ferrari 365GTB/4 Daytona レストア記録No 8
国内及び海外でクラシックカーのイベントシーズンですが、皆様は楽しんでおられますか?
余談になりますが、日本ではクラシックカー・ビンテージferrariとかの価格は下がっておりますが、
世界ではこれとは反対の現象が起きていそうです。
私の友人でイギリスのクラシックカーオークション会社に知り合いがおりますして、
彼は世界中で、イベントを開催しておりますが、最近確実にクラシックカー 特に
スーパーカーの価格が上がってきているそうです。
彼曰く世界で株とかに投資してきた人たちが、ユーロ危機とかリーマンショック後に
株が下がり、その代わりに投資目的で、スーパーカーが買われていると言っておりました。
車の価値が上がるのは嬉しい事ですね 文化ととして古い車が保存する価値が有ると言う事ですから、
但し投資で値を釣り上げるのは少し疑問がありますが・・・
さてデイトナの作業ですが、今回はシート製作記録になります。
デイトナのシートはデザインが凝っているので、レザーのカット部数が非常に多いです。
シート一脚で下の画像の様に、沢山の型紙が必要になります。
先ずは当時ferrari社が純正採用しておりました、イギリスはコノリー社のレザーAUTOLUX 8500番
をテーブルに広げ入念に傷等をチェックしながら型紙に合わせて、裁断を行います。
先ずは一番難しいセンター部分です カットしたレザーにデイトナの特徴である帯状のベルトを、接着します。
一脚でベルトを28本使用致します。
その後 ベルトの余分の部分をレザーに合わせカットします。
その後エアー抜きの為のホールを 一個ずつポンチで穴をあけて行きますが、
一本のベルトに三個ホールが有りますので 28本ベルトのホールは84個空けます。
エアー抜きホールがシートウレタンに被せた時に見えない様に、レザーの裏に黒い生地を引いてベルトの
両サイドを慎重に縫い込ます。
縫製がすみましたら、レザーに合わせ余分な生地をカットしますが、この時に両サイド10mm長めに残します。
その後座面と背面を合体させるための縫製をいたします。
その後に裏返しにして ベルトとベルトの間にウレタンを圧入し立体的にます。
余分のウレタンをカットし、左右縫い合わせ合体させます。
その後センターシートウレタンを包み込む為のレザーを縫製して袋状にして、新しいシートウレタンを装着し
たベースに被せて行きます。
センターが完成です。
次にサイドサポート部分ですが、新しいウレタンのフレームに別に縫製していたレザーをタッカーで、
面とラインを調整しながら張り込んでゆきます。
ベルトは純正品のピレリー社の新しいベルトに取り換えておきます。ピレリーはタイヤで有名ですね
これが復元する前のシートですが、レストア後のシートとの違いが分かると思います。
出来上がった再度フレームに、センターシートを組み込み完成です。やはりオリジナルは美しいですね。
これで後20~30年は大丈夫でしょうね、又次にレストアする時も(その時は私はこの世におりませんので…)
オリジナルと同じ工法で製作してありますので、次の職人が復元するのもたやすいと思います。
今回の記事は長文でしたが、楽しんでいただけましたでしょうか?
クラシックカーはその昔技術者が、知恵を絞りながら製作しておりましたのでデーターとか
は余りありません量産品では有りませんから、復元するのは時間がかかります。
如何ですシート1つとってもとても美しく芸術品と思いませんか?
クラシックカーは文化財で芸術品です 是非大切して下さい。
ではまた次回
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。
国内及び海外でクラシックカーのイベントシーズンですが、皆様は楽しんでおられますか?
余談になりますが、日本ではクラシックカー・ビンテージferrariとかの価格は下がっておりますが、
世界ではこれとは反対の現象が起きていそうです。
私の友人でイギリスのクラシックカーオークション会社に知り合いがおりますして、
彼は世界中で、イベントを開催しておりますが、最近確実にクラシックカー 特に
スーパーカーの価格が上がってきているそうです。
彼曰く世界で株とかに投資してきた人たちが、ユーロ危機とかリーマンショック後に
株が下がり、その代わりに投資目的で、スーパーカーが買われていると言っておりました。
車の価値が上がるのは嬉しい事ですね 文化ととして古い車が保存する価値が有ると言う事ですから、
但し投資で値を釣り上げるのは少し疑問がありますが・・・
さてデイトナの作業ですが、今回はシート製作記録になります。
デイトナのシートはデザインが凝っているので、レザーのカット部数が非常に多いです。
シート一脚で下の画像の様に、沢山の型紙が必要になります。
先ずは当時ferrari社が純正採用しておりました、イギリスはコノリー社のレザーAUTOLUX 8500番
をテーブルに広げ入念に傷等をチェックしながら型紙に合わせて、裁断を行います。
先ずは一番難しいセンター部分です カットしたレザーにデイトナの特徴である帯状のベルトを、接着します。
一脚でベルトを28本使用致します。
その後 ベルトの余分の部分をレザーに合わせカットします。
その後エアー抜きの為のホールを 一個ずつポンチで穴をあけて行きますが、
一本のベルトに三個ホールが有りますので 28本ベルトのホールは84個空けます。
エアー抜きホールがシートウレタンに被せた時に見えない様に、レザーの裏に黒い生地を引いてベルトの
両サイドを慎重に縫い込ます。
縫製がすみましたら、レザーに合わせ余分な生地をカットしますが、この時に両サイド10mm長めに残します。
その後座面と背面を合体させるための縫製をいたします。
その後に裏返しにして ベルトとベルトの間にウレタンを圧入し立体的にます。
余分のウレタンをカットし、左右縫い合わせ合体させます。
その後センターシートウレタンを包み込む為のレザーを縫製して袋状にして、新しいシートウレタンを装着し
たベースに被せて行きます。
センターが完成です。
次にサイドサポート部分ですが、新しいウレタンのフレームに別に縫製していたレザーをタッカーで、
面とラインを調整しながら張り込んでゆきます。
ベルトは純正品のピレリー社の新しいベルトに取り換えておきます。ピレリーはタイヤで有名ですね
これが復元する前のシートですが、レストア後のシートとの違いが分かると思います。
出来上がった再度フレームに、センターシートを組み込み完成です。やはりオリジナルは美しいですね。
これで後20~30年は大丈夫でしょうね、又次にレストアする時も(その時は私はこの世におりませんので…)
オリジナルと同じ工法で製作してありますので、次の職人が復元するのもたやすいと思います。
今回の記事は長文でしたが、楽しんでいただけましたでしょうか?
クラシックカーはその昔技術者が、知恵を絞りながら製作しておりましたのでデーターとか
は余りありません量産品では有りませんから、復元するのは時間がかかります。
如何ですシート1つとってもとても美しく芸術品と思いませんか?
クラシックカーは文化財で芸術品です 是非大切して下さい。
ではまた次回
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。