中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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初夏の鎌倉;たまにはお外でランチでも…

2014年06月06日 10時23分26秒 | 鎌倉あれこれ

                                 <湘南道路で江ノ電とすれ違う>

       初夏の鎌倉;たまにはお外でランチでも…
            (自家用車で一回り)
           2014年6月1日(日)

<ドライブルート>


※起点終点は鎌倉中央公園清水塚

<たまには外でランチをしよう>

■娘の運転で…
 近くに住む長女が,フラリと我が家に立ち寄る.
 このところ,どうも調子が出ない私たち老夫婦を気遣って顔を出したぐらいのことは,いくら鈍感な私でも分かるが,長女はその素振りも見せずに,特段の用事もないが暇潰しに来てみたというような顔をしている.
 まあ,そんなことはどっちでも良いが,娘が来てくれるのはとても有り難いなと,内心では思っているものの,“何しにきたんだ…”というような顔でしかできない自分が妙に情けない.犬だったら尻尾を千切れるほどに振っているだろうに…その辺りが私ごとき昭和一桁世代の悪いところである.
 …ま,それはともかく,家内,娘,それに私の三人で,何時も陰気くさい我が家で食事をするのも情けない.たまには,ちょっと外でランチしようということになる.
 いや全く結構なことである.
 “…ん,じゃぁ~…まあ,何処へ行くかね…”
 食事のこととなると,エセ有閑マダム然とした家内やエセ鎌倉夫人の娘の雑学には到底太刀打ちできない.私など出る幕もなく,腰越のナントカカントカという食事処へ行こうと衆議一決.ただしさっぱり事情が分からない私は,清き一票を棄権してしまう.
 私の感覚では,腰越なら歩いても,さほどの距離でもないし,お散歩には丁度良いなと思うが,エセマダムとエセ鎌倉夫人は,ある国は遠すぎると,この提案を即刻無視.まるでゴビ砂漠まで歩くような大げさなことになる.ならば,娘が運転する自動車に乗っていこうとい
ことになる.

■腰越の食事処に到着
 娘の運転する自動車は,何となく乗っていても怖い感じである.
 助手席に鎮座したエセ有閑マダムが,あっち曲がれ,こっち曲がれ…,と口うるさい.後ろの席に座った私は,怖いからバッチリシッカリ座席ベルトをしている.そして,もっとユックリ走れ…あんまり左に寄るな…ホラ,おばちゃんが横断して居るぞ…と,絶えず喚く.
 「二人ともうるさいよ…!」
 「はい…ご尤も…!」
 でもまたすぐに,アーだコウだと注文を付ける.運転する身になったら堪ったものではない.もし私が運転席に座っていたら,
 「うるさい…! 静かにしていろ…これでもちゃんと運転免許証を持っているんだぞ.黙って乗っていなさい!」
と怒鳴りつけるだろう.
 我が家から自動車で,10分足らずで,腰越にある小さな食事処に到着する.どこにでもある平凡な外観の2階建てアパートの1階部分の2件分ぐらいのスペースがこの食事処である.
 私も色々な方の鎌倉案内をしているので,この辺りも度々歩いているが,こんなところに食事処があるとは全く知らなかった,所詮,奥様方の情報力には太刀打ちできないなと悟った次第である.
 アパートの入口かと勘違いするような入口からこの食事処に入る.楚々とした女性が私たちを迎え入れる.入口を入ると左手に4人掛けテーブルが3組あるだけの小さなお店である.
 まずはメニューを拝見する.
 “ホホゥ…なかなかお手頃じゃないか…”
 でも何にするか考えるのが面倒だ.娘に適当に頼むように促す.


■メインディッシュ
 このメニューのどれを頼んだのか知らないが,どうやらコース料理のようである.
 まずは,野菜タップリのちらし寿司が出てくる.前菜とメインディッシュが一緒になったものかな.良く分からないが,ここではメインディッシュと言うことにしておこう.
 見た目が爽やかで,何ともヘルシーな感じがする.なかなかの美味.私大満足.心の中で同行の二人に,
 ”よくぞ良い店をえらんだな”
と口には出さずに心の中で謝辞を述べる.
 そう…私は不器用な男なのである.見た目が爽やかで美味しい食事に満足,満足.


■季節の煮魚
 メインディッシュだけで終わりかと思ったら,季節の時魚とやらが出てくる.
 アッサリとしていて深みのある味付けで,とても美味しい.私はちょっと行儀が悪いかもしれないが,骨までしゃぶる.多分,私がしゃぶって残した骨は,ネコでも“フン”と見向きもしないほどシャブリ尽くされているだろう.
 これも大満足.


■吸い物と茶わん蒸し
 ついで吸い物と茶わん蒸しが出てくる(下の写真に一寸写っている赤い器が茶わん蒸し).
 私は,まだ何か出てくるの…とビックリ.もうお腹いっぱい,満足.



■デザートとコーヒー
 デザートは小さなあんころ餅.甘み控えめで,舌触りも良い.余りにも美味しいので,娘が,
 「このあんころ餅,持ち帰り用の販売していますか…?」
と聞くが,ここで食べる客に出す分しか作っていないと断られる.残念.
 最後はコーヒーで終わりである.
 私たちが昼食を食べている間に,次々に来客があり,空きのテーブルはたちまちの内になくなる.結構,繁盛している店のようである.
 

<鎌倉市内を一回り>

■江ノ電とすれ違う
 1時間ほどで昼食を終える.
 このまま自宅へ戻るのも芸がない…というので,若宮大路経由で帰宅することにする…というよりはハンドル任せで,適当な時間,鎌倉市内を運転手の気が向くままに,その辺りをグルグル回ることにする.
 実は,私は,
 「でも,今日は日曜日.混雑しているよ…」
と難色.でも逆らえない.
 成り行きで腰越に出る.そして湘南道路に突き当たる.
 「どっちへ曲がろうか…」
と迷っている内に,成り行きで左折してしまう.
 「もう,こうなったら,観光客になったつもりで,渋滞覚悟.若宮大路まで行っちゃおう…」
 私には妙な癖があって,すぐにラップタイムを取りたくなるが,今日は同居人が一緒なのでバカにされるのもイヤだ…というよりは迂闊にも,ノートや筆記類は持参していない.内心では,
 “筆記用具を持ってこなくて良かった…!”
 渋滞で停車していると,直ぐ近くを江ノ電の電車が通過する.結構沢山の観光客が乗車しているようだ.
 電車を何となく眺めていると,こちらに手を振っている乗客が居る.慌てて手を振り返すが…果たして私に向かって手を振っていたんだろうか.ひょっとして私たちの前後に車に格好いい人が乗っていたんかもしれない.


葛原岡神社のお祭り
 渋滞の中,ときどきノロノロと走って,やっと若宮大路で左折する.そして,さらにノロノロが続き,下馬四つ角で左折して,長谷観音方面に向かう.
 すると,突然,沢山の人集り(ひとだかり)に行く手を阻まれる.数名の警察官が交通整理をしている.
 警察官の指示に従って,ノロノロと進む.反対側の車線は沢山の人が集まっていて完全にストップ.やがて人集りの中央付近に立派な御輿.子どもを先頭にして,ワショイワッショイと担いでいる.どうやら葛原岡神社のお祭りのようである.
 今日はラッキー.
 御神輿を見たからには,渋滞など全く気にならない.
 大仏前を通過すると,これまでに渋滞がウソみたいに車が流れ出す.
 それにしても,今日の昼食は良かったナ! 御神輿も良かったナ!



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