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本金ものがたり(前編)

2024-04-27 22:19:31 | 商売・お店・商工業・買い物
今日、4月27日は秋田市に西武百貨店が進出して40年とあいなった。

金座街再開発の目玉としての西武は1984年4月27日に開店。公式にも40年前の今日が設定。
プロジェクトXのような物語が繰り広げられていたのだった。

☆もともとは大町の本金デパート
公式には1984.4.27が誕生日だが、実際はもっとある。
それはFC店となる本金デパート。
大町に鎮座していたが、ニューシティ開発や名店街再編で移転を決めていたのだった。
このとき、いよいよ開発王の貫禄がみちのくまで伸びてきたコクドグループのデパート、西武との提携も模索。開店に合わせ大町は有終の美を飾ろう!そんな矢先。

☆日本海中部地震〜悲劇から復興の象徴へ〜
1983.5.26、日本海中部地震。
目玉の塔が崩壊。死人も出す。
引責もかね集大成のセールをやれずに閉店した。
それでも駅前のビルはつくられていく。
「本金が戻ってきたら」の希望へ。
復興が進むのに並行し、秋田市初の鉄道系百貨店&古参店復活の夢は膨らんだ。
ライオンズもこの年は巨人を撃破。ネタになるほどの暗黒はもう無し。
まさにコクド時代の到来も意味していた。

☆ゴールデンウィークまでこない春
冬、秋田市は歴史的な厳冬となった。
冷える、雪が積もるだけでなく春らしい気候にならない。雪がとけない。
3月頭、ふつうならもう根雪がほとんどないはずが大量の雪でアーケード崩落。
桜の開花予想も出せない。
開店の当日は天皇誕生日の連休から始まるゴールデンウィーク前日、4月27日。
開花がおくれすぎて延期され、まだ花が咲かない千秋公園の桜まつりと同日に設定された。

☆開店を待つ秋田市民
「いよいよ本金が復活する」
「地震を乗り越えて来た」
秋田市民も駅前の商人も開店には好意的。
見たことない船が潰しにきたんじゃなく、日本海中部地震からの復興のシンボルだった、
買物広場、アゴラ広場、公営駐車場も整備。
テナントも金座街から引き継ぎ。
イトーヨーカドーなども含め、本金西武を受け入れた大規模なセールを実施。
イトーヨーカドーと地下どうしをつなぐ道を作る。これが後に大きな道になるのだが。
魁には西武と本金それぞれの全面広告を出稿。
本金は金座街からの専門店案内、西武は寒い寒い春をぶち破るようなセミヌードの女性に「ひさしぶりにあった同級生が見違えるようになった」という広告(Xなども参照)で都会的ながらも本金復興の願いも。


そして、4月27日、開店となるのだった。(後編に続きます)


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