中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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閑話休題:日々雑感;趣味も仲間と一緒に…

2015年10月23日 03時54分25秒 | 閑話休題:日々雑感

                       <朝日新聞2015/10/19夕刊の記事>

    閑話休題:日々雑感;趣味も仲間と一緒に…

2015年10月23日(金)

…朝日新聞2015年10月19日(月)夕刊に掲載された「中年の心「仲間と運動」で元気」という記事を読んで,私は”なるほど”と感銘を受けた.
 この記事では,中年期の心の健康を保つには「趣味を持つ仲間と一緒に運動するのが有効」という筑波大の研究結果が紹介されている.何もしていない人に比較すると,運動と趣味を持つ人の方が心の健康を悪化させるリスクが明らかに低いとのことである.
 ただし,運動は,何時も誰かと一緒にする場合のみ明確な効果が得られるとのこと.趣味は女性の場合は単独でも効果があるが,男性は誰かと一緒にする場合だけ効果があるそうである.男性の私としては,「誰かと一緒」というところが妙に引っかかる.
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 ところで,今の私は,山登り,水彩画,街道歩きなど,それぞれの仲間と一緒に,結構,多忙な毎日を送っている.お陰様で,一人寂しくメランコリックになったり,孤独感に襲われることもなく,まあ,まあ,多忙で楽しい人生を送っているようである.
 この記事を読んだ私は,
 ”オレって…,結局,一人だけでやっている趣味って,一つもないんだな…全部,仲間と一緒じゃないか.なるほど! この記事で言っているとおりだ!”
 私は,この記事が,まるで自分のことを書いているような不思議な錯覚に陥る.
 ところで,私は信州生まれの田舎者.だから人見知りするし,引っ込み思案で臆病である.知らない人に積極的に話しかけるなんてしたことがない.それなのに,どうして,今,趣味を一緒に楽しむグループに参加することができたんだろう?
 考えて見ると,自分でも不思議である.そこでどういう切っ掛けと経緯で.趣味の仲間ができたかを振り返ってみたい.
 まず,山登り.
 十数年前,勤務先の健康診断で,散歩でもして身体を動かしなさいと医師から忠告を受けた.そこで自宅から気軽に行ける鎌倉アルプスを歩き始めた.その内に,毎回顔をあわせる人が居るのに気がつく.この方と段々と会話をしている内に,同じような仲間が増え始めた.
 その頃,私は某社のIT関連のユーザー研究会にひょんなことから参加した.その研究会で一緒になった方々から,
 ”あなた,鎌倉に住んでいるんなら,一度,鎌倉を案内して下さい”
と言われたことが切っ掛けになって,毎月,定期的に鎌倉を案内することになった.
 これが縁で,鎌倉アルプスで知り合った仲間と両方が重なるようになった.これが十数年経った現在でも続いている.メンバーは随分と入れ替わったが…
 その内に,このメンバーの中に山の経験者に連れられて丹沢や北アルプスの山に出掛けるようになった.ところが,山歩きが下手なので,向こうずねに擦り傷が耐えなかった.これではダメだと思って,某社主催の山学校に通うようになった.
 ここの山学校に3年ばかり通っている内に,段々と山仲間が増えはじめる.その内にアルプスの山々だけでなく,海外の山にも一緒に出掛けるようになった.
 その頃から,私は丹沢の塔ノ岳に繰り返し登るようになった.回を重ねる内に,沢山の常連さんと知り合いになった.
 街道歩きの方の同じような次第で仲間が増えた.切っ掛けは,某社主催の「歩いて巡る東海道五十三次」に参加したことだった.当初,沢山の参加者が居たが,回を重ねるごとに参加者の人数は減ったが,京都三条大橋に到着する頃には,同じ釜の飯を食べてきた親しい仲間ができていた.この仲間達約20名で散策グループを作り,今でも,鎌倉散策や街道歩きを続けている.ほかの事例も同じような経緯を辿っている.
 これらの事例から結論的に言えることは,自分が興味を持っていることに,まずは首を突っ込んでみることから始まっている.
 大変口幅ったい言いぐさで恐縮だが,私の事例が,同じ趣味の仲間が欲しいなと,今,思っておられる方の参考になれば,望外の幸いである,
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 …おっと,言い忘れたことがある.
 仲間と末長くお付き合いできるのは楽しいからである.この楽しさを持続させるためには.少なくとも次の5項目ぐらい気を使わなければダメだと思う,
 ①”上から目線”や,”下から目線”で相手に接しない.”水平目線”で接しよう.
  相手を教育しようなんて考えるのは”以ての外”,論外.
 ②お互いの距離は遠からず,近からず.
  所詮,親族ほど近い存在ではない.
 ③ギブアンドテーク.グループの中で何らかの役割を果たそう.
  廻りの人に,”おんぶに抱っこ”ばかりでは,廻りがしんどい.
 ④多少,不快なことがあっても,気にしない,気にしない.
  多少,気に入らないことがあるのは当然.ある程度寛容でなければダメ.
 ⑤不快な表情は一切見せない.
  人はカガミなり.自分が不快な表情をすれば,廻りも不快な表情を示す.
まあ,こんなところかな.
 この程度のことが,守れそうもなければ,さっさと消え去ることにする.だって,居続けても楽しくないんだろう.
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 ところで,私は1,0月27日からは,街道歩きの仲間と一緒に,2泊3日の日程で,秋の善光寺街道を散策する予定.今から楽しみである.これも前項の5項目を満足しているから楽しいのである.
 今回は口幅ったい記事になってしまったかなと危惧している(上から目線の記事になってしまったかな?).最後までご高覧頂き感謝する次第である.
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 蛇足になるが一言付け加えておきたい.
 この記事を読むと,私が何時も誰かと一緒に行動しているように見えるかもしれないが,実際は”独り旅”や”独りで趣味”も大好きである.
 その理由は至って簡単.自分勝手で自由気ままに旅を楽しめるからである.
 また,水彩画を画くとき,野外スケッチをするときも絶対に独りでないとできない.だからスケッチ会みたいなところに参加したことがない.他の人に覗き込まれると絵など,気が散ってしまい,とてもじゃないけど,画いていられない.
 とはいえ,仲間と一緒の旅や,展覧会で作品をみんなで批評し合うのも大好きである.
 このコラムの主旨は,あくまでも引用した新聞の記事についての感想文である.
                                       (おわり)
注)本稿の初出は「趣味人倶楽部」の私のコラムです(加除修正).

「閑話休題;日々雑感」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/457927f812548e5b64e12ebbfcb0ba17
「閑話休題;日々雑感」の次回の記事
(なし)







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