<リオルデサ渓谷を望む>
ピレネー山小屋縦走トレッキング;第7日目(1);ゴリッツ小屋からグランダスデルソアゾへ
(アルパインツアー)
2018年8月18(金)~27日(日)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6c7d2ac645dd94044adbe25ea3d8be03
第7日目;2017年8月24日(木) 晴
<ルート地図>
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<コリッツ小屋の朝>
■早朝からうるさいな
コリッツ小屋は狭くて息苦しいが,1人当たり幅70~80センチメートルの寝場所が確保されているので,寝返りをしても,隣に寝ている人とぶつかる心配はまずないので,富士山や北アルプスの山小屋よりはずっとマシかもしれない.
4時半頃になると,女性軍がゴソゴソし出す.うるさいなと思いながらも,ウトウトと半分眠っているような起きているような曖昧な状態で早朝の時間を過ごす,
特に気になるのが,無神経にヘッドランプの光を眠っている人の顔に当てることである.多分自分がと書くに寝ている人に迷惑を掛けていることに気がつかないでやっているんだろうが,もう少し周囲に気を遣って欲しいなと思いながら,ウトウトを続ける.
6時頃起床.
小屋の外にあるトイレに向かう.外は寒い.トイレに向かう木製のすのこが夜露に濡れていて滑りやすい.
■簡素な朝食
6時30分から朝食である.
座席は自由席.考えるのが面倒なので,昨夜の夕食のときと同じ場所に座る.
朝食はバイキング形式だが至って簡素である.ミルク,コーヒー,紅茶の飲み物と,コーンフレーク,パンなど品数は少ない.
私の教職は,下の写真の通りである.
仕上げはコーヒー,
<簡素な朝食>
■早朝のコリッツ小屋風景
15分ほどで朝食を終える.
歩き出しの予定時間,7時30まで,まだ少々時間があるが,狭い小屋の中に居ても仕方がない.昨日苦労してリュックなどを押し込んだロッカーから荷物を取り出して,小屋の外へ出る.
今は夏時間なので,7時を過ぎても,夜はまだ完全には明け切っていない.私と同じように,もう小屋から外に出ている人が何人も居る.
昨夜は気がつかなかったが,小屋の周辺の丘には沢山のテントが並んでいる.丘の向こうには落差が大きい圏谷の一部が見えている.
上空は青空,水平線には雲が湧いている.どうやら今日の天気は,まあ,まあ,のようである.
<早朝の小屋前>
<ゴリッツ谷の縁を歩く>
■ゴリッツ小屋から歩き出す
出発時間の少し前に,現地ガイドのPBさんとツアーリーダーのHDさん,それにツアー参加者の全員が小屋の前に集まる.皆さんなかなかパンクチュアルである.
HDさんから,
「皆さん,適当にストレッチをしてください…」
と一同を促す.
各自適当にストレッチをするが,中には”そのやり方は良くないな”と思われる我流の方も居られるが,差し出がましいので見て見ぬふりをする.
7時00分,PB三を先頭にコリッツ小屋から歩き出す.
何時もの通り,私は列の一番最後.途中で写真を撮りながら気ままに歩くことにする.
目の前には痔地を深くえぐり取ったようなゴリッツ谷(Valle de Gariz)が見えている.私たちは,暫くの間,この谷の左岸の崖沿いの道を歩くようである,
<コリッツ小屋を出発>
■ゴリッツ谷断崖沿いの道
7時42分頃,断崖沿いの道に入る.進行方向右手は切り立った断崖になっている.当たりは礫混じりの傾斜地である.多分,周囲に牛は見当たらないが,多分放牧地として使われていると思われる.ただ見渡す限り樹木は一本も生えていない.
私たちは,壮大な谷を見下ろしながら,緩やかな下り坂を歩き続ける.
<ゴリッツ谷断崖沿いの道>
■眼下のリオアザラス川眺めながら休憩
7時59分,標高2,040メートルの断崖上で最初の休憩をとる.
眼下にリオアザラス川(Rio Arazas)が大きく右にカーブしながら流れているのが見える(冒頭の写真).なかなか壮大な眺めである.
<リオアザラス川を眺めながら休憩>
<ゴリッツ谷沿いの登山道>
■断崖を下る
8時10分に休憩を終える.
暫くの間,断崖の縁を歩いてから,8時22分頃,断崖の上から,ゴリッツ谷を下り始める.岩礫混じりの細いジグザグ道を下り続ける.
途中で”Cola de Caballo”の案内標識を通過する.
<Cola de Caballoの標識>
■馬のしっぽ滝
8時39分,姿の良い滝が見える場所を通過する.
PBさんに,
「…綺麗な滝ですね.この滝,何という名前ですか…」
と伺う.
「…あれですか,”馬のしっぽ”という名前ですよ…」
と英語で教えてくれる.ただ,現地の言葉(スペイン語かな)で何というのか聞き忘れたので,地図を見ても,この滝の位置が今ひとつ良くわからない.
この滝の滝壺へ降りる踏み跡道が見えている.
”凄いところだな…”
と思いながらよく見ると,私たちが降りていく道の続きである.
”あそこまで下るんだ…”
<馬のしっぽ滝>
■ジグザグの急坂を下る
8時40分頃から,さらに急なジグザグ道を下り始める.それなりの高度感がある.足下に注意しながら,ゆっくりと下り続ける.
はるか下にゴリッツ川が見えている.
”あそこの川岸まで降りるんだ…まだまだ先が長いな…”
<急坂を下り続ける>
■馬のしっぽ滝で休憩
9時05分,馬のしっぽ滝がよく見える場所で休憩を取る.標高1,760メートル.滝壺のすぐ先に橋が架かっている.
休憩を終えて,9時15分,また歩き出す.
<馬のしっぽの滝で休憩>
■橋を渡る
歩き出してすぐに,橋を渡る.
ここから先は右岸沿いのなだらかな下り坂を歩き続ける.
<橋を渡る>
■川沿いの散策路
右岸の川岸をノンビリとした調子で下り続ける.私は相変わらず列の一番後ろの方,写真を撮りながら勝手気ままに歩き続ける.一番後ろが気楽である.
<川沿いの道>
■川岸で休憩
9時38分,見晴らしの良いところで写真タイムを取る.すぐ先に作業小屋らしい建物が見えている.
手前には厳しい岩山が聳えている.川を眺めながら,暫くの間,休憩である.
近くに案内板が置かれている.この案内板にはこの当たりから見える冬の山の写真が飾られている.写真の中には山の名前が沢山書かれているが,何語か分からない言葉である.英語なら何とか読めるが,ここの言葉は何語か分からないが,とてもでではないが全く読めない.
”全く読めないんなら,看板の写真を撮っても仕方がないな…”
<川岸で休憩を取る>
■前方に見える山
休憩してイブ場所から,三角形の山が見えている,PBさんに,
「前方に見えている山,名前何て言うんですか…」
ち伺う,.
「うん,あの山かね.あれはセルディー山って言うんだよ…」
英語でのやりとりなので,”セルディー”がどうしてもうまく聞き取れない.何回も聞き直して,メモ帳にカタカナでセルディーと認める.
帰宅後,現地で購入した25,000分の1の地形図で,セルディー山を探したが,それらしいスペルの山がどうしても見つからない.やっぱり正確に聞き取れなかったらしい.
9時43分,休憩を終えて歩き始める.
<絶景を見ながら写真タイム>
<グランダスデルソアゾ>
■橋を渡って石畳の道を歩く
9時47分,橋を渡る.ここからは鉄平石によく似た石が敷き詰められた道に変わる.
9時58分,平坦な道が終わって,ジグザグの下り坂になる.
<橋を渡る>
■グランダスデルソアゾの展望台
ジグザグの坂道を下り終えて,10時05分,グランダスデルソアゾ展望台(Grandas del Soaso;標高1,720メートル)というところに到着する.
ここは石垣に囲まれた半円形の平地になっていて,ここからいくつもの滝が見えている.
私たちは滝を見ながら,10分ほど休憩を取る.
<グランダスデルソアゾ展望台>
■見事な滝
小さな滝が何段にも重なっている.川の水がザワザワと音を立てながら,いくつもの滝を流下している.
素晴らしい風景である.私は10枚ほどの写真を立て続けに撮りまくる.
”ここは絵になるな…”
私は,ここで絵を描きたいなと,フト思う.
<グランダスデルソアゾの滝の一部>
(つづく)
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「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の目次
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「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の索引
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