フットボール観戦記

新聞で大きく取り上げられることがないクラスのサッカー・フットサル観戦記です

体罰の問題

2013-01-13 07:21:36 | 日記

 ここ数日、報道されている『バスケ部主将、体罰で自殺に追い込まれた問題』についてです。

 まず、この体罰問題、バスケの話だけではないです。サッカーでも今年の夏、小学生レベルのチームで実際に体罰が行われていた様子が動画サイトに投稿されていました。自分も実際に見たのですが体罰やってたコーチに対する憤りを感じました。

 根本の問題ですが、『暴力振るう輩は競技をする側のことしか考えてなくて、どう見られるかという視点が全くないのでは』ということです。

 実際、暴力をふるうシーンって外の人間から見れば「負のイメージ」があります。自分の中ではいいかもしれないけど、外から見れば悪い面しか見えないですし、ましてや今回は実質殺人に近いという思いもあります。

 今回のケースに限らず体罰は撲滅していかねばなりません。

 


 

 次に事件が起きてしまった場合の協会の対応についてです。

 今回の事件はバスケットボールでしたが、バスケ協会は公式HPで何のコメントも出していません。本来は対応防止・遺族への冥福などのコメントが必要です。もちろん指導者の処分(少なくとも数年間は指導者資格のはく奪など)も必要ですが、そういった対応ができないこと自体、『競技をする』ことしか頭にないといわれても仕方ないです。

 万一、サッカーで同じことが起きてしまった場合、協会はきちんとしたコメントを出してほしいですし、やった輩の指導者資格はく奪は即行ってほしいです。(ちなみに、動画でさらされていた自称指導者に関してはサッカー界から永久追放でもいいくらいだt思ってます。)

 


 

 最後に  体罰問題に関して、元プロ野球選手の桑田氏の談話、感銘を覚えましたので、掲載します。

ヤフーの記事からの出展です。)

「体罰は自立妨げ成長の芽摘む」桑田真澄さん経験踏まえ

朝日新聞デジタル 1月11日(金)20時51分配信

【岡雄一郎】体罰問題について、元プロ野球投手の桑田真澄さん(44)が朝日新聞の取材に応じ、「体罰は不要」と訴えた。殴られた経験を踏まえ、「子どもの自立を妨げ、成長の芽を摘みかねない」と指摘した。
 
 私は中学まで毎日のように練習で殴られていました。小学3年で6年のチームに入り、中学では1年でエースだったので、上級生のやっかみもあったと思います。殴られるのが嫌で仕方なかったし、グラウンドに行きたくありませんでした。今でも思い出したくない記憶です。
 
 早大大学院にいた2009年、論文執筆のため、プロ野球選手と東京六大学の野球部員の計約550人にアンケートをしました。
 
 体罰について尋ねると、「指導者から受けた」は中学で45%、高校で46%。「先輩から受けた」は中学36%、高校51%でした。「意外に少ないな」と思いました。
 
 ところが、アンケートでは「体罰は必要」「ときとして必要」との回答が83%にのぼりました。「あの指導のおかげで成功した」との思いからかもしれません。でも、肯定派の人に聞きたいのです。指導者や先輩の暴力で、失明したり大けがをしたりして選手生命を失うかもしれない。それでもいいのか、と。
 
 私は、体罰は必要ないと考えています。「絶対に仕返しをされない」という上下関係の構図で起きるのが体罰です。監督が采配ミスをして選手に殴られますか? スポーツで最も恥ずべきひきょうな行為です。殴られるのが嫌で、あるいは指導者や先輩が嫌いになり、野球を辞めた仲間を何人も見ました。スポーツ界にとって大きな損失です。
 
 指導者が怠けている証拠でもあります。暴力で脅して子どもを思い通りに動かそうとするのは、最も安易な方法。昔はそれが正しいと思われていました。でも、例えば、野球で三振した子を殴って叱ると、次の打席はどうすると思いますか? 何とかしてバットにボールを当てようと、スイングが縮こまります。それでは、正しい打撃を覚えられません。「タイミングが合ってないよ。どうすればいいか、次の打席まで他の選手のプレーを見て勉強してごらん」。そんなきっかけを与えてやるのが、本当の指導です。
 
 今はコミュニケーションを大事にした新たな指導法が研究され、多くの本で紹介もされています。子どもが10人いれば、10通りの指導法があっていい。「この子にはどういう声かけをしたら、伸びるか」。時間はかかるかもしれないけど、そう考えた教え方が技術を伸ばせるんです。
 
 「練習中に水を飲むとバテる」と信じられていたので、私はPL学園時代、先輩たちに隠れて便器の水を飲み、渇きをしのいだことがあります。手洗い所の蛇口は針金で縛られていましたから。でも今、適度な水分補給は常識です。スポーツ医学も、道具も、戦術も進化し、指導者だけが立ち遅れていると感じます。
 
  体罰を受けた子は、「何をしたら殴られないで済むだろう」という後ろ向きな思考に陥ります。それでは子どもの自立心が育たず、指示されたことしかやらない。自分でプレーの判断ができず、よい選手にはなれません。そして、日常生活でも、スポーツで養うべき判断力や精神力を生かせないでしょう。

 


 

 今回の事件、 日本のスポーツの闇を表わしているようでなりません。


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