<この山の左側のコルが出発点>
オーストリアの山旅:第4日目(1);第4日目出発点の峠へ
(アルパインツアー)
2014年6月26日(木)~7月7日(日)
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第4日目;2014年6月29日(木)
<ルート地図>
<グッテンベルクハウス小屋の朝>
■今朝も目覚めが良くない
またまた昨夜も2時頃目が覚めてしまう.オーストリア滞在4日目になるというのに,私はまだ時差ボケに悩まされている.やっぱり加齢とともにホメオスタシス機能が減退しているなとつくづく思う.
そういえば,昨日は夕食前に,3時間ほど本格的に寝てしまった.そんなことが夜半に目が覚めてしまうことに影響しているのかも知れない.
その後も,ウトウトとはするものの,どうもスッキリと睡れたとはいえない状態で夜明けを迎える.その間,2回も「大」のためにトイレに立つ.尾籠な話で恐縮だが,大量にでるものは柔らかい.どうやらこの小屋が標高2,100メートルを超える高所に位置していることも,良く眠れなかったり,「大」が柔らかかったりすることの影響しているのかもしれない.そういえば,頭の後頭部から首にかけて何となく腫れぼったいようなジンジンしているような妙な違和感がある.これも間違いなく高所に居る影響である.どうも私は加齢とともに高所に弱くなってきたような感じがする.
それはともかく,5時頃,同室の皆さんの動きに合わせるように起床する.今朝も血圧が少々高めなようだが,掛かり付けの医師の言葉を信じて,あまり気にしないことにする.
■天気はまあまあのようだ
朝食は6時からである.まだ,朝食まで時間があるので,小屋の外へ出てみる.
外へ出た途端に冷気で身体が凍える.寒い.今日の天気は,まあ,まあ,という所かな.青空の中に白い雲が沢山湧き出ている.
小屋の近くに石灰岩でできた大きな山が見えている(冒頭の写真).この山の斜面を向かって左に辿っていくと,昨日越えたコルが見えている.あんな所を降りてきたんだと思うと感一入である.
今日は,歩き出した直後に,昨日降りてきたこのコルを.まずは登り返さなければならない.私は内心で,
“こりゃ~大変だな…!」
と今のうちから一人で心配している.
この小屋は見晴の良い丘の上に立っている.ここから広々とした眺望が楽しめるが,廻りは峨々とした岩山が取り囲んでいるために,牧場などはなく,昨日のギャイトアルム小屋のようにユーモラスな牛を見ることはできない.
しばらく外の景色を眺めていたが寒いので早々に部屋へ戻る.
<朝のシュラードミング小屋>
<ますは朝食>
■昨日と同じテーブルに座る
6時から朝食である.
6時少し前に,1階(正確にはグランドフロア)の食堂に向かう.私たちに宛がわれた食卓は昨夜のユン食のときと同じL字型のテーブルである.
今朝も皆さん元気そうである.
<昨夜と同じテーブルに座る>
■朝食はバイキング
朝食はバイキングである.赤い敷物を掛けたテーブルに食材が並んでいる.もちろんここは山小屋なので,とてもとても贅沢は言えないが,それでも第一印象は,
“食べ物種類が少ないな…”
である.決して贅沢を言うつもりはないが…
私は大皿の上に出されている食材を少しずつ取り分けて自席に戻る.
<食材を並べたテーブル>
■私の朝食
下の写真が今朝の私の朝食である.
まずはオレンジジュースにコーヒー.オレンジジュースは文句なしに美味しい.それにオートミール.タップリと牛乳を注ぐ.さらに定番のハム2切れにチーズ.主食は黒いパンである.
食文化の違いは如何ともし難いが,私はこれからずっと続くこの黒いパンとのお付き合いにいささか閉口する…と,しておこう.
<私の朝食>
■食文化の違い
現地ガイドのWGさんに言わせると,日本のパンは柔らかすぎて歯にへばり付くような感じがしてどうも頂けない,この黒いパンこそが本当に美味しいパンだと言う.逆に私には,この黒いパンは水気がなくボソボソしていて風味がない.仕方がないのでコーヒーやスープに浸してから,まるで薬でも飲むような気分で食べている…それに比較すると日本のパンは柔らかくて歯触りが良く風味があると主張する.
でも,こんな比較は無意味なこだと私にも十分に分かっている.要するに食文化の違いである.平素から慣れ親しんでいる食べ物が美味しく感じるのは,極めて当たり前のことである.
とはいえ,“郷に入ったら郷に従え”という諺の通り,私は不味いとは言いながら.旅行中ずっとこの黒いパンとお付き合いすることに躊躇はない.その辺りが,戦争末期から戦後の食糧不足の時代を乗り越えてきた私たち世代の強みでもある.要するに口に入る物ならば好き嫌いなしに食べられるという特技を持っている世代である.
余談になるが…私たちは,
“贅沢は敵”
“欲しがりません勝つまでは…”
という戦時中の標語が,骨の髄まで染みこんでいる世代である.そのためか幼少の時代には食糧難で苦労したが,今になってみると何でも食べられるという特技を会得している.これは海外旅行などで意外に役立っているなと感じている.
余談はさておき,6時25分に朝食を終える.そして三々五々,一旦部屋に戻る.
<グッテンベルクハウス小屋から今日の出発点へ>
■小屋前でストレッチ
6時45分,全員が小屋前に集合する.
ツアーリーダーのYDさんの音頭で,頭の先から足の先まで入念にストレッチを行う.ストレッチに全く手抜きがないのがYDさんの良いところである.
小屋から外へ出たときは寒いなと感じたが,一連のストレッチを終えると身体がポカポカしているのに気がつく.
現地ガイドのWGさんから,今日の行程の説明がある.今日はダハシュタインの岩山を眺めながら,ロープウェー駅(標高2,687メートル)までのトレッキングである.途中,何カ所か雪渓越えがあると聞かされる.本日の終点は,ロープウェーで下ったところにあるシュラードミングのホテルである.
つづいてツアーリーダーのYDさんから,安全第一で登りましょうという話がある.
■本日の出発点を目指して
6時53分,グッテンベルクハウス小屋から歩き出す.
「まずは,休憩舎の下り坂です…お互いの間を空けて,転倒しないように充分注意して歩きましょう…」
とツアーリーダーが全員に注意を喚起する.
先頭は現地ガイドのWGさん.私は成り行きでやや後ろの方の位置で歩き始める.
最初は昨日のコースをそのまま辿って,峠の交差点まで引き返す.そこから先が,本日のコースである.
グッテンベルクハウス小屋から歩き出すといきなり急な岩稜下りになる.一同慎重に下り続ける.
10分ほど下って,谷間を流れる小川を渡る.ここから,今度は急な登り坂になる.ジグザグ道である.登り始めて間もなく雪渓のトラバース道を通過する.そしてさらに登り続けて,7時10分,峠の交差点に到着する.
<峠の交差点>
(つづく)
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