残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.
”落としたか 落ちたか 路の椿かな”
種田山頭火
椿は首からポトリと落ちるので
武士には嫌われていたらしい。
山頭火もその不吉なことに
自分の生涯を見たのかな?
退屈な日
”月も朧に白魚の篝も霞む春の空、
冷えて風もほろよいに心持よく、
うかうかと、浮かれガラスのただ一羽
ねぐらへ帰る川端で、さおのしずくか
濡れ手で粟、思いがけなく手にいる百両、
”御厄(おんやく)払いましょか、
御厄(おんやく)払いましょか”
(厄落としの声)
”ほんに今夜は節分か、西の海より
川の中、落ちた夜鷹は厄落し、
豆沢山(1分銀)に一文の銭と違って金包み、
こいつぁ春から縁起がいいわぇ”
「いよっ、播磨屋!」
私の家の近くにちょっとした池があります。
数十匹との鴨と一匹
のアオサギが住み着いています。
これらは私のブログに時々登場します。
今回珍しい事に十数匹のカモメが
来ていました。
カモメは真っ白ですごく目につくのですが
カモメとして直接詠んだ詩歌
は思いあたりません。ただ宮沢賢治や若山牧水
は白鳥、白ら鳥と表現しています。
”嗚呼、我浅学にしてカモメの詩
思い当たらず悲しからず也”