フットボール観戦記

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社長逃亡なら昨年のうちに処分下せたのでは

2023-01-24 23:43:19 | JFL

本日、会社の休み時間でFC神楽しまねの件で『RONSPO』の記事見ました。

記事の内容以下に引用しますが、『これなら11月中にJFL除名できたのでは』と思えてます。


給料払わず19人も退団の“めちゃくちゃ”…JFLが5300万円の債務
を抱えて再建の見通し立たない「FC神楽しまね」に退会を通告

日本フットボールリーグ(JFL)は23日に東京都内で開催した臨時理事会で、島根県松江市を拠点とするFC神楽しまねに対して、
3月第2週に開幕する今シーズンへの参戦を認めない措置を承認した。理事会後にオンライン対応した加藤桂三理事長は、深刻
な資金不足から経営難に陥っている神楽しまねの今後へ「基本的には退会となる、という考え方です」と明言した。給与の未払
いも生じているチームからは、実信憲明監督に加えて16人もの選手が退団。存続の危機に直面している。

 2021年の時点で累積赤字は1億円

 開幕まで2カ月を切った段階で、今シーズンのJFLを構成する16クラブのひとつ、神楽しまねの不参加が決まった。オンライン
対応した加藤理事長は「基本的には退会となる、という考え方です」と明言。さらに全会一致での承認だったと続けた。
「理事から『どうにかできないものか』という意見が出たかと言えば、まったくありませんでした。残念だけれどもやむなし、
という判断だったのではないかと」
 島根県松江市を本拠地する神楽しまねの前身は、1968年に創設された松江RMクラブ。中国サッカーリーグに昇格して2年目
の2011シーズンに松江シティFCに改め、2019シーズンからはアマチュアリーグの最高峰で実質的な“J4”となるJFLへ昇格。2021
シーズンには5位に躍進し、昨シーズンからは現在のクラブ名称に変更していた。
 クラブの収入源はスポンサーと子どもたちを対象とするスクール。しかし、遠征などの活動が全国規模となったJFLを戦う過程
で、もともと苦しかった資金繰りがさらに悪化。そこへコロナ禍が追い打ちをかけ、累積赤字は2021年で約1億円に膨らんだ。
 迎えた昨年6月。クラブの運営法人は、コーチングスタッフや選手たちに対して給与の支払いが遅れると通達する。最終的に6月
分は満額が支払われたものの、7月分は一部だけで、8月分以降は無給状態のまま12位で終えた昨シーズンを戦った。
 加えて、毎年7月末を期限とするJFL年会費1000万円も未納。これに一般債権と給与の遅配分などの労働債権を加えた総額は
約5300万円に到達。JFL側は今シーズンへの参加条件として、一連の未払い金を今月20日までに精算するように通達した。
 しかし、加藤理事長は「一切実行されなかった」と舞台裏を明かした。
「運営法人には現時点で、支払いをするための資金がありません。加えて、一時的に支払うための借り入れもできなかったと思わ
れます。今年の資金繰りに関する考え方は示していただきましたが、まずは未払い金が精算されて初めて新シーズンのスタートラ
インにつける。しかし、仮に支払いができたとしても不安定要素はまだまだありました」
 JFLでは2011シーズンの終了後に、群馬県高崎市を本拠地としていたアルテ高崎が資金難を理由にクラブの移管を要望。しかし、
移管先の候補となった団体との交渉が不調に終わった結果、高崎側は同年限りでの活動終了と解散を選択した。

対照的に神楽しまねに関しては、活動継続となった場合、という但し書きのもとで3月12日の開幕戦を敵地で高知ユナイテッドと、
同19日のホーム開幕戦をティアモ枚方と対戦する日程の一部が発表されていた。年末から年明けにかけては、中学生年代のジュニア
ユースの募集や小学生年代のスクール活動も公式HP上で告知されている。
 その矢先にリーグ側から引導をわたされる形で、今シーズンの不参加と実質的なJFLからの退会が決まった。ならば、今後の神楽
しまねはどうなるのか。
 JFLの下に位置する9つの地域リーグへの降格は、規約で順位以外の理由では受け入れられない。つまり、今シーズンの神楽しまねは
中国サッカーリーグでも戦えない。その下の都道府県リーグへの降格に関しては、島根県サッカー協会の判断に委ねられる。
 しかし、戦う舞台うんぬんの前にクラブは存続の危機に直面している。
 昨シーズン終了後から相次いだ退団者は現時点で19人を数える。そのなかにはクラブOBでもある実信監督(現J3福島ユナイテッドコーチ)
や加藤秀典コーチ(現JFLヴィアティン三重アカデミースタッフ)に加えて、キャプテンのMF垣根拓也も含まれる。選手は昨シーズン
に所属した27人のうち、実に16人が退団を選んだ。
 松江シティFC時代の2020シーズンから所属してきた31歳の垣根は、退団と関東サッカーリーグ1部のVONDS市原FCへの移籍が決まった
昨年末に自身のツイッター(@gome1031)を更新。そのなかでこうつぶやいている。
「三年間、このクラブの主将として戦えたことを誇りに思っています。最大限の感謝を込めて、本当にありがとうございました」
(原文ママ)選手やスタッフは島根県初のJクラブを目指して、活動していた日々に自負を抱いていたはずだ。
 しかし、限りがあるサッカー人生で養うべき家族の存在も考えたときに、無給状態が続き、先も見通せない神楽しまねに残る決断は
下せなかった。
「途中から給与が払われなかった状況で、最後までリーグ戦を戦っていただいた。もし途中でチームがリタイアすれば、リーグの順位
を決定する上で非常に大きな問題になる。そのなかで責任を果たしていただいたことに対して心から感謝しています」
 最終節まで矜恃を抱いて戦った選手たちに対して加藤理事長は謝意を表した。同時に神楽しまねの経営陣に対しては、不快感がにじみ
出る言葉を残している。
「やはり法人組織、役員の方々のなかに何か問題があったのではないか。さらに適切な法人運営がなされていたのかどうか。こうした点
についても疑問の余地があります。何よりもこのようなことが起きて、半年以上も何も対応ができていない現実からすると、会社自体の
ガバナンスといったものが実際には成り立っていない状況ではないのかと」

加藤理事長によれば、運営法人の宮滝譲治代表取締役社長は昨年11月末からクラブを離れ、組織の指揮が執れない状況にあるという。
JFLでは加盟クラブから一人ずつ理事を輩出するシステムを取っていて、神楽しまねは宮滝社長が理事を務める。しかし、この日の臨時
理事会は欠席し、神楽しまねの常勤理事2人がオブザーバーとして出席した。
 給与の未払い問題をめぐっては元コーチから訴訟も起こされ、今月18日には松江地裁で第2回口頭弁論が行われた。しかし、第1回弁論
に続いて被告となる運営法人側は出廷せず、主張を含めた書面も提出しないまま裁判は結審している。
 JFL側としては昨年12月、今月上旬の2度にわたって開催した理事会で、神楽しまねに関する問題を継続審議としてきた。最終的に奇数
となる15クラブで今シーズンを戦い、試合のないクラブが毎節1つ出る状況に対しても加藤理事長は言及した。
「本来であれば遅くとも12月のある時期までには、リーグ戦を戦うチーム数を確定して、新たなシーズンの準備に入っていただかないと
いろいろな面で支障をきたす。そういう状況下でもできれば引き続きともにリーグ戦を戦っていきたい、という気持ちを多くの方々がお
持ちになっていたのも事実。でなければ、ここまでこの結論を伸ばすことはしていない。そういうなかで今回の判断になった件も合わせて、
非常に残念に思っています」
 現状で監督が不在で、選手も11人だけとなった神楽しまねは、臨時理事会の決定を受けて「JFL退会のお知らせ」を公式HP上に掲載。
そのなかで「これまで応援いただいた皆様にこのような報告をしなければならなくなったこと大変申し訳ありません」(原文ママ)と謝罪。
今後のトップチームや育成年代、スクールの活動に関して「現在調整中」としている。
(文責・藤江直人/スポーツライター)


記事を見て改めて思うのは『処分下せなかったJFL運営も責任ある』ことです。

 7月末の期限にJFL年会費1000万払えてなかった時点でその事実を公表し、チーム経営を監視、11月に宮滝譲治が職務放り出した時点で、『チーム運営できておらず、来年の参加認められない』とすれば地決3位だった栃木シティをJFL参加させて16チームで実施できました。

 JFL運営、今回の件を踏まえて、参加チームの経営面について監視する仕組み作らないとダメです。


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