<葛原岡神社>
閑話休題:鎌倉:葛原ヶ岡・寿福寺・英勝寺観梅散策
2010年2月12日(金)
昨日(2月11日),これまでの中山道六十三次の記事(バックログ)の編集がやっと完了した.本当に「やれ,やれ,やっと・・・終わった」という気分である.正直なところ,何となく肩の荷が取れた感じで,ホッとしている.
本当は,今日あたり塔ノ岳へ登りたかった.でも,昨夜来,山には雪が降っている可能性がある.もし山が深い新雪に覆われていたら,この年でラッセルするのも大変である.迷った末,塔ノ岳行きは日曜日まで延期.とはいえ,ここ数日,多少,鎌倉市内を散策はしているものの,山道をしっかり歩きこんでいない.多分,随分と脚力が落ちていることだろう.
今日も,朝からどんよりとした曇り空である.午前中は,いろいろな雑務をこなしているうちに,またたくまに過ぎてしまう.このままでは,身体がなまってしまうので,午後からは,観梅を兼ねて,鎌倉中央公園と源氏山公園を散策することにする.
実は,来週,2月18日に,五十三次洛遊会のメンバーを鎌倉の観梅に案内することになっている.
「・・・さて,何処へ行ったものか・・?」
ここ数日,私は迷いに迷っている.
一体,一口に観梅と言っても,何が目的かが,今一つ,私にはピンと来ていない.
有体にいえば,この時期,梅など,何処にでも咲いている.わざわざ鎌倉まで来て見る梅には何を期待したらよいのだろうか.そこが良く分からない.
大規模な梅林?
それとも社寺の建物とマッチした梅?
故事来歴,曰く因縁のある梅?
枝振りや花が殊更に美しい梅?
一体,私は,どんな梅を案内したら喜ばれるのだろうか?
そこが分からない.
そんなこともあって,今日は,思いつきで,近場の観梅に出掛けることにする.
12時40分頃,家を出発する.
まずは,鎌倉中央公園.今日は,平日とはいえ,広い鎌倉中央公園にまったく人影がない.天気が悪くて寒いこんな日に,わざわざ公園くんだりまで来て,歩きまわる酔狂な人はいないということだろう.
バス停鎌倉中央公園入口から二つの池を通り過ぎて,獅子岩から裏手の谷戸に向かう.誰もいない公園は静まり返っている.
公園の梶原口近くにある梅園の梅は,やっと咲き始めたばかり,当てずっぽうに言えば2分から3分咲きというところだろう.
<鎌倉中央公園の梅園>
梶原口から梶原住宅地に抜ける.その足で山之内配水池を経由して,葛原岡神社へ抜ける.垣根越しに,神社の裏庭を覗きこむ.そこには早咲きの桜(河津桜?)と梅が咲いている.実に綺麗.私は垣根越しに,梅の花をデジカメに収める.
源氏山公園はさすがに観光地である.近所にお住まいのご老人が何人も散策を楽しんでいる.それがどういうわけか,男性の独り歩きが圧倒的に多い.
「なんで,独り歩きの男性が多いんだろう?」
私は不思議に思ったが,すぐに,自分もその一人ではないかと気がつく.
<葛原岡神社の河津桜(?)>
源頼朝像のある広場に出る.このあたりには,どうやら梅の木はなさそうである.この寒空に修学旅行か遠足に来ている中学生のグループとすれ違う.ただ,この辺りには梅は全くない.
ここまで来たついでに源氏山の山頂まで登ろうかと思ったが,すぐに面倒な気分になり止める.そして,太田道灌の供養塔前を通って寿福寺の境内に降りる.
<寿福寺境内>
<寿福寺山門>
寿福寺の境内には,見事な花の梅の木が沢山植えられている.ここで数枚の写真をデジカメに収める.
さて,何処へ行こうかと迷うが,とりあえずは英勝寺へ向かう.英勝寺の境内に入るには,300円の拝観料が要る.そこで私は考える.
「英勝寺を拝観するか,それとも,鎌倉駅前でコーヒーでも飲むか・・」
同じ300円で,どっちを選ぶかで迷うが,結局は英勝寺を諦める.
私は,英勝寺の垣根越しに,境内の梅の写真を撮る.梅の木の頭の方しか撮れていないが,それでも満足.
<英勝寺>
<英勝寺>
<英勝寺>
英勝寺前の横須賀線踏切を渡って,路地に入る.
鏑木清方美術館の前で,急に鏑木清方の絵が見たくなる.美術館の中に入ろうかと,また,迷うが,後日,ユックリ時間を掛けて拝見することにして,今日は通過する.
<不動尊>
<入ろうか・・どうしようかと迷う>
小町通りに出る.小町通りをゆっくりあるくことは滅多にないが,今日は気が向いたので,コアンドル付近から鎌倉駅前までユックリ見物である.今日は天気が悪いためか,何時もに比べると,散策している人が少ないようである.
このところご無沙汰している「ドミンゴスさんのコーヒー店」の前に差し掛かる.ドミンゴスと同じビルにオープンした飲食店の店員が2人,階段の入口に昇り旗を立てて,大声を出して店の宣伝をしている.
「ドミンゴス」の看板がかげに隠れたのか,一寸眼には.見当たらない.
このところ,ドミンゴスにはご無沙汰している.でも,私は少々気になって,階段の前を2~3回行ったり来たりする.そして,店員に,
「2階のドミンゴスは閉店したんですか?」
と聞いてみる.店員は一宿びっくりしたような顔をして,
「あの・・ドミンゴスさんですか? 2階です」
と返事をする.
「そうでしたか・・いや,どうも済みませんでした.ありがとう・・」
駅ビルのベッカーズで,210円也のコーヒーを賞味する.安価だが,さすがに,自分でいれるコーヒーより数段美味しい.私はコーヒーを飲みながら,とりとめもなく瞑想に入り込む.
<BECKERSのコーヒー>
※若い店員がハキハキしていて,とても気持ちが良い.
*******************************
最初に脳裏を過(よぎ)ったのは地球温暖化である.いわゆる炭酸ガス(CO2)問題である.
私も炭酸ガスの排出を極力少なくすることには大賛成である.個人的にも省エネルギーには関心がある.でも,でも,疑問がどうしても付きまとう.
第1の疑問は,仮に,炭酸ガスの排出が抑えられて,空気中の炭酸ガスの濃度が,産業革命以前の水準にまで下がったとして,いわゆる地球の温暖化がストップするかという点である.
浅学の私の言うことだから,まあ聞き逃してもらって結構だが,
「そんな単純な問題ではないぞ・・」
というのが私の意見である.
昔,学校で地学を教わった.そのときの話では,現在,地球は小氷河期に向かっている.その傾向からみると,何万年かの長いスパンで考えると,地球表面は間違いなく寒冷化している.とはいえ,ミクロ(といっても,この場合は数百年の単位)には,温かくなったり,寒くなったりで変動する.現に鎌倉時代には,大仏は海岸近くにあったし,縄文時代には大船は大きな入り江に面していた.そして,現在の鎌倉市内はほとんど海の中だった.
だから,温暖化など100年やそこらの短い期間で論じるのは間違いだと思う.
第2に温暖化というけれども,どこの温暖化を言うのだろう.
地球の半径は約6370キロメートル.日本海溝のように深い海から,エベレストのように高い山もあるので,地球の表面は実に凸凹している.でもその凸凹は高々2万メートル,つまり20キロメートル程度である.地球の直径に比較すれば,せいぜい0.1パーセントにすぎない.つまり地球規模で考えれば,表面はツルツル,ミカンの皮の凸凹にも遠く及ばない.
その中で,人間が住める環境,つまりエクメーネの厚さは,そのまた半分以下.もし地球の大きさを直径1メートルとすると,地球温暖化の検討対象となるエクメーネの厚さは0.5ミリメートルに過ぎない.
生き物のことを考えなければ,そんなゴミみたいな薄皮の温度など地球全体からみれば,大したことではない.微動もしないだろう.逆にいえば,私たちは,極,極,限られた心細いスペースの中で生きていることになる.
大体,私たちが大切に呼吸している酸素だって,もとをただせば植物の公害でもたらされたもの.それ以前に,仮に何か生物がいたとしたら,大迷惑だったろうに・・・
もっとも,爬虫類が滅亡したのは,彼らのオナラに含まれる炭酸ガスが温暖化を引き起こしたのが原因だったという珍説もあるようだ.
第3に,太陽光発電って,本当に省エネなのだろうか?
私には,どうも合点がいかない.太陽光発電のパネルがどんな元素で作られているのか,私の専門外なので,正確には知らないが,いずれにしても,鉱山から採掘した原料から選鉱・精錬して作ったものだろう.
鉱山を開発するには,運搬用の道路や港湾も必要だろうし,挟雑物をたくさん含んでいる大量の土砂を掘り起こし,それを選鉱し,精錬する必要がある.それには莫大なエネルギーと人的資源が必要になるだろう.
さらには,製品にするために設計,製造,物流,販売などの過程で多大なエネルギーと労力を消費しているに違いない.そして完成した製品にも寿命がある.寿命が切れた製品は回収し,公害にならないように再処理しなければならない.この過程でも多大なエネルギーと労力が必要になるだろう・・・そう考えると,太陽光発電が本当に省資源なのかはなはだ疑問に思えてくる.
「だれか,きちんとエネルギー収支を計算してくれ~ぃ・・・」
炭酸ガスの話は,まだある.
植物を燃料にした場合は,自然のものが形を変えただけだから,炭酸ガスを発生させたことにならない!?・・・って,本当?
そんなことを言ったら,石炭,石油などの化石燃料の大半は,昔の樹木や微生物じゃないか.地球が誕生してから約40億年経っている.石炭紀は約3億年前.地球の歴史全体からみれば,今と大して変わらない.それならば,石炭を燃やしたって差し支えないことになってしまう.でも,何だか変だな~.
******************************
ここで,私は我に返る.こんなことを,妄想していると,頭がカックン,カックンしてくる.
「なんて馬鹿馬鹿しいことを,グルグル回りさせているんだ!」
私は,自分自身に活を入れて,すっかり冷めてしまったコーヒーを飲みほして,ベッカーズを出る.
日が傾いて,さらに寒くなった.相変わらずどんよりと曇っている.私は家まで歩く気力がなくなった.そこで,鎌倉市役所前からバスに乗って,帰宅する.
こうして,今日も運動不足のまま,一日が終わった.
明日は所用があって山へは行けない.明後日の日曜日こそ丹沢へ行こう!
私は飛び込みの用事が日曜日にないことを祈っている.
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/bfbfb6f8b3cee90b08c8d832e9277892
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3e794cf1a7ace99bff014027e6ca69f3
閑話休題:鎌倉:葛原ヶ岡・寿福寺・英勝寺観梅散策
2010年2月12日(金)
昨日(2月11日),これまでの中山道六十三次の記事(バックログ)の編集がやっと完了した.本当に「やれ,やれ,やっと・・・終わった」という気分である.正直なところ,何となく肩の荷が取れた感じで,ホッとしている.
本当は,今日あたり塔ノ岳へ登りたかった.でも,昨夜来,山には雪が降っている可能性がある.もし山が深い新雪に覆われていたら,この年でラッセルするのも大変である.迷った末,塔ノ岳行きは日曜日まで延期.とはいえ,ここ数日,多少,鎌倉市内を散策はしているものの,山道をしっかり歩きこんでいない.多分,随分と脚力が落ちていることだろう.
今日も,朝からどんよりとした曇り空である.午前中は,いろいろな雑務をこなしているうちに,またたくまに過ぎてしまう.このままでは,身体がなまってしまうので,午後からは,観梅を兼ねて,鎌倉中央公園と源氏山公園を散策することにする.
実は,来週,2月18日に,五十三次洛遊会のメンバーを鎌倉の観梅に案内することになっている.
「・・・さて,何処へ行ったものか・・?」
ここ数日,私は迷いに迷っている.
一体,一口に観梅と言っても,何が目的かが,今一つ,私にはピンと来ていない.
有体にいえば,この時期,梅など,何処にでも咲いている.わざわざ鎌倉まで来て見る梅には何を期待したらよいのだろうか.そこが良く分からない.
大規模な梅林?
それとも社寺の建物とマッチした梅?
故事来歴,曰く因縁のある梅?
枝振りや花が殊更に美しい梅?
一体,私は,どんな梅を案内したら喜ばれるのだろうか?
そこが分からない.
そんなこともあって,今日は,思いつきで,近場の観梅に出掛けることにする.
12時40分頃,家を出発する.
まずは,鎌倉中央公園.今日は,平日とはいえ,広い鎌倉中央公園にまったく人影がない.天気が悪くて寒いこんな日に,わざわざ公園くんだりまで来て,歩きまわる酔狂な人はいないということだろう.
バス停鎌倉中央公園入口から二つの池を通り過ぎて,獅子岩から裏手の谷戸に向かう.誰もいない公園は静まり返っている.
公園の梶原口近くにある梅園の梅は,やっと咲き始めたばかり,当てずっぽうに言えば2分から3分咲きというところだろう.
<鎌倉中央公園の梅園>
梶原口から梶原住宅地に抜ける.その足で山之内配水池を経由して,葛原岡神社へ抜ける.垣根越しに,神社の裏庭を覗きこむ.そこには早咲きの桜(河津桜?)と梅が咲いている.実に綺麗.私は垣根越しに,梅の花をデジカメに収める.
源氏山公園はさすがに観光地である.近所にお住まいのご老人が何人も散策を楽しんでいる.それがどういうわけか,男性の独り歩きが圧倒的に多い.
「なんで,独り歩きの男性が多いんだろう?」
私は不思議に思ったが,すぐに,自分もその一人ではないかと気がつく.
<葛原岡神社の河津桜(?)>
源頼朝像のある広場に出る.このあたりには,どうやら梅の木はなさそうである.この寒空に修学旅行か遠足に来ている中学生のグループとすれ違う.ただ,この辺りには梅は全くない.
ここまで来たついでに源氏山の山頂まで登ろうかと思ったが,すぐに面倒な気分になり止める.そして,太田道灌の供養塔前を通って寿福寺の境内に降りる.
<寿福寺境内>
<寿福寺山門>
寿福寺の境内には,見事な花の梅の木が沢山植えられている.ここで数枚の写真をデジカメに収める.
さて,何処へ行こうかと迷うが,とりあえずは英勝寺へ向かう.英勝寺の境内に入るには,300円の拝観料が要る.そこで私は考える.
「英勝寺を拝観するか,それとも,鎌倉駅前でコーヒーでも飲むか・・」
同じ300円で,どっちを選ぶかで迷うが,結局は英勝寺を諦める.
私は,英勝寺の垣根越しに,境内の梅の写真を撮る.梅の木の頭の方しか撮れていないが,それでも満足.
<英勝寺>
<英勝寺>
<英勝寺>
英勝寺前の横須賀線踏切を渡って,路地に入る.
鏑木清方美術館の前で,急に鏑木清方の絵が見たくなる.美術館の中に入ろうかと,また,迷うが,後日,ユックリ時間を掛けて拝見することにして,今日は通過する.
<不動尊>
<入ろうか・・どうしようかと迷う>
小町通りに出る.小町通りをゆっくりあるくことは滅多にないが,今日は気が向いたので,コアンドル付近から鎌倉駅前までユックリ見物である.今日は天気が悪いためか,何時もに比べると,散策している人が少ないようである.
このところご無沙汰している「ドミンゴスさんのコーヒー店」の前に差し掛かる.ドミンゴスと同じビルにオープンした飲食店の店員が2人,階段の入口に昇り旗を立てて,大声を出して店の宣伝をしている.
「ドミンゴス」の看板がかげに隠れたのか,一寸眼には.見当たらない.
このところ,ドミンゴスにはご無沙汰している.でも,私は少々気になって,階段の前を2~3回行ったり来たりする.そして,店員に,
「2階のドミンゴスは閉店したんですか?」
と聞いてみる.店員は一宿びっくりしたような顔をして,
「あの・・ドミンゴスさんですか? 2階です」
と返事をする.
「そうでしたか・・いや,どうも済みませんでした.ありがとう・・」
駅ビルのベッカーズで,210円也のコーヒーを賞味する.安価だが,さすがに,自分でいれるコーヒーより数段美味しい.私はコーヒーを飲みながら,とりとめもなく瞑想に入り込む.
<BECKERSのコーヒー>
※若い店員がハキハキしていて,とても気持ちが良い.
*******************************
最初に脳裏を過(よぎ)ったのは地球温暖化である.いわゆる炭酸ガス(CO2)問題である.
私も炭酸ガスの排出を極力少なくすることには大賛成である.個人的にも省エネルギーには関心がある.でも,でも,疑問がどうしても付きまとう.
第1の疑問は,仮に,炭酸ガスの排出が抑えられて,空気中の炭酸ガスの濃度が,産業革命以前の水準にまで下がったとして,いわゆる地球の温暖化がストップするかという点である.
浅学の私の言うことだから,まあ聞き逃してもらって結構だが,
「そんな単純な問題ではないぞ・・」
というのが私の意見である.
昔,学校で地学を教わった.そのときの話では,現在,地球は小氷河期に向かっている.その傾向からみると,何万年かの長いスパンで考えると,地球表面は間違いなく寒冷化している.とはいえ,ミクロ(といっても,この場合は数百年の単位)には,温かくなったり,寒くなったりで変動する.現に鎌倉時代には,大仏は海岸近くにあったし,縄文時代には大船は大きな入り江に面していた.そして,現在の鎌倉市内はほとんど海の中だった.
だから,温暖化など100年やそこらの短い期間で論じるのは間違いだと思う.
第2に温暖化というけれども,どこの温暖化を言うのだろう.
地球の半径は約6370キロメートル.日本海溝のように深い海から,エベレストのように高い山もあるので,地球の表面は実に凸凹している.でもその凸凹は高々2万メートル,つまり20キロメートル程度である.地球の直径に比較すれば,せいぜい0.1パーセントにすぎない.つまり地球規模で考えれば,表面はツルツル,ミカンの皮の凸凹にも遠く及ばない.
その中で,人間が住める環境,つまりエクメーネの厚さは,そのまた半分以下.もし地球の大きさを直径1メートルとすると,地球温暖化の検討対象となるエクメーネの厚さは0.5ミリメートルに過ぎない.
生き物のことを考えなければ,そんなゴミみたいな薄皮の温度など地球全体からみれば,大したことではない.微動もしないだろう.逆にいえば,私たちは,極,極,限られた心細いスペースの中で生きていることになる.
大体,私たちが大切に呼吸している酸素だって,もとをただせば植物の公害でもたらされたもの.それ以前に,仮に何か生物がいたとしたら,大迷惑だったろうに・・・
もっとも,爬虫類が滅亡したのは,彼らのオナラに含まれる炭酸ガスが温暖化を引き起こしたのが原因だったという珍説もあるようだ.
第3に,太陽光発電って,本当に省エネなのだろうか?
私には,どうも合点がいかない.太陽光発電のパネルがどんな元素で作られているのか,私の専門外なので,正確には知らないが,いずれにしても,鉱山から採掘した原料から選鉱・精錬して作ったものだろう.
鉱山を開発するには,運搬用の道路や港湾も必要だろうし,挟雑物をたくさん含んでいる大量の土砂を掘り起こし,それを選鉱し,精錬する必要がある.それには莫大なエネルギーと人的資源が必要になるだろう.
さらには,製品にするために設計,製造,物流,販売などの過程で多大なエネルギーと労力を消費しているに違いない.そして完成した製品にも寿命がある.寿命が切れた製品は回収し,公害にならないように再処理しなければならない.この過程でも多大なエネルギーと労力が必要になるだろう・・・そう考えると,太陽光発電が本当に省資源なのかはなはだ疑問に思えてくる.
「だれか,きちんとエネルギー収支を計算してくれ~ぃ・・・」
炭酸ガスの話は,まだある.
植物を燃料にした場合は,自然のものが形を変えただけだから,炭酸ガスを発生させたことにならない!?・・・って,本当?
そんなことを言ったら,石炭,石油などの化石燃料の大半は,昔の樹木や微生物じゃないか.地球が誕生してから約40億年経っている.石炭紀は約3億年前.地球の歴史全体からみれば,今と大して変わらない.それならば,石炭を燃やしたって差し支えないことになってしまう.でも,何だか変だな~.
******************************
ここで,私は我に返る.こんなことを,妄想していると,頭がカックン,カックンしてくる.
「なんて馬鹿馬鹿しいことを,グルグル回りさせているんだ!」
私は,自分自身に活を入れて,すっかり冷めてしまったコーヒーを飲みほして,ベッカーズを出る.
日が傾いて,さらに寒くなった.相変わらずどんよりと曇っている.私は家まで歩く気力がなくなった.そこで,鎌倉市役所前からバスに乗って,帰宅する.
こうして,今日も運動不足のまま,一日が終わった.
明日は所用があって山へは行けない.明後日の日曜日こそ丹沢へ行こう!
私は飛び込みの用事が日曜日にないことを祈っている.
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/bfbfb6f8b3cee90b08c8d832e9277892
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3e794cf1a7ace99bff014027e6ca69f3
13日は所用があって,塔ノ岳へは行けませんでしたが,今日(14日),これから塔ノ岳へ出掛けます.
ただいま4時30分,5時10分に家を出て,渋沢1番バスに乗車するつもりです.
美しい樹氷,それにご常連の皆様に会えるのを楽しみにしています.
また,私のブログへお立ち寄り下さい.