くにコーヒーショップもなさそうなので,駅構内の”ナントカ”という売店で,1杯120円也のインスタントコーヒーをゲットする.コンビニの100円コーヒーより20円高いが,濃い味がする.
コーヒーを飲みながら電車が来るのを待つ.
<120円也のコーヒー>
▇国府津駅で東海道本線へ
御殿場16時22分発国府津行きの電車に乗車する.三つ扉のボックス席の車両3両編成である.何時も乗り慣れているJR東日本の四つドアーの電車より乗り心地が良いように思える.
同行仲間の大半が松田駅で下車する.皆さんは小田急線新松田駅から小田急線を利用する.
結局車内には,私を含めて3人が取り残される.急に寂しくなる.
国府津駅で東海道本線上り電車に乗り換えて,17時48分,大船駅に到着する.
路線バスを利用して,18時過ぎに無事帰宅する.
<ラップタイム>
9:38 越前岳登山口(十里木)歩き出し
9:52 展望台(9:55まで休憩)
10:20 馬の背(10:23まで休憩)
10:57 平坦地(11:22まで休憩)
11:33 愛鷹山山頂(12:17まで昼食)
13:20 鋸岳展望台
13:48 黒岳分岐
14:30 山の神
14:50 バス停愛鷹山登山口
[ハイキング記録]
▇水平歩行距離 7.5km
▇累積標高(+) 633m
▇累積標高(-) 807m
▇所要時間 (休憩時間込み)
愛鷹山登山口(十里木)発 9:38
バス停愛鷹山登山口着 14:50
(所要時間) 5時間12分(5.20h)
水平歩行速度 7.5km/5.20h=1.44km/h
(おわり)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[参考資料] 愛鷹山からの富士山の写真
2012年5月26日,今回とほぼ同じルートを歩いたときの富士山の写真です.
※写真登場人物のブログ掲載については,全員の了承を得ています.
<出所;ブログ内関連記事>
「大きな富士山に驚嘆する愛鷹山;越前岳・黒岳縦走」
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/31c10cfc73a49f2406fcb4d302c998de
▇馬の背からの富士山
▇富士見台から富士山を望む
▇黒岳山頂からの富士山
(おわり)
[関東・伊豆箱根・上信越の山旅]の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/621036a43f21dafb59735e7554b6c3ff
[関東・伊豆箱根・上信越の山旅]の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8a2afb780d41d62cbc9ea7f7a1ea91cc
お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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