ポーランド訪問記(21)公害のカトビッツエを一周

　　　　　　　ポーランド訪問記(21)公害のカトビッツエを一周
　　　　　　　　　　　　　　（スケッチ旅行）
　　　　　　２００１年６月１６日（土）～６月２５日（月）

２００１年６月２０日（水）．第５日目．クラコフ３日目

　11時25分，私達は殺人工場アウシュビッツを後にして，中谷さんともどもタクシーに乗り，北西に走らせる．進むにつれて，車の通行量が増えはじめる．
　12時頃，公害がひどいところとして有名なカトビッツエ（Katowice）に到着する．
　この辺りは，第２次世界大戦後，ドイツ領からポーランド領に編入された重工業地帯である．この辺りは，共産主義時代には恵まれた地方であった．ところが近くの石炭採掘現場で大規模な地盤沈下が続く．さらに大気汚染が激しい．連帯の民主化運動の南部地区拠点にもなったところである．
　この地区の再生のために，経済特区にしようという話しもあったという．しかし，周辺には空き家が目立つ．何となくくすんだ印象のある暗い町である．しかし，カトビッツエは交通の要所でもある．ここから私達が宿泊しているクラコフまで，列車で帰ることもできる．


　私達は，ここからアウシュビッツ近くへ戻る．アウシュビッツ近くのオシベンチン（Oswiecim）駅近くで車を降りる．人影は少ないが，綺麗な駅である．12時50分，とりあえずは，駅前にあるスルコピオン（Skorpion）というレストランに入り，遅い昼食を摂ることにする．
　小さなレストランである．
　私は，Sore Soup（6.5ズロチ），Potato cake in hot Hungarian source（10.5ズロチ）を注文する．それにオコチム（Okotim）という名前のグラスビール１杯を追加する．オコチムは地名である．最後にコーヒーがつく．少々苦い味がする．




　14時15分，レストランを出る．
　鉄道マニアの私は，どうしてもオシベンチム駅を一目見たかった．仲間にちょっと待っているようにお願いして，走りながら目の前の駅へ向かう．小さな駅である．
　駅舎の中は明るく，広くて綺麗である．高い吹き抜けの天井が開放感を与える．ホールの両側に売店がある．突き当たりが改札口．その上に電光掲示板が設置されている．
　1415 CHALUPKI
　1446 KRAKOWGL
　1458 CHALUPKI
　1504 KRAKOWGL
　　・・・・・・・・・・・・・・・・・
と表示されている。
　列車の本数は，かなり多いようである．
　雨が降ってきた．
　14時20分，オシベンチム駅を出発する．

＜こぎれいなオスエンチム駅＞

　中谷さんに通訳をお願いして，運転手に 「ゆっくり運転してくれ」 と言って貰う．
　 雨の中，往路をそのまま引き返す．そして，15時24分に，無事，ホテルに到着する． 節約しているのに，現金がドンドンなくなる．
　仕方なく，ホテルのロビーで，50ドルをズロチに交換する．180.31ズロチであった（$100＝360.62ズロチ）．昨日より，ちょっとレートが悪くなっている．ちなみにＴＣを現金にするのは，ホテルでは無理であった．
　 今夜は，学会主催のレセプションがある．それまでは，自由時間である．部屋でぐずぐずしていても仕方がないので，すぐに中央広場をそぞろ歩きする．
　登山用品店に入ってみる．なかなか魅力的な商品が並んでいる．雨具を買いたいなと思ったが，お金がもったいないので止めた．
　 広場のあちこちをスケッチしたいと思ったが，運悪くトイレへ行きたくなった．やむなくホテルへ引き返す．
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）
「ポーランド訪問記」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2d0e9cfb0d2c45a5f96c611a012fbf15
「ポーランド訪問記」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/03e93aeabb4c5671736f31ead1c64d4b

　　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

[編集後記]

２０１１年８月１４日（日）　晴．相変わらずの猛暑

　簡単にメモしておこう．
　賑やかな日曜日．相変わらず蒸し暑い．
　昨日より長女，次女一家が我が家を訪れている．孫5人を含む10人での賑やかな日が2日間連続する．娘達総出で三食を準備する．
　そろそろ，9月の展覧会に出品する水彩画と，同じく9月に某学会研究会で報告する内容の精査に掛からなければならないが，今日一日は最初からないことにして，すべての準備はお預け．ひたすら家族と一緒に過ごすことにする．
　それにしても，蒸し暑い毎日である．
　鎌倉は避暑地の筈なのに，我が家のある辺りの気温は軽く30℃を越えている．
　何となくボヤボヤしているうちに，日曜日は終わった．何時も見ているテレビ番組「笑点」を見るのも忘れた．
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（愚痴おわり）