<水の手展望台から千曲川を望む>
春の信濃路:浅間山展望と小諸懐古園見物の旅(3);懐古園巡り(石垣と藤村記念館)
(2ヶ月ぶりの信濃路)
2018年5月5日(土)(こどもの日) 晴れ
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<ルート地図>(再掲)
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<粋月橋と鹿島神宮>
▇鹿島神宮
粋月橋を渡る.
あまりユックリとしている時間がないので,鹿島神宮を参拝するだけで,また,粋月橋へ戻る積もりである.本当は,小山敬三記念歌に立ち寄って,浅間山の凄い絵を見たいが,まだ朝が早いので記念館は開いていないし,まあ諦めるしかない.
鹿島神宮の石造りの手摺りに,私の高校同級生のFHさんの名前が刻字されている.数年前,彼は旅立ってしまったが,鹿島神宮を訪れると,何時も彼のことが思い出される.
<鹿島神宮>
▇鹿島神宮の鳥居と浅間山
粋月橋に戻る途中で,鹿島神宮の鳥居の向こうに浅間山が聳えているのが見える.牙山と第2外輪山の黒斑山の間にある湯の平だけが鳥居に隠れている.
”ここ2~3年,浅間山に登っていないな…”
若い頃から,あれほど頻繁に登っていた浅間山も,最近,登るのが億劫になってしまい,すっかりご無沙汰である.まあ,それだけ私も年を取ったということだろう.
<鹿島神社の鳥居と浅間山>
<島崎藤村碑と水の手展望台>
▇藤村詩碑
粋月橋を渡ってもとの馬場に戻る.
ここで是非訪れないと私の気持ちが収まらないのが藤村詩碑と水の手展望台である.
粋月橋を渡ってから,馬場の右手奥へ向かう.すぐに断崖の際にある藤村詩碑の前に到着する.大きな岩にはめ込まれた金属板に,
”小諸鳴る古城のほとり…”
で有名な詩が刻字されている.
私は幼少の頃から,一体,何回,この詩碑を訪れているんだろう.そんな遠い過ぎ去った日々のことを詩碑を眺めながら思い出す.
<藤村詩碑>
▇水の手展望台
藤村詩碑の置くにある水の手展望台に登る.
ここからは,大きく蛇行する千曲川が良く見える(冒頭の写真).
小山敬三画伯が,多分,ここから千曲川を見下ろして描いたんだろうと思われる絵が,小山敬三記念館に飾られている.その絵のことを思い出しながら,私もここから眺める千曲川の絵を,是非,描いてみたいなと思い始める.
蛇行する千曲川の先に布引観音が祀られている布引山の断崖が見えている.五十三次洛遊会の皆様と布引観音を参拝して以来,ずっと足が遠のいている.
左手には水力発電所のダムが見えている.千曲川の河岸段丘沿いに,上流に向かって集落が続いているのが見える.こちら側もなかなかの景色である.
<水の手展望台からの風景>
<馬場を散策>
▇清々しい緑
水の手展望台から馬場へ戻る.
さて,どこをどう廻ろうかと迷うが,まあ,取りあえずは馬場の西側にある富士見台まで行ってみようと思う.
新緑の覆われた馬場は実に爽やかである.
前回訪れたときは,馬場の桜はまだ堅い蕾だったが,今回はもう桜は終わっていて,一面の新緑になっている.跡で地元の方に伺うと,今年の桜は実に見事だったようである.
<新緑の馬場>
▇高浜虚子歌碑
途中,高浜虚子歌碑の前を通過する.
句碑には,
”紅梅や 旅人我に なつかしき”
という俳句が刻字されている.
なお,園内には,このほかにいくつかの句碑がある.
<高浜虚子歌碑>
<富士見台の眺望>
▇富士見台
馬場の西端にある富士見台に到着する.私は,
”また,ここへ来たぞ…”
とわくわくした気分になる.
幼少の頃,絵の授業で,翌この辺りまで来たことを思い出す.
”あの頃の懐古園は出入り自由だったな…”
<富士見台に到着>
▇展望を楽しむ
”今日は,富士山が見えるかな…”
ここは富士見台.当然,富士山が見えるはずだが,ここから富士山が見えることはほとんどないように思える.もう数え切れないほどここへ来ているが,なかなか富士山とは会えない.今日もよく晴れているのに…残念.
とはいえ,千曲川上流の山並みがとても良く見えている.遠くには八ヶ岳連峰の広い山裾が広がっている.
<富士見台からの眺望>
▇もし富士山が見えれば…
富士見台の吾妻屋近くに,ここから富士山を撮った写真が掲示されている.
この写真,2年余り前の12月に撮影した者のようである.7~8合目ぐらいから上がボンヤリと見えているのが分かる.
<富士見台に掲示されている写真>
▇藤と千曲川
富士見台から足許を見下ろす.すぐ先が断崖である.藤の花が沢山咲いている.その向こうに千曲川が見えている.
”なかなか良い景色だな…”
と思いながら何枚かの写真を撮る.ただ,構図的には余り面白いとは言えないが…
<藤の花と富士山>
▇白鶴橋
そろそろ懐古園入口まで戻ろうかと思う.
富士見台のすぐ近くに白鶴橋がある.この橋を渡ると動物園経由で入口まで戻れるが,動物園の開園は9時である.開園まで待てないので,再び馬場に引き返すことにする.
<白鶴橋>
(つづく)
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