中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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オーストリアの山旅:第3日目(3);雪渓を越えて峠へ

2014年07月25日 09時16分45秒 | オーストリア;ダハシュタイン山群トレッキング

                             <標高2192メートルの稜線で休憩>

     オーストリアの山旅:第3日目(3);雪渓を越えて峠へ
             (アルパインツアー)
       2014年6月26日(木)~7月7日(日)
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第3日目;2014年6月28日(水) (つづき)

<ルート地図>


※再掲

<幾つもの雪渓を登る>

■先頭は現地ガイドのWGさん
 ギャイトアルム小屋から歩き出して,約7.5キロメートル地点にあるコルでの休憩を終える.そして,12時15分にコルから歩き出す.
 尾根沿いのトラバース道を少し下ってから,やや本格的な岩稜の登り坂になる.三点確保を心がけながら岩稜を登る.日本の山のようにクサリなど付いていないので,緊張感を持って登り続ける.
 途中,雪渓を何度も越える.アイゼンを付けるまでもない雪渓だが,滑落しないかと結構緊張するところがある.
 現地ガイドのWGさんが,
 「滑らないように気を付けて下さい…」
と注意を促す.そしてWGさんが先頭に立って,ゆっくりと雪渓を登り始める.

<先頭を行くWGさん>

■連続する雪渓
 後1キロメートルほどでこのコース最高地点,標高2,193メートルの峠である.それまで雪渓が次から次へと表れるトラバース道を進む.
 中には結構急な登り坂の雪渓もあり,緊張を強いられる.
 この辺りは,オーストリアでも有名なトレッキングルートのようだが,今のところ,私たち以外の登山者には全く会っていない.
 先頭を行くWGさんの足跡を辿って,ゆっくり,ゆっくりといくつもの雪渓を登る.

<いくつもの雪渓を登る>

■道標を頼りに長い雪渓を渡る
 下の写真の中央下に写っている赤白のマークが登山ルートをしめす道標である.登山道と言っても,多少の踏み跡があるだけで,実際には,前方に見えている赤城のマークを頼りに足場の良い所を選んで歩く箇所もかなり多い.この辺りが日本の一般的な登山道と少し違うところである.
 ツアーリーダーのYDさん(下の写真;青い服を着た男性)が,ツアー客の少し下を歩いて,万一の滑落に備えている.一人ずつ間を空けて慎重に雪渓を渡る.

<連続する雪渓>

<絶景の峠道を歩く>

■稜線沿いの山並み
 幾つもの雪渓と急坂を登って,見晴の良い尾根道に出る.進行方向左手を見ると深い谷の向こうにカルサイトでできた大きな山並みが聳えている.私は地質学については素人だが,カルサイトの山なら多分鍾乳洞があるだろうと連想する.そこで現地ガイドのWGさんに,
 「この辺りに鍾乳洞はありませんか…?」
と伺ってみる.
 「えっ! 鍾乳洞って何ですか?」
 「洞穴です.穴ですよ…ほら水などが流れてできた…」
 「ああ穴ですか! この辺りに沢山あるはずですよ…」
 特に何処にあるのか具体的な場所は教えてくれなかったが,結構,立派な鍾乳洞があるだろうと夢見ていることにしよう.

<カルサイトのマッシブな山並み>

■峠で休憩
 13時11分,見晴の良い峠に到着する.標高2,193メートル.今日のコースの最高地点である.
 「ここで休憩にしましょう…」
とWGさんが言う.
 一同思い思いの場所に座り込む(冒頭の写真).
 結構寒い.
 なるべく風が当たらないところを選んで,座り込む.そして,遅めの昼食をボソボソと食べる.
 今登ってきた道を振り返ると,吸い込まれそうな錯覚に陥る谷間が広がっている.

<峠で休憩>


<峠からのl眺望>

■三角形の尖鋒
 休憩を終えて,13時21分に歩き出す.
 進行方向右手には三角形の尖鋒が見えている.稜線は前方に見えている三角形の尖鋒(多分標高2,468メートル)が見えている.
 手許の地図で調べてみる.多分,双耳峰のエゼルスタイン山(Eselstein)の低い方の山ではないかと思う(間違っている可能性大だが…).
 「…時間があれば登って見たいな…」
と興味をそそられる山容である.でも,多分,山頂付近は大変な岩場だろうな…
 私たちはこの尖鋒を右手に見ながら,山裾のトラバース道に入る.
 最高地点と同じ標高をほぼ水平に歩いている.

<三角形の尖鋒>

■グッテンベルクハウス小屋を見下ろす
 13時45分,広いテラス状の台地に到着する.正確な標高は分からないが,さきほどの最高地点と大差ないように思える.
 ここで展望休憩を10分ほど取ることになる.
 眼下には,今日宿泊するグッテンベルクハウス小屋が見えている.
 「随分近くに小屋が見えていますね…もうすぐに小屋に到着しますね…」
とどなたかがWGさんに話しかける.
 「いえ…近くに見えていても,まだ,結構,時間が掛かるんですよ…」
とWGさんが応える.
 WGさんの説明によると,これから急な坂道を下ってから,また,坂道を登り返さないと小屋に到着しないとのことである.
 まあ,どっちにしても今日の終点,グッテンベルクハウス小屋が見えたので,私は内心ではホッとしている.

<見晴の良いテラスからグッテンベルクハウス小屋を望む>
                                      (つづく)
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「オーストリア山岳トレッキング」の索引
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「オーストリア山岳トレッキング」の目次
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[編集後記]

2014年7月25日(金) 晴猛暑

 何時もは比較的涼しい鎌倉でも昨夜はとんでもなく蒸し暑かった.蒸し暑さに堪らず,就寝前に,今年初めて1~2時間ほど冷房装置を使った.
 今朝のニュースを見て,昨日,東京では飛んでもない大雨が降ったことを知って,またビックリ.鎌倉では曇り空にはなったものの雨は一滴も降らなかった.
 今日も朝から蒸し暑い.冷房は入れていないが,窓から流れ込む風が生暖かくて,あまり涼しいという感じはしない.
 とはいえ,終日,家に籠もっていても蒸し暑いだけなので,午後からは大船辺りまでブラブラ歩きして,どこか涼しいところでコーヒーでも味わってこようかと思っている.
 それにしても暑いですね~
 あつ!
 12時少し前,急に玄関が騒がしくなる.
 近くに住む長女が予告なしに訪れてくる.老夫婦を気遣ってのことだろう…熱射病でひっくり返っていないか心配になったのかな…?
 ということで,午後の予定は未定になる.
 まあ,ともかく,娘達と一緒に昼食でも食べるか.
                                 (愚痴おわり)





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