<蛇骨岳付近から浅間山を望む>
紅葉の軽井沢・小諸・浅間連峰周遊;第4日目(2);第2外輪山
(地元グループ)
2014年10月8日(水)~11日(日)
第4日目;2014年10月11日(土) (つづき) 晴
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a001b3c65561b953e93b58f4ce7382cd
<ルート地図>
※前掲図
<第2外輪山のリムを歩く>
■湯の平を見下ろす
私は小諸在住の弟と一緒に,車坂峠から裏コースを通って,10時51分に蛇骨岳山頂に到着する.蛇骨岳山頂で,速めの昼食を摂ろうかと思っていたが,山頂には沢山の登山客が休憩を取っているので.何となく落ち着かない.
「もう少し先へ行こう…」
ということで,第2外輪山のリム沿いに仙人岳あたりまで行ってみることにする.
蛇骨岳から仙人岳へのコースは,断崖の直ぐ近くの岩塊をすり抜けるスリル満点の箇所もあるが,慎重に歩けばまあ大丈夫だろう.
蛇骨岳山頂付近から湯の平を見下ろす.標高差が約300メートルもあるので,まるで飛行機から地上を見下ろすような風景が広がっている.
<tyこつだけふきんから火口原を見下ろす>
■剣ヶ峰と黒斑山
蛇骨岳近くのリムからの眺めは,実に素晴らしい.
私は,極めて沢山の写真を撮ってしまったので,このブログで一体どれを収録しようかと大いに迷う…が,まずは剣ヶ峰から黒斑山(標高2,402メートル)を望む写真を披露しよう.
左手に聳える三角錐の山が剣ヶ峰である.この山に登る登山道は,私の知る限りないが,本心では是非登って見たい山のひとつではある.噂によると剣ヶ峰には,熊やマムシが沢山生息しているという.
剣ヶ峰山頂からギザギザと続く稜線の先端に牙山が聳えている筈である.
写真の右端に聳えているのが黒斑山である.その奥がトーミノ頭である.一昨日はフウフウ言いながらあの坂道んだなと回想する.
<蛇骨岳から剣ヶ峰・黒斑山を望む>
■第2外輪山のリム
蛇骨岳から仙人岳方面に向かう.
途中にある岩塊の上から,仙人岳方面の写真を撮る.なかなか奥行きが感じられる風景である.奥に見える大きな山裾は浅間山である.
この写真を撮っている場所の右側は切り立った断崖の上である.足元から垂直に切り立つ断崖が覗いている.私は高所が苦手.こんな足場が不安定なところに長居は無用である.
<岩塊の上から仙人岳方面を望む>
■黒斑山とトーミノ峰
岩塊を下る.
緊張がちょっとほぐれたところで,今下山した方向に振り返って写真を撮る.
写真右の垂直に切り立った岩の上が,上の写真を撮ったところである.また中央に聳えているのが黒斑山である.その向こうにトーミノ頭が見えている.
<黒斑山とトーミノ頭>
■紅葉が美しい場所で昼食
第2外輪山のリム沿ってJバンド方面に歩く.仙人岳付近でリムの幅が少し広くなる.リムの群馬県側には紅葉が美しい低木が生えている.
「ここで昼食にしようか…」
上空は良く晴れていて,風も吹いていない.暑くも寒くもないので,休憩を取るにはぜっこの場所である.
11時09分,ここで速めの昼食を摂ることにする.
陽だまりに座り込んで,ノンビリと食事をする.私達の前をときどき登山者が通過する.
「こんな中途半端なところで,年寄りが2人,食事をしているんで,ビックリしている…」
と弟が呟く.
30分ほどで昼食を終える.
<紅葉が綺麗な場所で昼食>
■火口の断崖沿いの岩塊
11時33分,昼食を終えて,Jバンド降り口方面へ,周囲の風景を眺めながら,暫くブラブラと散策する.
でも,最初からJバンドを下るつもりはないので,適当なところで,今歩いてきた道を引き返す.数年前までだったら,私も,弟も,何の迷いもなくJバンドを下っていただろう.でも,今はもうそんな決断はそう簡単に付かないほど,二人とも老い耄れている.
辺りの風景を眺めながら,ブラブラと蛇骨岳方面に向かう.
やがて,先ほどオッカナビックリ下った岩塊に到着する.下りで緊張した岩塊も,登りは
それほど恐怖感はない.下の写真の左側の巨石のすぐ脇が垂直な崖だが,その崖の際を通って岩塊の頂上を通過する.
<岩塊を登る>
■再び蛇骨岳山頂
蛇骨岳山頂の手前で,前方を見ると,黒斑山とトーミノ頭が見えている.
「どう…? 黒斑山とトーミノ頭を通って中コース経由で下山しようか…?」
と弟に言う.
「いや~ぁ…,もう結構,裏コースにしましょう…」
勿論私に異論はない.
11時51分,蛇骨岳に戻る.
<再び蛇骨岳>
<再び裏コースを辿って下山>
■裏コースに入る
蛇骨岳山頂から裏コースに入る.
例のトイレットペーパーが散乱する所を通過して,少々荒れたコースを下山し続ける.
シャクナゲが群生する場所を通過すると,下り坂が次第に急になる.このコースの登りで見覚えのある大きな倒木を潜ったり乗り越えたりしながら下り続ける.
ときどき踏み跡不明瞭なところもあるが,営林署が置いたと思われる数字の板が目印になる.
<倒木を潜ったり乗り越えたりしながら下山>
■踏み跡の合流点
沢山の倒木を踏み越えて下山し続ける.ときどき踏み跡が消えるところがあるが,良く見ると,数メートル先に続きの踏み跡があるのが分かる.31番の標識付近で,左手から降りてくる踏み跡らしいものと合流する.そして踏み跡は鋭角に右に曲がる.この辺りは迷わないように注意を要するところである.
さらに荒れた踏み跡道を下り続ける.やがて,15番標識に到着する.
15番標識から先は,踏み跡道もやや明瞭になり,下り勾配も次第に緩やかになる.
<迷いやすい31番標識付近> <15番標識を過ぎると次第にゆるやかな登山道になる>
■中コース・表コースと合流
やがて,ほぼ水平で長閑な散策路に変わる.
2~3年前までは,この辺りを通ったときには,良く整備されていて,散策を楽しむ人達を見かけたが,今は随分と荒れている.こんなに素晴らしい所が荒れはじめているのが残念である.
美しく紅葉したカラマツ林の景観を堪能しながら,ユックリと歩き続ける.13時39分,中コースに合流する.中コースとの合流点近くは,一見,どこかと登山道か良く分からないほどに,草ぼうぼうである.
中コースに出た途端に,綺麗な登山道になる.気分的に,ちょっとホッとする.
13時49分,表コースと合流する.
<表コースと合流>
■車坂峠に到着
13時51分,無事,車坂峠に到着する.
蛇骨岳からの所要時間は,2時間丁度.エリアマップの所要時間は休憩時間を含めないで1時間50分.ということは,まあ,まあ,甘く見て,私達も標準時間で下山できたことになる.
裏コースを歩くのは,2~3年振りのことである.一昨日,火山館で裏コースの状況を伺ったときは,夏草で踏み跡不明瞭とのことだったので,湯の平から草すべりを登ったが,今日,実際に裏コースを歩いてみると,以前,通ったときと,ほぼ同じ状態であることが確認できた.これだけでも大収穫である.
注;最新のエリアマップを見て,裏コースが2013年12月に廃道になったこと知った,残念
<高峰高原ホテル>
■再び高峰高原ホテル
13時55分,高峰高原ホテルに立ち寄る.
今日は,オーナーの××さんが運良く居られる,丁度今,下から上がってきたところだとのこと.
昨日お世話になった従業員の方々が,
「昨日は,どうも…」
と笑顔で迎えてくれる.
<高峰高原ホテル>
■暫く雑談
たまたま居合わせたオーナー夫妻を交えて,暫くの間,雑談に興じる.
数年前までは,オーナーを始め,小諸在住の皆さんと,年に1回,車坂から浅間山に登っていたが,お互いに年を重ねる内に,もう登れる人が少なくなってしまった.残念至極である.
雑談の中で,車坂辺りでも,先日の御嶽山噴火の影響で,観光客が減っているようである.
私が,来年,善光寺街道を,仲間と一緒に歩く予定だとお話しする.するとオーナーから,
「来年は,善光寺ご開帳ですよ…」
と耳寄りな情報を頂戴する.
私は,来年,善光寺街道歩きを計画したのがラッキーだったことを知り,とても嬉しくなる.
<高峰高原ホテルで雑談>
<佐久平駅経由で帰宅>
■高峰高原ホテルから佐久平駅へ
雑談を終えて,14時21分,高峰高原ホテルを出発する.
弟の車で,長野新幹線佐久平駅まで送って貰う.急勾配の下り坂を快調に走り続ける.走りながら,また近々,一緒に山に登ろうと話し合う.ただ,10月下旬に開催される神奈美展に水彩画2点を出展する予定なので,登るといっても何時実現できるか良く分からない.
小諸市郊外には私が知らない立派な道が沢山できているので,どこをどう通ったか分からないが,15時丁度に佐久平駅に到着する.ここで弟とお別れする.
<佐久平駅に到着>
■佐久平駅から浅間山を望む
直近の長野新幹線東京行は15時52分発あさま534号である.小一時間の待ち時間がある.これには参った.
駅構内の売店で暇を潰すが,せいぜい15分で飽きてしまう.
駅構内のコンコースを歩いたり,小海線の方まで行ってみる.
コンコースから浅間山全体が見えている.小諸辺りから見上げる浅間山とは少し違って見えるが,3日間にわたって歩き回った山の全貌が良く見えている.
車坂峠 黒斑山 剣ヶ峰 前掛山
↓ ↓ ↓ ↓
<佐久平駅から浅間山連峰を望む>
■長野新幹線
ようやく時間が経過して,そろそろ上り線のホームへ向かう.
暫くすると,長野行の列車が到着する.格好良いぞ! 元汽車マニアの私は,新幹線の車両を見ると,ついつい興奮する.勿論,沢山の写真を撮る.
やがて,私が乗車する列車,あさま534号が佐久平駅に到着する.私は自由席.先頭から3番目,つまり3号車に乗車する.今日は土曜日.車内は結構混雑している.空席は20パーセント程度.私は2列席の窓際に座る.
佐久平を出発するとすぐにトンネルに入る.そして間もなく軽井沢.沢山の乗客が乗り込んでくる.席に座れない人がかなり多い.
“やっぱり,佐久平で乗車するのが正解だ…!”
<列車が佐久平駅に到着;北陸新幹線の新型車両だ>
■無事帰宅
17時15分,東京駅に到着する.
道草せずに,東海道本線東京駅17時24分発下り電車に飛び乗る.混雑しているが,何とか座席に座れる.座るとすぐに眠くなるのが私の性(さが)である.たちまちの内にウトウトとする.居眠りをしている間に,色々な夢を見るが,どんな夢かはすぐに忘れる.
居眠りをしていても,下車駅の大船に近付くと,自然に目が覚める.実はサラリーマン時代の数年間,大船から東京まで通勤していたことがある.その頃身についた体内時計が,今になってもチャンと作動しているようである.
18時半頃,無事帰宅する.
こうして,4日間にわたる軽井沢,小諸,浅間山の旅は無事終わった.
“何だかんだと言っていても,結局は今年も浅間山へ登ってしまったな…”
でも,今回も,良かった! 良かった!
<4日目のラップタイム>
7:22 小諸発(自家用車)
7:50 高峰高原ホテル着
----------------------------------------
8:00 車坂峠歩き出し
8:14 中コース分岐
9:03 22番標識
9:24 31番標識
10:35 巨石(10:44まで休憩)
10:51 蛇骨岳
11:09 仙人岳付近着(昼食)
11:30 〃 発
11:51 蛇骨岳
13:39 中コース分岐
13:49 表コース分岐
13:51 車坂分岐
-------------------------------------------
13:55 高峰高原ホテル(14:21まで休憩)(自家用車)
15:00 長野新幹線佐久平駅
[山行記録]
登り 下り 合計
■水平歩行距離(km) 4.3 4.3 8.6
■累積登攀高度(m) 433 146 579
■累積下降高度(m) 146 433 579
■所要時間(休憩時間込み)
登り
車坂峠発 8:00
仙人岳着 11:09
(所要時間) 2時間09分(2.15h)
水平歩行速度 4.3km/2.15h=2.0km/h
下り
仙人岳発 11:30
車坂峠着 13:51
(所要時間) 2時間21分(2.35h)
水平歩行速度 4.3km/2.35h=1.83km/h
合計
(所要時間) 5時間51分(5.85h)
水平歩行速度 8.6km/5.85h=1.60km/h
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「上信越の山旅」の前回の記事
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「上信越の山旅」の次回の記事
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