綿内克幸FSP BLOG

シンガー/ソングライター綿内日記

そしてプリファブ・スプラウトの新譜を聴く

2009-09-13 10:30:57 | MUSIC SELECTION
 もう購入済みの方も多いと思うが、僕も昨夜プリファブ・スプラウトの新譜「Let's Change The World With Music」を聴いた。90年代初頭にお蔵入りになった作品の手直しリリース~全編打ち込みサウンドということで、確かに音はちょっと古くて気恥ずかしく感じる面もある。でも、パディ・マクアルーン(最近の写真)の至極のメロディと歌声がそれを忘れさせてくれる。予想以上に良かった。「音楽はプリンセス。プリンセスの前では僕はただの少年」と歌う「Music Is A Princess」等、音楽に対する愛情溢れる好盤。ああ禁煙の秋。

夏によく聴いた音楽 / Fleet Foxes

2009-08-30 12:59:15 | MUSIC SELECTION
 湿気ムンムンの夜は、今年はこれに救われた。フリート・フォクシズ(Fleet Foxes)。ヘッドフォンで重箱聴きするよりも、スピーカーで垂れ流したまま知らぬ間に眠りに落ちたいタイプの音楽。実に気持ち良かった。溶ける。米国シアトル~サブポップレーベルというグランジ~オルタナで有名なところの出であるけれど、音はグランジの正反対で涼しい(根っこにはあるだろうが)。

 検索してみると「バンジョー、マンドリン、ピアノ、フルート等多種多様な楽器を使い、壮大なサウンドと、美しすぎるコーラス・ワーク、70'sアメリカン・ロックや古典的なフォーク、ゴスペル等のトラディショナル・ルーツを融合、深化させて21世紀に呼び戻した、流麗かつ壮大なサウンド・スケープ・・・」などと物凄い表現で紹介されていたけれど、ようするに思いっきり中期ビーチ・ボーイズなバンドということじゃないのかな、奥さん。僕にはそう聴こえたな。





Prefab Sprout~音楽で世界を変えよう

2009-08-16 12:29:04 | MUSIC SELECTION
 根っからのファンは既にご存知かと思うが、英国の至宝~生きた化石~すっかりZZトップみたいなひげ面仙人化、パディ・マクアルーン率いるプリファブ・スプラウトの‘旧作のような新作’「Let's Change The World With Music」がもうすぐ出る。毎回アルバムを出すのは8年振りだの5年振りだのっていうスタンスだけれど、何年経ってもソングライティングに関して僕のアイドルの一人であることは変わらない。You Tubeで先行発表されたこの「新曲」を聴けば作曲当時の年代がよく分かる。懐かしい90年代初頭の打ち込み~エレクトロソウル寄りサウンドで、たぶん「The Sound Of Crying」を出したのと同じ頃か(実際その頃レコード会社にお蔵入りにされた作品を手直ししたリベンジ作らしい)。でも好き。

一応新曲「Let There Be Music」



懐かしの「The Sound Of Crying」ヒゲを落とせばこんなやさ男なのに。

愛し合えてラッキー♪~Jason Mraz

2009-03-17 00:26:41 | MUSIC SELECTION
 作詞作業にもがき苦しんでいると、MTVから優しい微風のような歌が流れてきた。グラミーにもノミネートの大人気シンガー/ソングライター、Jason Mrazさんの「Lucky」。
 ほがらかなヒット曲「I'm Yours」を聴いた時はジャック・ジョンソン系の人かな?と思ったけれど、僕はセンチなこっちの歌にグッときてしまった。ラッキー~♪な歌詞もなんだか慎ましくて。アルバムを聴くと懐かしいAOR風があったり、色々引き出しの多い人なんだな。声のせいか、マイケル・フランクスや一瞬タヒチ80なんかも思い出してしまった。ありがとうMrazさん。心和みました。作業に戻ります。

「Lucky」

Love Train ~ララは愛の言葉

2009-03-13 18:26:51 | MUSIC SELECTION
 ちょいと宣伝になっちまいますが、対訳を手掛けさせてもらった素晴らしいボックスセット「Love Train-The Sound Of Philadelphia」(全71曲4枚組10500円 Sony Music)をご紹介。
 麗しいメロディと華麗なストリングスに彩られた70年代フィラデルフィア・ソウルの聖地であるフィラデルフィア・インターナショナル・レコーズ跡地を訪れたのは一昨年の夏のことhttp://blog.goo.ne.jp/fsp2005/e/814c022db2972851bbf4fa8d41503c85。その後にたまたま舞い込んだこのCDの訳詞のお話は二つ返事で引き受けさせてもらった。さんざん聴いて鼻歌を繰り返したフィリーソウルの名ラヴソング。綿内拙訳でcheck it out♪


「ララは愛の言葉~La-La Means I Love You / デルフォニックス」

色んな男達が君に近づいて
上っ面なセリフを投げ掛けても
君は素通り(君は素通り)
今、注目の的の君にとって
そんなセリフは意味が無いんだ
僕にも言わせてくれるかい(言わせてくれるかい)
ダイヤの指輪も無いし
歌のひとつも知らないけど
これぐらいなら歌える

ラララララ・・・それは愛してるっていう意味だよ
ねぇ、ベイビー、本当さ
ラララララ・・・それは愛してるっていう意味だよ

この世界に
僕が本当に求めている女性がいるとしたら
それは君だよ(それは君だよ)
この腕で抱きしめさせて欲しい
僕の力で君をゾクゾクさせてみせるよ
僕の言ってることが本当だって
きっと分かるはず(きっと分かるはず)
君に分かってもらう為の、これが僕のやり方だから
聴いて欲しい

ラララララ・・・それは愛してるっていう意味だよ
ねぇ、ベイビー
ラララララ・・・それは愛してるっていう意味だよ

僕の言ってることが本当だって
君に分かってもらう為の、これが僕のやり方だから
そう、君の為だから
聴いて欲しい

ラララララ・・・それは愛してるっていう意味だよ
ねぇ、分かって欲しいんだ
ラララララ・・・それは愛してるっていう意味だよ
さぁ、僕の手を握り締めて
ラララララ・・・それは愛してるっていう意味だよ



No Line On The Horizon / U2

2009-02-22 03:00:23 | MUSIC SELECTION
 境界線のない水平線・・・この新譜が来週の発売前に流出しないようレコード会社(ユニバーサル)が厳重に管理していたにも関わらず、オーストラリア側のユニバーサルのヘマか何かで一気にネット上に流出してしまったそう(後にMyspaceに公式にUP)。偶然見つけてしまったので、勿論ここ2~3日聴いている。とはいえ、手間ひまと金が掛かった音というだけでなく、今回導入しているアンビエントな音空間をきちんと楽しむなら流失音源じゃ全然ダメでしょう。ちゃんと買わなきゃ。
 温かみをクールな膜でくるんだような質感が心地良い最新型U2。ジャケ写は日本人写真家の杉本博司氏の作品。

This Is England

2009-02-01 14:53:13 | MUSIC SELECTION
 痛快英国映画「ホットファズ」公開を実現させたライターの渡部りんたろうさんが、今度はこの映画「This Is England」を大プッシュ。早速観させていただいた。

 舞台は1983年、7月、英国・・・その頃僕は18歳になったばかり。英国の音楽とファッションに憧れる長野の高校生だったわけだけれど、今ようやくその頃の憧れの地の現実の「一部」をこの作品で観ることが出来た。そいつは痛く、ほろ苦く、そのくせ何となく温かかった。

 英国北部に住む主役の坊やが仲良くなった不良達(スキンヘッズ)に感化されて、母親と靴屋に行って「Dr.マーティンの編み上げブーツ」をねだるも、子供サイズが無くて断念したり、「ベン・シャーマンのシャツを着なきゃダメだ」と不良のリーダーにプレゼントされたり、その彼女が「フレッド・ペリーのポロシャツ」を着てたり、懐かしいブリティッシュポップが流れてたり・・・ニンマリする部分もあるけれど、喧嘩、ドラッグ、戦争、失業、差別、右翼などの現実的な話も多く描かれている。パンクが支持された土壌も見えてくる(日本と違って)。

 3月14日から渋谷でロードショー。

 

生ワサビもあります( Kaiser Chiefs )

2009-01-23 00:07:04 | MUSIC SELECTION
 下らなくてすいません。ほんの息抜きです。

 フランツ・フェルディナンド「嬉しいーっす」に続き、「るべるべるべるべー」でお馴染みカイザー・チーフスの昨年出た新作からのシングル「Never Miss A Beat」が「生ワサビ」に聴こえると思い始めたら、トイレへ行っても風呂へ入っても口ずさむのは「生ワサビ」。ニューウェーヴな下町ロックンロールという感じで好きな曲ですが、最後は「生ワサビ」連発です。

Kaiser Chiefs / 生ワサビ

Get On Your Boots !

2009-01-20 19:10:30 | MUSIC SELECTION
 そのU2の新曲。オバマ祝賀会での演奏と同じ日に解禁になったので少々あざとい気もするが、ドえらくカッコイイのでOK。
 ここ数年のシングルは、アコギでじゃら~んなんて弾き語ってもクソ面白くもなんともない、バンドアンサンブルあってこその「ロック」な曲が多い。今回はその極みか。年を重ねるごとにイケイケになっているのがいい。「セクシーなブーツを履きなよ、君は自分がどれほど素敵か知らないんだろう」みたいなことを歌っている(たぶん)。

U2 / Get On Your Boots ( from [ No Line On The Horizon ] )