残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

落椿

2021-02-11 13:24:35 | 日記
”落としたか 落ちたか 路の椿かな”

          種田山頭火

椿は首からポトリと落ちるので
武士には嫌われていたらしい。
山頭火もその不吉なことに
自分の生涯を見たのかな?






こいつぁ春から縁起がいいわぇ

2021-02-02 18:02:13 | 日記


”月も朧に白魚の篝も霞む春の空、
冷えて風もほろよいに心持よく、
うかうかと、浮かれガラスのただ一羽
ねぐらへ帰る川端で、さおのしずくか
濡れ手で粟、思いがけなく手にいる百両、

”御厄(おんやく)払いましょか、
御厄(おんやく)払いましょか”
(厄落としの声)

”ほんに今夜は節分か、西の海より
川の中、落ちた夜鷹は厄落し、
豆沢山(1分銀)に一文の銭と違って金包み、
こいつぁ春から縁起がいいわぇ”

「いよっ、播磨屋!」

池のカモメ

2021-02-01 12:18:47 | 日記
私の家の近くにちょっとした池があります。
数十匹との鴨と一匹
のアオサギが住み着いています。
これらは私のブログに時々登場します。
今回珍しい事に十数匹のカモメが
来ていました。
カモメは真っ白ですごく目につくのですが
カモメとして直接詠んだ詩歌
は思いあたりません。ただ宮沢賢治や若山牧水
は白鳥、白ら鳥と表現しています。
”嗚呼、我浅学にしてカモメの詩
思い当たらず悲しからず也”