閑話休題;大分良くなったな,でも無理するなよ
(私の膝の痛み闘病記)(8)
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【教訓】
山登りやウォーキングで足に痛みが出た場合は,必ずスポーツのことが良く分かっておられる整形外科医の診断を受けること.
脚力が落ちるのが不安になって無理をしたらダメ.元も子もなくなるぞ.
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2015年5月21日(木) 雷雨後晴
■どうも脳味噌の調子が良くないぞ…
鎌倉地方もご多分に漏れず,明け方に激しい雷雨が通過した.丁度その頃,私はパソコンに向かって,とある作業をしていた.私は,
”雷が近くに落おっこったら,パソコン,オシャカだな.どうしよう…”
と,気にはしたものの,もうチョット,もうチョットとやっている内に,雷が通り過ぎてしまう.まあ,何と言うこともなくすんで良かったと思っている内に,今度は眠くなってくる.堪らず机に突っ伏したまま二度寝をしてしまう.その間に,実に下らない夢を見る.何時も夢に登場する私は,サラリーマン時代の苦労したことばかり.未だに現役時代のことがトラウマになっているのかと呆れてしまう.
6時少し前に,もう一度,パソコンの前に座る.実は5月末日が機嫌になっている仕事が中々上手く収斂しなくて困っている.この仕事はこの4月から現役復帰したばかりの私に課せられたノルマである.ところがすっかり水っぽくなった私の脳味噌は,仕事をしようにも,ボコボコと泡を立てるばかりで,昔のようにシャキシャキ,バリバリと行かない.これが実に焦れったくてイライラする.
“このバカ脳味噌め! お前なんか味噌汁にして飲んでしまうぞ…!”
とはいうものの,親から貰った脳味噌である.そんなに粗末に扱うわけにもいかない.
その内に,イライラがつのって,
“もう,やめた…!,こりゃあ…塔ノ岳あたりの山へ行かなければダメだな…”
そうはいうものの,去る3月に塔ノ岳から下山途中で怪我をした右膝はまだ完全には治っていない.まあ,自覚的には,95パーセントぐらいは治った感じはしているが…
■足底板の型取り
さて,今日は掛かり付けの整形外科クリニックで,足底板の型取りと,右膝の診断を受ける日である.予約時間は夕方である.足底板は保険適用で,1年半ごとに新しいものに作り替えることができる.これはまあ良いとして,右膝の診断が気になる.
このクリニックは大船駅近くにある.私は,予約時間の1時間前には大船駅に到着できるように,早々と自宅を出発する.もちろん,自宅から大船駅までの約7000歩の道のりは,バスは使わずに,ブラブラと歩く.途中通過した鎌倉中央公園では,散歩中のどこかの保育園の幼児達に会う.幼児達が実に可愛いので,ついつい見とれてしまう.
予定通り予約時間の1時間前に大船駅に到着する.私は駅前のマクドナルトに入って100円也のコーヒーを所望する.そして,カバンからのノートを取り出し,コーヒーを賞味しながら,例のノルマのテーマについて,またあれこれと思案をし始める.でも,思案の方向があちらこちらにぶれてしまうので,なかなか纏まらないうちに,予約時間の15分前,15時45分になる.
”下手な考え,休むに似たり…や~めたっ~と”
というわけで,思案は止めて,当該クリニックへ向かう.
クリニックの受付で手続きをする.まずは,足底板の型取りである.先客(先患者?)は数名.私以外は全て中高年の女性,つまり私と同年齢の方々ばかりである.
何となく気後れして,入口近くで経っていると,受付の女性から,
「どうぞ座って待っていて下さい…」
と私に椅子に座るよう促す.
私は,自分も負けず劣らずの良い年になっているのを忘れて,
“あ~ぁ…情けないなぁ…”
とガッカリした気分になって,空いている椅子に座る.実に惨めな気分である.
その内に,
「…FHさぁ~ん…どうぞ!」
と呼ばれる.
今日の義肢装具師は若い女性である.
「…では,靴と靴下を脱いで下さい…では右足から型を取ります」
私は指図されるままに,大きな煉瓦状の塊の上に右足を乗せる.この塊は細かいアワの発泡スチロールのような材質で,体重を乗せるとブツブツと音を立てながら潰れていく.左右の足の型取りが終わると.
「では,この足形に合わせて,足底板を作ります…仕上がるのは1週間後です.」
足底板作成費用は2万うん千円.ただ,市役所で手続きをすれば,私の場合,費用の70パーセントは保険負担になり手許に戻ってくる.有り難いことである.
■うん,大分良くなったな,でも無理しないで…
続いて,右膝の診断を受ける.こちらも予約をしてあるものの,結構待たされる.20分ほど待って,やっと私の番になる.
私の膝を診察した医師は,
「うん,大分よくなったようだな…,どんな様子ですか」
と私に質問する.
「お陰様で,普通に日常生活をしている分には,痛みはありません.ただ,念のため時々湿布薬(消炎テープ)は使っています,鎮痛剤の服用はしていません…」
と答える.
医師は,
「大分良くなっているけれど,まだ無理はしないように…」
と私に諭すように言う.
「では,(飲み薬はなしで)湿布薬の処方箋だけ出しておきましょう」
と言いながら,私の右膝に痛い注射をする.ヒアルロン酸の注射である.この注射を受けると,確かに膝が楽になるから有り難い.
■…で,山登りはどうする?
…ま,そんなわけで,私はもう暫く山登りは慎重にしようと思っている.
実は近々ARENAオフミの山登りの計画があるが,これは参加するかどうかビミョー….
また,仮に塔ノ岳に出掛けるにしても,当面は観音茶屋,頑張っても見晴茶屋止まりにしておくのが無難だ…というのが今の私の感想である.
振り返って見ると,怪我をした登山の前に,途中で足が痛いのに気が付いて中止したときがあった.あのときに,今受診しているドクターの診断を受けておけば良かったなとつくづく思う.それをしなかったばっかりに,結局,右膝が閾値を越えて故障が顕在化してしまった.一旦,顕在化をしてしまうと,なかなか始末に負えないことになる.
[ドクターお薦めの本]
■エッセンシャル思考
著者 グレッグ・マキューン かんき出版
待合室で待っている間に,当クリニックのドクターが書いたこの本の紹介を読む.全文は次の写真の通りである.
ドクターは冒頭で,この本の内容を「自分の人生に本当に必要なこと,大切なことをよく考え,自分の価値の優先順位を決めることです」と紹介する.
つづいて,
「”やらなくては”
”どれも大切”
”全部できる”
という三つの思い込みを捨てなさい.」
そして,
「”やることを決める”
”大切なものは滅多にない”
”何でもできるが全部はやらない”
の考え方に変えること」が大切だ指摘している.
そして「エッセンシャル思考とは,
”十分な睡眠を取り”
”よく考えて”
”自分の方向性を決め”
”今できることに集中することだ”」
と諭す.
また,「本当に必要なこと,ワクワクすることを選びなさい.本質でないものはドンドン捨てなさい」とのこと.
私はまだこの本を読んでいないが,ドクターの要約を見て,“なるほど…”とドッキリする.
さて,私にとって本当に必要なことは何だろうか.
*4月から始めた仕事は本当に必要なのだろうか.
*塔ノ岳登山は本当に必要なのだろうか.
*街道歩きは本当に必要なのだろうか,
*水彩画を画くのは本当に必要なのだろうか.
よく考えると,これらは全部必要ではないような気がしてくる.だから,「必要ってどういうことなの」という文字通り本質的な問題で引っかかってしまう.
”本質でないものはどんどん捨てる”といっても,なかなかそうは簡単にはいかないな…”
と改めて実感している次第である.
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■序でながら…
序でながら,同クリニックに次のような案内文があったので,参考までにブログに収録しておく.私の膝の故障は,手術するまでもない軽傷なので,拝聴する気はないが,万一,当ブログの記事を読まれた方の中に興味をお持ちの方が居られたら,参考にして頂きたい.入用無料,事前予約不要というのが有り難い.
もっとも,私自身,この病院で診察を受けた経験はないが…
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(つづく)
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