残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

小さな喫茶店

2021-12-07 17:47:31 | 日記
小さな喫茶店にはいった時も二人は

お茶とお菓子を前にして

ひと言もしゃべらぬ

そばでラジオがあまい歌を

やさしくうたってたが

二人はただだまって

むきあっていたっけね


       神戸・三宮

子供の頃に流行っていた歌は
「剣をとっては日本一に 夢は大きな
 少年剣士 なんの負けるな 稲妻切りに
 散らす火花の一騎打ち 頑張れ 強いぞ
 僕らの仲間 赤胴鈴之助」
昼間パチンコ屋か流れてくるのは
 「軍艦マーチ:守も攻もくろがねの」
夜になれば酔っぱらった親父どもの
「粋な黒塀に 見越しの松に」のお富さん。
そんな時代にラジオから流れたこの曲は
ハイカラで軽快で、歌詞も
男と女の機微の香りがして衝撃でした。

そこで冒頭に戻るのですが、神戸・三宮を
友人に誘われて散歩していると、街角にある素敵な
喫茶店に気づきました。写真を撮っている間中
あの「小さな喫茶店」のフレーズが繰り返し、
繰り返し頭の中にうかんできます。