中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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閑話休題;惜別!2014年

2014年12月31日 20時19分42秒 | 閑話休題:日々雑感

           閑話休題;惜別!2014年
            ★★この1年を振り返って★★

2014年12月31日(水)
 

<この1年の趣味>

■今年も多忙だった
 あれよあれよという間に,今日はもう大晦日である.午後になると3人の子供達が孫を連れて我が家に集結する予定である.総勢13人となるはずである.彼らはNHKの紅白を見ながら我が家で1泊することになっている.
 幸いなことに今日も朝から絶好の小春日和である.私は老妻と一緒に13人分の寝具類を2階のベランダに干すことにする.何枚もの布団を,1階から2階まで上げ下ろしするのは結構大変である.それに,これだけの人数を迎え入れるには,あれこれと不足するものがあるので,私は今日もリュックを背負って大船まで買い物に出掛けるつもりである.
 今年1年を振り返ると,とにかく多忙だったなというのが実感である.幸いなことに.馬齢を重ねた私を頼りにしてくれる方々が居られるので,細々ながらもいくらかの日銭を稼いでいる,でもこの細々とした仕事は,文字通り細々なので大した負担にはなっていない.実際のところ,実に馬鹿馬鹿しいことだが,下手な横好きで手を広げているいくつかの趣味が私を多忙にしている.
 "そんなことを言うんだったら,そんなシンドイ趣味などやらなければ良いじゃないか…"
と皆さんから即座に言われてしまいそうである.ごころがギッチョン,そんな簡単に割り切れるものではない.

■年令と趣味
 私の趣味はどれもこれも当該趣味に共感して下さる方々が居られないと成り立たないものばかりである.言い換えれば共感して下さる方が居られるから当該趣味を続けることができるとも言えよう.
 今,現在の私の感想は,自分の人生の中で今が一番楽しいような気がする.その理由は,とにかく没頭できることがいくつかあるということだろう.でも一方では,誰に頼まれたわけでもないのに,あれもしよう,これもしなければ…と思っている間に貴重な一日が瞬く間に過ぎてしまうという欠点もある.
 私を忙しくさせている元凶の主なものは山登り,お絵かき,街道歩き,当該ブログの四つである.それぞれにお付き合いしていただける沢山の知人,友人が私の活力の源泉の一つになっているのは疑いもないことである.
 私が山登りを始めたのは,大方の皆様より大分遅く60歳代中頃のことである.今のところは年間50~60回ほど塔ノ岳に登っているが,これも加齢とともに体力が減退するので,何時までも続けるわけにはいかないだろう.そんなこともあって,70歳代中頃から,登山より登り下りが少ない街道歩きを始めた.これも始めてみるとなかなか面白いので,すぐにのめり込んでしまう.
 しかし,街道歩きも登り下りが少ないとはいえ,応分の体力がないと中々歩けない.従ってそう遠くない何時の日にか,続けられなくなるに相違ない.そんな恐怖感もあって,余り歩かずに続けられる水彩画を始めた次第である.序でに言えばブログなどSNSもパソコンかスマホさえあれば何とかなるので有り難い.
 そんなわけで,私に生きる活力を与えてくれる寄与度と年令の関係を図示すれば,下の図のようになるだろう.でも,この図も,私は永遠に眠り続けるようになったら.当然中断されてしまう.


<今年を振り返る>

■まずは記録
 私は出掛けるときに,必ずオンボロカメラを持参するようにしている.別に芸術写真を撮る積もりはないので,有り体に言えばほどほどに写ればOKということにしている.
 登山や街道歩きから帰ってきたら,ラップタイム,登攀下降高度,水平歩行距離.歩行速度,登攀速度,下降速度などをパソコンを使って整理する.そしてこれらの記録を時系列的にファイルする.
 下の写真は2014年1年間のファイルである.
 私の部屋には,こんなファイルがもう何冊を乱雑に転がっている.こんなファイルに興味を持っているのは家族の中でも私だけ.
 「…シンドイ思いをして,せっかく山頂まで登ったのに,すぐ降りてくるなんてバカみたい! 何で山になんか登るの…?」
というのが,偽りのない感想のようである.
 寒い早朝4時過ぎに真っ暗な中,塔ノ岳目指して出掛ける私は変人扱いである.いや実際の所,客観的に見たら変人かも知れない.でも,変人でも良いやと私は思っている.
 
<2014年の行動記録>         <その中味>

■登山雑感
 今年一年を振り返って,登山の途中で,全くケガをすることもなく過ごせたのは本当の良かったナと思っている.
 その一方で,今年は,大変お世話になった山岳ガイドが山で遭難されたり,身近の方もお一人亡くなられたり,山で転倒してケガをされたり…
 山学校のガイドから,
 「
山では,1に「安全」,2に「安全」,3,4がなくて,5に「安全」…」
と常日頃聞かされていたことを思い出す.実は,こう言っていたご本人が北アルプスの某所で事故に遭われ,ガイドをやめてしまった・
 私流に考えれば,安全の第一歩は,とにかく登山中に「転倒しない」である.それには山の歩き方を忠実に守ること…これに尽きる.
 次に大切なことは,ムリをして登らない.言い換えれば頑張らないこと.具体的には脂汗を流したり,ハアハアと呼吸が乱れるような登り方をしないこと.
 「頑張って…」
は山では禁句だと私は思っている.

■来年の登山は…?
 と座を続けるには,応分の体力が要る.自分の体力に合った範囲で継続したいなとは思っているが,こればかりは自分の意思だけではどうにもならない.何時突然の病に侵されるかは"神仏のみぞ知る”である.
 でも,まあ,許されるならば塔ノ岳は年間50~60回,その他の山野は40~50回程度を目安にしたいなと思って居る.そう…暇とお金が許すならば1回ぐらいは海外にも出掛けたいが,どうなることやら…

■水彩画
 今年は40号と20号の水彩画を合計5枚画いて春秋の神奈美展に出展した.
 ”1年に絵を5枚ぐらい画くのなんて,どうということないだろう…”
と思う反面,実に辛いなとも思う.
 実は毎度のことながら,"何を画くか”を決めるのに,あれこれと迷いがあって,中々決められない.この段階が実に辛い.書き出してしまえば,画面の上に勝手に絵が浮き上がってくるような感じで,比較的スムーズに作業が進む.
 でも,今年は,展覧会に出展するのも考え物だなという気分が湧いてきている.というのも展覧会ありきという不純な動機で,自由奔放な気分のまま絵を画くことが出来なくなっているような気がしているからだ.
 ”いっそのこと,○○協会を退会して,以前のように雑記帳を片手に,ボールペン画を画き歩いていた方がいいかな…”
なんて思う今日この頃である.
 …ま,それはともかく,晦日に40号の水彩画の下書きを始める.鉛筆による下絵が完成する頃には,多分,年末年始の騒ぎが終わって静かな毎日になっているだろう.
   
<今年出品した絵>

街道歩き
 五十三次洛遊会の皆さんと一緒に歩いた甲州道中の旅は4月に無事全行程を踏破した.実に楽しく思い出の多い旅であった.
 これで私は五街道の内,東海道,中山道中,日光道中.甲州道中の4街道を歩いたことになる.ゆっくりと歩きながら,風物を楽しむのは実に良い気分である.
 次にどこの街道を歩くか?
 私は迷った末に,来年(2015年)は善光寺街道・善光寺西街道を歩いてみたいなと思い始めた.
 当初,私は独り旅をするつもりだったが,街道歩きの方々の中にもし当該街道を歩きたいかたが居られたらご一緒しても良いかなと思い始めた.そこで,五十三次洛遊会定例会のときに,当該街道を一緒に歩かないかと提案した.
 現在の所,参加者の有無は分からないが,来変は梅や桜の花が見頃な頃を見計らって,信濃路をそぞろ歩きするつもりである.

■SNSとブログ
 後学のために,当ブログの他に趣味人倶楽部.フェースブックなどいくつかのSNSに籍を置いているが,正直,バーチャルな世界には,どうも空疎感が漂う感じがする.
 まあ,ボケ防止のために2~3時間/日程度はPCの前に座って,キーボードを打つことを続けようかと思っている.

<急に子供達家族が集りはじめる>

■まずは布団干し
 幸いなことに今日は朝から天気は上々.
 "ならば…”
ということで,2階ベランダ一杯に布団干し.重たい布団を1階から2階へ運ぶ.
 実は,こんなことを雨天でない限り,もう何日も続けている.なにしろ13人分の布団干しをしなければならない.
 昨年から重いものを持つ仕事は私1人でやらなければならない事情がある.そんなわけで,暮れが迫ったお天気の良い日には,塔ノ岳行を中止して,布団干しだの買い出しだのに専念している.
 そう!…重たいゴミ出しも私がしなければ…

リュックを背負って…
 午後,私はリュックを背負って,今年最後の買い物のために大船へ向かう.子供達家族が夕方から続々と押し寄せるから,彼らのために不足しそうな食料品を大量に購入するためである.
 "孫達,ジュースを沢山飲むから買ってきて…"
 私はまずは大船に向かう途中のスーパーに立ち寄って,大きなペットボトルのジュース類,紙パックの牛乳など数本をまとめ買いする.総重量10キログラムぐらいか,リュックに入れるとズッシリと重い.
 でも,そこはいつも山登りで鍛えた身体である…たとえ老骨でも.一旦背負ってしまえば10キログラムぐらいの重さは,どうと言うこともない.私は,名残の紅葉が美しい鎌倉中央公園を経由して帰宅する.

まるで台風のように…
 夕方,ほぼ同じ時刻に孫を連れた子供達が次から次へと到着する.玄関はたちまちの内に靴で一杯になる.
 かなり乱雑ではあるが,玄関一杯に並んだ靴やスリッパをみて,私は苦笑する.
 数年前,同じように靴を並べた玄関の写真を撮ってブログに載せたところ,読者の1人から,
 "何と乱雑な…教育がなっていない”
という趣旨のコメントを頂戴したことがある.私は玄関を眺めながら,あのコメントを頂戴したときに比較して,孫達が履いている靴が随分と大人びているのを,ニヤニヤしながら眺めている.
 "孫達,それぞれ,随分と大きくなったな…"
 私は孫達が元気に育っているのが,自分のことのようにとても嬉しいのだ.

 
<玄関に並んだ夥しい靴:7年前;2008年
>             <玄関に並んだ夥しい靴;2014年大晦日>

■タイのB級グルメ
 夕方,タイのバンコックに駐在中の長男が成田経由で帰国する.
 タイから,孫達のために沢山の食材を買ってくる.食材の包装がなんとも愉快なので,食材を並べてデジカメに収める.
 どれもこれも,日本で売られているものと,どこかそっくりで,日本の食品の海外進出振りが垣間見える.

<タイのB級グルメ>

■13人分の年越し蕎麦
 さて,年越し蕎麦.
 13人分の蕎麦作りは,結構大変.家にある鍋を総動員してつゆ作りに励む.でも平素ジジババ2人暮らしなので,電子レンジの火口は二つしかない.出来た順にレンジから下ろして,つぎの鍋をレンジに乗せる.
 先に作った方は冷めてしまいそうである.
 でも,まあ,そんなこんなで,今年も,まあ,まあ,何とかほぼ無事に年を越せそうである.
          

<電子レンジはフル回転>

■静かに暮れる2014年
 19時を過ぎる.
 NHKの紅白歌合戦が始まる.家族全員がテレビに釘付けになり始める.私は紅白歌合戦には全く興味がない.チャカチャカしていてうるさいばかり…という印象しかない.
 家族が夢中になっている最中に,そっと抜け出して,2階の自室に立て篭もる.そして,このブログ記事を書いている.
 もう,あと数時間で新年を迎える.
 この2014年は私にとって,どんな年だったんだろう.私はブログの記事を認めながら,今年あった出来事を静かに振り返っている.
 まもなく来る新年こそ,私や家族にとって良い年になるように祈念して止まない.
 ”2014年さん,さようなら…お元気で”
 私は,もう二度とまみえることのない2014年を,惜別の念を持って見送っている.
                                      (おわり)
「閑話休題」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d08970893b2473fdf5fd7cd613b7ced0
「閑話休題」の次回の記事
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