<御霊神社が祀られている旗立山と丹沢の山々>
新春の鎌倉;初詣は近場の社寺で…深沢・上町屋を一廻り
(独り新年祈願周遊)
2017年元旦(日) 晴
<ルート地図>
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■てんやわんやの元日
大晦日から子ども3人が家族ともどもわが家に逗留中である.つまり私達老夫婦2人に,大人6人,子ども6人が小さな家で寝泊まりしている.もちろん,親族一同が集まってくれるほど嬉しいことはないが,半ば民宿状態なので,正直,てんやわんやである.
でも,そんな状態でも,元日ともなれば,とにかくどこかの社寺をお参りして,新たな気分で新年を迎えたい.
もちろん,折角鎌倉に住んでいるんだから,地の利を生かして鶴岡八幡宮をお参りするに越したことはないが,混雑で時間が掛かるので,なななか時間が取れない.
”ならば,近場の氏神様で初詣を済ませよう…”
という気分になる.
わが家に宿泊中の大半は,大晦日のNHKの紅白とやらを最後まで見ていたのか,どうしても朝が遅くなる.
一方私は…
例年,紅白などほとんど見ない.
見ないのは見ないで,それで良しだが,今年の紅白出演者の顔ぶれを見てビックリした.例年なら,名前ぐらい知っている歌手が沢山居たが,今年ははほとんど真苗すら利いたことのない方々ばかりである.それだけ,私が時代から取り残されているんだなと愕然とする.
最近の私は,世間とはかけ離れた行き方をしているんだろうか.一事が万事,世間一般から浮き上がった自分勝手の行き方をしているんだろうか.自分が老害になっていないかなど心配になってくる.心肺停止ならぬ「心配停止」の手前勝手なことばかりして,世間様に迷惑をかけていないだろうか.
■さわやかな元日
今日の天気も元日に相応しく上々である.わが家の2階から富士山がとても良く見えている.残念ながら沢山の電線が富士山の裾を横切っているのが玉に瑕だが,それでも十分に気高さが伝わってくる.
ところが,後になって,富士山で滑落事故があったことを知る.冬の富士山は登るのではなく下から見上げるだけだ…”君子危うきに近寄らず”である.
はて,でも,オレ,君子だったかな? まあ,どっちでもいいや.
<自宅2階から富士山を望む>
■山を下って駒形神社へ
私は昼下がりの一時,賑やかな家の中から一時抜け出して,近所の氏神,駒形神社で初詣を済まそうと思う.
例によって,今日の初詣散策の出発点は鎌倉中央公園清水塚口である.まずは,自宅から,清水塚口まで移動する.
12時15分,出発点の清水塚口から歩き出す.
住宅地内のなだらかな下り坂を西の方向に下る.一番低くなる場所にある十字路を横断して,緩やかな登り坂を200メートルばかり登ってから,右折して山道に入る.
西へ少し傾きかけたこぼれ日が射し込んでいる素晴らしい散策路である.緩やかな下り坂をのんびりと歩く.この坂道をほんの3~4分下って,13時31分,駒形神社本殿前に到着する.
<こぼれ日が心地よい散策路>
■駒形神社
元旦の今日,駒形神社境内で,10時から12時まで,初詣の行事が行われていたようである.氏子の方が後片付けをしている.
拝殿の前で今年一年の無病息災を祈願する.
<駒形神社社殿>
■駒形神社の参道
私は裏道から駒形神社境内に入ったが.どうも裏道というのが気色悪い.
”やっぱり正式な参道を歩いておこう…”
ということで,石段を降りて正面の鳥居を潜る,立派な鳥居である.
参道入口には「駒形神社」と刻字された大きな石塔が立っている.
<駒形神社参道>
■東光寺
もともとは駒形神社で初詣を済ませたらそのまま帰宅するつもりだったが,一旦外へ出ると,ついついあちこち歩き回ってしまうという悪い癖が私にはある.
”折角だから,近場の神社を一巡りしよう…”
私は新年早々から,彷徨い歩きを始めてしまう.
”さて,どこをどう廻ろうか…”
こうなるとすべては足任せである.
私の足は,鳥居の前の道を右折して,大工谷方面へ向かう.
途中,進行方向右手にある東光寺を詣でる(13時35分).真言宗の寺である.ここは近くにある真言宗の等覚寺とワンセットにすると覚えやすい寺である.
<東光寺>
■御霊神社
大工谷を深沢中学校方面へ向う,深沢中格好前の三差路を右折する.さらにその先で右折,深沢小学校裏門前にある御霊神社参道入口に到着する.参道を進んで,13時42分,御霊神社に到着する.
ここは,鎌倉権五郎景政の屋敷跡だった所だと聞いている.
<御霊神社拝殿>
■威勢の良いお囃子
新川の右岸沿いの道を,右手に深沢小学校グラウンヂを見ながらバス停深沢方面に向かう.
遠くから威勢の良い太鼓囃子の音が聞こえてくる.常磐八雲会の皆さんの太鼓である.正月早々良いものを聞かせて貰った.
<常磐八雲会>
■深沢
湘南モノレール沿いのバス通りに出る.
JR跡地から,藤沢の御霊神社が祀られている山が見えている.その向こうに丹沢の山々が連なっているのが見える(冒頭の写真).
藤沢の御霊神社まで足を延ばしたいなと思うが,もう時間が押しているので諦める.
丁度そのとき,頭上を湘南モノレールの電車が通過する.
<深沢を走る湘南モノレールの電車>
■泣き塔のある丘
州崎古戦場を歩く.気が変わって上町屋の集落を一廻りしようかと思う.
運動公園の外れにある十字路を左折して枝道に入る,14時07分,泣き塔が祀られている小さな丘を通過する.金網の柵越しに,この丘の写真を撮る.
<泣き塔のある丘>
■上町屋天満宮
途中で右折して坂道を登って,上町屋の集落に入る.この集落の歴史は長く,集落の中の路は入り組んでいて,なかなかわかりにくい.
坂道を登り切って,反対側の坂道を下る,途中の分岐を左へ.
14時16分,上町屋天満宮に到着する.
<上町屋天満宮>
■泉光院
上町屋天満宮から,集落の中の路を真っ直ぐ歩いて,14時18分,泉光院に到着する.
境内の六地蔵,薬師堂なども参拝見学する.
<泉光院>
■泉光院の薬師堂
泉光院の薬師堂はなかなか立派な建物である.
薬師堂脇の山門から泉光院の外へ出る.そこから細い道を北に向かって歩く.畑の中の心地よい散策路である.
<泉光院の薬師堂>
■長島ふな公園
路地の突き当たりが長島ふな公園である(14時22分).
<長島ふな公園>
■細い路地
上町屋の集落の中の曲がりくねった道をたどって,14時37分,三菱電機の工場脇に出る.
三菱電機関連企業の名前がどっさりと書いてある看板のところから,工場沿いの路地にはいる.進行方向左手は工場,右手には民家が建ち並ぶ.
<三菱電機の工場沿いの細い道に入る> <左側が工場,右側が民家の路地>
■天神山の山裾を越える
頼朝の隠し湯があったところの手前で右折して,階段道に入る.この階段道は天神山の山裾を登ってから,地位なさ切通を経て,バス停山崎方面(宝積寺跡)へ向かう.
ちょっとした散策路である.
<右折して山道に入る> <小さな切通>
■宝積寺跡(バス停山崎)
14時56分,宝積寺跡(バス停山崎)に到着する.
湘南モノレールを線路を潜って,バス通りから鎌倉中央公園に向かう路地に入る.路地に入って程なく江の島道を示す古い道標が立っている.さらにその先へ進むと,薬師堂跡手前の三差路に「鎌倉中央公園」と書いてある小さな案内板がある.この三差路を右折する.
<バス停山崎付近>
■鎌倉中央公園
15時03分,鎌倉中央公園山崎口に到着する.
もう太陽がだいぶ西に傾いている.公園の大半の部分が日陰になっている.公園を散策する人も疎ら.
園内を横切って,15時12分,出発点の清水塚口へ戻る.
こうして,元日のプチプチ散策を無事終える.
<鎌倉中央公園山崎口>
■束の間の賑やかさ
自宅へ戻る.
相変わらず賑やかである.この連中が賑やかなのも正月三が日だけ.それ以降は潮が引くように静かになるはずである.
年に1~2度の束の間の喧噪.こういうのがあるのが平和.安寧というんだろうなとしみじみ思いながら貴重な新年の時間を過ごしている.
<ラップタイム>
13:15 鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
13:31 駒形神社
13:35 東光寺
13:42 御霊神社
13:52 バス停深沢
14:07 泣き塔のある丘
14:16 上町屋天満宮
14:18 泉光院
14:22 長島ふな公園
14:37 三菱電機工場
14:56 宝積寺跡(バス停山崎)
15:03 鎌倉中央公園山崎口
15:12 〃 清水塚
[散策記録]
■水平歩行距離 6.1km
■累積登攀高度 139m
■累積下降高度 139m
■所要時間 (参拝・休憩時間を含む)
鎌倉中央公園清水塚発 13:15
〃 着 15:12
(所要時間) 1時間57分(1.95h)
水平歩行速度 6.1km/1.95h=3.12km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の全開の記事
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