ロッキー山脈紀行(25)：第５日目(3)：アスペンのホテルに戻る

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜レストランで夕食＞

　　　　ロッキー山脈紀行(25)：第５日目(3)：アスペンのホテルに戻る
　　　　　　　　　　　　　（アルパインツアー）
　　　　　　　　　２０１０年８月１９日（木）～２８日（土）

第５日目：２０１０年８月２３日（月）（つづき）

＜登山口入口から小さなコンビニへ＞

■往路を辿って山岳道路ルート82へ
　エルバート山の登頂を終えた私達は，登山口入口で2台の専用車に乗って，往路を辿り，昨夜から連泊するアスペンへ戻る予定である，
　16時48分，私達を乗せた専用車は，登山口入口を出発する．
　まずは，舗装されていない悪路を，ゆるゆると下る．往路では真っ暗だったので何も見えなかったが，深い谷間の間を縫うように下る道である．悪路にユサユサ揺られている内に段々と眠くなる．ついウトウトとしている内に，ルート82に出る．舗装道路に出ると，急にユサユサがなくなり，専用車の速度が増す．九十九折りの結構な山の中を通る道路である．富士山より高いところを通る山岳道路である．

■小さなコンビニで飲料水を購入
　17時丁度に路傍にある小さなコンビニの前で停車する．お店の広さは，せいぜい数十平方メートルしかない．狭い通路の脇に白髪の老婆が1人で店番をしている．先客が2～3人居る．店番は結構忙しそうである．老婆は指先を舐め舐め，お札を数えて釣り銭を渡す．結構，焦れったいほど時間が掛かる．
　店に入る前から，ネイトさんに，
　「小さなコンビニですから，品数は少ないですよ・・」
と言われていたので，少ない品数でもビックリはしない．
　支払いの行列に並んで，飲料水2ボトルを，1本1ドルで購入する．
　ポケットにある小銭を全部出す．すると，老婆は，
　「・・2ドルには一寸足りないようですよ・・」
と老眼鏡越しに，私に言う．仕方なく10ドル紙幣で支払いを済ませる．　

＜アスペンのホテル＞


＜アスペンに戻る＞

■アスペンのレストランで夕食
　18時17分，アスペン市内のコンドミニウムホテル（Codominium Hotel）に到着する．このホテルのレストランで夕食である．
　私は，まだ，腹の調子が元通りになっていない．食欲が全くない．皆に心配を掛けるのも悪いので，
　「まだ，昼食が胃の中に残っている感じで，全く腹が空いていません．メインディッシュは要りません．オレンジジュースと前菜それにデザートだけ貰います」
とネイトさんに言う．
　前菜も結構なボリュームである．食べている内に，何となく腹の調子も正常に戻ってくる．
　デザートは，大きなアイスクリームが2個である，日本の感覚では，十分に2人前である．腹の調子が悪いのに，こんなに沢山食べたら，胃に良くないのではと心配になるが，成り行きで全部食べてしまう．



＜前菜＞

　　　　　　　　　

■Ｙさんと雑談
　夕食後，暫くの間，東北地方から参加された長身のＹ氏と雑談する．Ｙ氏は東北弁丸出しの方だが，某高校の校長を務めていた紳士である．私が信州の田舎から，東北地方の某大学を卒業したので東北地方には強い愛着がある．できれば仙台で就職したかった．でも，残念ながら，当時，仙台には働き口がなかった・・等々と話す．
　「長野県から，○○大学に入るのは大変だったでしょう・・」
と私を見直す．
　「いえいえ，昔のことで・・当時は偏差値などなく，競争率もせいぜい2～3倍．気楽に受験しましたよ」
　雑談を続ける内に，
　「ＦＨさん・・今日はＸさんから，あんなことを言われて，気分を害したでしょう・・」
と同情してくれる．
　「いえ，まあ，・・でも，あと，数日の辛抱ですから・・仲良くやりますよ」
　私のことを理解してくれるＹさんに，心から感謝する．
　辺りは夕暮れ．満月が輝いている．
 

■インアットアスペンに戻る
　19時40分頃，再び専用車に乗って，コンドミニウムホテルを出発する．とっぷりと日が暮れている．
　ほどなく，19時52分，宿泊ホテルのインアットアスペンに到着する．昨日からの連泊である．
　とりあえずは，同室のＳさんと交代でバスに浸かる．そして登山の後片付けと，明日，出発の準備をザッと完了させる．
　21時頃，就寝する．
　こうして，今回の旅で最大のイベントであるエルバート山登山は無事終わった．
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）
「ロッキー山脈紀行」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b47d94d331af861b9220d67faa546a1a
「ロッキー山脈紀行」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b4ada83ce271942abea13410e7db717a

[加除修正]

2010/11/2　転換ミス数カ所訂正


[編集後記]

２０１０年１０月２９日（金）

　元々の予定は，今日から2泊3日の予定で，五十三次洛遊会のメンバーと一緒に，中山道中六十九宿の旅に出る予定であった．ところが，季節外れの台風14号のお陰で，計画は会えなく中止になった．残念至極．そこで，ぽっかり空いた3日間の過ごし方が問題だ．
　私は，メンバーに，11月1日，予定の最終日に鎌倉散策をしないかと提案した．その結果，急な提案にも関わらず，10人もの参加希望があった．大多数の方々は，私と同じ思いに違いない．
　今日１日は，突然だが雨中の好天日である．私は，急遽，丹沢塔ノ岳を往復した．丹沢の紅葉は丁度見頃を迎えている．素晴らしい一日になった．

２０１０年１０月３０日（土）

　予報では，台風14号が，今日，本州南沖を北東に進むという．午後から風雨が強くなるようである．私は小さな用事を済ますために，午前中に大船まで往復する．本当は大船まで歩いて行きたいのだが，強い雨ではやむを得ない．バスを利用する．ちょっと運動不足である．
　用事を済ませた足で，駅前のＹ電機に立ち寄る．台風のためか客もまばら．店員の方が多い感じである．店員は手持ち無沙汰なのか，私が一寸立ち止まると，すかさず説明にくる．
　商品を見ている内に，次々に欲しいものが目に付く．軽量なネットブックも欲しい．高機能の一眼レフデジカメも欲しい．テレビも欲しい．Office2010プロフェッショナルも欲しい．大型モニターも欲しい．Ａ３対応の多機能プリンターも欲しい．足のマッサージ器具も欲しい・・・と，切りがない．それで，結局は乾電池4本パックを1個だけ購入して帰宅する．バカみたい．
　夕方，右足中指の爪先がパカパカしているのに気がつく．そういえば，数週間前に，靴の具合が悪かったのか，黒くなっているのに気がついた．その後，特段，痛くもないので忘れていた．ところが身体の機能は大したものである．当の本人が知らない間に，黒い爪の下で新しい爪が作られ，今日，突然，新旧の爪の交代が行われた．
　考えてみれば，身体は不思議な存在である．当の本人が希望しないにも関わらず，勝手に病気にもなるし，治ったりする．知らない間に，自動的に呼吸をしたり脈打ったり．実に不思議．
　要するに，私は，私の自由にならない私の身体に仮住まいしているだけの存在なのだ．でも，健康診断を毎年続けている．なかなか自分の自由にならない自分の身体なのに・・
　こんな話，もういいか・・・ご尤も，ご尤も．
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（愚痴終わり）