中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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歩いて巡る日光道中二十一宿(第3回)(3)

2009年07月18日 09時02分10秒 | 日光街道二十一宿
                    <関口酒店前にて>

         歩いて巡る日光道中二十一宿(第3回)(3)
             北越谷→東武動物公園
              (小田急トラベル)
           2009年7月12日(日
)(つづき)

<北緯36度線を越えて>

■粕壁宿の説明文
 出発して直ぐのところに「日光道中粕壁宿」という案内板が取り付けてある.
 この説明文によると,[日光道中は,東海道,中山道,甲州街道,奥州街道とともに五街道の一つ・・・ただ,日光街道は途中に海がないので『日光道中』と改められた・・・」というような趣旨のことが書いてある.
 「なるほど!・・そうだったのか!」
と納得.


                     <日光道中の説明文>

■多種多様な御神輿
 町のお祭り気分は絶好調のようである.
 所々に立派な御神輿や山車が置いてある.どの御輿も艶やかである.御輿や山車を見ているだけで,気分が何となく華やいでくる.


                  <出番を待つ御輿・山車>

■小淵一里塚跡
 春日井市文化会館で昼食を終えた私たちは,掛け声勇ましく,13時33分,文化会館を出発する.再び,これまでの街道の続きを歩き始める.街道に沿って,北西の方向に歩き続ける.
 途中,油屋跡を通過する.すぐに右折して,利根川を渡る.街道は北の方向に向きを変える.
13時54分,江戸日本橋から9番目の小淵一里塚跡を通過する.2本の石柱が立っている.向かって右側の石柱は,大分古いもののようで,表面に彫り込んである文字はほとんど判読できない状態である.


■観音院
 13時58分,国道16号線のガード下を潜る.
 日光街道を北の方向に真っ直ぐ歩き続ける.途中,進行方向左手に日光道中粕屋宿の説明板が取り付けられている.目を通したいが,その時間もない.とりあえずは写真を撮る.この写真を後で拡大して読むつもりだが,どうせ読まないだろうと思いながら・・・
 14時03分,観音院を通過する.観音院がどのような寺なのかは,全く分からない.参道の途中に立派な山門が建っているのが見える.


■北緯36度線
 広い歩行道路が付いている広い道幅の道路が続く.自動車の交通量がかなり多い通りが真っ直ぐ北へ延びている.単調な道を粛々と歩き続ける.やがて,歩道の前方に,丸い石のようなものが見えてくる.ガイドのKさんが,遙か100メートルほど先を指さしながら,
 「あそこに,丸いものが見えるでしょう・・・あれが北緯36度線と交差するところです・・」
と,半ばダレ始めた一同の気持ちを鼓舞する.
 14時12分,北緯36度線のモニュメントに到着する.台座の上に,直径1メートルほどの石造りの大きな地球儀が載せてある.日本の位置が丁度真上になっているので,背伸びをしながら,地球儀の写真を撮る.今日,このような場所を通るとは予想していなかったので,GPSを持参しなかった.持参していれば,本当に36度かどうか確かめられたのに・・・残念.

                 <北緯36度線のモニュメント>

■九品寺
 また,単調で長い直線道路の街中歩きが,1キロメートル以上続く.相変わらず蒸し暑い.だんだんと歩くのが飽きてくる.やがて,交通量の多い国道4号線から左手の裏道に入る.途端に辺りが静かになる.
 裏道に入って直ぐの14時28分,私たちはようやく九品寺に到着する.平地に建てられたこぢんまりとした寺である.周りに樹木がほとんどないので,何となく物足りない雰囲気である.
 例によって,説明文をゆっくり読んでいる時間がないので,とりあえずはデジカメに収める. 余談になるが,鎌倉の東南部にも九品寺(クホンジ)という浄土宗の寺がある.鎌倉の九品寺は新田義貞が鎌倉に建立した唯一の寺である.春日部の九品寺も,新田義貞と関係があるのか,そして「クホンジ」と読むのか興味があるが,この場で確かめる術がないのが残念である.


■日光街道道しるべ
 九品寺境内の片隅に「日光街道道しるべ」と書いた説明板と古い石塔が建っている.ここには,なぜか,「日光道中」ではなく「日光街道」と書いてある.どっちでも良いことだが,単純な私の頭は,「道中」か「街道」かで混乱し始める。
 旅行社の資料によると,この石柱は,明治政府が,1876年(明治9年)に行った全国の高低測量(水準測量)で使われた標石だそうである.ちなみに,埼玉県内には,墓石が14カ所あるという.




                 <日光街道みちしるべ>

■南公民館
 九品寺から1キロメートル余り歩いて,14時37分,南公民館に到着する.ここで休憩になる.館内は冷房が利いて涼しい.一同,休憩所に座り込んで,暫くの間,休憩を取る.

              <南公民館で一休み:涼しい>

<杉戸宿跡から東武動物公園駅へ>

■杉戸宿
 そろそろ杉戸宿跡に近づく.
 旅行社の資料によると,杉戸宿は,宿内人口1663人,宿内戸数365戸,本陣1軒,脇本陣2軒,旅館46軒の規模だったようである.

■日光街道杉戸公園
 14時54分,休憩を終えた私たちは,南公民館を出発する.ほんの100メートルほど進むと,再び国道4号線の広い道に合流する.そしてまた単調な街並みが続くようになる.私たちは国道沿いの歩道をただただ歩き続ける.
 15時丁度,進行方向右手に日光街道杉戸公園が見えてくる.公園の森が連なっているのが見えるが,ここは通過する.この公園の由来は全く分からない.

                     <日光街道杉戸公園>

■三本木一里塚
 15時12分,三本木一里塚跡を通過する.
 傍らに「三本木一里塚」と書いた案内板が立っている.デジカメに収めて,そのまま通過する.
 説明文によると,明治半ば以降に取り壊されてしまったようである.残念.

 
■関口酒造
 15時20分,関口酒造前を通過する.現在は酒造りはやっていないとのことだが,昔の面影が残る立派な建物である.
 辺りの様子が,だんだんと賑やかになり始める.
 何という神社か分からないが,立派な鳥居のある神社の前を通り過ぎる.


■虎屋
 道幅はやや狭いが賑やかな交差点に到着する.交差点の反対側に「虎屋」の店舗が見える.
 15時30分,虎屋前を通過する.ガイドのKさんの説明によると,この辺りに本陣があったようである.辺りには本陣跡を想起させるようなものは,何も残っていないが,わずかにこの交差点の名前が「本陣跡地前」になっているだけである.

               <虎屋:この辺りに本陣があった>


              <「本陣跡地前」という名称が残る交差点>

<めでたくゴール>

■東武動物公園駅に到着

 虎屋前の交差点「本陣跡地前」で左折して,西へ向かう.ここから600メートルほど歩いて,15時37分,無事,東武伊勢崎線東武動物公園駅前に到着する.
 例によって,次回の集合場所を確認してから,ガイドのKさんの音頭で,万歳を三唱する.
 そしてお開き.

                <東武動物公園前で万歳お開き>

■北千住,上野,東京経由で帰宅
 かなりの方々が,これから懇親会をするらしいが,私は真っ直ぐ家に帰ろうかと思う.
 そのまま大急ぎで,東武動物公園の改札口を通る.3~4人の方が,私と同じように直帰するようである.
 相変わらず土地勘がないので,戸惑いながら15時44分発上り急行電車に乗車する.電車はきわめて快適である.保線が行き届いているのか,電車は複々線の線路を滑るように走る.停車駅ではホームの反対側から各駅停車の電車に楽に乗り換えられるようになっている.
 私は北千住で,JR常磐線に乗り換える.北千住駅は,綺麗で,ゆったりとしている大きな駅である.沢山の人で何時も喧噪な大船駅しか知らない私には,北千住駅がうらやましい.
 その後,上野駅,東京駅で乗り換えて,17時42分に大船駅に到着する.
 帰宅すると,北鎌倉に住んでいる長女の孫が遊びに来ていた.

[ラップタイム]

 9:56  北越谷駅歩き出し
10:53  せんげん台駅(11:08まで休憩)
11:50  備後一里塚
11:58  緑町マルエツ(12:15まで休憩)
12:38  東陽寺
12:43  春日部市文化会館(13:33まで昼食・休憩)
13:54  小淵一里塚跡
14:04  観音院
14:12  北緯36度線
14:28  九品寺
14:37  南公民館(14:54まで休憩)
15:00  日光街道杉戸宿公園
15:12  三本木一里塚
15;20  関口酒造
15:30  虎屋
15:37  東武動物公園前駅(解散)

[歩行記録]

■水平歩行距離
       17.8km

■累積登攀下降高度     軽微

■所要時間(休憩時間を含む)
  北越谷    発     9:56
  東武動物公園 着    15:37
 (所要時間)      5時間41分(5.68h)
 水平歩行速度 17.8km/5.68h=3.13km/h
                    (第3回おわり)

「日光街道二十一宿」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5c0dd6a162514175dfed277ba3de6eac
「日光街道二十一宿」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d1e946cad009407977016510cb6c033e 


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