＜鎌倉山崎の梅＞
閑話休題：没にした鎌倉観梅のルート案
２０１０年２月１７日（水）
＜またもやブラブラ歩き＞
■鎌倉山崎の梅
このところ，毎日がスッキリしない天気である．昨夜，多分，丹沢の山々には降雪があっただろう．そうなると，堪らなく丹沢へ行きたくなるが，今日はちょっとした用事があるので，残念ながら丹沢行きを諦める．
午前中に雑務を終えて，午後から用足しに大船まで出る．どうせ大船に出るのなら，少しでも運動不足を補うために，大船まで歩いていくことにする．標高差64メートル，歩行距離約2キロメートルのプチ散策である．
13時頃家を出た私は，例によって，鎌倉中央公園の正面入り口から，公園に入り山崎口に抜ける．あいかわらず外は寒い．今日も公園は人影疎らである．街のど真ん中に，こんな立派な公園なのに，訪れる人が少ないのは如何にも勿体ない感じがする．
山崎口から公園の外に出る．昔からの民家が雑然と立ち並ぶクネクネ道を辿って，薬師寺跡を通過．JR横須賀線に架かる跨線橋を渡って，大船に出る．
途中，何軒かの民家の庭先で見事に咲いている梅の花を何本も見付ける．私は梅の花をデジカメに収めながら散策を続ける．
■買う気がないのにパソコン売り場をウロウロ
大船で用事を終えてから，大船駅近くのヤマダ電機に立ち寄る．特段，今すぐ欲しいものはないが，パソコンやデジカメの売り場を隅から隅まで見て回る．
ソフトウエアの売り場では，最新版のATOK2010が欲しくなるが，今日のところは買わないことにする．最近，月額300円ほどでATOKが使えるので，そちらの方が経済的なのかもしれない．
また，現在使用中の某社のセキュリティソフトも，間もなく契約期間の1年になる．さて，どうしよう？ 同じソフトを延長して使うか，それともこれまで使ったことのないソフトに鞍替えしようか・・・そんなことを考えながら，辺りを小一時間ウロウロする．
パソコン売場に戻る．各社の春モデルを見て回る．昨秋辺りからノートパソコンも，テンキー付が主流になってしまったようである．私のように文章や写真ばかり弄くっているものにとっては，テンキーなどあまり必要がない．むしろテンキーが付いているだけ，パソコンの前に座った時に，自分の位置が中心から左へずれてしまい，反って使いにくい．また，キーピッチが上下左右ともに19mmが確保されていないと，使いにくくて仕方がない．
それと，まあ，何と言おうか，パソコンもすっかり家具調になり，やたらにピカピカしていて，私のように古い人間には，落ち着きがないように思えて仕方がない．でも，まあ，買う気がないのに，ウジャウジャと愚痴っても，何の足しにもならない．
でも，やっぱり，新しいパソコンが欲しいな．
＜鎌倉台で見掛けた梅＞
■160円のコーヒー
夕方になる．そろそろ家へ帰ろうと思う．
買い物客で賑わう仲通りを，ほんの2～3分，大船駅の方に歩いたところにある某喫茶店に入る．相変わらず店内は沢山のお客で混雑している．
ケチなことを言うなと言われるかもしれないが，この店ではブレンドコーヒー（小）が1杯160円である．とにかく安い．しかし，店内は清潔で店員もハキハキしていて，とても感じが良い．近所のコーヒー店の210円コーヒーに比較しても，何ら遜色がない味である．
店内を見回す．若い人から年配者まで，実に多種多様な方々が居られる．
私はコーヒーを味わいながら，
「さて，明日の鎌倉観梅・・・どうしようか」
と考え続ける．
明日は五十三次洛遊会のメンバー約20人の鎌倉観梅のお相手をすることになっている．でも，残念なことに明日も天気は悪そうである．そうはいっても，早春の象徴である梅には雪が付き物である．まして，雨ではなく雪にでもなれば，雪に覆われた社寺仏閣と梅の花の取り合わせは，滅多に見られない取り合わせ担う．
「社寺に咲く梅を見ようとすると，参観料も結構掛る・・・そんなに沢山のお寺さんを廻るわけにもいかないな．さて，どうしよう？」
私は，迷いに迷うが，どうせなるようにしかならない．明日，実際の天候を見て，臨機応変にあちこちを案内しようと決心する．
＜大船駅近くの160園のコーヒー＞
■壮絶な生き方に感銘を受ける
夕方家に帰る．
テレビのスイッチを入れる．偶然，昔のテレビ番組「クイズダービー」でお馴染みだった某教授が映っている．体中の筋肉が衰えていくALSとかいう難病を患っておられる痛々しい姿を拝見して愕然とする．テレビで馴染みだったふくよかで人懐っこい姿が目に焼き付いている，あの頃の印象と，余りにかけ離れたお姿である．
その教授が，テレビに出て，ありのままの自分の姿を視聴者に見てもらうというのだから凄い．テレビのインタビューの中で，病気で声が出せない教授は筆談で返事をする．その中で，
「（自分の）ありのままの姿を受け入れる・・・そして，人生を楽しく生きる・・」
という発言をされていた．
教授は，まだ，私より少し若いのに，随分と苦労されている．頭が下がる．
同時に，今の自分には，応分の老化は進んでいるものの，特段，痛かったり患っているところはない．これだけでも，十分に幸せなんだと，改めて思い知らされる．
■三井さんに出会った日から1年になる
夕食後，自分の部屋に戻って，少しばかり，資料整理を進める．
たまたま，去年の今頃の塔ノ岳登頂記録に目を通す．昨年3月初旬，塔ノ岳に登った私は，雪の花立山山頂で，偶然，ペルーのコフップ山荘のオーナーで登山家の三井さんと出会った．三井さんには，一昨年，ペルーのブランカ山脈にあるピスコ山（標高約5,750m）登頂の折に大変お世話になった．
その三井さんも，昨年，ワスカラン山登頂中に現地ガイドと一緒に，崩落してきた氷河に巻き込まれて，帰らぬ人となってしまった．
私の記録帳には，元気な三井さんの写真が残っている．私は，写真を見ながら，居たたまれない気持ちになる．
「あのガイドの可愛い息子さんは，今，どうしているんだろう？ 山荘はどうなったんだろう？」
それにしても，山は本当に怖いところだなとつくづく思う．
＜2009年3月5日，花立山山頂で三井さんに追い付く＞
※このときが，三井さんとの最後のおわかれになってしまった．
＜没にした鎌倉観梅のコース＞
■一向に天気が回復する兆しがない
いくら天気予報を見直しても，明日の鎌倉地方の天気予報は好転しない．もっとも，パソコンに「てんき」と入力したら，いきなり「転機」と出てきた．正にこの悪い予想が転機してくれればありがたいが，どうやら朝8時頃までは雨か雪のようである．たとえ雨がやんでも泥んこの悪路をおしてまで山中を歩く気にはならない．したがって，明日は，観梅を兼ねて，鎌倉駅周辺から光明寺界隈までの社寺史跡を巡るのがせいぜいだと思い始める．
そうなると，迷いながら作った鎌倉観梅のコース案は「没」ということになる．でも，折角作った案なので，後で使うことを前提にして，とりあえずは，このブログに記録しておこう．
■大船を起点として，大船北部から藤沢東部を廻る案
この案は，大船が起点，終点である．
なお，下図はバス停「鎌倉中央公園入口」を起点として作ってあるが，これを大船駅起点にして，まず最初にフラワーセンターを訪れる．その後は，赤い仙に沿って，ぐるり一回りして，鎌倉中央公園から大船まで歩く．
ちょっと健脚向き．
フラワーセンターで季節の花を堪能した後，梅の名所で静かな貞宗寺境内を拝見，園光寺，久成寺，二伝寺，日枝神社，村岡城址公園，長福寺，皇大神宮，御霊神社，兜松，天満宮，泉光院，湘南モノレール町屋駅に出る．ここからモノレールで大船へ戻っても良いだろう．
もし，時間があって，脚力に自信があったら，町屋の坂を登って，鎌倉中央公園で一休み．ここからバスで鎌倉駅，大船駅に出られるが，歩いてもせいぜい2キロメートル．大したことはない．
■鎌倉駅から十二所果樹園を一回りする案
この案は，鎌倉が起点，終点である．幾分，オーソドックス．
まずは，鎌倉駅から歩き出す．梅の名所として有名な宝戒寺，絵柄天神，瑞泉寺と廻る．その後，天園ハイキングコースに入る．途中から十二所神社に抜ける．ここから，十二所果樹園を見学する．天気が良ければ，果樹園の展望台から，遠く千葉の海岸まで展望が開ける．反対側を見ると相模湾が見渡せる．
その後，池子弾薬庫跡の境界沿いに南へ進む．途中から，少し籔の悪路を下って，光触寺に下山する．ここから，裏道を通って大慈寺跡，明王院へ抜ける．少しの間，我慢して自動車の往来が激しい金沢街道を鎌倉方面に向かう．
途中から，再び裏道に入る．時間があれば浄妙寺，熊野神社を参拝するのも良い．あるいは，犬懸橋辺りから田楽辻子，釈迦堂口を通り抜けて大町へ．安養院，上行寺，妙本寺の梅を観賞してから，本覚寺を経由して，鎌倉駅に戻る．健脚向きのコースである．
残念ながら，雨天ならこのコースも没．
<<今日は，いろいろなことを書いてしまい，取りとめもない記事になってしまった．>>
（おわり）
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「鎌倉あれこれ」の前回の記事
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