残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

冬の予感

2021-12-28 10:23:23 | 日記
写真を日本画風に仕上げてみました。







ある時、余命幾ばくも無い売れない老いた画家がいました。
彼は命が尽きるまでに、せめて一枚でも人に感動を与える
絵を描きたいと常々思っていました。

若い女の患者さんが若いドクターに聞きます。
「先生、あの枯葉の最後の一枚が落ちたら、私の
 命は尽きるのでしょうね。」
若いドクターは答えます。
「いいえ、あなたはそれまでもちません。」
(ここまでは前回のブラックジョーク)

そして秋は深まり、ついに最後の枯葉一枚になり、
いよいよ命尽きる時がきたかと、
患者さんは思いました。
ところが最後の一枚の枯葉はなかなか落ちないで、
ついに冬を越し、春を迎えました。
若い女の患者さんはドクターの
予想を裏切りすっかり元の元気を取り戻しました。
落ちなかった最後の一枚の枯葉は病室の窓から
見える壁に描かれたいたのでした。

それだは皆さん良いお年を!