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100均 ウッドガスストーブ 自作 その3 ~実践編~

2017-09-13 10:57:53 | 焚火 アウトドア









前々回の記事「~製作編~」
前回の記事「~完成編~」





さてさて、やっと完成した(と言っても実際は2時間もあれば完成しますが)ウッドガスストーブですが、いよいよ実際に火を入れてみます。













まずは燃料。

薪は当然そのままでは大きくて使えないので、細かく焚き付けサイズ以下に割っていきます。

自分の場合、このような小さな薪割にはナイフを使い、薪割りの要領でナイフの背にゴムハンマーを叩きつけて割っています。










ウッドガスストーブ本体に細かく割った薪を詰め、上には焚き付けとして小枝を載せていきます。

今回は火付きが良い竹の小枝を載せました。









ライターで火を付けると、本体の下側に空いた穴から空気を取り入れ、どんどん燃えていきます。








しばらくすると、燃焼で温められた空気が、外缶と内缶の隙間を通って、内缶上部に開けられた穴から燃焼室に噴出して行きます。

燃焼室で燃やされた薪から出る可燃性ガス(いわゆる煙や煤)に熱い空気が吹き付けられることで、二次燃焼を起こします。

写真では分かりにくいですが、内缶上部の穴の部分から炎が噴き出しています。


つまり、通常の燃焼物質が燃える一次燃焼に加え、発生したガスを二次燃焼させることで効率よく焚火を行うことが出来るのがウッドガスストーブの特徴です。









ぼーっと炎を見て楽しむのも良いですが、せっかくなので湯沸かしを。

燃料が少し熾火状態になってから、補助ゴトクを使ってステンレスマグでお湯を沸かしてみました。

途中、風が強かったので風よけを設けましたが、それでも数分で沸騰させることが出来ました。










こちらはヒーターユニットを使っている状態。

・・・効果は思ったほど暖かくなりませんでした。


この後もいろいろと実験と試作を繰り返して判明したのですが、中のコイルに蓄熱させる=燃焼の熱がコイルに奪われる=燃焼温度が低下する、という状態になる訳です。

すると、せっかく高温状態を作って二次燃焼させたガスが、コイルに当たって冷めて火が消えてしまうんですね。

当然、煤を含んだ煙に戻るので、ヒーターユニットを置くと黒い煙がわらわらと立ち上ってしまいます。

また、薪の燃焼温度自体、そこまで高くないので、ステンレスやスチールが真っ赤になるには非常に時間がかかります。

薪はおよそ250度くらいから燃焼が始まり、二次燃焼を起こしたピークでも600度くらいです。

炭火なら1000度くらい、アウトドアでよく使われるガスで1700度くらいです。

ガスのシングルバーナーとかなら、ヒーターユニットも効果があるかもしれませんが、薪、木材の燃焼なら炎を大きくして暖を取ったほうが効率が良いんです・・・


また、ウッドガスストーブは燃焼効率が良いので、投入した木材が燃え尽きるのも早いです。

長時間の焚火を楽しむには、次々と燃料を投入していく必要があります。

ヒーターユニットを載せた状態で「・・・あー、なんとなくヒーターユニットから放熱されてるわ」と感じるようになるには小一時間くらい燃やし続ける必要がありました。

実験したのは冬だったので、もちろん外気温が高い時にやればまた効果は違ったかもしれません。








写真は完全に投入した薪が熾火になった状態。

このまま放置して自然に火が消えるのを待ちます。

最終的には灰も殆ど残りません。

もともとの燃料の量も少ないですし、何より効率よく燃焼するので、燃え残りがすごく少ないんです。



いろいろと失敗した部分や不満点もありますが、完成したストーブには大満足です。

・燃焼効率が良く燃え尽きるのが早い=ちょっとした時間にもパッと焚火を楽しみサッと片づけられる。

・二次燃焼で煙も少ない=近所への迷惑も掛からない。

・小さな本体で持ち運びも便利=自宅の小さなスペースでも焚火を堪能できる!

と、当初の自分の悩みを一発解決する素晴らしい燃焼器具となりました。


休日の朝にさっとコーヒーを沸かしたり、スキレットでステーキを焼いたり、と調理にも活躍しています。


検索すればもっと詳しく丁寧な作り方も出てきますので、興味ある方はぜひチャレンジしてみて下さい。

特に普通のアウトドアでは物足りないサバイバル志向、ブッシュクラフト志向の方にはお勧めです!!






































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