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夕焼け小焼けの 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か
山の畑の 桑の実を
小篭に摘んだは まぼろしか
十五で姐やは 嫁に行き
お里のたよりも 絶えはてた
夕焼け小焼けの 赤とんぼ
とまっているよ 竿の先
三木露風作詞
山田耕筰作曲
秋が近ずくと、かっては京都市内でも夕方になると
赤とんぼやコウモリが夕空を飛び交って
いた。
「山の上が寒くなると、とんぼは下に降りてくるんよ」
と大人に教えてもらった。
近頃はあんなにたくさんいた
赤とんぼを目にするのが珍しくなった。
ましてや、オニヤンマ、ギンヤンマなど
見たことがない。たまにシオカラが池のほとり
に止まっていることがある。