中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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歩いて巡る甲州道中四十四次(第7回);第3日目(2);かかしの里と妙浄寺

2014年01月09日 04時35分57秒 | 甲州道中四十五宿

                             <地図を確かめながら>

 歩いて巡る甲州道中四十四次(第7回);第3日目(2);かかしの里と妙浄寺
             (五十三次洛遊会)
       2013年11月16日(土)~18日(月)

第2日目;2013年11月18日(月) 晴  (つづき)

<ルート地図>



<徳島堤に沿って>

■火の見ヤグラと石仏群
 私たちは徳島堤を歩いている.
 宝蔵寺前を通過して間もなく円野町入戸野の聚落に入る.
 9時34分,火の見ヤグラの脇を通過する.火の見ヤグラのすぐ先に石仏群がある.その先は聚落の中を抜ける曲がりくねった道になる.
 
<火の見ヤグラ>                             <石仏群>

■石祠と円井逆断層の標識
 さらに徳島堤沿いの道路を進む.道路は大きく右カーブする.そして,9時40分,石祠の前を通過する.
 新道と合流する付近に円井逆断層の標識を見つける.余談だが私は学生時代資源工学を専攻している.そんなこともあって,「逆断層」などと聞くと,どうしても,逆断層を一目みたいという気分になるが,まあ,ここは我慢して先へ向かう.

 
<石祠>                                  <円井逆断層の標識>

■草付き道と一本橋
 9時48分,戸沢橋付近から草付きの道に入る.そして,すぐに戸沢川に架かる一本橋を渡る.途端に周囲は何とも言えない鄙びた雰囲気になる.
 素晴らしい雰囲気を堪能しながらも,果たして間違いなく中山道中を間違いなく歩いているか心配になる.そこで地図を何回も確かめながら,そろりそろりと先へ進む.
 
<草付き道に入る>                            <一本橋を渡る>

石祠
 9時54分,大きな民家の庭先にある石祠の前を通過する.ここの石祠も立派な石の台座の上に設置されている.

<石祠>

■高台の聚落
 何時の間にか,緩やかな坂道を登ったらしく,山深い聚落の中を歩いている.絶えず地図を眺めながら,現在地を確かめる.
 9時56分頃,S字型の下り坂に差し掛かる. 

<地図で場所を確かめながらS字の坂を下る>

■火の見ヤグラとサイフォン
 10時00分,また火の見ヤグラの脇を通過する.地図で確かめると,この辺りは円野町下田というところのようである.
 10時07分,サイフォンに到着する.
 資料1によると,沢があると堰は手前から沢の下を潜り込み越した先で再び浮かび上がる方式である.
 豊富な水が滔々と流れている.暫くの間,皆で流れる水を眺めていた.
  
<火の見ヤグラ>                              <サイフォン>

かかしの里オブジェとつぶら野会館
 進行方向左手の小高いところに宇波刀(うれと)神社があるのが見えている.この神社から雄大な景色が望めるとのことだが,残念ながら甲州街道からかなり外れているので,参拝は省略する.

 10時12分,かかしの里のオブジェに到着する.なぜ,ここが“かかしの里”なのか私には分からない.
 10時16分,つぶら野会館に到着する.会館には人の気配はない.開館の近くに徳島堰由来記という案内板が立っている.ここには徳島関の歴史の詳細な説明が書かれている.
 
<かかしの里>                                  <つぶら野会館>

てらさわ橋を渡る
 10時18分,てらさわ橋を通過する.
 この辺りに米倉氏宅跡があるはずだが,どこだか良く分からないうちに通り過ぎてしまう.なお,資料1によると,米倉丹後守は竹矢来(弾丸除け)を考案した人物である.
 前方に素晴らしい紅葉が見えている.思わず立ち止まって,写真を撮影する.
  
<素晴らしい紅葉>

徳島翁のおはかみち道標
 10時26分,用水路から外れる.近くに内藤建設がある.
 10時30分,徳島翁のおはかみち道標に到着する.この道標は狭い路地の入口に立っている.うっかりしていると見落としそうな道標である.
 「どうしよう…立ち寄りましょうか?」
と迷う…が,徳島堰沿いの素晴らしい道を堪能したばかりなので,立ち寄って見ることにする.
 
<内藤建設>                                  <徳島翁のおはかみち道標>

<妙浄寺>

■妙浄寺に到着
 細い路地を抜けて,10時31分,丘の上にある浄明寺に到着する.日蓮宗の寺である.寺の入口には,寺の由来を記述した説明板が設置されている.
 この案内板によると,妙浄寺の山号は清水山,日蓮宗の寺である.本尊は七面大明神.

<妙浄寺本堂>

■本堂拝観
 日蓮宗の寺では,本堂前に日蓮上人像が立っていることが多い.ところが,この寺に日蓮上人像があるのかないのか良く分からない.たまたま,この寺の住職の奥さんと思われる方が庭に居られたので,少々失礼かなと思ったが,
 「この寺には日蓮上人の像はないのですか」
と伺ってみる.
 奥さんは,本堂の入口を開いて,ご本尊を見せてくれるという.私は恐縮して固辞する.でも,奥さんは親切にも和尚さんを呼んで下さる.そして,本堂内部を拝観させて頂く.大変恐縮する.しかも手書きの案内文を頂戴する.大恐縮である.

<本堂内部を,遠くから撮らせて貰う>

手書きの説明書
 和尚さんに頂戴した説明文(日蓮宗清水山妙浄寺縁起)は手書きで貴重なもの,A4の大きさである.
 この説明文を読めば,この寺だけでなく徳島堤のことも良く分かる.したがって,私がくどくどと拙い説明をここで記述するのは愚かなことであろう.

<手書きの説明文>

■徳島翁の墓
 境内の奥にある徳島翁の墓を詣でる.立派なお墓である.
 お墓の参拝を終えて,10時38分,妙浄寺を出発する.

<徳島翁の墓>

[参考文献]
資料1;完全踏査街道マップシリーズ「ちゃんと歩ける甲州道中四拾四次」五街道ウォーク事務局
資料2;今井金吾,1998,『今昔三道中独案内 日光・奥州・甲州』日本交通公社
                                         (つづく)

「甲州道中」の前回の記事
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