<大丸山山麓からの眺望を楽しむ>
初夏のような伊豆;大丸山・巣雲山縦走
(ARENAオフミ)
2016年5月22日(日) 晴
<ルート地図>
■大丸山・巣雲山
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■大丸山イラストマップ
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※現地で入手したチラシのコピー
■宇佐美駅前の案内板
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<伊東線宇佐美駅集合>
■今朝はちょっと怠いな
この所,年甲斐もなく多忙な日が続いたせいか,何時ものように3時頃目覚めるが,体中に疲労感が残っていて,サッとは起きられない.そのままグズグズと眠っているような起きているような時間を半時ほど過ごす.
4時過ぎに,やっとノコノコと起床する.
今日はARENA主催のハイキングの日である.身体にだるさが残っているので,いっそのことドタキャンしようかとも思ったが,毎度ドタキャンで幹事長のNOさんに申し訳ないので,とにかく出掛けることにする.
起床して,身支度を調えている内に,気怠さも何時の間にか消えてしまい,何時ものような体調に戻る.どういう巡り合わせか分からないが,ここ数日,いろいろな行事が重なって,サンデー毎日などと洒落込んでいられなくなったのが,体調に響いているんだろうと思う.
■大船駅前のマックで朝食
大船駅7時44分の下り電車に乗車すれば,集合時間に間に合うことは分かっているが,早起きの私には間が持たない.ジリジリしながら時間を潰すが,居たたまれずに5時40分頃,自宅を出発する.
最寄りの湘南モノレールの駅近くにあるコンビニで,本日の昼食用の冷やし蕎麦とおにぎり1個を購入する.
モノレール駅のホームから.富士山を望む…が,晴れているにも拘わらず,靄が掛かっていて,富士山はごく薄らとしか見えていない.一応,富士山の写真を撮るが,残念ながら全く写っていない.
<湘南モノレールの駅から富士山を望む> <大船駅前のマックで朝食>
■宇佐美駅
大船7時16分発熱海行の電車に乗車する.幹事長推奨の電車より30分早い電車である.集合時間より早く着いて珈琲でも飲みながら,ユックリ待とうというのが,何時もの私のパターンである.
東海道本線の下り電車は結構混雑しているが,何とか座れる.座席に座るとすぐに居眠り開始.8時15分,熱海駅に到着する.熱海8時24分発伊東行電車に乗り換えて.8時40分に宇佐美駅に到着する.
ただ伊東線に土地勘がない私は,一体,宇佐美駅がどの辺りにある駅なのか検討が付かないので,駅に着く度にキョロキョロしなければならないのが苦痛である.
8時40分に宇佐美駅に到着する.グループの皆さんが到着するまで,まだ30分ほど余裕がある.駅近くに喫茶店でもあれば,コーヒーでも飲みながら,ユックリ待つことにしたいが,あいにくまだ時間が早いので,どこも開店していない.
"それは…"
ということで宇佐美駅周辺を歩き回って,大体の様子をチェックする.ついでき駅前の案内板で今日登る巣雲山付近の様子をチェックする.
<伊東線の洒落た電車> <宇佐美駅>
<大丸山を目指して>
■ストレッチ後,宇佐美駅から歩き出す
30分ほど経ったころ,次の電車が到着する.今日参加のメンバーが続々と姿を現す.本日の参加者は,17人(男9人,女8人)の大部隊である.
ARENAオフミが発足してから,かれこれ20年ほどになるが,生え抜きの人は,この中のほんの一握りになってしまった.最早,ARENA発足の由来など知っている人はほとんど居ないというほどに変化してしまった.ざっと見渡すと,従来からのメンバー,山旅スクール系,街道歩き系,その他と随分多彩なメンバーになっている.
余談になるが…
私が現在客員研究員をしている某大学研究所の調査対象として,とりあげたくなるグループである.
ところで,参加される皆さんが,ARENAオフミについてどのように理解しているのかが,正直なところ,少々気になる.オフミがオフラインミーティングの略称だと知っておられるのだろうか.今となってはどうでも良いことだが…
…ま,それはともかく,今日のコースは水平歩行距離11.4キロメートル,累積標高682メートルの”ちょっとした”コースである.
”これは,きちんとウオームアップストレッチをした方が良いな…”
と思う.そこで幹事長の了承を得て,不肖私めが音頭を取って,全身のストレッチを行う.
ストレッチを終えて,9時41分,宇佐美駅前から歩き出す,
まずは線路沿いに北へ少し歩いて,踏切を渡り,西へ向かう.暫くの間は舗装道路が続く.
<宇佐美駅前から歩き出す> <暫くは歩道道路;緩やかな上り勾配>
■江戸城石丁場遺跡
9時47分,進行方向左手にある江戸城石丁場遺跡を通過する.
ここに立ててある案内板の記事によると,ここで江戸城築城の際に,この辺りから石垣用の石が沢山集荷されたようである.
<石邸場跡の案内板>
■次第に山道らしくなる
何時の間にか市街地から緑豊かな山道になる.暫くの間は舗装道路が続くが,次第に勾配がきつくなり始める.
私は歩きながら,
”ちょっと歩行速度が速すぎるかな…”
と思っている.
10時15分,木陰で給水休憩を3分ほどとる.
10時30分頃,緑豊かな山道になる.
<舗装道路だが勾配がきつくなる.10:05頃> <緑陰の山道になる.10:30頃>
■展望が開ける
10時34分,進行方向左手の展望が急に開ける.
「…ここが展望台かな…」
とどなたかが言っているが,ここは単なる駐車場.展望台はもっと上の方らしい.
それにしても,綺麗な山脈が見えている.どこの山かが気になるが,今日はズボラをしてエリアマップを持参していないので,どこを見ているのかハッキリ分からない.
<駐車場からの眺望>
<大丸山>
■大丸山登山口
10時40分,大丸山登山口に到着する.
ここからいきなり砂利道で急な上り勾配になる.グループの列がバラケだす.成り行きで,私はグループの最後部に居る.
近くに軽トラックが停車している.運転手の年配の男性が,
「ゆっくり登って下さい.先ほど,お仲間の人に資料をわたしましたが,もう少し登ると展望の良い所にでますよ.」
と最後尾の私達を励ます.
<大丸山登山口>
■展望台(どっこい処)
男性が言った「もう少し…」が実際に登っている人間にとっては結構長く感じる.それでも,10時58分,展望の良い所に到着する.ここが多分「どっこい処」というところだろう.
ここで展望を楽しみなら給水休憩を取る.
私達より先に到着したグループもここで休憩を取っている.
どの辺りを眺めているのか良く分からないが.春霞の相模湾(かな?)が良く見えている.眼下に広がる市街地は,多分,宇佐見であろう.
今日は大分気温が高くて,ムシムシするが,休憩を取りながらジッとしていると,次第に汗が引っ込んでくる.
<展望台からの眺望>
■絶景のトラバース道を登る
休憩を終えて,11時03分,どっこい処から歩き出す.休憩を取ってからは,歩行ピッチが急に速くなる.
”こりゃあ…新家に登らなければ…”
と気を引き締める.
どっこい処を過ぎて坂道を少し登ると,広々とした視界が広がる公園風の場所に入る.
進行方向左手に相模湾の絶景を眺めながら,大丸山の山腹のトラバース道を登る.その間,絶えず相模湾の絶景が楽しめる.
<絶景のトラバース道>
■大きな案内板とわかりにくい案内標識
11時09分,「見どころいっぱい,大丸山ご案内」という大きな案内版の前に到着する.続いて,11時11分,「分かれ道」という案内板の前に立つ.前方を眺めてもどこが分かれ道が良く分からない.一同,まあ,この方向だろうと,多寡をくくって登り続ける.
<大丸山の案内板> <わかりにくい「分かれ道」の案内板>
■杉林の中の登り坂
11時24分頃,ジグザグ道に差し掛かる.ここから先,暫くの間,急な登りの階段道が何回か現れる.
皆さん,結構な速度で,この階段道をグイグイと登り続ける.
今日は天気が良いので,臼くらいイメージはないが,曇の日や夕方になったら,薄暗くて不気味な道になるに違いない.
<杉林の中の急な階段道を登る>
<阿原田峠から巣雲山へ>
■飛び出るように阿原田峠へ
薄暗い杉林の中の急坂を登り続ける.
11時28分,突然,目の前に広場が広がる.阿原田峠(標高503メートル)である.目の前に舗装道路が通っている.地図で確かめると伊豆スカイラインのようである.それにしては予想外に道幅が狭いのに驚く.
伊豆スカイラインに突き当たる手前で,登山道は左折して再び山道に入る.
阿原田峠から先は,何カ所もの階段道を登る.
余り離れていないところに伊豆スカイラインが通っているらしく,ときどき自動車の草庵が聞こえてくる.
<阿原田峠;伊豆スカイラインの直前で左折して山道に入る> <階段道の連続>
■ツツジと相模湾
11時37分,ツツジが咲いている場所を通過する.ツツジの先に相模湾(だと思う?)が霞んで見えている.
<群生するツツジ>
■三角点と富士見台見晴台案内杭
11時37分,三角点のある場所に到着する.念のために三角点の写真を撮る.
続いて,11時40分,「富士見台見晴台」と書いてある案内杭を通過する.この案内杭には「台」の字が2ヶ所にある.
”どうして「台」が二つも並んでいるんだろうか?”
私は,多分,「富士見台」は地名ではないかと想っている.従って,「富士見台という場所にある見晴台」という意味だろうと,勝手に類推している.
それにしても,この杭が立っている場所の周囲は草木に覆われていて,ほとんど見通しが利かない.なぜ,こんなところが見晴台なんだろうと不思議に思いながら,杭の前を通過する.
<三角点> <富士見台見晴台案内杭>
■山頂が見える
やがて急な登り坂が終わって,なだらかな登り斜面の草地に入る.直感的に,
”もうすぐ山頂だな…”
と分かる.
草地に入ってすぐに,もう1本に草道を合流する.合流した草道は,私達が下山するときに通る予定の道である.
<山頂近くの草場>
■巣雲山山頂
11時55分,巣雲山山頂(標高581メートル)に到着する.
山頂は広々とした原っぱである.原っぱのど真ん中に「巣雲山山頂」の案内杭が立っている.
山頂には先客は誰も居ない.晴天の日曜日だというのに…
原っぱの一番高いところに,立派な展望台がある.ただ私の趣味には合わない…が,私の趣味など余計なことでどうでもいいだろう.
私としては,折角の山頂なので,神様を祀った小さな祠でもあれば,もっと有り難い気分になったかもしれない.
<巣雲山山頂>
■早めの昼食
山頂で少々早めの昼食を撮ることになる.
私の昼食は,今朝方,湘南モノレールの駅近くにあるコンビニで購入したお蕎麦と,おにぎり1個.お蕎麦だけではちょっと物足りないが,プラスおにぎり1個は少々量が多すぎたかも知れない.
今,気温がどの程度かは分からないが,食事をしながらジッとして居ると,結構寒くなる.
食事が終わった後,何人かの方々から,飴など一寸した嗜好品を頂戴する.食べ物に卑しい私は,頂戴したものを次々に平らげてしまう.
<巣雲山山頂の展望台> <私の昼食>
■展望台からの眺望
昼食後,展望台の上に登って見る.
展望台はそれほどの高さはないと思っていたが,登って見ると予想以上に展望が開けている,これにはビックリ.正真正銘の360度の展望である.ここからは伊豆半島の両側にある駿河湾と相模湾が見渡せる.
目を凝らして,北の方を目を凝らして見ると,春霞の先に富士山がうっすらと見えている.富士山全体は青空の中に溶け込んでいるが山頂から山麓に流れる幾筋かの残雪がボンヤリと見える.
どうせ,私のオンボロバカカメラでは,こんな微妙な富士山は写らないだろうと確信してはいるが,念のため撮ったのが下の写真である.
写真の左半分にうっすらと写っているのが愛鷹山である.中央には富士山が写っている筈だが…やっぱり,写真では見えないようである.
<展望台からの眺望>
<峰コースを下山>
■下山開始
山頂での昼食を終えて,12時35分,下山開始.
先ほどの三叉路を右折して「峰コース」を経由して下山する予定である.
山頂付近の草地を抜けると,やや急な下り坂になる.その先は緑に包まれた心地よい散策路が続く.
12時44分,登山道は一旦伊豆スカイラインに突き当たる.突き当たってすぐに左折して杉林の中の薄暗い道に入る.
<心地よい尾根道が続く> <一旦伊豆スカイラインに出てすぐ左折する>
■生仏の墓
12時45分,杉林の中の登山道を下り始めてすぐの所にある「生仏の墓」に到着する.
ここには小さな祠がある.傍らにある案内板の説明によると,源平合戦で落ち延びた平家の武者が,ここで生きたまま埋められたという.何とも残酷な伝説である.
生首の墓を過ぎると,薄暗い杉林の中の下り坂が連続する.
<生仏の墓の案内板> <小さな祠>
■杉林の中の下り坂
暫くの間,少し荒れた杉林の中の坂道を下り続ける.
13時03分,「宇佐美駅へ約170分 巣雲山約30分」と書いてある標識を通過する.だれかが,
「…うわあ…,宇佐見までまだ170分も掛かるんだ…」
とため息をついている.
<杉林の中の登山道> <宇佐美駅まで約170分の道標>
■腐りかけた丸太橋
下山途中,数回,腐りかけた丸太橋を渡る.
13時11分,草道が終わって,コンクリート道に変わる.ここで給水休憩を5分ほど取る.
13時15分,給水を終えて歩き出す.ここから先は,コンクリート舗装の道に変わる.単調な道を下り続けて,13時23分,別荘地の脇を通過する.
<丸太橋を渡る> <別荘地の脇を通過する>
■単調な下り坂
単調な下り坂が連続する.立派な舗装道路だが行き交う自動車はほとんどないし,人影も全くない.何となく街道歩きと似た雰囲気だなと思う.
13時59分,立派な記念碑の前を通過する.記念碑の脇に説明板があるが,やや風化していて良く読めない.
記念碑の写真を撮ったり,説明板を除いたりしている内に,一行からかなり遅れてしまう.
<単調な下り坂が続く> <記念碑>
<峰の集落>
■花岳院
14時08分,花岳院という寺に到着する.
ついつい,何時もの街道歩きの習性が出て,境内に入ってみる.ここは曹洞宗の寺らしい.山号は山嶺松山.寺の由来は未調査である.
広い境内に立派な塔頭が並んでいる.
この寺の先に峰の集落がある.
<広い境内の花岳院>
■円能寺
峰の集落に入る.静かな集落である.
14時14分,円能寺を通過する.ここも曹洞宗の寺のようである.円能寺で峰の集落は終わる.
<峰の集落> <円能寺>
■宇佐美駅へ戻る
道草をしたためか,私を含めて街道歩き仲間2人が,一行から大分遅れてしまうが,まあ,いいかで坂道を下り続ける.それでも,50メートルほど先を行くグループの後ろ姿の後に付いて歩き続ける.
もう宇佐美駅まで後僅か,多少道順が違っても迷うことはないので気楽である.
14時25分,無事,宇佐美駅へ戻る.これで本日のハイキングは無事終わりとなる.
希望者だけ集めて,クールダウンのストレッチを行う.
<伊東線・東海道本線経由で帰宅>
■宇佐見駅から大船駅へ
宇佐美駅14時51分発熱海行の電車に乗車する.結構混雑しているが何とか座れる.
15時13分,電車は熱海駅に到着する.ガードを潜って東海道本線のホームへ移動する.15時29分発東海道本線上り電車に乗車する.宴会組は小田原で下車するというので,流れ解散である.
16時30分,大船駅に到着する.
<宇佐美駅で乗車>;画素数落としてある <大船駅着>
■大船駅構内でお茶
たまたま4人が大船駅で下車する.私以外の3人は根岸線に乗り換えるという.
私は,大船駅構内でコーヒーを賞味してから帰宅するつもり.ならば,駅構内で一緒にお茶しようと言うことになる.
駅構内の某喫茶店に入る.運良く4人座れる場所があったので,そこに腰を下ろし,コーヒーを賞味しながら40分ほど雑談.
雑談は尽きないが,1時間ほど経過したところでお開きにする.
<大船駅構内の某喫茶店にて>
■無事帰宅
解散してから,改めて路線バスの時刻表を見る.
”ありゃまぁ…次のバスまで25分も待ち合わせ時間があるぞ…”
仕方がないので,ルミネの店内を一回りして時間を潰してから,路線バスに乗車する.
18時20分頃,無事帰宅する.毎日で歩いていて,何だか疲れたな.
<ラップタイム>
9:45 宇佐美駅歩き出し
9:47 江戸城石丁場遺跡
10:15 給水休憩(10:18まで)
10:40 大丸山登山口
10:58 どっこい処(11:03)まで休憩
11:28 阿原田峠
11:37 ツツジの群生地・三角点
11:55 巣雲山山頂着
12:35 〃 発
12:44 伊豆スカイラインに出る
12:45 生仏の墓
13:11 登山道からコンクリート道へ(13:15まで給水休憩)
13:23 別荘地
14:08 花岳院・峰の集落
14:25 宇佐美駅着
[ハイキング記録]
■水平歩行距離
登り 5.3km
下り 6.1km
合計 11.4km
■累積登攀高度 682m
■累積下降高度 682m
■登り所要時間(休憩時間込み)
宇佐美駅発 9:45
巣雲山着 11:55
(所要時間) 2時間10分(2.17h)
水平歩行速度 5.3km/2.17h=2.44km/h
登攀速度 682m/2.17h=314.3m/h
■下り所要時間(休憩時間込み)
巣雲山発 12:35
宇佐美駅着 14:25
(所要時間) 1時間50分(1.83h)
水平歩行速度 6.1km/1.83h=3.33km/h
下降速度 682m/1.83h=372.3m/h
(おわり)
「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e56c7da05d11a12330f183fa93c3c862
「関東・伊豆箱根.上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/fcaa7b864beb1cdf033e7dbbdcd6ece8
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